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勝手にグラミー2012・イラスト部門マイベスト〜カラー画編

◆勝手にBLグラミー2012 ご案内                                             
●拙宅グラミーは、自選候補作を初頁、受賞作と選考理由を次頁で発表する、変則型マイベストです。但し、コミック部門だけは明白なランキングをつけております。
●コミック部門、長編小説部門、短編小説部門、イラスト部門の4柱と、年度によって特別賞、新人賞などが臨設されます。
●イメ−ジソングをタイトルに冠する音楽ブログでもあるため、「アカデミー」ではなく「グラミー」と称しています。
●2012年にmiru-haが読了した全作品から、主観客観織り交ぜ勝手に選出。
今年発行とは限りません


皆様、こんばんは。
2012年BLライフ総決算・勝手にBLグラミー、本日は楽しい楽しいイラスト部門です♪
本日はカラー編〜「最優秀表紙絵賞」「最優秀口絵賞」をお送りいたします。

今年は独立感想がトンと進まず、必然的にイラストチェック回数も激減してしまい、候補作がほぼ初出です。よって全作コメント付&激アツ激ナガとなっております=1回では収まりませんでした
どうか覚悟を決めて、わたくしの激愛を受け止めて下され!(謙遜なく長いので、数回に分けてお楽しみいただければ幸いです…)


◆イラスト部門について                          
●部門賞は以下の通りです
    ・「最優秀表紙絵賞」
    ・「最優秀口絵賞」
    
・「最優秀モノクロ賞」
    ・「特別賞」
● 2012年読了本の★4.5以上評価作を候補作といたします。
●突然文調が変わる、「マジガチ」コメント部分は緑文字にしておきます 
●文中の「今年」表現は2012年に脳内変換してください


◆最優秀表紙絵賞                                                  
表紙イラストに期待するのは、
・1枚の絵を通して、作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)
・それらが確実に伝えられる技術力研究努力
・購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)
などです。

【2012年度候補作】    ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■ 
■「神に弄ばれた恋」 朝南かつみ
感想・詳細イラストチェックはこちら★

「光と影の間、闘牛士と雄牛の間には名前のない神がいる。」
   −−スペインの作家(哲学者)・ホセ・ベルガミンの著書から
恋を弄んだ神の名はサタナスとアベルが、光と影の間に見た神の名は作者様が、絵師様を愛でたもうた神の名はわたくしがつけてよいのです。

顔を隠し、体を隠し、背景もほぼない。絵的な個性を表現できるモチーフを封じ込めて、それでいてこの強烈な個性。

こんな絵描ける絵師様、この方しかいない。


■「FLES&BLOOD 19」 彩
初めて見た時は言葉が出ませんでした。
その後、何度も何度も、舐めるように見てますが、やっぱり言葉がみつかりません。(でも書く、笑)
愛を視覚化したらこうなるに違いない。
                 *
我が恋人は赤い薔薇。
白と薔薇色で二分割された画面。横一列のロゴ。
水平線に浮かぶ船のように、波間に横たわるジェフリー。
横線を強調した構図の中、ひとり鉛直=縦ラインに佇む海斗が、慈悲溢れる中にも頼もしいです。

赤と波はジェフリーのもっとも大切なもの。魂が還っていく、彼にとっての楽園です。幻影と嘆きを道連れに楽園へと彷徨う難破船を、現世=FLESH&BLOOD〜血と肉の在るところに留めておけたのは、海斗という碇=この世に繋ぎとめる楔がまにあったから。
ただひとつを選んだがために、他の多くを犠牲にしてしまったことへの懺悔や後悔=自らの罪(悪感)を認めて生まれた強さが、海斗をひとり立ちさせた=碇になることができたのですね…(´;д;`)ブワッ

生涯の誓いとひと時の温もり。永遠と刹那が共存する、後世まで残る愛のイコン。


■「月一滴」 花本安嗣 
ナイトブルーの空。ハニーゴールドの月。
彼らの距離は近くて甘く、円と線は、遠く深くに繰り返される

わがまま王子。愛しい人の前ではただのかわいいお姫様。
触れる指先。舞い上がる心。高く天までも飛んで行けそう。

ダメだよ、僕のお姫様。飛んでなんていかせない。階(きざはし)を一歩一歩踏みしめながら、どこまでも共にいこう。月露にそぼつあの雲の向こうまで。
         
てなことを伝えたいんだと思う(笑)
こういう絵を見ていると、BL読みになってよかったなとつくづく思うのです。かわい作品を読む都度うっとり浸ってしまう、あの、行間から滲みでる情感と同じものがこの絵からも感じられます。

投射=どちらかがもう一方の世界観を代弁してるとか、集注=テーマを凝縮してより強く訴えるとかではなく、共鳴=2人のクリエイターの波動が重なって、さらなる世界の広がりを見せてくれるさまに感動する。

                                                                      ■「黒衣の税理士 2」 麻生海
年に3点あれば大豊作と言える、その名もズバリ「レアアート」画、今年は2種(3点)ございました。その1がこちら。
こちら続編ですが、その1もやっぱりレアアート。
←シリーズ1巻
ふふふ、今作タイトルは「黒衣の税理士」=受、本編視点も税理士=受、でも表紙絵だけが攻メインなのだよ!ウキウキ^///^←一緒にウキウキしてくださる貴方が大好き( ˘ ³˘)♥
昨年受賞作の朝南かつみさん画の時も申しましたが、基本受=ヒロイン中心のBL界で、王子様=攻メインのイラストは稀です(シリーズもの除く) 
攻視点ならともかく、今作のように受メインで充分描ける作品内容でこの選択は、絵師様自身のご判断だとはっきりわかります。この姿勢を2巻ともを貫いてくださったことが、すごい!んです。(私にとっては^^;)

1巻ではややくたびれ系おっさんが2巻ではパリッとスーツのイケメンに、俯き加減で弱々しかった税理士も今巻では堂々と黒衣を着こなしています。
穏やかな巣穴を離れ(1巻室内)、2人がそれぞれの道を歩み始めたがために(2巻屋外・でも進んでいく先は同じ)、彼らの物理的距離は遠ざかってしまいましたが、守護たる風竜が彼らを結びつけてくれているので安心です。
絵師様の本編解釈&作品へのリスペクト、うるっとくるほどカッコイイ。

■「部長の男」 佐々木久美子
本編感想はこちら★
2012年レアアート画、その2はこちら。
受お1人で、しかもご尊顔がアップでドーン!過去数点しか見たことのない「ピン画」です。(コミック、シリーズもの除く)
「部長の男」というタイトルで、部長を描かない潔さがイイよね。
                  *
部長の男たるお若い彼は、男の象徴・ネクタイをゆるめながら、誘うかのように流し目を送ります。視線の先にいるのは、きっと愛しい部長のはず。でも実際は、わたくし(読み手)とばっちり目があって、お若い恋人にドギマギする部長の気持ちを疑似体験できるのです。

でもって、部長がどれほど彼を想っているかは、彼の頬を包む優しい手で分かります。手の主と男が見つめる先が同じ「部長」だとすると、ポジション的に不自然なので、これは鏡に映った姿かもしれません。(男は鏡に映った部長を見てるってことね)
たった1人しか描かれていなくても、とても雄弁なイラストです。百戦錬磨の戦士の強さをみた。

■「erotica」 中村明日美子
2012年レアアート画、その3。その2と同じ「ピン画」です。ピン画が年2枚!これも時代の流れよねー。
                 *
偶然にもシャツ&ネクタイ着用の社会人受1人+攻の手、という共通モチーフを選ばれながら、これだけの表現=個性の違い。これぞイラスト観賞の醍醐味でございます。楽しいな♪

男の目はどうなってますか?…視覚の違い
攻と受は触れ合ってますか?…触覚の違い
人以外の存在は描かれてますか?…味覚、嗅覚、聴覚の違い
男は立ってる?座ってる?それとも?…自己表現=「愛」の解釈=シックスセンスの違い

「五感(+1)」とは、動物や人に備わった感覚の総称です。そして、人を人たらしめるものはこの五感を他者に伝えるための表現を模索することといえましょう。そうして示されたものを受け取って、咀嚼して、自己の血肉として、また表現する。この繰り返しが「人」なのです。

さらに驚嘆するのは、このイラストが帯イラスト=帯の存在自体に意味があることです。この本にとって帯は被服=肉体を守り、自己を顕示する「人」の知恵なのでございます。
本能(本編)と理性(帯)は、常にともに在る。だから、erotica。
 
■「二月病」 黒沢要
生まれては祝い花
病んでは見舞い花
隠れては悼み花
花がなくても生きてはいける。でも、花がなければ心がない。

前回イラストグラミーで、白背景は上級技なので結構少ないと書いたのですが、そしたらその後、まー出るわ出るわ(笑) 2012年のトレンドカラーは間違いなく白でございましょう。
そんな中、「おお!白が利いてる!ステキ」とわたくしがウキウキしたのがコレとコレ

有色と無色。主色と差し色。画面の上下で白の役割が反転し、あたかも発熱時に見るせん妄のような美しくも危うい世界を魅せてくれます。

降るように舞い落ちる彩なる花葉を受け止めて、色づいていく白。
雪が世界を無色に変えていくのとは真逆の現象。
二月に降る白い雪を思う色に染めたくなってしまうのは、彼らの心が病んでいるからかもしれません。だって、恋は病(やまい)なのだから。


