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勝手にグラミー2011・イラスト部門〜カラー絵編

皆様、こんばんは。
2011年BLライフ総決算・勝手にBLグラミー、まだやってます…。
本日はついに完成☆イラスト部門です。

2011年は個別チェックがほとんどできなかった関係で、許されない程の激ナガでになってしまいました。イラストの魅力を伝えるためのコメントで、うんざりさせてしまっては本末転倒でございます。よって今回は「カラー絵編」「モノクロカット編」の2回に分けさせていただきます。
なんだか年々大ごとに…σ(^_^;) まいっか☆
 ◆勝手にBLグラミー2011・イラスト部門                 
  ■部門賞は以下の通りです。
    ・「最優秀表紙絵賞」
    ・「最優秀口絵賞」
    ・「最優秀モノクロ賞」…後日掲載
    ・「特別賞」…後日掲載
  ■発表要綱
  ・2011年にmiru-haが読了した全作品から、主観客観織り交ぜ勝手に選出。
   今年度発行とは限りません

  ・激しくネタバレ&敬称略です。
  ■発表の見方
    ・1ページ目…ノミネート作発表
    ・次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

遅れたお詫び代わりに、本編感想などもちょこちょこ書きたしつつ、やっぱり激ナガでお送りいたします。どうぞ、リラックスグッズをお手元に、まったり気分でおつきあいください。
※文中の「今年」は、「2011年」に置きかえてくださいね。


◆最優秀表紙絵賞                                          

表紙イラストに期待するのは、1枚の絵を通して作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)、それらが確実に伝えられる技術力研究努力、購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)などです。                           
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた表紙絵全作を候補作といたします。
                         
【イラストチェック済ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2011年発行 

北沢きょう   高階佑   穂波ゆきね      彩        三尾じゅん太   松尾マアタ 

【イラストチェック未ノミネート作品】(順不動) は2011年発行 

「FLESH&BLOOD 17」 彩
ついにキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! 彩さんの白
彩さんの白が見たいと、事あるごとにこぼし続けた甲斐がありました。ありがたや〜寿命が延びる〜
                  *
カラー画における白背景は一見ラクなように思えますが、テクニック的には上級クラス。無背景=手抜きと思われないギリギリのラインで「余白」をデザインの一部として使うとなると、初期段階から相当高度な空間計算が必要になるからです。(凡例:掛軸画の余白) 

17巻で「白」っていうのが、これまた感動的ではないですか。
この白は、ドアが開いて溢れた光なのでしょうか。
ホーの丘に群れ羽ばたく海鳥の翼でしょうか。
もう交わらないカイトと和哉の人生=白紙の未来の象徴でしょうか…。
ううう和哉っ!おばちゃんの胸でお泣きっ( iдi ) ハウー
                             
ちなみに彩さん描くフレブライラストで、わたくしプチ注目ポイントは「刺繍」でございます。
「刺繍」は、前絵師・雪舟薫画聖が拘っていらしたディテールです。これを彩さん画に見つける度、彩さんから雪舟さんへのリスペクトを感じ、胸が熱くなるのです。
今回も見事なステッチ、しかと楽しませていただきました。ありがとう


「饒舌に夜を騙れ」 織田涼歌
雄々しく誘って誘われる❤攻×攻の特殊警察ラブに織田さんとは、なんと意表を突くキャスティング。出版社様GJ でもって、期待を裏切らない絵師様のお仕事ぶりもお見事です。プロ×プロのガチ勝負は本編内だけではないのですね。

手錠、使用済ナイフ(!)、銃火器、防弾チョッキと、およそ女性向け書籍と思えぬ重苦しいハードボイルドアイテムてんこ盛りながら、この華やかさはどうよ。肉体派男子のすえた臭い(オエ)など微塵も感じません。ヲトメの求める夢(ソフト)と現実(ハード)のミックス加減が絶妙です。
それにしても、脱がせるのが大変そうなご衣装だこと。この業界では新鮮♪


