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勝手にグラミー2012・イラスト部門マイベスト〜カラー画編

◆勝手にBLグラミー2012 ご案内                                             
●拙宅グラミーは、自選候補作を初頁、受賞作と選考理由を次頁で発表する、変則型マイベストです。但し、コミック部門だけは明白なランキングをつけております。
●コミック部門、長編小説部門、短編小説部門、イラスト部門の4柱と、年度によって特別賞、新人賞などが臨設されます。
●イメ−ジソングをタイトルに冠する音楽ブログでもあるため、「アカデミー」ではなく「グラミー」と称しています。
●2012年にmiru-haが読了した全作品から、主観客観織り交ぜ勝手に選出。
今年発行とは限りません


皆様、こんばんは。
2012年BLライフ総決算・勝手にBLグラミー、本日は楽しい楽しいイラスト部門です♪
本日はカラー編〜「最優秀表紙絵賞」「最優秀口絵賞」をお送りいたします。

今年は独立感想がトンと進まず、必然的にイラストチェック回数も激減してしまい、候補作がほぼ初出です。よって全作コメント付&激アツ激ナガとなっております=1回では収まりませんでした
どうか覚悟を決めて、わたくしの激愛を受け止めて下され!(謙遜なく長いので、数回に分けてお楽しみいただければ幸いです…)


◆イラスト部門について                          
●部門賞は以下の通りです
    ・「最優秀表紙絵賞」
    ・「最優秀口絵賞」
    
・「最優秀モノクロ賞」
    ・「特別賞」
● 2012年読了本の★4.5以上評価作を候補作といたします。
●突然文調が変わる、「マジガチ」コメント部分は緑文字にしておきます 
●文中の「今年」表現は2012年に脳内変換してください


◆最優秀表紙絵賞                                                  
表紙イラストに期待するのは、
・1枚の絵を通して、作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)
・それらが確実に伝えられる技術力研究努力
・購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)
などです。

【2012年度候補作】    ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■ 
■「神に弄ばれた恋」 朝南かつみ
感想・詳細イラストチェックはこちら★

「光と影の間、闘牛士と雄牛の間には名前のない神がいる。」
   −−スペインの作家(哲学者)・ホセ・ベルガミンの著書から
恋を弄んだ神の名はサタナスとアベルが、光と影の間に見た神の名は作者様が、絵師様を愛でたもうた神の名はわたくしがつけてよいのです。

顔を隠し、体を隠し、背景もほぼない。絵的な個性を表現できるモチーフを封じ込めて、それでいてこの強烈な個性。

こんな絵描ける絵師様、この方しかいない。


■「FLES&BLOOD 19」 彩
初めて見た時は言葉が出ませんでした。
その後、何度も何度も、舐めるように見てますが、やっぱり言葉がみつかりません。(でも書く、笑)
愛を視覚化したらこうなるに違いない。
                 *
我が恋人は赤い薔薇。
白と薔薇色で二分割された画面。横一列のロゴ。
水平線に浮かぶ船のように、波間に横たわるジェフリー。
横線を強調した構図の中、ひとり鉛直=縦ラインに佇む海斗が、慈悲溢れる中にも頼もしいです。

赤と波はジェフリーのもっとも大切なもの。魂が還っていく、彼にとっての楽園です。幻影と嘆きを道連れに楽園へと彷徨う難破船を、現世=FLESH&BLOOD〜血と肉の在るところに留めておけたのは、海斗という碇=この世に繋ぎとめる楔がまにあったから。
ただひとつを選んだがために、他の多くを犠牲にしてしまったことへの懺悔や後悔=自らの罪(悪感)を認めて生まれた強さが、海斗をひとり立ちさせた=碇になることができたのですね…(´;д;`)ブワッ

生涯の誓いとひと時の温もり。永遠と刹那が共存する、後世まで残る愛のイコン。


■「月一滴」 花本安嗣 
ナイトブルーの空。ハニーゴールドの月。
彼らの距離は近くて甘く、円と線は、遠く深くに繰り返される

わがまま王子。愛しい人の前ではただのかわいいお姫様。
触れる指先。舞い上がる心。高く天までも飛んで行けそう。

ダメだよ、僕のお姫様。飛んでなんていかせない。階(きざはし)を一歩一歩踏みしめながら、どこまでも共にいこう。月露にそぼつあの雲の向こうまで。
         
てなことを伝えたいんだと思う(笑)
こういう絵を見ていると、BL読みになってよかったなとつくづく思うのです。かわい作品を読む都度うっとり浸ってしまう、あの、行間から滲みでる情感と同じものがこの絵からも感じられます。

投射=どちらかがもう一方の世界観を代弁してるとか、集注=テーマを凝縮してより強く訴えるとかではなく、共鳴=2人のクリエイターの波動が重なって、さらなる世界の広がりを見せてくれるさまに感動する。

                                                                      ■「黒衣の税理士 2」 麻生海
年に3点あれば大豊作と言える、その名もズバリ「レアアート」画、今年は2種(3点)ございました。その1がこちら。
こちら続編ですが、その1もやっぱりレアアート。
←シリーズ1巻
ふふふ、今作タイトルは「黒衣の税理士」=受、本編視点も税理士=受、でも表紙絵だけが攻メインなのだよ!ウキウキ^///^←一緒にウキウキしてくださる貴方が大好き( ˘ ³˘)♥
昨年受賞作の朝南かつみさん画の時も申しましたが、基本受=ヒロイン中心のBL界で、王子様=攻メインのイラストは稀です(シリーズもの除く) 
攻視点ならともかく、今作のように受メインで充分描ける作品内容でこの選択は、絵師様自身のご判断だとはっきりわかります。この姿勢を2巻ともを貫いてくださったことが、すごい!んです。(私にとっては^^;)

1巻ではややくたびれ系おっさんが2巻ではパリッとスーツのイケメンに、俯き加減で弱々しかった税理士も今巻では堂々と黒衣を着こなしています。
穏やかな巣穴を離れ(1巻室内)、2人がそれぞれの道を歩み始めたがために(2巻屋外・でも進んでいく先は同じ)、彼らの物理的距離は遠ざかってしまいましたが、守護たる風竜が彼らを結びつけてくれているので安心です。
絵師様の本編解釈&作品へのリスペクト、うるっとくるほどカッコイイ。

■「部長の男」 佐々木久美子
本編感想はこちら★
2012年レアアート画、その2はこちら。
受お1人で、しかもご尊顔がアップでドーン!過去数点しか見たことのない「ピン画」です。(コミック、シリーズもの除く)
「部長の男」というタイトルで、部長を描かない潔さがイイよね。
                  *
部長の男たるお若い彼は、男の象徴・ネクタイをゆるめながら、誘うかのように流し目を送ります。視線の先にいるのは、きっと愛しい部長のはず。でも実際は、わたくし(読み手)とばっちり目があって、お若い恋人にドギマギする部長の気持ちを疑似体験できるのです。

でもって、部長がどれほど彼を想っているかは、彼の頬を包む優しい手で分かります。手の主と男が見つめる先が同じ「部長」だとすると、ポジション的に不自然なので、これは鏡に映った姿かもしれません。(男は鏡に映った部長を見てるってことね)
たった1人しか描かれていなくても、とても雄弁なイラストです。百戦錬磨の戦士の強さをみた。

■「erotica」 中村明日美子
2012年レアアート画、その3。その2と同じ「ピン画」です。ピン画が年2枚!これも時代の流れよねー。
                 *
偶然にもシャツ&ネクタイ着用の社会人受1人+攻の手、という共通モチーフを選ばれながら、これだけの表現=個性の違い。これぞイラスト観賞の醍醐味でございます。楽しいな♪

男の目はどうなってますか?…視覚の違い
攻と受は触れ合ってますか?…触覚の違い
人以外の存在は描かれてますか?…味覚、嗅覚、聴覚の違い
男は立ってる?座ってる?それとも?…自己表現=「愛」の解釈=シックスセンスの違い

「五感(+1)」とは、動物や人に備わった感覚の総称です。そして、人を人たらしめるものはこの五感を他者に伝えるための表現を模索することといえましょう。そうして示されたものを受け取って、咀嚼して、自己の血肉として、また表現する。この繰り返しが「人」なのです。

さらに驚嘆するのは、このイラストが帯イラスト=帯の存在自体に意味があることです。この本にとって帯は被服=肉体を守り、自己を顕示する「人」の知恵なのでございます。
本能(本編)と理性(帯)は、常にともに在る。だから、erotica。
 
■「二月病」 黒沢要
生まれては祝い花
病んでは見舞い花
隠れては悼み花
花がなくても生きてはいける。でも、花がなければ心がない。

前回イラストグラミーで、白背景は上級技なので結構少ないと書いたのですが、そしたらその後、まー出るわ出るわ(笑) 2012年のトレンドカラーは間違いなく白でございましょう。
そんな中、「おお!白が利いてる!ステキ」とわたくしがウキウキしたのがコレとコレ

有色と無色。主色と差し色。画面の上下で白の役割が反転し、あたかも発熱時に見るせん妄のような美しくも危うい世界を魅せてくれます。

降るように舞い落ちる彩なる花葉を受け止めて、色づいていく白。
雪が世界を無色に変えていくのとは真逆の現象。
二月に降る白い雪を思う色に染めたくなってしまうのは、彼らの心が病んでいるからかもしれません。だって、恋は病(やまい)なのだから。


■「off you go」 青石ももこ
天に天の川。地に雪野原。
働いて、働いて、ようやく許されるつかの間の逢瀬。
川にはかささぎ、雪原には意地っ張りな一言が、恋人たちを繋ぐ架け橋。

ウキウキ通り越して鳥肌立ちました。なんだ、このすごい白使い!
横たわる男。その男を見下ろす男。
彼らを切り離しておかねばならないかのように、中央を袈裟斬りする白。余白ではなく、白が完全主役です。

白の世界を少しだけ色づける小さな切手は、宝石のような思い出の象徴=幼少時代から続く長い縁を暗示します。
目を凝らせば、立っている男の足元には足跡が。新雪を踏みしめながら、眠る男に近づいてきたのがわかります。雪の中で眠る行為が危険なことと分かっていても、近づく男に余裕があるのは、雪原に描きなぐった「off you go(むこういっとけ!)」のメッセージがあるからです。
そして、眠る男は確信犯。徐々に大きくなっていく、雪を踏みしめるキュッ、キュッという音に、思わず笑みが浮かびます。