■「off you go」 青石ももこ
天に天の川。地に雪野原。
働いて、働いて、ようやく許されるつかの間の逢瀬。
川にはかささぎ、雪原には意地っ張りな一言が、恋人たちを繋ぐ架け橋。

ウキウキ通り越して鳥肌立ちました。なんだ、このすごい白使い!
横たわる男。その男を見下ろす男。
彼らを切り離しておかねばならないかのように、中央を袈裟斬りする白。余白ではなく、白が完全主役です。

白の世界を少しだけ色づける小さな切手は、宝石のような思い出の象徴=幼少時代から続く長い縁を暗示します。
目を凝らせば、立っている男の足元には足跡が。新雪を踏みしめながら、眠る男に近づいてきたのがわかります。雪の中で眠る行為が危険なことと分かっていても、近づく男に余裕があるのは、雪原に描きなぐった「off you go(むこういっとけ!)」のメッセージがあるからです。
そして、眠る男は確信犯。徐々に大きくなっていく、雪を踏みしめるキュッ、キュッという音に、思わず笑みが浮かびます。

「むこういっとけ!」は、簡単にデレたりしない彼の、雪のように冷たくもピュアな愛の告白。「ちゃんとお前のところに戻るから、今は離れていてくれ。でも遠くには行くなよ」と静かに甘えているわけですよ。男を無視するつもりなら、そもそもメッセージすら残さないものね。
だから、いつも男は彼を迎えに来る。そして許される精一杯まで接近=白の空間を維持しつつ、その目覚めを待っているのです。目覚めた彼の瞳に最初に映るのは、自分でありたいから

音や視線=会話以外の手段で心を確かめあう2人。インタビュー=会話と質問を基本とする彼らの仕事を考えれば、なんと甚深なことでしょう。
とはいえ、かなりしんどい恋愛ではございます。若いもんにゃームリっぽ(笑)

 
■「頬にしたたる恋の雨」 志水ゆき
白、白と続いたさかい、今度は黒やで♡
黒の貴公子・OHYはんとか、黒の冒険者・O丸ブラックはんとか、黒の踊り子ラOァ−ズ文庫はんとか、社をあげてに取り組んではるレーベルの作品は言わずもがなやけど、永遠のパステルポップ☆ディアプラスはんでこないな黒使い、えらい珍しいんでー。

でもって、この黒とそこに流れる唐花文様は、絵師様によるものやのおて、デザイン担当者様のお仕事やて思うんやなー、元絵は人物だけやったんとちゃうやろか。紙面約半分の面積にデザインがガツンと関与する大胆さが、これまたええなあ♪
レトロなタイプ文字とええ、差し色のチョイスや配色バランスとええ、このレーベルのデザインは、毎年神クラスを必ず出してくれはる…ほれぼれ。


■「地角の衆生」 ミナヅキアキラ

年末滑りこみ作品。
まさか鵺(ぬえ)がこんな可愛いもふもふになるとは思わなかった…!頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミに似ているというキメラ妖怪、へたすりゃ人面犬(!)になっちゃいますが、柔らかな色調で描いてくださったこの鵺ちゃんは、人獣ミックス加減が絶妙、可愛さ、儚さ、健気さ、寂しさ等もしかと伝わってきます。

さすが手塗り(と思う)、紙目まで感じられそうな、この上なく丁寧なお仕事。


■「meet、again.」 竹美家らら
透きとおった硝子の中で、さらさらと砂の流れる音がする…。
ほおっておけば抵抗もなく、落ちきって終わってしまう男を揺り動かして、その生を繋ぎとめる。

てなわけで、今作のキーアイテムは砂時計です。
ガラスと砂は大地の恵み。時は天を測るもの。スモークブルーとサンドベージュという押さえたアースカラーで描かれた天地の中で、なにかから解き放たれたかのように大気にあそぶ2人。もっとも、うち1人はこの状態に満足しているわけではないようです(笑)

砂時計という閉じた空間=私自身=内宇宙と、果てなく広がる天地=世界=外宇宙を同時にみつめる。そういった芸術運動が実際にありました。
ららさんのイラストにいつも詩性を感じるのは、詩における「言葉」とイラストにおける「象徴」が同じ役割をもってるいるからかもしれません。深読みスキーにはたまりませんな♪

  
■「隣人たちの食卓」 みずかねりょう
2012年最多忙絵師賞受賞
16作(当社カウント)って!単純に作画だけで考えても1冊分を2,3数週間でこなしちゃう計算です。しかも高クオリティ!すごーっ!w(°o°)w 

レストラン、キッチン、カフェに居酒屋。
腐界に外食産業はあまた登場したしますが、食卓=おうちでご飯は昨今のトレンドです。外食産業の低迷とイクメン人気に1年遅れで反応してる感ですね。腐海における世相の反映は大体1年後だものねー。
                     *
漫画の1コマのように、自然に切り取られた日常生活の中の1シーン。視線を一切読者にむけず、背景や小道具(料理や食器等)もリアルに描くことであえてアピール力を弱め、読者に、いつもとおなじ穏やかな「日常」をより伝えていこうとするものです。
描かれた料理にも意味があるのだよなー。ハンバーグと肉じゃがは、「隣人」にお子ちゃまがいること&家庭料理に飢えている父子家庭の暗示なのでございます。
1枚でも100枚でも、変わらぬお仕事ぶりに胸を打たれる。

 
■「極道幼稚園」 小椋ムク
これもデザインがいいお仕事してるんだ 
メルヘンちっくなムクさんイラストと幼稚園児、鉄板鉄板♪などとウキウキ表紙を眺めると、読み聞かせをする先生の後ろでやんちゃな坊やが壁に落書きしているのがわかります。そしてその落書きが、本作のタイトルになってるのです。上手い、そしてさりげない!

ほかの園児(デカい子含む、笑)は先生のお話に夢中ですが、この坊やだけ余所ごと…? いえいえ、この子は先生のお話が楽しすぎて、自分でその場面を描きたくなっちゃったのです。自分の感動をどうにかして伝えたい!と思って選んだ手段がお絵描きだったのですね。
原始、文字を持たない時代の人々もまた、この坊やと同じ衝動から壁画を残し、道具に模様を彫ったのでございます。

ピュアな衝動を内包しつつ子供は育って大人になり、大人になれば、パイロットやら保父さんやら極道やらと、クレヨンよりもたくさんの中から選んだお仕事(カラー)に就くのです。なかなかに深い。←ちと過剰解釈だけどね(笑)

 
■「兎島−黒と白の兎」 稲荷屋房乃介
ハーイ、皆様お待たせ♪(๑◠ܫ◠๑)ノ ここからは大人の時間ですよ、お子ちゃまは良い子でねんねしてね♪(2枚しかないけど)      
                  *
わあ、にゅるにゅるーぅ( థ ౪థ)
同絵師様「空の涙 獣の蜜」も素晴らしかったんですが、BLならではの「濡れ画」に敬意をより表し(笑)、今年はこちらにいたしました。業界に触手ものはあまたあれど、表紙カラーでこれだけのサポーター(笑)、ひゅーひゅーっ☆モテモテですね!

サブタイトル「黒と白」を意識した、彩度の高いビビッドカラーが目を引きます。(無彩=黒と白の世界の中にくっきり存在する有彩って意味ね) でもって、黒角のロゴは間違いなく離島ミステリーの大家・横溝正史氏へのオマージュでございましょう。
ちなみに日本は6852島からなる島国です。これだけあれば、白と黒のセクスィ兎がウフンアハン♡な島もひとつぐらいありそう、つか、あるに違いない☆

主人公の白ウサギちゃんは、攻様からもサポーターズからも不埒なイタズラされ放題。左攻だけが受と同じく脱衣しているのは、彼なりの誠意の表れでしょうか。その割には左手がお楽しみすぎてるけどね、まあ、愛の形も色々だから

■「トレインビースト」 織田涼歌
西野花さんでもういっちょ☆

わあ、ぎゅうぎゅうーぅ( థ ౪థ)
涼歌さんの描かれる、華やかさとちゃめっけを併せもったイケメン攻様には毎度うっとりいたしますね♡ 今作もうっとり…って、ん?ちょっとまって?!なんだかいろいろとおかしいよ!
大事な恋人が、いたずらでは済まんだろう的辱めを寄ってたかって受けておられますが、よ、よろしいのでしょうか?!
え?気づいてる?むしろ彼のため?わあ、さすがビースト(笑)

堂々チOビ責めもすごいけど、本命攻様以外からの公開プレイってのがまた…/// あっぱれなりR18画です。大人でよかった☆
 

長くてすみません!ここまで読んで下さってありがとう、でもまだ続くよ><
以上15点の候補作から選びました、2012年最優秀イラスト賞と恒例おこたトークは次ページで!