恋愛の系譜」 小山田あみ
今年も精力的なご活躍でございました。これだけのお仕事量でも手抜きや衰えを感じない驚異の絵師様です。
                     *
シェイクハンズ=握手=友情と信頼の証が横断する大胆デザインが目を惹きます。某自治体や人道系NPOの啓発ポスターとして、このまま駅の構内に貼ってもあってもいいぐらい。←もちろんこっそりお持ち帰り
でも手の形をよ〜く見ると、この絵は「握手」=人と人が向かい合い手を取り合っているのではなく、「引率」=前行く人が後ろの人の手を引いて、誘導している図だとわかります。
公的には、リード役とサポート役が上図のように割り振られるこのお2人は、椿の花降り注ぐ私的空間(恋愛面)では、お役が交代するのです。
導くように絡まる、運命の赤い糸。「糸」と「系」がよく似ているのは、偶然ではないってことなのね。相変わらず、かっこいいなぁ…


「禁縛」 嵩梨 尚
金襴緞子の帯締めながら、花嫁御寮はなぜ泣くのだろう…

漆黒の中に浮かびあがる、金朱の彩錦。
抱き締めるように縛られる、花嫁のような女形役者。
彼らにとっての「縄」は、縛りつけ動きを封じる道具というだけでなく、他人の眼や世間体から切り離されて心を解放するための道具でもあります。
「束縛」と「解放」という対義が同義となる妖しい世界を華麗に封じ込めて、人体ポーズを大胆にデフォルメした結果、エゴンシーレやクリムトのような世紀末的幻想世界が広がりました。綺麗。奇麗。

   
「親友の距離」 穂波ゆきね
これまたキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! ゆきねさんのスーツ×スーツ!
美少年もいいけど、ゆきねさんの魅力はやはりオトコだと思うんだ☆

帰社途中か、帰宅途中か、目的地に着く前に雨に降られて散々な2人、どうやら時間も押しているようです。親友同志のやり取りなので、遠慮ない会話が交わされているのでしょう。
2人の間の距離はちょうど腕一本分ぐらい。つまり、どちらかが手を伸ばせば掴める距離です。でもそれをしない、というかできないのは、2人がまだ親友だから。これ以上近づくことも離れることもできないまま、視線だけはそらさずに、この2人は目的地まで急ぐのです。
この均衡を崩すのはどちらから?く〜っ気になるっ!本編を読まなければ!←思うツボ
                              *
恋愛前夜」イラストチェックで、この絵師様の魅力は「線」だと書きました。線とは「描線」の他、「視線」という意味もございました。わたくしがゆきねさん画で注目するのは、いつも視線です。
この絵師様の描く2人がどこを見ているか(または見ていないか)からアレコレ妄想する作業は、とても楽しいです♪←同志募集中

    
「背徳のマリア」 AZ pt 
まいった…。幼児はともかく、「赤子」を抱くヒロイン画をBL表紙絵で見る日がこようとは…。
BL=男同士の愛情物語で、最も扱いにくい「母性」を取り上げた問題作にふさわしい衝撃です。←命を育てる母性じゃなくて、孕み産むまでの母性って意味ね

タイトルからもお分かりのように、徹底して「懐妊」を追求するストーリーながら、結局は本編中一度も登場しない赤ちゃんを抱く男。
上巻・執念が生み出す黒い妄想を抱いて俯く主人公が、下巻・月が満ちて本当の赤子を抱いた時=息づく生命を実感できた時、顔を上げて前を見ていることが、この作品の希望・未来の象徴だと思いたいです。

タイトル、作者名、ガッシュマークの位置に至るまで徹底的にシンメトリー。文字カラーにも気を使ってあって繊細で美しいっす。 
ただイラストを活かしたいのは分かるが、ロゴの存在が儚すぎると上巻発売時に申したわけですが、こうして2冊並べてみると…やっぱこれでいいとは言えんな(笑) 


■「秘蜜」 朝南かつみ
強い視線が捉える先は…。ようこそ、乳と蜜の流れる、秘めたる楽園(カナン)へ。
きゃーっ、ドキドキする
男子2人が座ってるだけなのに、なんだかな、この危ういまでのお色気は。
基本の一色(主にぬばたまの髪色)を元に、グラデーションで世界を広げていかれる絵師様だと2010年BLグラミーイラスト特別賞・ベストデザイン賞(記事はココをポチ★)でも書きましたが、今回もその通り。緑がかった綺麗な黒を基調とした抑えた色調が、イケメン2人のクセものぶりをなお一層引き立たせております。(こんなにクールなお2人が、いつも考えてることっていったら…