「むこういっとけ!」は、簡単にデレたりしない彼の、雪のように冷たくもピュアな愛の告白。「ちゃんとお前のところに戻るから、今は離れていてくれ。でも遠くには行くなよ」と静かに甘えているわけですよ。男を無視するつもりなら、そもそもメッセージすら残さないものね。
だから、いつも男は彼を迎えに来る。そして許される精一杯まで接近=白の空間を維持しつつ、その目覚めを待っているのです。目覚めた彼の瞳に最初に映るのは、自分でありたいから

音や視線=会話以外の手段で心を確かめあう2人。インタビュー=会話と質問を基本とする彼らの仕事を考えれば、なんと甚深なことでしょう。
とはいえ、かなりしんどい恋愛ではございます。若いもんにゃームリっぽ(笑)

 
■「頬にしたたる恋の雨」 志水ゆき
白、白と続いたさかい、今度は黒やで♡
黒の貴公子・OHYはんとか、黒の冒険者・O丸ブラックはんとか、黒の踊り子ラOァ−ズ文庫はんとか、社をあげてに取り組んではるレーベルの作品は言わずもがなやけど、永遠のパステルポップ☆ディアプラスはんでこないな黒使い、えらい珍しいんでー。

でもって、この黒とそこに流れる唐花文様は、絵師様によるものやのおて、デザイン担当者様のお仕事やて思うんやなー、元絵は人物だけやったんとちゃうやろか。紙面約半分の面積にデザインがガツンと関与する大胆さが、これまたええなあ♪
レトロなタイプ文字とええ、差し色のチョイスや配色バランスとええ、このレーベルのデザインは、毎年神クラスを必ず出してくれはる…ほれぼれ。


■「地角の衆生」 ミナヅキアキラ

年末滑りこみ作品。
まさか鵺(ぬえ)がこんな可愛いもふもふになるとは思わなかった…!頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミに似ているというキメラ妖怪、へたすりゃ人面犬(!)になっちゃいますが、柔らかな色調で描いてくださったこの鵺ちゃんは、人獣ミックス加減が絶妙、可愛さ、儚さ、健気さ、寂しさ等もしかと伝わってきます。

さすが手塗り(と思う)、紙目まで感じられそうな、この上なく丁寧なお仕事。


■「meet、again.」 竹美家らら
透きとおった硝子の中で、さらさらと砂の流れる音がする…。
ほおっておけば抵抗もなく、落ちきって終わってしまう男を揺り動かして、その生を繋ぎとめる。

てなわけで、今作のキーアイテムは砂時計です。
ガラスと砂は大地の恵み。時は天を測るもの。スモークブルーとサンドベージュという押さえたアースカラーで描かれた天地の中で、なにかから解き放たれたかのように大気にあそぶ2人。もっとも、うち1人はこの状態に満足しているわけではないようです(笑)

砂時計という閉じた空間=私自身=内宇宙と、果てなく広がる天地=世界=外宇宙を同時にみつめる。そういった芸術運動が実際にありました。
ららさんのイラストにいつも詩性を感じるのは、詩における「言葉」とイラストにおける「象徴」が同じ役割をもってるいるからかもしれません。深読みスキーにはたまりませんな♪

  
■「隣人たちの食卓」 みずかねりょう
2012年最多忙絵師賞受賞
16作(当社カウント)って!単純に作画だけで考えても1冊分を2,3数週間でこなしちゃう計算です。しかも高クオリティ!すごーっ!w(°o°)w 

レストラン、キッチン、カフェに居酒屋。
腐界に外食産業はあまた登場したしますが、食卓=おうちでご飯は昨今のトレンドです。外食産業の低迷とイクメン人気に1年遅れで反応してる感ですね。腐海における世相の反映は大体1年後だものねー。
                     *
漫画の1コマのように、自然に切り取られた日常生活の中の1シーン。視線を一切読者にむけず、背景や小道具(料理や食器等)もリアルに描くことであえてアピール力を弱め、読者に、いつもとおなじ穏やかな「日常」をより伝えていこうとするものです。
描かれた料理にも意味があるのだよなー。ハンバーグと肉じゃがは、「隣人」にお子ちゃまがいること&家庭料理に飢えている父子家庭の暗示なのでございます。
1枚でも100枚でも、変わらぬお仕事ぶりに胸を打たれる。

 
■「極道幼稚園」 小椋ムク
これもデザインがいいお仕事してるんだ 
メルヘンちっくなムクさんイラストと幼稚園児、鉄板鉄板♪などとウキウキ表紙を眺めると、読み聞かせをする先生の後ろでやんちゃな坊やが壁に落書きしているのがわかります。そしてその落書きが、本作のタイトルになってるのです。上手い、そしてさりげない!

ほかの園児(デカい子含む、笑)は先生のお話に夢中ですが、この坊やだけ余所ごと…? いえいえ、この子は先生のお話が楽しすぎて、自分でその場面を描きたくなっちゃったのです。自分の感動をどうにかして伝えたい!と思って選んだ手段がお絵描きだったのですね。
原始、文字を持たない時代の人々もまた、この坊やと同じ衝動から壁画を残し、道具に模様を彫ったのでございます。

ピュアな衝動を内包しつつ子供は育って大人になり、大人になれば、パイロットやら保父さんやら極道やらと、クレヨンよりもたくさんの中から選んだお仕事(カラー)に就くのです。なかなかに深い。←ちと過剰解釈だけどね(笑)

 
■「兎島−黒と白の兎」 稲荷屋房乃介
ハーイ、皆様お待たせ♪(๑◠ܫ◠๑)ノ ここからは大人の時間ですよ、お子ちゃまは良い子でねんねしてね♪(2枚しかないけど)      
                  *
わあ、にゅるにゅるーぅ( థ ౪థ)
同絵師様「空の涙 獣の蜜」も素晴らしかったんですが、BLならではの「濡れ画」に敬意をより表し(笑)、今年はこちらにいたしました。業界に触手ものはあまたあれど、表紙カラーでこれだけのサポーター(笑)、ひゅーひゅーっ☆モテモテですね!

サブタイトル「黒と白」を意識した、彩度の高いビビッドカラーが目を引きます。(無彩=黒と白の世界の中にくっきり存在する有彩って意味ね) でもって、黒角のロゴは間違いなく離島ミステリーの大家・横溝正史氏へのオマージュでございましょう。
ちなみに日本は6852島からなる島国です。これだけあれば、白と黒のセクスィ兎がウフンアハン♡な島もひとつぐらいありそう、つか、あるに違いない☆

主人公の白ウサギちゃんは、攻様からもサポーターズからも不埒なイタズラされ放題。左攻だけが受と同じく脱衣しているのは、彼なりの誠意の表れでしょうか。その割には左手がお楽しみすぎてるけどね、まあ、愛の形も色々だから

■「トレインビースト」 織田涼歌
西野花さんでもういっちょ☆

わあ、ぎゅうぎゅうーぅ( థ ౪థ)
涼歌さんの描かれる、華やかさとちゃめっけを併せもったイケメン攻様には毎度うっとりいたしますね♡ 今作もうっとり…って、ん?ちょっとまって?!なんだかいろいろとおかしいよ!
大事な恋人が、いたずらでは済まんだろう的辱めを寄ってたかって受けておられますが、よ、よろしいのでしょうか?!
え?気づいてる?むしろ彼のため?わあ、さすがビースト(笑)

堂々チOビ責めもすごいけど、本命攻様以外からの公開プレイってのがまた…/// あっぱれなりR18画です。大人でよかった☆
 

長くてすみません!ここまで読んで下さってありがとう、でもまだ続くよ><
以上15点の候補作から選びました、2012年最優秀イラスト賞と恒例おこたトークは次ページで!

            ■      ■      ■      ■      ■



◆最優秀口絵賞                                                   
今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です
口絵カラーでは、作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなど、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。
2012年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。                   

※「イラスト賞」ながらここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければ…
  

      
   
(左上から)
■「狗神の花嫁」 高星麻子 
高星さん口絵は、ホストクラブ入り口のメンバー写真=本編登場イケメンカタログになっておりますよねー♪本編へのワクワクがいやがおうにも高まります。
今作はあやかしものなので、洋装和装、ケモミミに黒羽根、美人やショタやワイルド系とメンズバリエも多種多彩。んまあ、どなたをご指名しようかしら^q^

■「双子の獣たち」 笠井あゆみ
セクスィ3P画大家♡笠井あゆみ画伯、小説挿絵での3人画は初めて…かな?
毎度、想像を越えたアングルで繰り出される艶画に驚愕驚嘆いたしますが、今回は表紙→口絵、口絵△函うっひょー( థ ౪థ)度が上がっていくスーパー腐レミアムなお楽しみつきです。
キャラ文庫の良心☆口絵2枚システムフル活用!さすが画伯、スーパーグッジョブ!!!

■「まばたきを三回」 円陣闇丸
縁側、浴衣、セピアの色調。しっとりと二人で過ごす、夏の夕暮れ。
吐息を感じ、小指を絡めて、生きている喜びを噛みしめる。
ストレートなHシーンより、もっとずっと官能的。

■「王と夜啼鳥」 彩
何度も言いますが。☆゚・:*。+.♪うちのこがセンター☆゚・:*。+.♪ 
惚れた欲目を差し引いてもこのクオリティ、引き延ばして皆様にお見せしたい…!

■「薔薇の誕生」 奈良千春
誰もが見たいと願っていた、3人のあの時をカラーで!
1巻口絵と見比べると、まーケイってば大人になったよね(笑)

■「愛のマタドール」 葛西リカコ
表紙と連動している技あり構成が素晴らしい♡
表紙絵にはマタドールからの愛、口絵にはマタドールへの愛が描かれております。
表紙絵で、想い人を襲い中(笑)のマタドール。彼が愛のために犠牲にするのは闘牛士の魂、ムエタ(闘牛用赤マント)です。かたや口絵で破壊僧?が犠牲にするのは砕け散るロザリオ=祈りの具現となっております。
互いに供物を捧げ、教会で愛を確かめ合う2人。(誓うのではなく肉体交渉ってのがミソ) 
この対画は、いってみれば、BL教会を飾る二連の祭壇画なのでございますね。ああ、なるほど。←自分で言うな

■「神に弄ばれた恋」 朝南かつみ
えれな嬢マタドールシリーズでもういっちょ☆
偶然ながら、こちらも表紙と口絵の連画です。2枚合わせて初めて真の意味が見いだせます。
(絵説き詳細はイラストチェック★をどうぞ) 
サタナス=闇に落ちた天使だけが1人佇むアレーナ。なぜ「恋」の当事者=攻受2人を描かず、攻だけを描いたのか、考えはじめたら今夜も寝られない。

                          *

以上7点の候補作から選びました「最優秀口絵賞」は、次ページで!
恒例おこたトークもよろしくね☆






…ここまで長っ!!!かなり削ったのに!ドン引かれてないといいんですが…

         
              ■      ■      ■      ■      ■





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[【年間ベスト・グラミー】]イラスト部門 | comments(3) | - |

【黄金週間特別企画】官能異国譚でドラマティックトリップ!
「神に弄ばれた恋 〜Andalucia」華藤えれな/朝南かつみ

皆様、こんばんは。
絶賛連休中ですが、皆様はどこかへお出かけになりましたか?←拙宅の連休感覚は1週間ずれ ています 
わたくしは特に旅行の予定もなく、自宅で煩悩まみれ 読書三昧の休日です。ホントは遠出したかったけどなかなかねー。(旅行)業界務めのクセにねー。
せめて妄想旅行を楽しんで、イったつもりになってみようと思いたちました。←ん?なんかエロい
でもってどうせ妄想するのなら、日常ではありえへんドラマティックに溺れたいじゃありませんか!