            ■      ■      ■      ■      ■



◆最優秀口絵賞                                                   
今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です
口絵カラーでは、作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなど、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。
2012年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。                   

※「イラスト賞」ながらここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければ…
  

      
   
(左上から)
■「狗神の花嫁」 高星麻子 
高星さん口絵は、ホストクラブ入り口のメンバー写真=本編登場イケメンカタログになっておりますよねー♪本編へのワクワクがいやがおうにも高まります。
今作はあやかしものなので、洋装和装、ケモミミに黒羽根、美人やショタやワイルド系とメンズバリエも多種多彩。んまあ、どなたをご指名しようかしら^q^

■「双子の獣たち」 笠井あゆみ
セクスィ3P画大家♡笠井あゆみ画伯、小説挿絵での3人画は初めて…かな?
毎度、想像を越えたアングルで繰り出される艶画に驚愕驚嘆いたしますが、今回は表紙→口絵、口絵△函うっひょー( థ ౪థ)度が上がっていくスーパー腐レミアムなお楽しみつきです。
キャラ文庫の良心☆口絵2枚システムフル活用!さすが画伯、スーパーグッジョブ!!!

■「まばたきを三回」 円陣闇丸
縁側、浴衣、セピアの色調。しっとりと二人で過ごす、夏の夕暮れ。
吐息を感じ、小指を絡めて、生きている喜びを噛みしめる。
ストレートなHシーンより、もっとずっと官能的。

■「王と夜啼鳥」 彩
何度も言いますが。☆゚・:*。+.♪うちのこがセンター☆゚・:*。+.♪ 
惚れた欲目を差し引いてもこのクオリティ、引き延ばして皆様にお見せしたい…!

■「薔薇の誕生」 奈良千春
誰もが見たいと願っていた、3人のあの時をカラーで!
1巻口絵と見比べると、まーケイってば大人になったよね(笑)

■「愛のマタドール」 葛西リカコ
表紙と連動している技あり構成が素晴らしい♡
表紙絵にはマタドールからの愛、口絵にはマタドールへの愛が描かれております。
表紙絵で、想い人を襲い中(笑)のマタドール。彼が愛のために犠牲にするのは闘牛士の魂、ムエタ(闘牛用赤マント)です。かたや口絵で破壊僧?が犠牲にするのは砕け散るロザリオ=祈りの具現となっております。
互いに供物を捧げ、教会で愛を確かめ合う2人。(誓うのではなく肉体交渉ってのがミソ) 
この対画は、いってみれば、BL教会を飾る二連の祭壇画なのでございますね。ああ、なるほど。←自分で言うな

■「神に弄ばれた恋」 朝南かつみ
えれな嬢マタドールシリーズでもういっちょ☆
偶然ながら、こちらも表紙と口絵の連画です。2枚合わせて初めて真の意味が見いだせます。
(絵説き詳細はイラストチェック★をどうぞ) 
サタナス=闇に落ちた天使だけが1人佇むアレーナ。なぜ「恋」の当事者=攻受2人を描かず、攻だけを描いたのか、考えはじめたら今夜も寝られない。

                          *

以上7点の候補作から選びました「最優秀口絵賞」は、次ページで!
恒例おこたトークもよろしくね☆






…ここまで長っ!!!かなり削ったのに!ドン引かれてないといいんですが…

         
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[【年間ベスト・グラミー】]イラスト部門 | comments(3) | - |

¡Feliz cumpleaños! Vicente‼ 


皆様、こんばんは。
本日は、聖なる黒騎士ビセンテ様の公式お誕生日でございます。もちろんお祝いします♪

拙宅からの「ビセンテ、お誕生日おめでとう!早く回復してね!(←アレとかソレ)」企画は
ビセンテギャラリー〜歴代?カラービセンテをすべてお見せしちゃいます♪です。
とはいえ、口絵全載は問題あるかもなので、表紙、裏表紙、マイ写メ、1枚だけ口絵、で構成させていただきますね。
わたくしのコメントは最小限にしておきます、美麗なイラストとともに聖ビセンテの善き日をお祝い下さいませ。


            ◆カイトとカイト大好きーズ=4つの愛、夢の共演            
           カイトの隣ポジション争いに勝利したのはビセンテでした。(G除く)
           4人の中でいまだカイトの無事を知らないのは彼だけですし、
           せめて夢のお隣ぐらいは…ね
           



 あOO様、奈O様、馬O様、まOO様(50音順)
貴重な画像や情報を本当に有難うございます。全部わたくしの宝物です。




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[特設☆FLESH&BLOOD]フレ☆パラ! | comments(3) | - |

フレブラ再読企画番外編〜マーシーを探せ!キャプテン・ミルミル航海記

2009年4月12日、花音DX・Vol13
2010年2月14日 王道設定バトン
2010年5月23日 マンガしりとり・「探偵青猫」

そして、本日…
 
7つの腐海を大航海、隠れた腐宝を探し求める、自称・伝説のラブ☆ハンター、キャプテンミルミルと子分のハー坊は、実に2年ぶりに本土に上陸したのだった…。     
            
                                
 
ハー坊「おかしら〜、まさか帰って来れると思いませんでしたね〜。2年ぶりですよ?オレらのこと、もう誰も覚えてないんじゃないっすかね〜。」

ミルミル「うむ、あまりに久しぶりで、ゲストの貴腐人方はもとより、我々自身もキャラ設定忘れてるしな。しかし、伝説の大海賊ストーリーの新刊発売を目前にして我々なんぞを担ぎ出してくるとは、管理人のヤツ、不敬罪で火刑になっても文句は言えんぞ。」

「いや〜、なんかね、管理人が一昨日買って来た『Chara8月号』のせいで、ブッカブーも裸足で逃げ出すご面相になっちまったらしくて、とても人前に出られないからってんで、オレら急遽呼ばれたらしいんすよ。」

「はぁ?人前に出せない顔って、そんなの今さらだろう。…まあいい。ならば、本日は我々が例のお宝をとくと味わってやろうじゃないか。野郎ども、ついてこい!」

「オレ独りっすけど、ついていきます!」
                            

「おかしら〜。確か、キャラ文庫番外編小冊子応募のためには、この雑誌が絶対必要だったんすよね?」

「うむ、この雑誌についてる振込用紙と応募台紙がないことには、始まらないからな。今回の小冊子は特別仕様だったからお値段がチト心配だったが、去年と同じ1000円だったな。でも、新刊2冊買わなきゃならんから、やっぱりいつもよりちょっとお高いかな。まあ、フレブラと毎日晴天!のためなら仕方なかろう。」

「順風と晴天に恵まれたってことっすね。」

「お、おぉ?なんだ、そのどこぞの隻眼航海長んとこの料理人みたいなセリフ…!(ちょっと悔しげ)
しかし、小説オンリー小冊子の応募のためにコミックオンリー雑誌を買わせるとは、徳間さんの越後屋ぶりったら半端ないな。
ちなみに管理人は、今回だけは小説キャラ(臨時号)だと思いこんでたらしくて、お取り置きしてくれてた書店のレジのお姉さんに、『これじゃなくて、小説キャラの方です』って真顔で言ったらしいぞ?しばらくあの本屋にはいけない…と涙ぐんでいたよ。」

「対策記事まで書いておいて、真性のバカっすね。で、恥かいてベソかいてひでぇツラになって、オレらの出番になったってわけっすか」

「いや、それは例のお宝のせいだ。なんと、フレブラ19巻口絵ミニポスターが巻頭についてて!そんなこと、まったく知らんくって!!それがまた衝撃のイラストで!!
で、ガン見&感涙にむせびながら9回廻ったり、画像保存したり、ケータイ待受けに設定したりで一晩明かしちまったらしい。」

「大人げないお人だとは思ってましたが、そこまででしたか…。」

「いや、弁解するわけじゃないが、アレは正気を失っても仕方ないお宝だと思うぞ?
考えてもみろ。19巻表紙イラストであれほどグルグルさせといて、震える手をなだめつつページをそっと開いてあの絵が出てきたら、さすがの私でもその場で『ウッギャーッっ!!』てなるだろうよ。
ああ、19巻までこの感動を取っておきたい貴腐人方のために、これ以上は語らないでおこう。しかし、我々は気前のいい海賊だ。お宝画像は次ページに掲載しておくから、心の準備OK!なレディは、先に進んでくれたまえ。」

「コミック雑誌で文庫口絵っすか…。なんか天衣無縫って気もしますが、応募用紙目当ての管理人もちっとは報われたんじゃないですかね。」

「うむ、おつりがきたぐらいだ。もらったおつりはホーズの隠しにしまっとこう。いそいそ♪」

「色んな意味でツッコみませんよ。で、オレらって、出番これで終わりっすか。管理人のヤツ、19巻と祭り企画で頭いっぱいで、雑誌なんかまだ読んでないんでしょう?」

「うむ、実はなハー坊。我々にしかできない仕事を、ヤツから一つ依頼されてるんだ。海賊と探偵、二つの顔を持つ我々にしかできない仕事をな( ̄ー ̄)ニヤリ」

「探偵は前回だけのノリだったでしょうよ…。まあいいや。で、どんな仕事です?」

「うむ、ズバリ、人探しだ。」

「えっ?!予想外に本格的でびっくりです。まさに探偵の仕事っすね。でも、だったら海賊関係ないんじゃ…」

「いや、今回我々が探すのは同業者=海の兄弟(メイト)なのだ。海の男にしか分からない嗅覚で真実を嗅ぎ分けろってことだろうな。
まずは、これを見てくれ。画像ポチで拡大するぞ。見終わったら、ブラウザ「←」で戻ってこいよ。」