あまりにステキでうっとりしますが、先述しました通りこのイラストは攻組オンリーの稀なる1枚です。受の堕ち方より攻2人の堕とし方のほうが読み説き甲斐のある本編なので、このようなご選択になったのでしょう。この選択こそが、絵師様の魅力の真髄なのよ!
今作の口絵は同背景の受1人ですが、BLイラストの倣いを考えると、本来なら口絵を表紙にしてもよいところ。そこをあえての攻組セレクトです。この「あえて」の一言の裏に、記事を一本書けるぐらいの勇気と努力がある。(…ので独立感想を書く予定です。4月からちとヒマになるからできるハズ…!) 
この絵師様画の非凡センスは、「あえて」の選択肢において最大に発揮されるのでございます。

この絵師様が描く「あえて」は、まだまだございます。
例えば、こちら

「花蝕の淫−狂おしく夜は満ちて」 朝南かつみ
こちらは後ろ向きのヒロインたった1人。これまた激レア。

後ろ向きの人物像は、本来「逃避」「隠蔽」「拒絶」など負のイメージを伝えるモチーフです。さらに、1人きりの人物から感じるイメージは、「決意」「自立」「孤独」等かな。どちらも、愛する人と手に手をとってハッピーエンド(←たとえ当人同士だけが幸せな茨道でも)をゴールとするボーイズラブでは、まず描かれない構図です。
でもこの絵は、文字通り「背徳」=徳に背を向け、禁忌に生きるほの暗い決意だけを描いているわけではなく、衣を脱ぎ捨て裸身を晒すことで、淫靡な中にも「開放」「脱皮」「再生」などの前向きな姿勢をも示そうとしています。(と思う)
うぅむ、絵解きで得られるメッセージの質が違うんだよな〜。このまま谷崎や三島作品の表紙を飾っても、ちっともおかしくない。

激レア要素を抜きにしても、この絵の美しさには目を奪われます。
僧衣の色でもある墨染(薄墨=ねずみ色)を意識した世界の中、文様のような花木の白と、淡く立ち昇る蛇紋が幻想的です。まさに墨絵のような、静謐な美しさ。
墨染を脱ぎ捨て、聖(ひじり)の世界に決別したヒロインは、素の身に情念だけを、蛇のごとく纏わせたまま一人歩んでいきます。進む先には、蝕まれてなお花をつける樹木のように、命を削って鮮やかに生きる徒花の世界が待っておるのですね。←と、気持ちを盛り上げていざ本編に突入すると、ラストゴンどころか、しょっぱなからゴンゴン飛ばされるのだった。えれな節上級編(笑)←と、黒人格・みゅうあーがどうしても言いたいんだって。すみません。

この2枚のイラストはひと昔前ならボツってもおかしくなかった、「あえて」の異端画でございます。こんな絵描ける絵師様、他にいない。


「罪の海に満ちる星」 竹美家らら

年の瀬滑り込み作品・その1。

まったく買うつもりなかったのに、この絵を見た途端レジに直行してました。これほどに目を惹く彩の中に、哀しさが確かにある。


「すき」 麻々原絵里依  
年の瀬滑り込み作品・その2。

優しいパパ。キレイなママ。愛くるしいお子ちゃま。
うむ、これぞ理想のBL川の字
柔らかなパステルカラーで描かれた、親子3人(?)の憩いのひととき。背景からすると、ここは絵本専門店とかでしょうか。2人の愛を独占するように美味しい中央ポジションを萌々香ちゃんが取っておりますが、それも当然。この2人は、萌々香ちゃんがいなければおそらく結ばれなかったカップルなんでございます。全く関係ないが、萌々香という字面になぜか照れたわたくし、もう戻れないかもしれない…。

でもってこちら、絵もステキだけどカバーデザインがすっごくいい。
愛しい一粒種を挟んで、パパとママ(笑)が密かに交わす言葉は、「す」「き」←ちゃんとフキダシになっている かわいいっ
本棚、川の字と、縦ラインが目立つ今イラストで、フキダシの丸曲線は小さくともとても目立ちます。可愛いだけでなく、タイトルロゴとしても、アイキャッチとしても立派なお役目を果たしてます。イラスト=絵師も、タイトル=作家も、デザイン=出版社も、それぞれが一流のお仕事をされた結果の完璧なトータルバランスです。これぞ憧れのプロのお仕事。