ということで、今年の黄金週間特別企画は、1年半ぶりに帰ってまいりました!
華藤えれな嬢PRESENTS・官能異国譚でドラマティックトリップ☆〜スペイン編
「神に弄ばれた恋〜Andalucia」をお送りいたします。神イラストとのスーパーコンボ、BL世界遺産?認定作です。
わたくしと同じく自宅でまったり☆な萌え友様、どうぞわたくしの旅のメイトになって下さいませ♪←クドイですが、拙宅の連休感覚は1週間ずれています
                            
                 *         *         *         
さて。 ブエノスアイレス→ウィーン→ベネツィア→と巡ってまいりました拙宅官能ツアー、今回の目的地はスペイン〜アンダルシア地方でございます。
【参考記事】(題名ポチで記事に飛びます)
       
    ・「アマンテ」      ・「異端の刻印」       ・「うたかたの愛は、海の彼方へ」   

華藤えれな嬢渾身作「神に弄ばれた恋〜Andalucia」を読む前に、もちっと詳しく知っていればいっそう楽しかったんじゃなかろうか的マメ知識を調べまとめた、わたくし謹製・非公式ガイドブックともなっています。←2012年初記事用に仕込んでいたネタがようやく…σ(^_^;)

毎度ながら長いので、ご希望コースをお選びください。
・じっくり周遊コース…「スペイン超テキトーガイド」からお読みください
・ほどほど堪能コース…「闘牛うんちく・試合の流れ」まで飛ばして下さい。
・駆け足観光コース…「イメージソング」からお読みください。
・ビジネスコース…次ページ(イラストチェック&簡単感想)だけどうぞ。
                                           ↓フライトって読んでね
それでは、妄想ツアコン☆ミルハがお送りする、魅惑のBL腐乱イトへGO!                                     
あっ、場所が場所だけに、フレブラネタが若干見え隠れすることをご了承くださいね。

【スペイン超テキトーガイド】〜じっくりコースはここから                       
※フレブラ聖地  ラ・ロシェルはこの辺
●首都…マドリード
●公用語…スペイン語                                        
●通貨…ユーロ (旧通貨ペセタ)
世界遺産登録数世界第2位、個性的な名所名跡溢れる観光国。20世紀に王政復古し現在に至る珍しい国でもあります。
ヨーロッパ旅行で最も人気が高い旅行先として、ひと昔前はロンドン・パリ・ローマの3大都市があげられましたが、昨今はロンドンに代わり、バルセロナがランクインするようになりました。気持ちは分かる…。←わたくしが今惹かれるのはロンドンだが、ロンドンは食と買に恵まれない〜フレブラファンでなければ、バルセロナを選ぶだろうって意味ね

とはいえ、他の2都市と違い日本からの直行便は現在飛んでおりませんので、成田から首都マドリードまでは、最短乗継時間を含め17時間前後かかる大移動となります。

国土は案外広いです。面積比としては英国のほぼ2倍、日本の1・4倍ってところでしょうか。人口は約4600万人で、日本の1/3強。
行政区画は、州と県。50の県が17の自治州にまとめられています。
(例:アンダルシア州セビリア県セビリア市)

観光拠点としては、大ざっぱながら、
・マドリード、トレド(ラウルの故郷)等の首都周辺
・バルセロナ、バレンシア等、観光客数TOP地区の東部
・バスク、ラ・リオハ(アランソ様の故郷)を有する北部
・♫アンダルシアに憧れて〜、で有名な南部
の4つに分けられます。日本の地方(東日本、首都圏、西日本、九州)をイメージすると分かりやすいかな?
スペインはカトリック圏なので、イタリア同様各都市には必ず街の中心となる教会と広場があります。初めての街でも、これらを確認しておけばまずは安心ー☆

さてさて、小説舞台の南スペイン=アンダルシア地方にGO!
【超テキトー・アンダルシア州拡大図】
タイトルにも冠されている「アンダルシア(Andalucía)州は8つの県から成り立っております。
マドリッド〜セビリア間は、東京〜大阪間とほぼ同距離。国鉄特急AVEで2時間半、高速バスだと7時間ぐらいかな。
青い空、ヒマワリ畑、フラメンコに闘牛、いわゆる王道スペインイメージは、ほぼこの地方に揃っています。
世界史必須項目「1492年 グラナダの陥落」まで約700年イスラム政権下だったこともあり、東西文化の融合をたっぷり堪能できます。

【作中登場都市】
・グラナダ…主人公サタナスとアベルの故郷&出会いの場。ここの闘牛場で、サタナスは見習い闘牛士(若闘牛士)としてデビューした。←このためにアベルは相当ムチャする=ある意味アベルもデビュー戦←おい! 
・セビリア(セビージャ)…州都。スペイン3大闘牛場の一つ、レアロ・マエストランサがある。光と影の画家として有名なベラスケスもこの街出身ですが、本編ではムリリョばかり出たな…。
・コルドバ…サタナスが正闘牛士昇格試合(アルテルナティーヴァ)をしたところ。←このためにアベルは…以下略
・マラガ…本編ラスト、サタナスが奇跡のウニコ・エスパーダで魅せたところ。
アベル率いるバルデスファミリーと、神(ディオ)の名を持つシチリア・マフィアとの取引現場。
・カディス…カイトが予言したところ。←?

【観戦即OK!を目指した闘牛うんちく】                                 
今作のテーマは光と影(ソル・イ・ソンブラ)。←ソルイソンブラは「闘牛」の意もある
作者様渾身の試合描写に感化され、より詳しく「闘牛」を知りたくなったわたくしの精一杯のお勉強結果を以下にまとめました。大昔ですが、映像で闘牛を見たことは何度かあるので、その時の記憶も混ぜつつ…。理解不足もございましょうがそこは御愛嬌でねー☆ 
※参考サイト(すごく勉強になりました!)
闘牛 アロバスペイン     ・ソル・イ・ソンブラ〜闘牛基本用語

※本編シーンをちょこちょこ引用してますので、ネタバレお気をつけ下さい。

■闘牛とは
闘牛の原形は神に供物を捧げる儀式といわれており、試合には厳粛な様式が整っています。
スペインの国技ですが、フランス、ポルトガル、メキシコ等でも行われています。
牛×牛、牛×人、どちらも闘牛です。←腐変換不可
※民族背景や現状に関する個人見解などは、えれな嬢と同理由で省かせていただきます

■闘牛シーズン
3月バレンシアの火祭りの日から、10月サラゴサのピラール祭りまでがオンシーズンですが、公式試合(Corrida コリーダ)だけで年間約3000試合、最近は開閉屋根(ドーム)付き闘牛場なんてのもあるので、オフシーズンでもどこかでは見られます。

■闘牛場について
伝統、広さ等で1〜3級に分かれます。
有名なのは、
・ラス・ベンタス(マドリッド)、
・レアロ・マエストランサ(セビージャ)
・プラサ・デ・トロス・モヌメンタル(バルセロナ)
の3大闘牛場ですが、バルセロナは、州の闘牛禁止令施行により今年から闘牛が見られなくなりました。
地方でどれほど活躍しようと、格式高い闘牛場=マドリッドとセビージャで名乗りを上げないと一流闘牛士として認めてもらえません。
基本的に屋外場で、日向(ソル)席、日向日影(ソルイソンブラ)席、日影(ソンブラ)席に3分割されるよう設計されます。(当然日影席の方が高額)←ここでも3。3は闘牛のキーナンバーです。
光と影の境界線がくっきり浮き上がる時間(夏時間で19時ごろ)に、闘牛を始めるためなんだとか。キリスト教とは違う神性が、そこここに宿っておりますね。

■闘牛士(トレロ・マタドール)について
闘牛士は国家資格(免許制)です。見習いから正闘牛士になるのが昇級(Alternativa)。正闘牛士になれるのは見習い士の1割程度という非常に狭き門です。
闘牛だけで生計が立てられる花形スターは、さらに少なくわずか数十人。観客を呼べるスター以外の闘牛士は、参加料を払って試合に出ます。かなり上ランクの方でも、数十万払うんだとか。もちろん支払えば誰でも出られるってわけでもなく、そこはマネージャー(apoderado)の交渉力がモノを言います。
本編でアベルがTVレポーターにインタビューされているのは、アベルの名が売れている=敏腕アポデラードだという婉曲表現です。

本編にもあるように、闘牛用の牛は一度でも人間と戦ってしまうと使い物にならなくなるため、牛相手の練習機会がまず取れない、あっても高額な授業料(牛買取り料)がかかります。
闘牛士独特の衣装も高額のオンパレ。剣やムレタなど、いくつか用意しなければいけない備品まで含めると、1試合最低100万円はかかるそうな。 
アベルがサタナスのために用意した豪華特注衣装は、1枚数万ユーロと書かれていましたので、衣装だけで2,3百万円ってことになります。ひええええ!
つまり、ひと昔前ならともかく現代では成り上がりはほぼ不可能、才能と努力のほか、金銭的にも、コネ的にも、運にも相当恵まれていないと闘牛士にはなれないんですね。マフィアの後ろ盾もあながちマユツバではないのです。(OOO一家のようなマフィア的興業主も実在する。)
ちなみに、女性闘牛士(マタドーラ)もいます。日本人闘牛士もいらっしゃいます。