「お、おかしら!これって、小説キャラvol.25についてた伝説のお宝、『FLESH&BLOOD掛け替えカバー』じゃないっすか!』

「その通り。一体船は誰が動かしているのか、グローリア号のステキな兄弟達が(ほぼ)全員集合のお宝イラストだ。この中からマーシーを、ついでにユアン、ルーファス、ヒューも探してくれというのが今回の依頼なんだが…。どうだ、分かるか?」

「全サCDレギュラーメイトの4人っすね?う〜ん、こりゃぁ…。タイムスリップの謎よりも、ある意味難問っすね。
え〜っと、まず、中央でイケメン2人に可愛がられてる赤毛の美少年が海斗でしょう?
で、その向かって左がジェフリー船長、右がナイジェル航海長、いわゆる管理人大好き❤わんわん組のお2人っすね。でもって、ナイジェルさんの右横で秋波送ってるようにも、拗ねてるようにも見えるイケメンは、ユアンさんっすかねぇ…?」

「ネイ。これを見てみろ」

 

「おおっ、これまたお宝☆全サCDその1&その2のジャケ画じゃないっすか!そうか、ここにもメイト達が勢ぞろいしてますね!ははっ、ルーファスの旦那は分かりやすいや(笑)」

「管理人のヤツは、右側・全サCDその2(以下CD2)は、グローリア号モテランキング順じゃないかといっていたぞ。
仮にそうだとすると、カイトは幻の1位、実1位がキャプテン、2位がお坊ちゃま航海長だな。となると、ランキング3位はユアンだから、カバー絵だとルーファスの旦那にご機嫌で絡んでるイケメンがユアンだということになるな。」

「なるほど。ってことは、彩さんが言ってた『ルーファスのそばにいつもいる水夫』ってのはユアンさんのことっすね。うーん、妻帯は偽装じゃないですかね、この2人(笑) 
ってことは、残りはヒューとマーシーですね。CD1画のどっちがどっちって話でしょう?」

「まあそうだろうな。私が集めた18冊にも及ぶ捜査資料によれば、マーシーは針の魔術師(笑)、ヒューは泳げない測深手とある。
でもって、ミッドサマーイブで羽目を外したのは、ルーファス、ユアン、マーシーとマック…。つまりこの4人は意外と若い&同世代ってことだな。それにヒューも、マーシーとまだ見ぬ嫁さん談議をしてるから、ほぼ同世代だろう。
でもって、見切れているがカバー絵の右端にもう1人いるんだよな。コイツがCD1画最後尾の人物と同じハズだから…。」

「う〜ん、針仕事が得意=手先が器用そうなのは、この2人だと長髪の方じゃないっすかね?髪縛るぐらいだし…。で、ヒューの仕事ってのは、水深を船から測る仕事でしょう?ってことは、マストの上り下りはさほどしなくていいはずだから、多少衣装を着こんでいてもいいんじゃないっすかね。」

「おお、冴えとるな、ハー坊!では、CD1画でユアンにじゃれてるのが、猫ちゃんごっこやら妖精の森探検やらとノリのいいマーシー、ナイジェル航海長の恥ずかしい秘密をうっかり見ちゃった運の悪い男・ヒューは、CD1画でもカバー画でも見切れちゃった、やっぱり運が悪い男ってことだな。
うむ、決まりだ。ではそのように航海日記に書いておこう。

なぁ、ハー坊。ついでだが、カバー絵左端の3人はただならぬケハイがすると思わんか?おそらくこの後、酔い潰れてしまった水夫A(仮)を介抱する水夫B(仮)、背後で聞き耳立ててるようにしか見えない水夫C(仮)との間で、長い夜が始まると私は予想する。」

「で?」

「だ・か・ら!水夫A=マック、水夫B=ウィル、水夫C=マシューじゃないかと言っとるんだ!」

「根拠は?」

「腐名乗りのカンだ!!」

「(さっくり無視)ところで、ナイジェル航海長の右側にいるイケメンは、結局誰なんすか?」

「そりゃ、あの航海長の隣に進んで座るのは、船長と海斗を除けば、キットしかいないだろう。」

「え?!じゃあ、これって在りし日のグローリア号じゃなくて、スペインからの帰路=13巻頃の様子ってことですか?」

「アイ。だから、13巻再読感想後の今、このネタなんじゃないか。まあ、遠い未来って可能性もなくはないがな」

「ああそう…。オレはてっきり、再読感想企画を強制終了したのかと思いましたよ」

「あ〜、その、なんだ。それなんだが…。
なんか、どうあがいても日数が足りないが、急いで雑になってしまうのもイヤだし、19巻発売前に準備したいことがあるから、次回14巻まででいったん打ち止めにさせてほしいとかなんとか言ってたような…気も…」

「えっ?そうなんすか?!また、尻つぼみ?そろそろ本気でお叱り来ないっすかね?!」

「さもありなん。大時化になる前に、この海から退散した方がいいだろう。」

「貴腐人の皆様方、管理人も大層反省してますんで、どうかお叱りはやんわりと…。
まさか19巻で終わりじゃないと思うんで、続きは20巻発売記念祭りで完成させるそうなんで…。虫のいい話ですが、どうか見捨てないでやって下さいね。」

「本当にすまない、美しいレディ達。不肖の管理人に変わって我々が謝罪する。許してやってほしい。
それでは、またいつか、貴方のその小鳥のように一途な瞳に見つめていただける日が来ることを願っているよ。必ず帰ってくるから、俺を待っててよ!」

「元気になったら髪を染めろ、とか言ってほしいんでしょうが、おかしらもう髪染めてるじゃん。元気でいるために。
さあ、もう出航しますよ!セール・ホー! あ、お宝は次のページに置いときましたんで!
(遠ざかりながら)ところでおかしら〜、今さらですが、オレらの船ってなんて名前なんすか〜」

「決まっとるだろう、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・コ……なんだっけ?」
                           

                               




〔フレブライラストギャラリー〕   〔絵師:彩〕   
〔フレブラCD〕






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[特設☆FLESH&BLOOD]本編感想・2巡目 | comments(12) | - |

「部長の男」 鳩村衣杏/佐々木久美子

水科康太という純朴な青年を、一人前の使える男にすること…それが、出世を条件に、印刷会社広報部部長・日下部に課せられた任務だった。容姿に恵まれ処世術にも長け、仕事も恋愛も順調な男盛りのゲイである日下部にとって、真面目だが無愛想で目つきの悪い康太は、食指も動かない取るに足らない相手。しかし彼から予想以上に懐かれ好かれて、ペースを乱される。一途な想いをいじらしく感じた衝動で、日下部は康太を抱いてしまい…。

クソオヤジと呼ばれる世代の男が、大事な男をクソガキと呼ぶ。
やんちゃでクレバーなオヤジの恋心にメロメロだ。


「部長の男」は、腹黒くはないが計算高い部長が、滅私純粋な部下男子の恋心にほだされ悔いて、最終的にはその相手との幸せを掴むという、王道ながらトキメキ溢れるラブストーリーだ。
この手のラブストーリーでのわたくしの読みどころ・萌えどころは、結果より経過=悔いた後の男の行動である。自身の才能を駆使して鮮やかに恋と人生の勝者となるもよし、人らしく、もがいて悩んで、間違いつつも勝利を掴みとるってのもいい。男の行動で、器と本気度とその後の人生まで量るってのが楽しいんだな♪
例えば、本編に出てくる映画「マイフェアレディ」のヒギンズ教授なんかは、プライドが邪魔して自らは動かない=女性蔑視のクセに女性に甘えちゃう、ちょっと困った男で、これではイライザと上手くいったとしてもその後がかなり心配になる。
でもって、も一つ困ったことに、私も含め女はこういう男を可愛く思う=苦労を覚悟で、好青年・フレディより教授を選んでしまうんだよなー。


ぽっぽ村のヒギンズ教授こと日下部部長の器は、とってもおっきい。(さすがBL?笑)
彼は、所業を悔い改めた結果、なんと辞表を出してしまう。計算された生涯設計のために転職までした男が、自分のためではなく、恋人の未来のためにサラリーマン自体を辞そうとするのである。
40になろうという男性が確固たるキャリアを捨てて一から始めること、宮仕えでなくなることが、不況極まりない現代においてどれほどの勇断(蛮勇?)なのか、「部長」と彼を呼ぶ年下男の甘い声が、その覚悟ををより強く訴える。
でもって、辞表って、出すよりも撤回する方が勇気がいりますよね?部長。

部長にあって、ヒギンズ教授に(描かれてい)ないものがもう一つある。別の意味での「部長の男」=日下部部長をここまで育てた上司の存在だ。←部長の元カレではなく、恩師の男って意味ね
デキる社会人になるには、本人努力はもちろんのこと、上司の影響もバカにならない。(尊敬でも反面でも、影響理由はイロイロだけども)
日下部部長が今あるのは、元上司・早川や現上司・社長の安田等がくれたチャンスと部下愛があったからこそで、そう考えると、日下部部長もまた、デキる男の手によってブラッシュアップされた花売り娘だったってことになる。
プライドよりもっと大事なものがあると気づけるのも、懺悔と謝罪を行動に反映させられるのも、そこまでの器になりうるだけのキャパを持たせてくれた人(両親)がいたからだし、上司と部下しかり、親子しかり、愛しみ育てる楽しさは、恋愛だけの醍醐味じゃないんである。