余談ながら、ディアプOスさんデザインて、麻々原さんイラストだと気合の入れ方が違うような気がするんだが…。気のせい?(笑)


■「夕陽と君の背中」 山岸ほくと  
2011年は六青むつみさん祭りをこそっと開催しており、遅まきながらこちらを読みました。
う〜む、いさぎよい 
「夕陽」「君」「背中」と、ストレートな語句=固定イメージを抱きやすい語句で構成されたタイトルをさっくり無視して、互いだけを一心に見つめる2人をUPで描く大胆さにホレボレです。

互いに強く想いあう、青い時代の一途な恋心…的なイラストに見えますが、よく見ると攻めクンの両手はかなりフラチです。
のしかかり、女性の乳房をつかむように胸に手を這わせる攻クンの行為は、まるで男と女の身体の違いを触覚で確認しているかのよう。そしてそれを許す受クンの表情に戸惑いあれども、喜びが感じられません。
本編を読むと、これが実に「なるほど〜」なのでございます。芽吹いた恋の花がなかなか満開と咲かないのも、オトコの身勝手さも、より多く愛した方が負けなのも、恋愛の切ないお約束だものね。
多少の狂いをものともせず、ひたすらに世界表現を追いかける絵師様の絵描き魂が、2人の等身大の恋心と共鳴していて、苦しくも美しい。


「いたいけな嘘」 陸裕千景子
ぐはっ あまりの美しさに、毎月恒例☆書店地蔵モードを通り越し、ヤンキーモードを発動しそうになりました。神々しい…。
※ヤンキーモード…衝撃のあまりヤンキー座り=うずくまっちゃうこと。発動後一発退場(書店員による強制退場)覚悟の切腹絶賛モード

全裸の受を背後から抱きしめる、定番・直列型BL抱きしめイラストなのに、なぜ、こんなに美しいのか…。
それはですね、ポーズは平凡でも図(配置)が非凡だからなのですね。←自問自答かよΣヽ(゚∀゚;)

人物を右上に寄せて、咲き乱れる花々に思い切った空間を割り当てることで、華やかさが一層際立つ。地上の楽園〜ミモザと芸術の国・イタリアを舞台に繰り広げられるミステリアスラブストーリーという作品イメージが、脳裏にぱぁーっと広がってまいります。
求めあう2人と、溢れんばかりの花々をどちらも主役に描くことで、この世の楽園と、この世ならざる楽園に同時に遊ぶ2人を描かれたかったのですね。(と思う) 
でもって、神々しい中にも、なにげに悪戯っこな攻の左手。わ〜お☆   
                  


以上18点は多すぎたけど、愛とは決して後悔しないものだと、自分に言い聞かせつつ選びぬいた「最優秀表紙絵賞」の発表と、おこたトークは次ページで!


                               
    


※「イラスト賞」なのにここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい…。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います
  
◆最優秀口絵賞                                          
口絵カラーで表現されるのは、作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなどで、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。                    *

今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です。
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。                           【イラストチェック未・ノミネート作品】
     
   
・上段左から
■「積木の恋」 朝南かつみ
背中合わせの表紙絵とは対照的に、嫌でも正面を向きあわなければいけないシチュエーションを口絵に選ばれました。波紋が広がる音が聴こえてくるような表紙絵と、2枚セットでグッとくる。

■「FLESH&BLOOD外伝 女王陛下の海賊たち」 彩
雑誌掲載扉カラーなので描き下ろしではないが、口絵◆Ε錺ダフル子犬ペアの犯罪的な美しさをどうしてもどうしても称えずにいられません。海賊たちの女王陛下になりたいワン←コレが犯罪だというんです

■「シュガーギルド」 小椋ムク
オヤジの鈍さとずるさと純情に、ああああああってなる作品。(別名:「BLるるぶ〜紋別」)
ムクさん画ではおよそお見かけしたことない、ガリンコ号のあの色(笑)、よくぞ挑戦して下さった。
もしガリンコ号乗船チャンスがございましたら、伝説土産誕生秘話絵本 ありがとうガリンコ号」をぜひお買い求めください。
※BLるるぶ…恋に落ち・寝現地に飛が詰まった、愛のご当地BLのこと