■牛について
1頭500キロにもなる闘牛用黒毛種です。興業数が激減したとはいえ、国内にはまだ1000以上の牧場があるんだとか。強い牧場産牛の試合だと期待大=人が呼べるので、チケットにも牛の名前や年齢と共に、出身牧場が記載されています。

仕留められた牛は馬に引かれて退場、その後食用に解体されます。闘牛ステーキを出すレストランもあるので観光客でも食べられます。かなり固いらしいけど…。
退場の際、いい闘志を見せてくれた牛には敬意を表する=場内一周(Vuelta ブエルタ)することがあります。もっとすんごい牛の場合、観客が「牛を殺すな!Indulto!(恩赦)」と盛り上がり、牛が生かされることがあります。その牛は種牛になれます。
恩赦は、公式試合で戦う年間約17000頭の牛達にとっても、闘牛士の生涯にとっても、わずかしかない機会=評価が上がる。
本編では、差別を跳ね返して躍進してきたロサリオ(サタナスの後輩&好敵手)が恩赦のチャンスをわざわざ潰してますが、これがどれほど覚悟あってのことかを考えると…う〜ん、深いな。
反対にダメな牛もいます。あまりにヒドイと交代です。牛変えろ!の抗議手段は、緑ハンカチを振る静かな抗議です。
ただ、マタドールブリンディス後の交代は認められないため、本編ラストの試合はあのような展開になっております。

【闘牛試合の流れ】〜ほどほどコースはここから                          
・パソドプレ演奏&入場行進
 ↓
・テルシオ・デ・カバジョ〜ピカドール(槍打ち師)による馬追い込み(馬に乗って槍で追い込む)
 ↓
・テルシオ・デ・バンデリージャ〜バンデリエロ(銛打ち師)による銛攻め
 ↓
・テルシオ・デ・ムレタ〜真打・マタドールによる剣のとどめ
 ※テルシオ=3分割、1/3。試合は3つの場面で構成されている

これが、約2時間かけて6セット行われます=1興業につき3人の闘牛士と牛6頭が登場。
本編中盤、ロサリオとの「マノ・ア・マノ」は、2人の闘牛士が3頭ずつ牛を仕留める形式。
本編クライマックス、マラガ闘牛場でのサタナスの「ウニコ・エスパーダ」は、1人で6頭全部やっちまった奇跡です。←アクシデントによるウニコって相当運が悪い…いや、いいのか

・「テルシオ・デ・ムレタ」
ムレタは闘牛士の振る赤い布のことで、重さ約5キロ。(重い!)←これを通常左手に持つ=筋トレ必須 
作中にあるように、牛は色盲=赤に興奮するのではなくヒラヒラに興奮するため、美しい闘牛はこの布のさばきにかかっています。←でも光には反応するのでカメラフラッシュ厳禁
闘牛士は試合開始前に帽子をとって挨拶(brindis ブリンディス)しますが、この時帽子を捧げた人に仕留めた牛を捧げるって意味があります。捧げる相手は、興行主、身内、観客等ですが、実際盛り上がるのは観客に牛を捧げてくれる時、萌える❤のは身内(大事な人)に捧げる時です。帽子をその人に向かって投げるんだよねー、かっこいい!
サタナスも、最後の試合はアベルに向かって投げたんじゃないかな。

マタドールと牛の真剣勝負は約15分です。この間、度胸と技を見せつけつつ牛を追い詰めます。←「オレ!」の掛け声がここでかかる
昔見た闘牛では、牛の正面に立つ闘牛士はあまりいなくて、「なんで?」と思ったものですが、理屈が分かると納得できます。500キロの半狂乱の牛が時速20善曚┐覇与覆靴討る、その真正面…おわあ。角の間=真正面は牛の死角になっているので理論上は安全とはいえ、恐怖に打ち勝てる闘牛士だけが牛の正面に立てる=一流なのね〜。
そして迎える真実の時(hora de verdad)、真剣(espada エスパーダ)でとどめを刺します。最後の一突き(Estocada)が一度で見事決まれば拍手喝さいです。(失敗しても2回以上のエストカダは許されない)
でもって、素晴らしい闘牛を見せてくれた時、観客は感動の白いハンカチを振ります。多数のハンカチが振られると、闘牛士に名誉の褒章=耳か尻尾が贈られます。
耳を贈られるだけでかなりの名誉なので、通常は1枚。
特にすんごい!時は耳2枚。
闘牛士も牛も素晴らしい、神試合の時は尻尾。 

1試合で耳を2枚以上もらえた闘牛士は名誉の凱旋=ファンに肩車されての退場(puerta grande)になります。
本編では、サタナスがデビュー戦でプエルタされてます。つまり、サタナスは初戦で2枚以上の耳をとった天才闘牛士ってことになるのです。
                           

お疲れ様でした!いや〜、これだけ勉強したのはフレブラ以来ですよ。えれな嬢の本気に、わたくしは応えられたでしょうか…。

さあ、ここからが旅の始まりです。アンダルシアの強い陽光の下、えれな嬢が浮き彫る愛の幻影に酔いしれる旅へ、いってらっしゃ〜い♪

◆イメージソング〜お急ぎコースはここから                             

え?本編は気になるが、うんちく読むのめんどくさい?時間もない?
もー、しょーがないなあ☆ではでは、この曲だけ聴いてみて。

   
2分以降の盛り上がりが最高にカッコイイ!本編クライマックス、サタナスの最後の試合に絞って選んだ自信満々のイメージソングです。←ボーカルなしで「ソング」とはこれいかに…
泣くように鳴るギターと、踊るように絡むカスタネットがいいんだな〜

今作でえれな嬢が目指した(であろう)ドラマティックは、小説によるコリーダ(闘牛試合)の具現です。
サタナスとアベルの刹那的な恋。マフィア社会の陰謀と抗争。闘牛試合における生と死の緊迫。
えれな嬢渾身の、命を賭けたテルシオ(3つの場)が、終局・ラストシーンに向けて一気に駆けあがっていく様を、この曲で感じ取っていただければ幸いです。

                             

妄想ツアー報告=イラストチェックと簡単本編感想は次ページで。




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[小説・作家名か行]華藤えれな | comments(4) | trackbacks(0) |

勝手にグラミー2011・イラスト部門〜カラー絵編

皆様、こんばんは。
2011年BLライフ総決算・勝手にBLグラミー、まだやってます…。
本日はついに完成☆イラスト部門です。

2011年は個別チェックがほとんどできなかった関係で、許されない程の激ナガでになってしまいました。イラストの魅力を伝えるためのコメントで、うんざりさせてしまっては本末転倒でございます。よって今回は「カラー絵編」「モノクロカット編」の2回に分けさせていただきます。
なんだか年々大ごとに…σ(^_^;) まいっか☆
 ◆勝手にBLグラミー2011・イラスト部門                 
  ■部門賞は以下の通りです。
    ・「最優秀表紙絵賞」
    ・「最優秀口絵賞」
    ・「最優秀モノクロ賞」…後日掲載
    ・「特別賞」…後日掲載
  ■発表要綱
  ・2011年にmiru-haが読了した全作品から、主観客観織り交ぜ勝手に選出。
   今年度発行とは限りません

  ・激しくネタバレ&敬称略です。
  ■発表の見方
    ・1ページ目…ノミネート作発表
    ・次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

遅れたお詫び代わりに、本編感想などもちょこちょこ書きたしつつ、やっぱり激ナガでお送りいたします。どうぞ、リラックスグッズをお手元に、まったり気分でおつきあいください。
※文中の「今年」は、「2011年」に置きかえてくださいね。


◆最優秀表紙絵賞                                          

表紙イラストに期待するのは、1枚の絵を通して作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)、それらが確実に伝えられる技術力研究努力、購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)などです。                           
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた表紙絵全作を候補作といたします。
                         
【イラストチェック済ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2011年発行 

北沢きょう   高階佑   穂波ゆきね      彩        三尾じゅん太   松尾マアタ 

【イラストチェック未ノミネート作品】(順不動) は2011年発行 

「FLESH&BLOOD 17」 彩
ついにキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! 彩さんの白
彩さんの白が見たいと、事あるごとにこぼし続けた甲斐がありました。ありがたや〜寿命が延びる〜
                  *
カラー画における白背景は一見ラクなように思えますが、テクニック的には上級クラス。無背景=手抜きと思われないギリギリのラインで「余白」をデザインの一部として使うとなると、初期段階から相当高度な空間計算が必要になるからです。(凡例:掛軸画の余白) 

17巻で「白」っていうのが、これまた感動的ではないですか。
この白は、ドアが開いて溢れた光なのでしょうか。
ホーの丘に群れ羽ばたく海鳥の翼でしょうか。
もう交わらないカイトと和哉の人生=白紙の未来の象徴でしょうか…。
ううう和哉っ!おばちゃんの胸でお泣きっ( iдi ) ハウー
                             
ちなみに彩さん描くフレブライラストで、わたくしプチ注目ポイントは「刺繍」でございます。
「刺繍」は、前絵師・雪舟薫画聖が拘っていらしたディテールです。これを彩さん画に見つける度、彩さんから雪舟さんへのリスペクトを感じ、胸が熱くなるのです。
今回も見事なステッチ、しかと楽しませていただきました。ありがとう


「饒舌に夜を騙れ」 織田涼歌
雄々しく誘って誘われる❤攻×攻の特殊警察ラブに織田さんとは、なんと意表を突くキャスティング。出版社様GJ でもって、期待を裏切らない絵師様のお仕事ぶりもお見事です。プロ×プロのガチ勝負は本編内だけではないのですね。

手錠、使用済ナイフ(!)、銃火器、防弾チョッキと、およそ女性向け書籍と思えぬ重苦しいハードボイルドアイテムてんこ盛りながら、この華やかさはどうよ。肉体派男子のすえた臭い(オエ)など微塵も感じません。ヲトメの求める夢(ソフト)と現実(ハード)のミックス加減が絶妙です。
それにしても、脱がせるのが大変そうなご衣装だこと。この業界では新鮮♪


恋愛の系譜」 小山田あみ
今年も精力的なご活躍でございました。これだけのお仕事量でも手抜きや衰えを感じない驚異の絵師様です。
                     *
シェイクハンズ=握手=友情と信頼の証が横断する大胆デザインが目を惹きます。某自治体や人道系NPOの啓発ポスターとして、このまま駅の構内に貼ってもあってもいいぐらい。←もちろんこっそりお持ち帰り
でも手の形をよ〜く見ると、この絵は「握手」=人と人が向かい合い手を取り合っているのではなく、「引率」=前行く人が後ろの人の手を引いて、誘導している図だとわかります。
公的には、リード役とサポート役が上図のように割り振られるこのお2人は、椿の花降り注ぐ私的空間(恋愛面)では、お役が交代するのです。
導くように絡まる、運命の赤い糸。「糸」と「系」がよく似ているのは、偶然ではないってことなのね。相変わらず、かっこいいなぁ…