ワーキングものというと、詳細な業界描写や、手に汗握る戦略攻防等についつい目を奪われがちだが、この作家様のワーキング作品が面白いのは、男だとか女だとか、ホワイトだとかブルーだとかの分野区別に関係なく、こうやって、お仕事に携わる人と人の絆にきちんと触れてくれているからと思う。

そもそも、イイ年した社会人が仕事抜きで恋ある人生を語れるわけがなく、でもって、人生を語るなら家族・家庭を切り離すことは不自然だ。そして、社会は男性と女性が半々で構成されている。
恋愛特化に思える前作「両手の美男」でも、酔っ払って前後不覚になっても親友の両親のご仏前に手を合わせようとする美男の行動から、学生時代から互いの両親と面識があったことや、2人が培ってきた信頼の年月が伺えて、じんわりした。
今作にしても、日下部部長のマイフェアレディ計画はそもそも上司の親バカ愛が発端だし、年下ピュアわんこ君の恋愛嗜好にも、おそらく家族が影響している。ヴァイオラのママも、オネエな親友(戦友?)も、とみながの女将だって、彼らの人生になくてはならない人たちだ。

1人で都会の砂漠に漂流していようが、天涯孤独の身の上であろうが、人に名前がある以上、名づけた人が必ずいる。
わたくし思う「良いワーキングBL」とは、ボーイズのラブをことさらに美化しないもの=恋の障害と言わんばかりの家族排除や、電波女子等による意味の分からん追いこみで、男だけの独立コミュニティを都合良く作らせない、まっとうな社会生活の中で息づく男同士の恋心を描いた物語なんだと、こたびの2冊を読んで改めて認識したのだった。


そしてこの作品、BL脚本家たる作家様の真髄「エンドマーク」がとってもイカす❤
「100年早いぞ、クソガキ…」

気だるくも幸せな朝に部長が見つけた、わんこの大事な「日記」
映画でも、BLでも、花売り娘は勉強熱心☆ それもこれも愛ゆえである。

わんこにとっては死んでも見つかってほしくなかった愛の証だが、あれじゃ、遅かれ早かれ見つかるに決まっとる(笑) まるで、バレバレのところに宝物を必死に隠す本物のわんこのようで、もーっ可愛すぎて胸がぎゅうぎゅう!←「きゅん」通り越しました
しかもこのわんこ、ハートが子犬なだけで、ガタイはガテン系なのだ。こんな凶暴なキュートさで肉球攻め?されたら、部長も老けてるヒマがない。
つくづく、オヤ(ジ)孝行な恋人だ。せめて、クソガキとでも呼ばなきゃやってらんないよな(笑)


すまなかったとか、君が大切だとか、ましてや愛してるなんて、絶対言わん!と拳を握る教授も部長も、可愛い男(ひと)。







◆イメージソング                                           
あの映画からの名曲でもよいのですが、「J−POP」というマイルールがあるので…。
39歳にも23歳にも親しみやすいっていうと、この辺りかな?

       
花びらのように散りゆく中で
夢みたいに 君に出逢えたキセキ

君の喜び 君の痛み 君の全てよ
さぁ 咲き誇れ もっと もっと もっと


16も離れた恋人との愛しき日々。共にいられる幸福を満喫しつつも、やはりどこかで、彼の健やかな未来と、自身の潔い散り際を祈ってしまうよな〜。

などと、思うのは、わたくしが部長よりもほんの!ほんのちょびーっとおばちゃんだからだが、逆に、20代のお嬢様はどう思うのか、とってもお伺いしてみたいところである。



>>イラストチェックとごゆるりリラッくま通常モード感想は、次ページにモリモリあります





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[小説・作家名は行]鳩村衣杏 | comments(4) | - |

【黄金週間特別企画】官能異国譚でドラマティックトリップ!
「神に弄ばれた恋 〜Andalucia」華藤えれな/朝南かつみ

皆様、こんばんは。
絶賛連休中ですが、皆様はどこかへお出かけになりましたか?←拙宅の連休感覚は1週間ずれ ています 
わたくしは特に旅行の予定もなく、自宅で煩悩まみれ 読書三昧の休日です。ホントは遠出したかったけどなかなかねー。(旅行)業界務めのクセにねー。
せめて妄想旅行を楽しんで、イったつもりになってみようと思いたちました。←ん?なんかエロい
でもってどうせ妄想するのなら、日常ではありえへんドラマティックに溺れたいじゃありませんか!

ということで、今年の黄金週間特別企画は、1年半ぶりに帰ってまいりました!
華藤えれな嬢PRESENTS・官能異国譚でドラマティックトリップ☆〜スペイン編
「神に弄ばれた恋〜Andalucia」をお送りいたします。神イラストとのスーパーコンボ、BL世界遺産?認定作です。
わたくしと同じく自宅でまったり☆な萌え友様、どうぞわたくしの旅のメイトになって下さいませ♪←クドイですが、拙宅の連休感覚は1週間ずれています
                            
                 *         *         *         
さて。 ブエノスアイレス→ウィーン→ベネツィア→と巡ってまいりました拙宅官能ツアー、今回の目的地はスペイン〜アンダルシア地方でございます。
【参考記事】(題名ポチで記事に飛びます)
       
    ・「アマンテ」      ・「異端の刻印」       ・「うたかたの愛は、海の彼方へ」   

華藤えれな嬢渾身作「神に弄ばれた恋〜Andalucia」を読む前に、もちっと詳しく知っていればいっそう楽しかったんじゃなかろうか的マメ知識を調べまとめた、わたくし謹製・非公式ガイドブックともなっています。←2012年初記事用に仕込んでいたネタがようやく…σ(^_^;)

毎度ながら長いので、ご希望コースをお選びください。
・じっくり周遊コース…「スペイン超テキトーガイド」からお読みください
・ほどほど堪能コース…「闘牛うんちく・試合の流れ」まで飛ばして下さい。
・駆け足観光コース…「イメージソング」からお読みください。
・ビジネスコース…次ページ(イラストチェック&簡単感想)だけどうぞ。
                                           ↓フライトって読んでね
それでは、妄想ツアコン☆ミルハがお送りする、魅惑のBL腐乱イトへGO!                                     
あっ、場所が場所だけに、フレブラネタが若干見え隠れすることをご了承くださいね。

【スペイン超テキトーガイド】〜じっくりコースはここから                       
※フレブラ聖地  ラ・ロシェルはこの辺
●首都…マドリード
●公用語…スペイン語                                        
●通貨…ユーロ (旧通貨ペセタ)
世界遺産登録数世界第2位、個性的な名所名跡溢れる観光国。20世紀に王政復古し現在に至る珍しい国でもあります。
ヨーロッパ旅行で最も人気が高い旅行先として、ひと昔前はロンドン・パリ・ローマの3大都市があげられましたが、昨今はロンドンに代わり、バルセロナがランクインするようになりました。気持ちは分かる…。←わたくしが今惹かれるのはロンドンだが、ロンドンは食と買に恵まれない〜フレブラファンでなければ、バルセロナを選ぶだろうって意味ね

とはいえ、他の2都市と違い日本からの直行便は現在飛んでおりませんので、成田から首都マドリードまでは、最短乗継時間を含め17時間前後かかる大移動となります。

国土は案外広いです。面積比としては英国のほぼ2倍、日本の1・4倍ってところでしょうか。人口は約4600万人で、日本の1/3強。
行政区画は、州と県。50の県が17の自治州にまとめられています。
(例:アンダルシア州セビリア県セビリア市)

観光拠点としては、大ざっぱながら、
・マドリード、トレド(ラウルの故郷)等の首都周辺
・バルセロナ、バレンシア等、観光客数TOP地区の東部
・バスク、ラ・リオハ(アランソ様の故郷)を有する北部
・♫アンダルシアに憧れて〜、で有名な南部
の4つに分けられます。日本の地方(東日本、首都圏、西日本、九州)をイメージすると分かりやすいかな?
スペインはカトリック圏なので、イタリア同様各都市には必ず街の中心となる教会と広場があります。初めての街でも、これらを確認しておけばまずは安心ー☆

さてさて、小説舞台の南スペイン=アンダルシア地方にGO!
【超テキトー・アンダルシア州拡大図】
タイトルにも冠されている「アンダルシア(Andalucía)州は8つの県から成り立っております。
マドリッド〜セビリア間は、東京〜大阪間とほぼ同距離。国鉄特急AVEで2時間半、高速バスだと7時間ぐらいかな。
青い空、ヒマワリ畑、フラメンコに闘牛、いわゆる王道スペインイメージは、ほぼこの地方に揃っています。
世界史必須項目「1492年 グラナダの陥落」まで約700年イスラム政権下だったこともあり、東西文化の融合をたっぷり堪能できます。

【作中登場都市】
・グラナダ…主人公サタナスとアベルの故郷&出会いの場。ここの闘牛場で、サタナスは見習い闘牛士(若闘牛士)としてデビューした。←このためにアベルは相当ムチャする=ある意味アベルもデビュー戦←おい! 
・セビリア(セビージャ)…州都。スペイン3大闘牛場の一つ、レアロ・マエストランサがある。光と影の画家として有名なベラスケスもこの街出身ですが、本編ではムリリョばかり出たな…。
・コルドバ…サタナスが正闘牛士昇格試合(アルテルナティーヴァ)をしたところ。←このためにアベルは…以下略
・マラガ…本編ラスト、サタナスが奇跡のウニコ・エスパーダで魅せたところ。
アベル率いるバルデスファミリーと、神(ディオ)の名を持つシチリア・マフィアとの取引現場。
・カディス…カイトが予言したところ。←?