■「リセット 上下」 奈良千春
表紙絵賞と迷いましたが、口絵の方が「リセット〜時間と意識の変化」がより明快に伝わってまいりましたのでこちらにいたしました。何をどうリセットしても、変わらないものがある。

・下段左から

■「神の囲い人」 梨とりこ
3カプ6人による人体の神秘と限界を追求した意欲作。作者様のナナメなガンバリは、文庫カバーで表裏一体という快挙を成し遂げました。
しかし、カバー全部を使わなければ伝えられない6人の意欲愛を、その半分サイズの口絵でいったいどう扱うというのか。おそらく3カプのどれかを取り上げたエロ画であろう(沙野作品だし)とアタリをつけて、ドキドキページをめくったら、「‼‼Σ(- -;;ノ)ノ」 こうきたか(笑)

■「恋人がなぜか多すぎる」 高星麻子
梨さんとは対照的に、口絵2枚を贅沢に使った「多すぎる」恋人たち。ビバ!総ホモワールド☆
キャラ文庫の企業良心「口絵2枚システム」をフルに利用した楽しい1枚、いや2枚です。これ、ハサミを入れてリバーシブル栞にしちゃえば高値で売れ…。越後屋、おぬしも悪よのう…。

■「ホームドラマ」 本間アキラ
BL口絵真骨頂・エロ画で、肌色を全く使わない潔さにうっとりします。ホームドラマ全盛期の白黒TV時代を思い起こさせるような、鈍色のアダルトシーン。
気遣い、色使い、腰使い、どれも超一級♪←腐りすぎて脳ミソ液状化

                         *

以上7点の中から選びました「最優秀口絵賞」は(ドラムロール)、次ページで!
おこたトークもあるよ!←だから?










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[【年間ベスト・グラミー】]イラスト部門 | comments(2) | trackbacks(0) |

「遠くにいる人」 ひのもとうみ/松尾マアタ

家具工場に勤める佐倉治樹は、本社から移動してきた上司の小田島達朗に恋をした。彼の素行の悪さを知る治樹の幼馴染は、小田島だけは止めておけと何度も言うが、地味な治樹にとって華やかな小田島は憧れずにはいられない存在だった。そして小田島はなぜか事あるごとに治樹をかまい、特別な優しさを向けてくる。期待してはいけないと思いつつ、治樹はその幸せを受け入れはじめるのだが…。
※こちら、読後すぐ(5月頃)書き始め、推敲を重ねたものの結局ボツにした感想なのですが、内容が「グラミー賞(年間ベスト)」と若干絡んでいるため、今さらながらUPいたします。
メインボツ理由となった暑苦しい本編感想は出来るだけ薄目で通り過ぎ、イラストチェックとイメソンだけお目通しいただければ幸いです。

皆様、こんばんは。
本日は、miru-ha認定☆新ご三家作家様より、ひのもとうみさん「遠くにいる人」感想をお送りします。今年はは新人様の当たり年だと常々申しておりますが、この方もそのお1人でございましょう。わたくしの中では、ひのもとうみさん、宮勸さん、風見香帆さんが、新人様三雄=新ご三家認定作家様となりました。
※参考…前ご三家(2008〜9年頃のマイツボ新人様) 敬称略
・海野幸    ・玉木ゆら     ・凪良ゆう


ステキな表紙絵に惹かれ手にとったものの、中身はさほどでも…という経験は、腐女子ながら少なからず覚えのあることでございましょう。でもこれはイラストの力に負けない、読み応えある作品でございました。 

新刊ではないのでネタバレを気にせず書いておりますが、事前に知ってしまうと面白み半減ネタもございます。未読のお客様はお気をつけ下さいませね。




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[小説・作家名は行]ひのもとうみ | comments(4) | - |

10月末新刊イラスト、3本勝負〜♪

Y様〜 SHYの新刊画像、密林UPされてました!