「禁縛」 嵩梨 尚
金襴緞子の帯締めながら、花嫁御寮はなぜ泣くのだろう…

漆黒の中に浮かびあがる、金朱の彩錦。
抱き締めるように縛られる、花嫁のような女形役者。
彼らにとっての「縄」は、縛りつけ動きを封じる道具というだけでなく、他人の眼や世間体から切り離されて心を解放するための道具でもあります。
「束縛」と「解放」という対義が同義となる妖しい世界を華麗に封じ込めて、人体ポーズを大胆にデフォルメした結果、エゴンシーレやクリムトのような世紀末的幻想世界が広がりました。綺麗。奇麗。

   
「親友の距離」 穂波ゆきね
これまたキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! ゆきねさんのスーツ×スーツ!
美少年もいいけど、ゆきねさんの魅力はやはりオトコだと思うんだ☆

帰社途中か、帰宅途中か、目的地に着く前に雨に降られて散々な2人、どうやら時間も押しているようです。親友同志のやり取りなので、遠慮ない会話が交わされているのでしょう。
2人の間の距離はちょうど腕一本分ぐらい。つまり、どちらかが手を伸ばせば掴める距離です。でもそれをしない、というかできないのは、2人がまだ親友だから。これ以上近づくことも離れることもできないまま、視線だけはそらさずに、この2人は目的地まで急ぐのです。
この均衡を崩すのはどちらから?く〜っ気になるっ!本編を読まなければ!←思うツボ
                              *
恋愛前夜」イラストチェックで、この絵師様の魅力は「線」だと書きました。線とは「描線」の他、「視線」という意味もございました。わたくしがゆきねさん画で注目するのは、いつも視線です。
この絵師様の描く2人がどこを見ているか(または見ていないか)からアレコレ妄想する作業は、とても楽しいです♪←同志募集中

    
「背徳のマリア」 AZ pt 
まいった…。幼児はともかく、「赤子」を抱くヒロイン画をBL表紙絵で見る日がこようとは…。
BL=男同士の愛情物語で、最も扱いにくい「母性」を取り上げた問題作にふさわしい衝撃です。←命を育てる母性じゃなくて、孕み産むまでの母性って意味ね

タイトルからもお分かりのように、徹底して「懐妊」を追求するストーリーながら、結局は本編中一度も登場しない赤ちゃんを抱く男。
上巻・執念が生み出す黒い妄想を抱いて俯く主人公が、下巻・月が満ちて本当の赤子を抱いた時=息づく生命を実感できた時、顔を上げて前を見ていることが、この作品の希望・未来の象徴だと思いたいです。

タイトル、作者名、ガッシュマークの位置に至るまで徹底的にシンメトリー。文字カラーにも気を使ってあって繊細で美しいっす。 
ただイラストを活かしたいのは分かるが、ロゴの存在が儚すぎると上巻発売時に申したわけですが、こうして2冊並べてみると…やっぱこれでいいとは言えんな(笑) 


■「秘蜜」 朝南かつみ
強い視線が捉える先は…。ようこそ、乳と蜜の流れる、秘めたる楽園(カナン)へ。
きゃーっ、ドキドキする
男子2人が座ってるだけなのに、なんだかな、この危ういまでのお色気は。
基本の一色(主にぬばたまの髪色)を元に、グラデーションで世界を広げていかれる絵師様だと2010年BLグラミーイラスト特別賞・ベストデザイン賞(記事はココをポチ★)でも書きましたが、今回もその通り。緑がかった綺麗な黒を基調とした抑えた色調が、イケメン2人のクセものぶりをなお一層引き立たせております。(こんなにクールなお2人が、いつも考えてることっていったら…

あまりにステキでうっとりしますが、先述しました通りこのイラストは攻組オンリーの稀なる1枚です。受の堕ち方より攻2人の堕とし方のほうが読み説き甲斐のある本編なので、このようなご選択になったのでしょう。この選択こそが、絵師様の魅力の真髄なのよ!
今作の口絵は同背景の受1人ですが、BLイラストの倣いを考えると、本来なら口絵を表紙にしてもよいところ。そこをあえての攻組セレクトです。この「あえて」の一言の裏に、記事を一本書けるぐらいの勇気と努力がある。(…ので独立感想を書く予定です。4月からちとヒマになるからできるハズ…!) 
この絵師様画の非凡センスは、「あえて」の選択肢において最大に発揮されるのでございます。

この絵師様が描く「あえて」は、まだまだございます。
例えば、こちら

「花蝕の淫−狂おしく夜は満ちて」 朝南かつみ
こちらは後ろ向きのヒロインたった1人。これまた激レア。

後ろ向きの人物像は、本来「逃避」「隠蔽」「拒絶」など負のイメージを伝えるモチーフです。さらに、1人きりの人物から感じるイメージは、「決意」「自立」「孤独」等かな。どちらも、愛する人と手に手をとってハッピーエンド(←たとえ当人同士だけが幸せな茨道でも)をゴールとするボーイズラブでは、まず描かれない構図です。
でもこの絵は、文字通り「背徳」=徳に背を向け、禁忌に生きるほの暗い決意だけを描いているわけではなく、衣を脱ぎ捨て裸身を晒すことで、淫靡な中にも「開放」「脱皮」「再生」などの前向きな姿勢をも示そうとしています。(と思う)
うぅむ、絵解きで得られるメッセージの質が違うんだよな〜。このまま谷崎や三島作品の表紙を飾っても、ちっともおかしくない。

激レア要素を抜きにしても、この絵の美しさには目を奪われます。
僧衣の色でもある墨染(薄墨=ねずみ色)を意識した世界の中、文様のような花木の白と、淡く立ち昇る蛇紋が幻想的です。まさに墨絵のような、静謐な美しさ。
墨染を脱ぎ捨て、聖(ひじり)の世界に決別したヒロインは、素の身に情念だけを、蛇のごとく纏わせたまま一人歩んでいきます。進む先には、蝕まれてなお花をつける樹木のように、命を削って鮮やかに生きる徒花の世界が待っておるのですね。←と、気持ちを盛り上げていざ本編に突入すると、ラストゴンどころか、しょっぱなからゴンゴン飛ばされるのだった。えれな節上級編(笑)←と、黒人格・みゅうあーがどうしても言いたいんだって。すみません。

この2枚のイラストはひと昔前ならボツってもおかしくなかった、「あえて」の異端画でございます。こんな絵描ける絵師様、他にいない。


「罪の海に満ちる星」 竹美家らら

年の瀬滑り込み作品・その1。

まったく買うつもりなかったのに、この絵を見た途端レジに直行してました。これほどに目を惹く彩の中に、哀しさが確かにある。


「すき」 麻々原絵里依  
年の瀬滑り込み作品・その2。

優しいパパ。キレイなママ。愛くるしいお子ちゃま。
うむ、これぞ理想のBL川の字
柔らかなパステルカラーで描かれた、親子3人(?)の憩いのひととき。背景からすると、ここは絵本専門店とかでしょうか。2人の愛を独占するように美味しい中央ポジションを萌々香ちゃんが取っておりますが、それも当然。この2人は、萌々香ちゃんがいなければおそらく結ばれなかったカップルなんでございます。全く関係ないが、萌々香という字面になぜか照れたわたくし、もう戻れないかもしれない…。

でもってこちら、絵もステキだけどカバーデザインがすっごくいい。
愛しい一粒種を挟んで、パパとママ(笑)が密かに交わす言葉は、「す」「き」←ちゃんとフキダシになっている かわいいっ
本棚、川の字と、縦ラインが目立つ今イラストで、フキダシの丸曲線は小さくともとても目立ちます。可愛いだけでなく、タイトルロゴとしても、アイキャッチとしても立派なお役目を果たしてます。イラスト=絵師も、タイトル=作家も、デザイン=出版社も、それぞれが一流のお仕事をされた結果の完璧なトータルバランスです。これぞ憧れのプロのお仕事。

余談ながら、ディアプOスさんデザインて、麻々原さんイラストだと気合の入れ方が違うような気がするんだが…。気のせい?(笑)


■「夕陽と君の背中」 山岸ほくと  
2011年は六青むつみさん祭りをこそっと開催しており、遅まきながらこちらを読みました。
う〜む、いさぎよい 
「夕陽」「君」「背中」と、ストレートな語句=固定イメージを抱きやすい語句で構成されたタイトルをさっくり無視して、互いだけを一心に見つめる2人をUPで描く大胆さにホレボレです。

互いに強く想いあう、青い時代の一途な恋心…的なイラストに見えますが、よく見ると攻めクンの両手はかなりフラチです。
のしかかり、女性の乳房をつかむように胸に手を這わせる攻クンの行為は、まるで男と女の身体の違いを触覚で確認しているかのよう。そしてそれを許す受クンの表情に戸惑いあれども、喜びが感じられません。
本編を読むと、これが実に「なるほど〜」なのでございます。芽吹いた恋の花がなかなか満開と咲かないのも、オトコの身勝手さも、より多く愛した方が負けなのも、恋愛の切ないお約束だものね。
多少の狂いをものともせず、ひたすらに世界表現を追いかける絵師様の絵描き魂が、2人の等身大の恋心と共鳴していて、苦しくも美しい。


「いたいけな嘘」 陸裕千景子
ぐはっ あまりの美しさに、毎月恒例☆書店地蔵モードを通り越し、ヤンキーモードを発動しそうになりました。神々しい…。
※ヤンキーモード…衝撃のあまりヤンキー座り=うずくまっちゃうこと。発動後一発退場(書店員による強制退場)覚悟の切腹絶賛モード

全裸の受を背後から抱きしめる、定番・直列型BL抱きしめイラストなのに、なぜ、こんなに美しいのか…。
それはですね、ポーズは平凡でも図(配置)が非凡だからなのですね。←自問自答かよΣヽ(゚∀゚;)

人物を右上に寄せて、咲き乱れる花々に思い切った空間を割り当てることで、華やかさが一層際立つ。地上の楽園〜ミモザと芸術の国・イタリアを舞台に繰り広げられるミステリアスラブストーリーという作品イメージが、脳裏にぱぁーっと広がってまいります。
求めあう2人と、溢れんばかりの花々をどちらも主役に描くことで、この世の楽園と、この世ならざる楽園に同時に遊ぶ2人を描かれたかったのですね。(と思う) 
でもって、神々しい中にも、なにげに悪戯っこな攻の左手。わ〜お☆   
                  


以上18点は多すぎたけど、愛とは決して後悔しないものだと、自分に言い聞かせつつ選びぬいた「最優秀表紙絵賞」の発表と、おこたトークは次ページで!