【観戦即OK!を目指した闘牛うんちく】                                 
今作のテーマは光と影(ソル・イ・ソンブラ)。←ソルイソンブラは「闘牛」の意もある
作者様渾身の試合描写に感化され、より詳しく「闘牛」を知りたくなったわたくしの精一杯のお勉強結果を以下にまとめました。大昔ですが、映像で闘牛を見たことは何度かあるので、その時の記憶も混ぜつつ…。理解不足もございましょうがそこは御愛嬌でねー☆ 
※参考サイト(すごく勉強になりました!)
闘牛 アロバスペイン     ・ソル・イ・ソンブラ〜闘牛基本用語

※本編シーンをちょこちょこ引用してますので、ネタバレお気をつけ下さい。

■闘牛とは
闘牛の原形は神に供物を捧げる儀式といわれており、試合には厳粛な様式が整っています。
スペインの国技ですが、フランス、ポルトガル、メキシコ等でも行われています。
牛×牛、牛×人、どちらも闘牛です。←腐変換不可
※民族背景や現状に関する個人見解などは、えれな嬢と同理由で省かせていただきます

■闘牛シーズン
3月バレンシアの火祭りの日から、10月サラゴサのピラール祭りまでがオンシーズンですが、公式試合(Corrida コリーダ)だけで年間約3000試合、最近は開閉屋根(ドーム)付き闘牛場なんてのもあるので、オフシーズンでもどこかでは見られます。

■闘牛場について
伝統、広さ等で1〜3級に分かれます。
有名なのは、
・ラス・ベンタス(マドリッド)、
・レアロ・マエストランサ(セビージャ)
・プラサ・デ・トロス・モヌメンタル(バルセロナ)
の3大闘牛場ですが、バルセロナは、州の闘牛禁止令施行により今年から闘牛が見られなくなりました。
地方でどれほど活躍しようと、格式高い闘牛場=マドリッドとセビージャで名乗りを上げないと一流闘牛士として認めてもらえません。
基本的に屋外場で、日向(ソル)席、日向日影(ソルイソンブラ)席、日影(ソンブラ)席に3分割されるよう設計されます。(当然日影席の方が高額)←ここでも3。3は闘牛のキーナンバーです。
光と影の境界線がくっきり浮き上がる時間(夏時間で19時ごろ)に、闘牛を始めるためなんだとか。キリスト教とは違う神性が、そこここに宿っておりますね。

■闘牛士(トレロ・マタドール)について
闘牛士は国家資格(免許制)です。見習いから正闘牛士になるのが昇級(Alternativa)。正闘牛士になれるのは見習い士の1割程度という非常に狭き門です。
闘牛だけで生計が立てられる花形スターは、さらに少なくわずか数十人。観客を呼べるスター以外の闘牛士は、参加料を払って試合に出ます。かなり上ランクの方でも、数十万払うんだとか。もちろん支払えば誰でも出られるってわけでもなく、そこはマネージャー(apoderado)の交渉力がモノを言います。
本編でアベルがTVレポーターにインタビューされているのは、アベルの名が売れている=敏腕アポデラードだという婉曲表現です。

本編にもあるように、闘牛用の牛は一度でも人間と戦ってしまうと使い物にならなくなるため、牛相手の練習機会がまず取れない、あっても高額な授業料(牛買取り料)がかかります。
闘牛士独特の衣装も高額のオンパレ。剣やムレタなど、いくつか用意しなければいけない備品まで含めると、1試合最低100万円はかかるそうな。 
アベルがサタナスのために用意した豪華特注衣装は、1枚数万ユーロと書かれていましたので、衣装だけで2,3百万円ってことになります。ひええええ!
つまり、ひと昔前ならともかく現代では成り上がりはほぼ不可能、才能と努力のほか、金銭的にも、コネ的にも、運にも相当恵まれていないと闘牛士にはなれないんですね。マフィアの後ろ盾もあながちマユツバではないのです。(OOO一家のようなマフィア的興業主も実在する。)
ちなみに、女性闘牛士(マタドーラ)もいます。日本人闘牛士もいらっしゃいます。

■牛について
1頭500キロにもなる闘牛用黒毛種です。興業数が激減したとはいえ、国内にはまだ1000以上の牧場があるんだとか。強い牧場産牛の試合だと期待大=人が呼べるので、チケットにも牛の名前や年齢と共に、出身牧場が記載されています。

仕留められた牛は馬に引かれて退場、その後食用に解体されます。闘牛ステーキを出すレストランもあるので観光客でも食べられます。かなり固いらしいけど…。
退場の際、いい闘志を見せてくれた牛には敬意を表する=場内一周(Vuelta ブエルタ)することがあります。もっとすんごい牛の場合、観客が「牛を殺すな!Indulto!(恩赦)」と盛り上がり、牛が生かされることがあります。その牛は種牛になれます。
恩赦は、公式試合で戦う年間約17000頭の牛達にとっても、闘牛士の生涯にとっても、わずかしかない機会=評価が上がる。
本編では、差別を跳ね返して躍進してきたロサリオ(サタナスの後輩&好敵手)が恩赦のチャンスをわざわざ潰してますが、これがどれほど覚悟あってのことかを考えると…う〜ん、深いな。
反対にダメな牛もいます。あまりにヒドイと交代です。牛変えろ!の抗議手段は、緑ハンカチを振る静かな抗議です。
ただ、マタドールブリンディス後の交代は認められないため、本編ラストの試合はあのような展開になっております。

【闘牛試合の流れ】〜ほどほどコースはここから                          
・パソドプレ演奏&入場行進
 ↓
・テルシオ・デ・カバジョ〜ピカドール(槍打ち師)による馬追い込み(馬に乗って槍で追い込む)
 ↓
・テルシオ・デ・バンデリージャ〜バンデリエロ(銛打ち師)による銛攻め
 ↓
・テルシオ・デ・ムレタ〜真打・マタドールによる剣のとどめ
 ※テルシオ=3分割、1/3。試合は3つの場面で構成されている

これが、約2時間かけて6セット行われます=1興業につき3人の闘牛士と牛6頭が登場。
本編中盤、ロサリオとの「マノ・ア・マノ」は、2人の闘牛士が3頭ずつ牛を仕留める形式。
本編クライマックス、マラガ闘牛場でのサタナスの「ウニコ・エスパーダ」は、1人で6頭全部やっちまった奇跡です。←アクシデントによるウニコって相当運が悪い…いや、いいのか

・「テルシオ・デ・ムレタ」
ムレタは闘牛士の振る赤い布のことで、重さ約5キロ。(重い!)←これを通常左手に持つ=筋トレ必須 
作中にあるように、牛は色盲=赤に興奮するのではなくヒラヒラに興奮するため、美しい闘牛はこの布のさばきにかかっています。←でも光には反応するのでカメラフラッシュ厳禁
闘牛士は試合開始前に帽子をとって挨拶(brindis ブリンディス)しますが、この時帽子を捧げた人に仕留めた牛を捧げるって意味があります。捧げる相手は、興行主、身内、観客等ですが、実際盛り上がるのは観客に牛を捧げてくれる時、萌える❤のは身内(大事な人)に捧げる時です。帽子をその人に向かって投げるんだよねー、かっこいい!
サタナスも、最後の試合はアベルに向かって投げたんじゃないかな。

マタドールと牛の真剣勝負は約15分です。この間、度胸と技を見せつけつつ牛を追い詰めます。←「オレ!」の掛け声がここでかかる
昔見た闘牛では、牛の正面に立つ闘牛士はあまりいなくて、「なんで?」と思ったものですが、理屈が分かると納得できます。500キロの半狂乱の牛が時速20善曚┐覇与覆靴討る、その真正面…おわあ。角の間=真正面は牛の死角になっているので理論上は安全とはいえ、恐怖に打ち勝てる闘牛士だけが牛の正面に立てる=一流なのね〜。
そして迎える真実の時(hora de verdad)、真剣(espada エスパーダ)でとどめを刺します。最後の一突き(Estocada)が一度で見事決まれば拍手喝さいです。(失敗しても2回以上のエストカダは許されない)
でもって、素晴らしい闘牛を見せてくれた時、観客は感動の白いハンカチを振ります。多数のハンカチが振られると、闘牛士に名誉の褒章=耳か尻尾が贈られます。
耳を贈られるだけでかなりの名誉なので、通常は1枚。
特にすんごい!時は耳2枚。
闘牛士も牛も素晴らしい、神試合の時は尻尾。 

1試合で耳を2枚以上もらえた闘牛士は名誉の凱旋=ファンに肩車されての退場(puerta grande)になります。
本編では、サタナスがデビュー戦でプエルタされてます。つまり、サタナスは初戦で2枚以上の耳をとった天才闘牛士ってことになるのです。
                           