「10月新刊購入リスト」がえらいことになっているように、今月は気になる新刊多いのですよね♪ 
シャレード、キャラと続々新刊イラストUP中で、思わずイラストチェック魂がうずいてしまいました。
読後感想をどれだけ書けるかわかりませんし、せっかくなので今のうちに対決形式で一言書かせてくださいませ。
※優劣はつけてませんので、お気軽にお楽しみくださいまし♪



■勝負その1!SHY☆センシティブ対決
アナログVSデジタルながら、繊細可憐な対決でございますね。  
絵も素晴らしいが、感心するのはロゴに代表されるデザイン性。イラストを生かすカバーデザインを目指しているのがよくわかります。特に左の素晴らしさは特筆ものです。作品とイラストテイストを最優先して、最も大事なタイトルまで絵の中に溶け込ませてしまったってのがなあ…。
通常は右や2番勝負作品のように、タイトル(文字)はアイキャッチも兼ねているものです。この作品も例えば、イラスト下部の地味な背景部分にロゴを大きく持ってくることも可能、他社なら間違いなくそうしてます。でもSHYだとこういうデザインができるのです。トレビアン☆

  はじめてのひと (SHYノベルス) 天使憑きの男 (SHYノベルス)
左: 「はじめてのひと」椎崎夕/穂波ゆきね   
まあ、なんて繊細ながら背景までしっかり手塗り。スバラシイ新書サイズならではの見ごたえです。しかも表裏一体(裏まで一枚絵)だとか!わ〜い♪
こだわり珈琲店(コーヒーと表記しない気がします、笑)のマスターとバイトってことかな?
椎崎さん×ゆきねさんだもんね〜、健気受けランキング大変動もあるかも!

右: 「天使憑きの男」沙野風結子/高宮東
これまた美しひ…。抑えたグレイッシュブルーの色調がたまりませんね。
沙野さんの「天使」ってゴシック・(エ)ロマンかな〜と思ってましたが聖職者なのね。かわいさんといい、えれな嬢といい、司祭服ってひそかなブーム?


    

■勝負その2!ハードボイルド対決

そのものズバリ、ハードボイルドでダイハードなイラスト。
たまたまながらお色遣いまでよく似てます、対決させよといわんばかりに(笑)


  鍵師の流儀 (二見書房 シャレード文庫) 闇を抱いて眠れ (キャラ文庫)
左:「鍵師の流儀」中原一也/立石 涼
あれっ?この絵師様とのコラボは「水底に揺れる恋」と同じなんだが…。よもやリンク?まさか続編ってことはないよね?!
なかなか迫力のある構図で、本編への期待が高まります。「鍵師」ってのがワルにもヒーローにもどっちにも転べていいじゃありませんか♪

右: 「闇を抱いて眠れ」 秀 香穂里/小山田あみ 
意外や、初コラボ。右下スミッコの蜘蛛が意味深っす。
あみさん画は最近、体脂肪率がやや高めに感じます。(肉付き表現が丸みを帯びてる) 
あじみね朔生さんもそうですが、男らしい攻めでさえ腰回りの描線が時々なんとも女性的なライン。
お2人とも、実は男性より女性画の方が得意、というかよく描いていらっしゃるんではないかと思うのですよね〜…


   

■勝負その3!本編もう読んじゃった対決、または、多作クイーン対決

正確には10月新刊じゃないですが、「勝負その3!」にしたかった2本がまだ画像未UPなので、まずはこちらを…。

  手錠 (プラチナ文庫)  アナタの見ている向こう側 (ショコラノベルス)

左:「手錠」 剛しいら/小路龍流 
見た瞬間購入決定した、いわゆる表紙買い。
だってね、奇数人表紙は傑作への近道」なのでございますもの。←但し複数交流本は対象外

例えば…                 
    

今作や綺月さん「祈り」のような、3Pじゃないのに3人の構図というのは主役級3人だけの閉じたお話ってことで、まず間違いなく骨太と人間ドラマ作品、しかもここ1年ぐらいでしかお目にかからないタイプ(のような気がする)です。 
当て馬どころではない、表紙に描かれるほど重要な存在ながらカプにならない3人目って、ラストがハッピーエンドと決まっているBLでは非常に珍しい(商業化しにくい)のですよね。←あぶれた3人目がどうやっても不幸になるから
「ドラマ」をしっかり見つめられる、創作手練れ作家様でないとチャレンジしようとすらまず思わない作品ですが、それを御大・剛さんが書くというならそりゃ気になるってもんです。

良い絵師様はそこをキチンと表現して下さるということで、すなわち奇人数表紙を描ける絵師様も手練れと申せるのでございます。小路さんもしかりです。ラストカットも綺麗だったな〜♪