                               
    


※「イラスト賞」なのにここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい…。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います
  
◆最優秀口絵賞                                          
口絵カラーで表現されるのは、作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなどで、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。                    *

今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です。
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。                           【イラストチェック未・ノミネート作品】
     
   
・上段左から
■「積木の恋」 朝南かつみ
背中合わせの表紙絵とは対照的に、嫌でも正面を向きあわなければいけないシチュエーションを口絵に選ばれました。波紋が広がる音が聴こえてくるような表紙絵と、2枚セットでグッとくる。

■「FLESH&BLOOD外伝 女王陛下の海賊たち」 彩
雑誌掲載扉カラーなので描き下ろしではないが、口絵◆Ε錺ダフル子犬ペアの犯罪的な美しさをどうしてもどうしても称えずにいられません。海賊たちの女王陛下になりたいワン←コレが犯罪だというんです

■「シュガーギルド」 小椋ムク
オヤジの鈍さとずるさと純情に、ああああああってなる作品。(別名:「BLるるぶ〜紋別」)
ムクさん画ではおよそお見かけしたことない、ガリンコ号のあの色(笑)、よくぞ挑戦して下さった。
もしガリンコ号乗船チャンスがございましたら、伝説土産誕生秘話絵本 ありがとうガリンコ号」をぜひお買い求めください。
※BLるるぶ…恋に落ち・寝現地に飛が詰まった、愛のご当地BLのこと

■「リセット 上下」 奈良千春
表紙絵賞と迷いましたが、口絵の方が「リセット〜時間と意識の変化」がより明快に伝わってまいりましたのでこちらにいたしました。何をどうリセットしても、変わらないものがある。

・下段左から

■「神の囲い人」 梨とりこ
3カプ6人による人体の神秘と限界を追求した意欲作。作者様のナナメなガンバリは、文庫カバーで表裏一体という快挙を成し遂げました。
しかし、カバー全部を使わなければ伝えられない6人の意欲愛を、その半分サイズの口絵でいったいどう扱うというのか。おそらく3カプのどれかを取り上げたエロ画であろう(沙野作品だし)とアタリをつけて、ドキドキページをめくったら、「‼‼Σ(- -;;ノ)ノ」 こうきたか(笑)

■「恋人がなぜか多すぎる」 高星麻子
梨さんとは対照的に、口絵2枚を贅沢に使った「多すぎる」恋人たち。ビバ!総ホモワールド☆
キャラ文庫の企業良心「口絵2枚システム」をフルに利用した楽しい1枚、いや2枚です。これ、ハサミを入れてリバーシブル栞にしちゃえば高値で売れ…。越後屋、おぬしも悪よのう…。

■「ホームドラマ」 本間アキラ
BL口絵真骨頂・エロ画で、肌色を全く使わない潔さにうっとりします。ホームドラマ全盛期の白黒TV時代を思い起こさせるような、鈍色のアダルトシーン。
気遣い、色使い、腰使い、どれも超一級♪←腐りすぎて脳ミソ液状化

                         *

以上7点の中から選びました「最優秀口絵賞」は(ドラムロール)、次ページで!
おこたトークもあるよ!←だから?










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朝南かつみさんによせて

平成24年1月7日、朝南かつみさんがご逝去されました。
昨夜ご訃報を聞いてから眠れません。あまりにお早いお別れに、心がついていけてません。
眠れないまま一晩作品を眺めていて、今はお礼とお悔やみをお伝えしなくては…と、思いを綴らせていただくことにいたしました。


私の大好きなイラストレーター様でした。
まだまだ描いてほしかった。ご活躍をずっとずっと追いかけていきたかった。
彩さんと並び、今後のご活躍はきっとBL界を越えるだろうと密かに楽しみにしていた絵師様でもあったから…。

一ファンの私ですらこれほど辛いのですから、ご家族のお気持ちを思うと言葉もありません。


初めて朝南さんのイラスと出会ったのは、「天狼は宝珠に酔う」でした。
潔い受の脱ぎっぷり=強いBLイラストらしさと、攻の儚い存在感=非凡なアート性が同時に感じられる不思議なお絵柄に、確乎たる個性を持った絵師様だなと思いました。
その後どんどんご活躍され、作品を拝見する機会が格段に増えても、その印象は変わりませんでした。どころかますます優雅に、ハイセンスに艶ましていかれ、新作を見るのが本当に楽しみでした。書店で必ず手にとって、あれこれ眺めて、結局我慢できなくて、そのまま表紙買いしてしまったことも何度か…。

作品だけでなく、お人柄も尊敬してました。
朝南さんは、2009年「小説リンクス10月号」の表紙イラストをご担当されましたが、その後に発行された全サ小冊子「リンクス6周年プレシャスBOOK」収録時に、そのイラストを加筆修正されたことがありました。
一度完成とした作品(しかも雑誌表紙)を、全サ小冊子=限られた有志しか見ない特殊出版物収録にあたり、自主的に改稿する絵師様なんて出会ったことがありません。
これが稀有な行為だと、誰に頼まれたのでもなく自発的にそうされたと、お会いしたことがなくともわかります。ご自分のお仕事、絵師としての気高い矜持にいたく感銘を受けたのでした。

最近のお仕事は特に神がかっており、BLイラストの革命児とさえ思っておりました。
あの鳥肌が立つような感動にもう出会えない、見られないなんて…。


今までで一番好きだ!と一目惚れした新刊「神に弄ばれた恋」が1月7日に届いたのは、偶然ではないと信じます。

遺して下さった作品を大事にしていきます。
これからも作品を取り上げさせていただくことを、お許しください。
素晴らしい作品がたくさん、たくさん、あるんだもの。
まだ気持ちの整理が全然つきませんが、心よりのご冥福をお祈りいたします。







最後に。(恐縮な私事です)
昨年末から書き続けている「2011年BLグラミー・イラスト部門」、こんなことならもっと頑張って完成させればよかった。朝南さん作品に3部門中2つも賞を捧げていたからです。私の気持ちの問題ですが、ご存命のうちに称賛をお伝えしたかった…
今回のご訃報に際し、このままの状態(お祭りテンション)で続きを書いていいものか決めかねています。きっと書きなおすことになるでしょう。でもあの非凡なイラストへの称賛を少しでも早く伝えたい。

よって、私の拙い文章では朝南さんの偉大な功績を称えきることはできませんが、追悼と感謝と持てる限りの愛をこめて、「イラストグラミー2011」から、今書いてあるそのままを掲載させていただきます。
こんな悲しいお知らせを聞くことになるとは夢にも思わなかった、つい先週書いていた部分です。そぐわない陽気さはお許しください。(特に陽気な部分は反転しておきます)


★「秘蜜」 朝南かつみ
きゃーっ、ドキドキする
男子2人が座ってるだけなのに、なんだろうね、この危ういまでのお色気は♪
緑がかった綺麗な黒を基調とした抑えた色調が、イケメン2人のクセものぶりをなお一層引き立たせております。
こんなイケメンになら、あ〜んなことされても無問題!…とは言えない、やっぱり痴漢キモチワルっ!と感じるわたくしは、普通の女でございました(笑)

あまりにステキでうっとりしますが、実は、このイラストの価値はそこだけではないのですね。注目はイケメン2人の関係です。
BLイラスト定番〜男子2人のイラストでありながら、この2人は非カップルです。なんとこのイラストは、ヒロイン不在・攻オンリーイラストなのでございます。
ひのもとうみさん「遠くにいる人」感想でも書きましたように、女子のためのポルノエンタメ「BL」では、受(ヒロイン)は、読み手の自己意識の投影対象で、本編でもイラストでも世界の中心的存在です。シリーズものならともかく1冊完結小説の表紙絵で、受不在のイラストは本来ありえないのです。
このイラストは、ひと昔前ならボツってもおかしくなかった(と思う)、かなりの異端BL画なのでございます。

でもこの度商業誌でGOがでたことで、ここから考えられるアレコレが大変興味深い。
長くなるので詳細は割愛しますが、これ(GOが出たこと)は腐女子なる存在が市民権を得てきたことと無関係ではないと思うんだよね。←単にイラストがステキすぎて何でも許せるって話もなくはないがσ(^_^;) 
イラスト史上のみならず、BLの存在意義=トランスジェンダーについての考察上でも、大変貴重な1枚です。




こんな絵描ける人、この絵師様しかいない。

 



                                                                                           〔絵師:朝南かつみ〕

 

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「積木の恋」 凪良ゆう/朝南かつみ



やめて、やめて。もう、やめて下さい。
心の奥の柔らかいところを、こんな風につかれるのは堪らない。
     
        
                                       *


前作と同じだ。
書きたいことは、たくさんある。伝えたいことだって、渦巻いている。


でも、やっぱり、この曲を贈るだけにしておこう。

降る雪を見上げ、積もる雪を見つめる2人の間にも、きっと言葉はないはずだから。


              





                                                        〔絵師:朝南かつみ〕〔カラー:★★★★☆〕
 

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勝手にBLグラミー・2010 イラスト部門

皆様、こんばんは。
2010年のツケを払い、腐久(ふく)を呼び込む禊ぎ企画・「勝手にBLグラミー・2010」
楽しい楽しい「イラスト部門」がようやく完成いたしました。
200を超えました2010年初読みBL小説から、愛情と時間と文字数をたっぷりかけてノミネート作を選考、そこからさらに受賞作を絞らせていただいてます。

例年に倣いまして、拙宅グラミーは明確なランキングをつけておりません。
「イメソン」「小説」「イラスト」と1記事に3倍の時間がかかる拙宅ブログの性格上、読了作すべてを記事に挙げられるわけではなく、イイ!と思った作品でさえご紹介できるのは一部です。
「年末グラミー」はわたくしの1年間のBLライフ総決算ですので、出来るだけたくさんのステキ作品を褒め&萌え語りたく、このような形を取らせていただいております。
分かりにくい(しかも見にくい)特集ですが、出来る限りの愛と努力を詰め込みました。わたくしだけが楽しんでいるのでなければいいんですが…。