お疲れ様でした!いや〜、これだけ勉強したのはフレブラ以来ですよ。えれな嬢の本気に、わたくしは応えられたでしょうか…。

さあ、ここからが旅の始まりです。アンダルシアの強い陽光の下、えれな嬢が浮き彫る愛の幻影に酔いしれる旅へ、いってらっしゃ〜い♪

◆イメージソング〜お急ぎコースはここから                             

え?本編は気になるが、うんちく読むのめんどくさい?時間もない?
もー、しょーがないなあ☆ではでは、この曲だけ聴いてみて。

   
2分以降の盛り上がりが最高にカッコイイ!本編クライマックス、サタナスの最後の試合に絞って選んだ自信満々のイメージソングです。←ボーカルなしで「ソング」とはこれいかに…
泣くように鳴るギターと、踊るように絡むカスタネットがいいんだな〜

今作でえれな嬢が目指した(であろう)ドラマティックは、小説によるコリーダ(闘牛試合)の具現です。
サタナスとアベルの刹那的な恋。マフィア社会の陰謀と抗争。闘牛試合における生と死の緊迫。
えれな嬢渾身の、命を賭けたテルシオ(3つの場)が、終局・ラストシーンに向けて一気に駆けあがっていく様を、この曲で感じ取っていただければ幸いです。

                             

妄想ツアー報告=イラストチェックと簡単本編感想は次ページで。




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[小説・作家名か行]華藤えれな | comments(4) | trackbacks(0) |

勝手にグラミー2011・イラスト部門〜カラー絵編

皆様、こんばんは。
2011年BLライフ総決算・勝手にBLグラミー、まだやってます…。
本日はついに完成☆イラスト部門です。

2011年は個別チェックがほとんどできなかった関係で、許されない程の激ナガでになってしまいました。イラストの魅力を伝えるためのコメントで、うんざりさせてしまっては本末転倒でございます。よって今回は「カラー絵編」「モノクロカット編」の2回に分けさせていただきます。
なんだか年々大ごとに…σ(^_^;) まいっか☆
 ◆勝手にBLグラミー2011・イラスト部門                 
  ■部門賞は以下の通りです。
    ・「最優秀表紙絵賞」
    ・「最優秀口絵賞」
    ・「最優秀モノクロ賞」…後日掲載
    ・「特別賞」…後日掲載
  ■発表要綱
  ・2011年にmiru-haが読了した全作品から、主観客観織り交ぜ勝手に選出。
   今年度発行とは限りません

  ・激しくネタバレ&敬称略です。
  ■発表の見方
    ・1ページ目…ノミネート作発表
    ・次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

遅れたお詫び代わりに、本編感想などもちょこちょこ書きたしつつ、やっぱり激ナガでお送りいたします。どうぞ、リラックスグッズをお手元に、まったり気分でおつきあいください。
※文中の「今年」は、「2011年」に置きかえてくださいね。


◆最優秀表紙絵賞                                          

表紙イラストに期待するのは、1枚の絵を通して作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)、それらが確実に伝えられる技術力研究努力、購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)などです。                           
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた表紙絵全作を候補作といたします。
                         
【イラストチェック済ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2011年発行 

北沢きょう   高階佑   穂波ゆきね      彩        三尾じゅん太   松尾マアタ 

【イラストチェック未ノミネート作品】(順不動) は2011年発行 

「FLESH&BLOOD 17」 彩
ついにキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! 彩さんの白
彩さんの白が見たいと、事あるごとにこぼし続けた甲斐がありました。ありがたや〜寿命が延びる〜
                  *
カラー画における白背景は一見ラクなように思えますが、テクニック的には上級クラス。無背景=手抜きと思われないギリギリのラインで「余白」をデザインの一部として使うとなると、初期段階から相当高度な空間計算が必要になるからです。(凡例:掛軸画の余白) 

17巻で「白」っていうのが、これまた感動的ではないですか。
この白は、ドアが開いて溢れた光なのでしょうか。
ホーの丘に群れ羽ばたく海鳥の翼でしょうか。
もう交わらないカイトと和哉の人生=白紙の未来の象徴でしょうか…。
ううう和哉っ!おばちゃんの胸でお泣きっ( iдi ) ハウー
                             
ちなみに彩さん描くフレブライラストで、わたくしプチ注目ポイントは「刺繍」でございます。
「刺繍」は、前絵師・雪舟薫画聖が拘っていらしたディテールです。これを彩さん画に見つける度、彩さんから雪舟さんへのリスペクトを感じ、胸が熱くなるのです。
今回も見事なステッチ、しかと楽しませていただきました。ありがとう


「饒舌に夜を騙れ」 織田涼歌
雄々しく誘って誘われる❤攻×攻の特殊警察ラブに織田さんとは、なんと意表を突くキャスティング。出版社様GJ でもって、期待を裏切らない絵師様のお仕事ぶりもお見事です。プロ×プロのガチ勝負は本編内だけではないのですね。

手錠、使用済ナイフ(!)、銃火器、防弾チョッキと、およそ女性向け書籍と思えぬ重苦しいハードボイルドアイテムてんこ盛りながら、この華やかさはどうよ。肉体派男子のすえた臭い(オエ)など微塵も感じません。ヲトメの求める夢(ソフト)と現実(ハード)のミックス加減が絶妙です。
それにしても、脱がせるのが大変そうなご衣装だこと。この業界では新鮮♪


恋愛の系譜」 小山田あみ
今年も精力的なご活躍でございました。これだけのお仕事量でも手抜きや衰えを感じない驚異の絵師様です。
                     *
シェイクハンズ=握手=友情と信頼の証が横断する大胆デザインが目を惹きます。某自治体や人道系NPOの啓発ポスターとして、このまま駅の構内に貼ってもあってもいいぐらい。←もちろんこっそりお持ち帰り
でも手の形をよ〜く見ると、この絵は「握手」=人と人が向かい合い手を取り合っているのではなく、「引率」=前行く人が後ろの人の手を引いて、誘導している図だとわかります。
公的には、リード役とサポート役が上図のように割り振られるこのお2人は、椿の花降り注ぐ私的空間(恋愛面)では、お役が交代するのです。
導くように絡まる、運命の赤い糸。「糸」と「系」がよく似ているのは、偶然ではないってことなのね。相変わらず、かっこいいなぁ…


「禁縛」 嵩梨 尚
金襴緞子の帯締めながら、花嫁御寮はなぜ泣くのだろう…

漆黒の中に浮かびあがる、金朱の彩錦。
抱き締めるように縛られる、花嫁のような女形役者。
彼らにとっての「縄」は、縛りつけ動きを封じる道具というだけでなく、他人の眼や世間体から切り離されて心を解放するための道具でもあります。
「束縛」と「解放」という対義が同義となる妖しい世界を華麗に封じ込めて、人体ポーズを大胆にデフォルメした結果、エゴンシーレやクリムトのような世紀末的幻想世界が広がりました。綺麗。奇麗。

   
「親友の距離」 穂波ゆきね
これまたキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! ゆきねさんのスーツ×スーツ!
美少年もいいけど、ゆきねさんの魅力はやはりオトコだと思うんだ☆

帰社途中か、帰宅途中か、目的地に着く前に雨に降られて散々な2人、どうやら時間も押しているようです。親友同志のやり取りなので、遠慮ない会話が交わされているのでしょう。
2人の間の距離はちょうど腕一本分ぐらい。つまり、どちらかが手を伸ばせば掴める距離です。でもそれをしない、というかできないのは、2人がまだ親友だから。これ以上近づくことも離れることもできないまま、視線だけはそらさずに、この2人は目的地まで急ぐのです。
この均衡を崩すのはどちらから?く〜っ気になるっ!本編を読まなければ!←思うツボ
                              *
恋愛前夜」イラストチェックで、この絵師様の魅力は「線」だと書きました。線とは「描線」の他、「視線」という意味もございました。わたくしがゆきねさん画で注目するのは、いつも視線です。
この絵師様の描く2人がどこを見ているか(または見ていないか)からアレコレ妄想する作業は、とても楽しいです♪←同志募集中

    
「背徳のマリア」 AZ pt 
まいった…。幼児はともかく、「赤子」を抱くヒロイン画をBL表紙絵で見る日がこようとは…。
BL=男同士の愛情物語で、最も扱いにくい「母性」を取り上げた問題作にふさわしい衝撃です。←命を育てる母性じゃなくて、孕み産むまでの母性って意味ね

タイトルからもお分かりのように、徹底して「懐妊」を追求するストーリーながら、結局は本編中一度も登場しない赤ちゃんを抱く男。
上巻・執念が生み出す黒い妄想を抱いて俯く主人公が、下巻・月が満ちて本当の赤子を抱いた時=息づく生命を実感できた時、顔を上げて前を見ていることが、この作品の希望・未来の象徴だと思いたいです。

タイトル、作者名、ガッシュマークの位置に至るまで徹底的にシンメトリー。文字カラーにも気を使ってあって繊細で美しいっす。 
ただイラストを活かしたいのは分かるが、ロゴの存在が儚すぎると上巻発売時に申したわけですが、こうして2冊並べてみると…やっぱこれでいいとは言えんな(笑) 


■「秘蜜」 朝南かつみ
強い視線が捉える先は…。ようこそ、乳と蜜の流れる、秘めたる楽園(カナン)へ。
きゃーっ、ドキドキする
男子2人が座ってるだけなのに、なんだかな、この危ういまでのお色気は。
基本の一色(主にぬばたまの髪色)を元に、グラデーションで世界を広げていかれる絵師様だと2010年BLグラミーイラスト特別賞・ベストデザイン賞(記事はココをポチ★)でも書きましたが、今回もその通り。緑がかった綺麗な黒を基調とした抑えた色調が、イケメン2人のクセものぶりをなお一層引き立たせております。(こんなにクールなお2人が、いつも考えてることっていったら…