リニューアル後プラチナの剛さん作品は、「匣」「手錠」と、本来要矯正と判断されてしまう異端な性質や繋がりを他者に晒すこと(一方的なカミングアウト)で社会的価値観と決別し、互いを絶対無二の一対に昇華させるという、ありのまま=素を肯定した大人の寓話シリーズ(長いな)に思えます。
だとすると、次作は扮装(倒錯コスプレ)か窃視(のぞき)…かなあ…?個人的願望としてはゼヒ扮装(女装)でお願いところ。


右:「アナタの見ている向こう側」火崎勇/松尾マアタ
コミックで惚れましたマアタさんの挿絵作品。
一生懸命さが伝わる好感度イラストではございますが、コミックで魅せたハイセンス(特にHシーン)がなりを潜めてしまっているのが残念。、「挿絵」を意識しすぎたのかな。
寡黙なシェフ×やり手でナルシストなグラフィックデザイナーのカプなので、水彩画や商業ポスター・スケッチラフなど、この作品にとって「絵」はキーアイテムです。絵師様持ち味のスタイリッシュな絵心を発揮できる、(挿絵のお仕事として)美味しい作品だったのに人物ばかりが描かれアングルも普通、結果、印象がほとんどないのです。魅せる絵が描ける絵師様だけにもったいない。
原作消化率ともどもこれからこれから♪ってことですね。

ストーリーは「いつもの火崎さん」ですが、最近読んだ本が重めの作品が多かったからなのか、都合良すぎな偶然と誤解とバブリーなドリームが織りなすBLマジックが、往年のトレンディドラマを見ているよう。薄いかもしれませんが、ミントのごとき清涼感を感じました。
ただ、そろそろ誤解・思い込みを封印した非一人称作品が読みたいとの思いもぬぐえません。キャラ的には福原1人勝ちかな(笑)
恒例ラブラブ後日談、「も」でなく、「だけ」書いてある後書きがこれまた潔くて◎

今年のショコラって存在感ありますよねぇ。というか、今までのわたくしが鈍いのか?




こうなると幻の「勝負その3」、
「終わりなき夜の果て(下)」円陣様VS「獣の月隠り」実相寺様、神絵師様対決!
も早く見たいよねえ、UP遅いぞう、幻O舎さん。







【ブログ内関連記事】



 〔絵師:穂波ゆきね〕〔絵師:小山田あみ〕〔絵師:松尾マアタ〕〔絵師:小路龍流〕〔絵師:た行〕
 〔画:ギャラリー〕

 

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[萌えバナ]イラスト | comments(7) | - |

「嘘つきは紳士のはじまり」 松尾マアタ

医学生のジョナサンは、付属病院から持ち出した向精神薬を学内で売りさばいていた。それを知った担当教授のポールに、公表しないことを条件に身体の関係を迫られることに。一晩限りの関係から始まった教授(妻子持ち)と教え子の恋の駆け引き。
教授と教え子、紳士的な二人が織りなすラブ・アフェア
収録内容
「Gentlemen's Agreement」(2005)
「Sweet Revenge」(2006)
「Bless an Angel」(2007)
「All Things You Want」(前編) 「All Things You Want」(後編)(2008)
「Get Out of My Room」(前編) 「Get Out of My Room」(後編)(2009)
「Have a Nice Summer Vacation」 (2010)
足掛け5年の短編連載、このたびようやく1冊のコミックとして発行されました。
新人作家さんだがキャリアは長い、ということになるのかな。

5年前の第1作から、すでに確立された絵と世界観。「初期はアイタタ」の先入観を覆す見事な仕上がりに驚きです。
ご自分の目指す世界にふさわしい画力とストーリー。クールでスタイリッシュでウィットに富んでいて、なにより外国観(?)に嘘がない。
各話のタイトル、作中出てくるWASP・ポロ・ケータリング・プレッブスクールなどなどのさりげなさにしても、この方のバックボーンにしっかりした「アメリカ」があるのがよくわかります。←英語圏でご生活されたことがある(だろう)とかそういうことね
よって、和製英語的発想の「イメージ外国」ではなく、翻訳小説を読んでいるかのような「生きた外国」感に満ちておるのです。