謙遜なく長いのでさっそく本題へ。あ、文中の「今年」「2010年」に置き換えてくださいね☆



◆勝手にBLグラミー2010・イラスト部門◆


部門賞は以下の通りです。
・「最優秀表紙絵賞」
・「最優秀口絵賞」
・「最優秀モノクロ賞」

◎発表要綱
・管理人が「今年読んだ作品」から選出、今年度発行とは限りません
・敬称略とさせていただきます。

・発表の見方
  1ページ目…ノミネート作発表
  次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

・済チェック作品…絵師様名ポチで感想記事に飛びます。
・未チェック作品…このページにチェックコメント書いてあります。

◆「最優秀表紙絵賞」

表紙イラストに期待するのは、1枚の絵を通して作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)、それらが確実に伝えられる技術力研究努力、購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)などです。                           
2010年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた表紙絵全作を候補作といたします。
                         
                             

【イラストチェック済ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2010年発行
       
奈良千春      ■佐々成美         高階 佑        高宮東                
  ■奈良千春      亜樹良のりかず   ■朝南かつみ       高久尚子
    
  ■高階 佑       実相寺紫子                  
 
                                                      
【イラストチェック未ノミネート作品】(順不同) は2010年発行

■「描くのは愛」 朝南かつみ
ううむ、素晴らしい☆
攻め受けともに見事にすっぱり。肌色礼賛のBLイラスト界でも、こうまで潔い表紙はお目にかかった記憶がございません。昨今の諸事情で委縮しがちな腐界を射抜く一条の光明のごとき存在感です。
(といっても、イラストに毎度深い意味を持たせる絵師様が作品精神を表現するため熟考を重ねた上での「すっぱり」なので、インパクトあれども特に反骨狙いなわけではない)

官能的ではありますが、下卑たエロさやグロさは微塵も感じない。芸術作品における「ヌード」とはそういう性質のものであると再認識させられます。
BLイラストでこんな風に考えさせてくれる作品が存在することが何ともすごいことだと、この絵を描いた絵師様にも描かせた作者様にも感動いたしました。
通販システムのありがたみを噛みしめるおまけ付き☆
★「
黒衣の公爵・特装版」 珠黎 皐夕

麗しさ、別次元。画集イラストのようなクオリティです。
もっとたくさんの作品を拝見したいですが、作家様側としては簡単に起用指名できる絵師様ではありませんよね。←この絵に相応しい物語を創造しなければならない重圧は並ではないと思う
悩ましいところです。

「真夜中に歌うアリア」 沖銀ジョウ
今年イチオシのニューカマー絵師様。華やかでとっても綺麗なお絵柄です。
本編が大変難しい作品でしたので(苦笑)カットはしんどかったろうと思いますが、表紙イラストはバッチリ!
「アリア」の持つ魅力、世界を満たす深い響きと広がりを純白の羽根に託し、それを生みだす歌手(人間)のアレコレを豊かに想像させるこの上なく優美なBLイラストです。
この方の描くアングラ作品(ダークなキメ顔)が見てみたい。

「愛はね、」 小椋ムク

年の瀬滑り込み作品。
ムクさんの無垢さ(名は体を表す法則に該当)がよくでておりますね〜♪
柔らかくて優しくて、ちょっと淋しくて、思わずなでなでしたくなる。

■「美しいこと」日高ショーコ
遅ればせながらようやく読みました。噂にたがわず、本編・イラスト共に一級品でございました……。←反芻中

視覚で捉える「美しさ」と捉えられない「美しさ」を合わせて表現しようとなさっている絵師様のお気持ちが、舞う花びらのように、こぼれる真珠のように、見る側(わたくし)に伝わってまいります。美しい。

寛末が手を取ってくれてよかった、さあ、後は引き寄せ、みつめ合い、ギュッと抱きしめるだけだ!

「執愛の契り」 北畠あけの
実を申せばあまり得意ではない絵師様ですが、このイラストは実に綺麗。
雪のちらつく京都の山裾で、体温をしかと伝える情熱的な直列抱きしめをかわす2人。でも正面から抱き合うことができません、お互い向きあうのが怖いからです。射るほどに肌を刺すのは凍える夜気か、あの人の視線か…。
わぁ、ドラマティック。さすがえれな嬢☆
画面を横断する椿の凛とした美しさと大胆さが、作品イメージとぴったりです。
でもって、しっかり着こんでいる(
着衣の乱れがない)攻めと、帯一本で生まれたままの姿になれる受け。(笑)
これぞ執着系BLの様式美でございますね。

「楽園は何処にもない」 実相寺紫子
えれな嬢、もいっちょ♪
神と悪魔をその身に宿らせる完璧な美貌の男×東洋の黒真珠。
リモンチェッロの香も芳しいシシリアの港町で繰り広げられる、血と凌辱とピアスあふれるめくるめく愛の世界です。
えれな嬢×実相寺様の夢のコラボが生み出す、異国譚シリーズ最高レベルのゴージャスドラマティックにクラクラきます。←資力、権力、人格とんがり度が過去最高

味覚障害にショートスイーパーと、美しい男は持病も美しく☆
華麗にBLポーズを決めるこのお2人ならば、たとえ年老いても坐骨神経痛やイO痔などには決して罹患しないと強く信じられるのでした。

■「眠り姫の目覚め」 真生るいす
眠り=仰臥の姿勢とはいえ、まさかの天地90度回転。
姫も王子も薔薇までもすべて左横を上にした(でも横たわっているわけではない)イレギュラーアングル=余白の重要性がより増す=日本画の美に近いです。BLイラストで「日本画の心」を感じたのは、草間さかえさん以来ですよ!
出来そうで出来ない思い切った発想です、薔薇を安易な赤やピンクにしなかったこともポイント高い。
画面全体の調和と個性、記憶に残る素敵な1枚と思います。

「今宵、月の裏側で」 麻々原絵里依
「白衣モノ」の傑作イラストが今年は2本でました♪その1がこちら。
窓の外から室内を描く視点はアメリカのTVドラマっぽいカメラワーク、転じてコマの美しさにこだわる少女マンガ的発想(大和和紀マンガでよくお目にかかる)=この構図を描く方はほぼマスターランクのコミック派です。

真正面or室内から描くのもアリでしたが、わざわざ屋外頭上から俯瞰しているのは、窓に映る月から見た2人を描いているからです。でもこの視点で人物描くのは簡単なことじゃ〜ありませんよ?
右側男子、背中と胸と膝が見えるポジションなんて日常生活ではめったに意識しない視点=デッサンを相当しないとたどり着けないポ―ジングです。さらには頭部と胴部を繋ぐ首から肩のラインが意地悪なほど難しい。これもちょーっと狂ってるけど、全体バランスがいいので気になりません。

室内の明かりを消し月を眺める2人、さほど明るくない三日月が樹の影を映す程に輝くのは2人の想い(と白衣)が光をにじませているからです。いいネ!

「法医学者と刑事の相性」 高階佑
「白衣モノ」傑作イラスト・その2。これには参った。
例えばわたくし(並み感覚の絵好き)がこの作品のイラストを描くとして、その背景に「法医学者の仕事部屋の壁」を選んだのなら、研究室っぽい窓と机とか、並んだ医療キャビネット(ガラス戸と引き出し付きの棚)、いいトコ本棚ぐらいを描くと思います。
が、それら「らしい絵」になる壁部分を切り取らず、わざわざスチールラック=どんな仕事部屋にもあるに決まっているが、医療モノ背景ではまず選択しない壁面をごまかしなく描く道を選ぶ感覚に参りました。
きっとここには見えない後ろ壁には、先述したような備品棚や窓、ドアなんかがあるんでしょうね。
絵師様がこの壁を選んだのは、猥雑なバック(桃色変換可能、笑)がお似合いなワイルド刑事とお仕事がんばるクールビューティをどちらも活かそうと思うがゆえ、ラインをナナメに切ったことで、アングラ作品に期待するドライブ感(ドラマ性)もしかと伝わってきます。

そもそも口絵ならまだしも、表紙絵に室内リアル背景フルに描くこと自体マレです。室内では「動き」が限られるからです。
比較的描かれる背景はイスやベッド等のインテリア系ですが、それらはたいてい窓やドア、あるいはカーテンや植物など、大きな「動」が可能なものとセットで描かれます。リアル(静止の無機物)を描きつつ絵で「人=心の動き」を語るのがイラストですから、「動=開放=ドラマ」を予感させるなにかを無意識に描き加えたくなるのがレーターの絵心というものなのです。
が、リアル背景を選んでおきながら超ちっさい動き(備品移動やメモのひらひら感ぐらい)しか選ばず他の手段でドラマ性を模索する高階さん画は、絵萌えの次元が全然違います。葉っぱ一枚描かないもんな〜… 
さすが業界一のイノセント絵師様、BLであってBLでない透き通った感性。いつまでもこの清廉な高みを維持していただきたいです。

                                               

以上、22点(多いな)の中から迷いに迷って選ばせていただきました、2010年「最優秀表紙絵賞」の発表は次ページで。
  




◆「最優秀口絵賞」
※「イラスト賞」なのにここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい…。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います

口絵カラーで表現されるのは作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなどで、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。
今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です。
2010年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。
                            
                             

【イラストチェック済・ノミネート作品】  ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2010年発行
      
朝南かつみ  奈良千春  高階 佑                           

【イラストチェック未・ノミネート作品】(順不同)
     
左:「終わりなき夜の果て」 円陣闇丸
清澗寺家勢ぞろいのゴージャスさに酔いしれました。代々受け継がれた由緒ある受けの血筋が今ここに!呪われた家系とは、攻めが生まれないって意味なのか(笑)

中:「憂える天使」 穂波ゆきね 
それはそれは美しい1枚。言葉はいらないです。    

右:サーカスギャロップ」 今市子
はるひん作品に今さんとはなかなか思い切ったキャスティングでございます。
この口絵を表紙にしてもおかしくない気がするなあ…。
                   
                       
                             
                                                   
昨年はノミネート1作=自動的に受賞でしたが、今年は9点!
ウキウキと選びました、2010年・「最優秀口絵賞」は次ページで。






◆「最優秀モノクロ賞」(ベストカット賞)
作品理解(妄想)の最大の助けともなる、「BL」の存在意義の一端を担う素晴らしい「挿絵」システム、その役目を最大限に果たしていると感じられるカットに贈る賞です。
2010年読了本で★4.5以上評価をさせていただいたモノクロ絵全作を候補作といたします。

イラストチェック済・ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2010年発行
   Heimat Rose―覇王 (ガッシュ文庫) 
★佐々成美         高永ひなこ   実相寺紫子    夢花李      AZ pt
    