あらすじにある通り、教授には生物学者の妻とかわいい娘(推定10歳)がおりますが実はゲイ、家庭は大事にするものの、恋のハンター(古っ)としても精力的です。
隠し事がたくさんある彼は、嘘もお上手。
その場限りの嘘、一生抱える嘘、他人につく嘘、自分につく嘘と、彼の人生は嘘だらけなのですが、誰かをまったく傷つけない人生などあり得ない、ならば痛みを少しでも和らげるために嘘は必要悪だと達観している彼は、覚悟と自覚と開き直りを持って「嘘も方便」を実行しています。
嘘の動機がすべて(彼なりの)善意からなので、バレたらサイアク☆な生き様も不思議と卑怯には感じません。いつかバチあたるだろうな、とは思うけどね(笑)

教授のこういった考え方には、欧米ハイクラス(貴族)思想が反映されております。
貴族社会では、良家の子女は身持ちの固いうちにできるだけ条件の良い家に嫁ぎ、妻になってから年下の男性と初めて恋愛をするというのが、いわばたしなみだったりするわけですが、教授もそういう生き方を自信を持って選んでいるのです。だから「嘘つき」は紳士のはじまりなのですよね。
愛と恋を使い分けてる、とも言い換えられるかもしれません。そういう価値観なのだから仕方ないのです。
この辺り、日本と欧米の恋愛観…というか道徳観の違いによる意識の差とも置き換えられて、なかなか面白いです。

日本の恋愛事情は恋=愛=結婚とすべてに熱を帯びた一直線ルートが理想形、恋愛のきっかけや過程が無茶エロ無法地帯のBLでもこれは同じです。←理想どころかこれしかないかも。
もし日本舞台でこのお話を書いたなら、妻も可愛い娘もいる教授は絶対当て馬役、教授と不倫していた学生は真実の愛を別の未婚者に見出し、そっちの2人が結ばれるってなお話になるハズで、今回のような2人の関係は、本来BL界の恋愛事情ではどちらかというとタブーな設定なのです。
でも、結婚から始まり愛と恋がすっぱり別物というお貴族的恋愛観が、私ども庶民感覚から遠すぎてかえって違和感が感じられなくなる。本場英国貴族ではなく、ゲイ王国アメリカのアッパークラスだということが、さもありなんと一層思わせるのですよね。
これほどスタイリッシュで無理のない「虚構」は、なかなかお目にかかれません。一般マンガや小説にしても遜色ないと思います。
作家御本人に善し悪し問わずの欧米事情(思考)が相当しみ込んでいないとこういった作話センス(着眼点)はまず身に付かない、外国「好き」だけでたどり着く設定ではちょっとないのです。

突拍子もない思い付きですが、もし、三原順さんがBLを描いたとしたらこんな切り取り方するんじゃないかとふと思ってしまいました。よもや新人さん作品感想に三原順さんのお名前を出すことになろうとは、夢にも思わんかったねf(^^;)


1話より2話。2話より3話。3話より…とどんどん面白くなる恋模様が堪りません。
お絵柄の移り変わりも、確立された範囲内での変化なのでまったく問題無く、エロ少なめとは言え、時々入っている個性的アングル(エロきれいで感心した、とくにダニエルとの…!)の数コマで十分萌えられるし、ラストの締めも、読者におもねるとはこういうことを言うのですよ!と絶賛したくなる、実に洒落た終わり方です。こんな恋愛してたら、途方もなくイイ男になるんじゃないの?<ジョナサン
「髪が命」のこの業界で、ハゲでも、坊主でもない、「ハゲかかった37歳既婚の紳士」を主人公に据えるセンスとともに、この作家様にマジぼれしました。

久々よいマンガを読ませていただきました。←BLコミックとあえて言わない
小説挿絵のお仕事をぜひ見てみたいな〜♪


…と思ったら、早速10月にでるのですよね!!ショコラさんグッジョブ!

10月10日発売:「アナタの見ている向こう側」 火崎勇/ 松尾マアタ   
 
おおおお、火崎さんとのコラボならポチに迷いなし!
カット割りとかHシーンのアングルとかどうクルのかな〜、楽しみ♪
火崎さん、できるだけエロ濃い目でお願いします!←ムチャぶり




次回は…ときめき小冊子記録か、こちらを。

  BLの奥深さを教えていただいた…。




                                                                                       〔絵師:松尾マアタ〕


 

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