                            ■奈良千春         高階 佑

【イラストチェック未・ノミネート作品】(順不同) は2010年発行

■「巫女姫の結末」 佐々成美

麗しの解語の花・現代版カグヤ姫が別世界からご降嫁されるお話なので、姫の美しさ神がかりです。
誰がどう見ても(脱いでさえ)可憐な少女ですが、作者様がそれを望んでいるので問題ございません。
文字通り、流れる黒髪と絵師様本領発揮の和服(女物)の数々、眼福です。
「薔薇の血族」 奈良千春
2010年奈良様ご担当作の総合ベストと思います。(わたくしが見た中で、です)
扉絵にゾクッ、P61にゾクゾクッ☆☆、P233でキャ〜ッ★★★
物語上とても重要な啓の右手…こんな風に描く絵師様、他には絶対いないでしょう。<P61
やっぱりついて行く!と心の拳を突き上げた。
                                                                                「ふしだら者ですが」 小山田あみ
2010年最多忙絵師賞受賞←今作りました
イラストご担当作品が軽く10を超えてます(1年だけでだよ!)
どの作品も丁寧な仕上がり、しかも硬派なアングラからコメディ、遊郭モノにアラブと穴がないのがこれまたすごい。お体を壊されないか少々心配です。

カラーは言わずもがなのハイレベル画ばかりでしたが、今年はカットがより記憶に残りました。中でもこの作品のイラストは存在感ありました。本編のカオスに負けていないもんなあ…。
老若男女と喜怒哀楽をしかと描き分けられる画力が不可欠な絵師泣かせのお話でもあるので、あみさん以外だったら闇に埋もれてしまったかも。


■「月を抱く夜想宮」 汞りょう
りょう様大ファンのわたくし、時々過去作をまとめて購入したりいたします。
驚異のデッサン力で着衣体も脱衣体も狂いが全くなく、安心して難しい衣装も体位も(ははは)観賞できる絵師様です。
しかし残念ながらりょう様ご担当作品にアタリは少ない…というか、類まれなる画力をエロシーンにしか活かせない作品ばっかりあたってしまうというか、なかなかイラストチェックにあげられないのですね。本日は嬉しゅうございます。
今作のイラストは「アラブらしくないアラブ」を作者様が目指しているので、アラブ情緒を漂わせた現代的なイケメン、といういいトコどり。しかも攻め受けともストレートヘア!YEAR!!
え?興奮ポイントが分かりづらい?
え〜っと、りょう様は巻き髪とみまごうばかりのゴージャスな天パ男子を好んで描かれる絵師様なのですね。ですが、わたくしが好きなのはりょう様描くストレート男子なのです。
ゆえに今作はキャラデザインだけで既にハイスコアです。←冷静さのかけらもない
「あめの帰るところ」 テクノサマタ

イラストの持つ透明感と本編の持つピュアな情熱が綺麗に重なって、読み手の胸に切なく響く。調和(ハーモニー)とはこういうことかと思う。

このキャスティングをなさった編集様をあわせて称えたいです。


■「春夢楼に咲く華は」 御園えりい
遊郭ものは苦手ジャンルです。が、巻末に用語解説まである本格的な遊郭ものならば苦手などと言っておられません。で、読みました。
すごかった。←ストーリー部門で書くべし

そしてカットもすごかった。
カットの素晴らしいBL作品を読んだ、というより読み応えある小説に美麗な挿絵がついてきたと考えた方が近い感覚です。(カラーも表紙絵賞候補に入れたかったぐらい華麗ですが) 
P101の「床指導」の1枚はなんというか…エロ美しくて寿命が延びる想いです
「コルセ−ア」以来のお付き合い絵師様ですが、見るたびに上達されていかれますね。(出たよ、ナニサマ) 次作も楽しみ♪  

「天国より野蛮」 織田涼香

絵師様の個性と天使と悪魔のエターナルラブというアニメドラマチックな設定が素晴らしくシンクロして、お話が一層盛り上がる。
司祭服で翼を広げる華麗な悪魔、思わずイメソンつけたくなりました。

■「背徳のマリア」 茶屋町勝呂
研ぎ澄まされた白と黒にしびれます。
BLカットというより新聞小説の挿絵のような、1枚絵としても完成している美しさです。
本編の持つ狂気と混沌にひきずられそうになるところを、イラストが救ってくれる。
■「美しいこと」 日高ショーコ
いきなり女装談義で申し訳ないが(必要なんですよ!好きなわけじゃないから!←うそつけ)「美しい女装をした男子」のハードルは、絵的にはとても高いものです。
女性そのものを描いてしまうか「美しい」とあまり思えない女装が99%のイラスト界において、身体特徴的に嘘なく「美しい女装」と「素のイケメン」を描き分けられた絵師様にお会いしたのは、汞りょう様以来です。これが初挿絵とは到底思えない。

一抹の不安もなくページをめくれる幸せ。
期待以上の絵を拝見できる喜び。

センスと技術と勤勉さ、天は二物以上を与えることもございますね。

ああ、こんなに書いたのにまだまだ取り上げたい作品があるのですよ!今年はレベルが高すぎます。

以上、19点から迷いに迷って選んだ2010年の最優秀モノクロ(カット)賞、
発表は次ページで!





    
           
             ◆ここから先は 受賞作発表ページです◆

     



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[【年間ベスト・グラミー】]イラスト部門 | comments(2) | - |

「忘れないでいてくれ」 夜光花/朝南かつみ

 ◆あらすじ
他人の記憶を覗き、消す能力を持つ清廉な美貌の守屋清涼。見た目に反して豪放磊落な性格の清涼は、その能力を活かして生計を立てていた。そんなある日、ヤクザのような目つきの鋭い秦野という刑事が突然現れる。清涼は重要な事件を目撃した女性の記憶を消したと詰られ脅されるが、仕返しに秦野の記憶を覗き、彼のトラウマを指摘してしまう。しかし、逆に激昂した秦野は、清涼を無理矢理押し倒し、蹂躙してきて―。

2009年9月発行ですので、ちょうど1年前ですね。
本日は、夜光花さん「忘れないでいてくれ」感想です。

世評に常にアンテナを張り、BLという枠内で、萌えとエロと冒険心あふれる作品に仕上げて下さる作家様、作品一つ一つが「夜光花の世にも妙な物語」のオムニバスストーリーの体です。
幻の特集・「今月の作家・夜光花」で夜花さんを取り上げておりますし、過去作も8割以上は読んでいるついつい追いかけてしまう作家様でしたが、この作品が発行されたころは正直申せば少々作風に飽きが来ており、新刊を買い控えていた時期でしたf(^^;) が、秋林さんレビュー(記事はこちら★)を拝見してごっつそそられてしまい、結局お買い上げしてしまったのでございます。
読んでみましたら、なるほど納得!の面白さでございました。なにより、こちら夜光作品群ではかなり重要ポジションの作品に思えます。

ようやく取り上げられました絵師様・朝南さんへの想いも含めまして、次ページで激ナガ感想を。
※旧作なので遠慮なくネタばれしまくってます。未読のお客様はお気をつけくださいね。



◎イメージソング
本日もイメソンを聞きながらお付き合いくださいませ。

   

絡めながら 迷う指先  それは罪?それとも罠? 

今まで寝かせていた甲斐あってか、いい曲見つかったわ〜♪
歌詞も世界観もバッチリ、松下優也クンのNEWアルバム収録曲です♪←またも自画自賛








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[小説・作家名や〜わ]夜光花 | comments(4) | trackbacks(0) |

「リンクス記念プレシャスブック・6周年」(2009)

本日も、「リンクス記念プレシャスBOOK」感想をお送りいたします。
今日は、2009年発行の「6周年記念プレシャスBOOK」感想です♪

この号から、表紙絵とポストカードが共通テーマになっている気がします。さらにこの号は、オール2段組で読み応え増量です。
そのせいか5周年版と打って変わって、きちんと1話完結になっている作品がほとんどでした。
そうよ、こうでなくっちゃ!
おかげでTOP1を選ぶのに苦労しましたが、この苦労もまた楽し♪です。
今号は特別賞がお1人出てま〜す♪♪


本日も次ページに折らせていただきますね。









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[リスト・読書記録]レーベル別小冊子・リンクス | comments(0) | - |

「小説b−BOY7月号-黒の衝撃」・イラスト&コミックチェック他にもチェック 後編

「小説b−BOY7月号」・イラスト&コミックチェック他にもチェック  
昨日に続いて後編をお送りいたします。

昨日一日で終わる予定だったのに見通しの甘さにトホホ(昭和万歳!)です。
このままだとイレズミ特集今週UP、がヤバいです。早速参ります!

    

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[腐海航海記]雑誌感想 | comments(0) | trackbacks(0) |

「小説b−BOY7月号-黒の衝撃」・イラスト&コミックチェック他にもチェック 前編

やっと手に入れました。 「小説b−BOY7月号」リブレ出版3周年特別編集号です。

なぜかどこにも売ってなくて「???」
アマゾンでも買えるけど(bk1はあっというまに購入不可)、実物見てから買いたかったので書店を何軒もまわったのに、ない。

仕方ないからもうアマゾンでいいかあ…と思ったら買えなくなってる。
「!!!」
手に入らないとなると無性に欲しくなるのが人情というもの。
結局、全然利用したことないネット書店で手に入りましたが、いや〜探しました。


「いとしいとし…」のリーフを見た時から気になっていたんですが、決定的に購入を決めたのはリブレのサイトの「試し読み」を見てからだったのでちょっと行動が遅すぎました。
だって、榎田さんの「エロとじ・試し読み」についてたカットを見た途端、もー全貌を知りたくて知りたくて堪らなくなってしまったのです。

 コレですよ? ↓↓↓ 










?????


アタマにこんなに花を咲かせて、いったい何をやっているのこの人は?
タイトル「カルメン」だし、もしや「女装」? 榎田さんが?岡田屋さんイラストで?

…見なければ!!


というわけで本日の「日曜コミックDAY」は、来週には次号発売でいつもながら時流に乗り遅れている自分に苦笑いしつつ「小説b−BOY7月号−黒の衝撃」のイラスト&コミック報告をお送りします。
イラストコメントだけだと、なんのこっちゃ?ですのでお話の方の感想も簡単に。
「雑誌航海記」 キャプテンミルミルとハ―坊はどうした?というセルフツッコミは聞こえない、聞こえない♪

※普段雑誌を買わないので、「そんなの当たり前じゃん」的な、ズレツッコミをしている個所もあるかと思いますがそこはお目こぼしを。


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