あまりにステキでうっとりしますが、先述しました通りこのイラストは攻組オンリーの稀なる1枚です。受の堕ち方より攻2人の堕とし方のほうが読み説き甲斐のある本編なので、このようなご選択になったのでしょう。この選択こそが、絵師様の魅力の真髄なのよ!
今作の口絵は同背景の受1人ですが、BLイラストの倣いを考えると、本来なら口絵を表紙にしてもよいところ。そこをあえての攻組セレクトです。この「あえて」の一言の裏に、記事を一本書けるぐらいの勇気と努力がある。(…ので独立感想を書く予定です。4月からちとヒマになるからできるハズ…!) 
この絵師様画の非凡センスは、「あえて」の選択肢において最大に発揮されるのでございます。

この絵師様が描く「あえて」は、まだまだございます。
例えば、こちら

「花蝕の淫−狂おしく夜は満ちて」 朝南かつみ
こちらは後ろ向きのヒロインたった1人。これまた激レア。

後ろ向きの人物像は、本来「逃避」「隠蔽」「拒絶」など負のイメージを伝えるモチーフです。さらに、1人きりの人物から感じるイメージは、「決意」「自立」「孤独」等かな。どちらも、愛する人と手に手をとってハッピーエンド(←たとえ当人同士だけが幸せな茨道でも)をゴールとするボーイズラブでは、まず描かれない構図です。
でもこの絵は、文字通り「背徳」=徳に背を向け、禁忌に生きるほの暗い決意だけを描いているわけではなく、衣を脱ぎ捨て裸身を晒すことで、淫靡な中にも「開放」「脱皮」「再生」などの前向きな姿勢をも示そうとしています。(と思う)
うぅむ、絵解きで得られるメッセージの質が違うんだよな〜。このまま谷崎や三島作品の表紙を飾っても、ちっともおかしくない。

激レア要素を抜きにしても、この絵の美しさには目を奪われます。
僧衣の色でもある墨染(薄墨=ねずみ色)を意識した世界の中、文様のような花木の白と、淡く立ち昇る蛇紋が幻想的です。まさに墨絵のような、静謐な美しさ。
墨染を脱ぎ捨て、聖(ひじり)の世界に決別したヒロインは、素の身に情念だけを、蛇のごとく纏わせたまま一人歩んでいきます。進む先には、蝕まれてなお花をつける樹木のように、命を削って鮮やかに生きる徒花の世界が待っておるのですね。←と、気持ちを盛り上げていざ本編に突入すると、ラストゴンどころか、しょっぱなからゴンゴン飛ばされるのだった。えれな節上級編(笑)←と、黒人格・みゅうあーがどうしても言いたいんだって。すみません。

この2枚のイラストはひと昔前ならボツってもおかしくなかった、「あえて」の異端画でございます。こんな絵描ける絵師様、他にいない。


「罪の海に満ちる星」 竹美家らら

年の瀬滑り込み作品・その1。

まったく買うつもりなかったのに、この絵を見た途端レジに直行してました。これほどに目を惹く彩の中に、哀しさが確かにある。


「すき」 麻々原絵里依  
年の瀬滑り込み作品・その2。

優しいパパ。キレイなママ。愛くるしいお子ちゃま。
うむ、これぞ理想のBL川の字
柔らかなパステルカラーで描かれた、親子3人(?)の憩いのひととき。背景からすると、ここは絵本専門店とかでしょうか。2人の愛を独占するように美味しい中央ポジションを萌々香ちゃんが取っておりますが、それも当然。この2人は、萌々香ちゃんがいなければおそらく結ばれなかったカップルなんでございます。全く関係ないが、萌々香という字面になぜか照れたわたくし、もう戻れないかもしれない…。

でもってこちら、絵もステキだけどカバーデザインがすっごくいい。
愛しい一粒種を挟んで、パパとママ(笑)が密かに交わす言葉は、「す」「き」←ちゃんとフキダシになっている かわいいっ
本棚、川の字と、縦ラインが目立つ今イラストで、フキダシの丸曲線は小さくともとても目立ちます。可愛いだけでなく、タイトルロゴとしても、アイキャッチとしても立派なお役目を果たしてます。イラスト=絵師も、タイトル=作家も、デザイン=出版社も、それぞれが一流のお仕事をされた結果の完璧なトータルバランスです。これぞ憧れのプロのお仕事。

余談ながら、ディアプOスさんデザインて、麻々原さんイラストだと気合の入れ方が違うような気がするんだが…。気のせい?(笑)


■「夕陽と君の背中」 山岸ほくと  
2011年は六青むつみさん祭りをこそっと開催しており、遅まきながらこちらを読みました。
う〜む、いさぎよい 
「夕陽」「君」「背中」と、ストレートな語句=固定イメージを抱きやすい語句で構成されたタイトルをさっくり無視して、互いだけを一心に見つめる2人をUPで描く大胆さにホレボレです。

互いに強く想いあう、青い時代の一途な恋心…的なイラストに見えますが、よく見ると攻めクンの両手はかなりフラチです。
のしかかり、女性の乳房をつかむように胸に手を這わせる攻クンの行為は、まるで男と女の身体の違いを触覚で確認しているかのよう。そしてそれを許す受クンの表情に戸惑いあれども、喜びが感じられません。
本編を読むと、これが実に「なるほど〜」なのでございます。芽吹いた恋の花がなかなか満開と咲かないのも、オトコの身勝手さも、より多く愛した方が負けなのも、恋愛の切ないお約束だものね。
多少の狂いをものともせず、ひたすらに世界表現を追いかける絵師様の絵描き魂が、2人の等身大の恋心と共鳴していて、苦しくも美しい。


「いたいけな嘘」 陸裕千景子
ぐはっ あまりの美しさに、毎月恒例☆書店地蔵モードを通り越し、ヤンキーモードを発動しそうになりました。神々しい…。
※ヤンキーモード…衝撃のあまりヤンキー座り=うずくまっちゃうこと。発動後一発退場(書店員による強制退場)覚悟の切腹絶賛モード

全裸の受を背後から抱きしめる、定番・直列型BL抱きしめイラストなのに、なぜ、こんなに美しいのか…。
それはですね、ポーズは平凡でも図(配置)が非凡だからなのですね。←自問自答かよΣヽ(゚∀゚;)

人物を右上に寄せて、咲き乱れる花々に思い切った空間を割り当てることで、華やかさが一層際立つ。地上の楽園〜ミモザと芸術の国・イタリアを舞台に繰り広げられるミステリアスラブストーリーという作品イメージが、脳裏にぱぁーっと広がってまいります。
求めあう2人と、溢れんばかりの花々をどちらも主役に描くことで、この世の楽園と、この世ならざる楽園に同時に遊ぶ2人を描かれたかったのですね。(と思う) 
でもって、神々しい中にも、なにげに悪戯っこな攻の左手。わ〜お☆   
                  


以上18点は多すぎたけど、愛とは決して後悔しないものだと、自分に言い聞かせつつ選びぬいた「最優秀表紙絵賞」の発表と、おこたトークは次ページで!


                               
    


※「イラスト賞」なのにここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい…。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います
  
◆最優秀口絵賞                                          
口絵カラーで表現されるのは、作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなどで、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。                    *

今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です。
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。                           【イラストチェック未・ノミネート作品】
     
   
・上段左から
■「積木の恋」 朝南かつみ
背中合わせの表紙絵とは対照的に、嫌でも正面を向きあわなければいけないシチュエーションを口絵に選ばれました。波紋が広がる音が聴こえてくるような表紙絵と、2枚セットでグッとくる。

■「FLESH&BLOOD外伝 女王陛下の海賊たち」 彩
雑誌掲載扉カラーなので描き下ろしではないが、口絵◆Ε錺ダフル子犬ペアの犯罪的な美しさをどうしてもどうしても称えずにいられません。海賊たちの女王陛下になりたいワン←コレが犯罪だというんです

■「シュガーギルド」 小椋ムク
オヤジの鈍さとずるさと純情に、ああああああってなる作品。(別名:「BLるるぶ〜紋別」)
ムクさん画ではおよそお見かけしたことない、ガリンコ号のあの色(笑)、よくぞ挑戦して下さった。
もしガリンコ号乗船チャンスがございましたら、伝説土産誕生秘話絵本 ありがとうガリンコ号」をぜひお買い求めください。
※BLるるぶ…恋に落ち・寝現地に飛が詰まった、愛のご当地BLのこと

■「リセット 上下」 奈良千春
表紙絵賞と迷いましたが、口絵の方が「リセット〜時間と意識の変化」がより明快に伝わってまいりましたのでこちらにいたしました。何をどうリセットしても、変わらないものがある。

・下段左から

■「神の囲い人」 梨とりこ
3カプ6人による人体の神秘と限界を追求した意欲作。作者様のナナメなガンバリは、文庫カバーで表裏一体という快挙を成し遂げました。
しかし、カバー全部を使わなければ伝えられない6人の意欲愛を、その半分サイズの口絵でいったいどう扱うというのか。おそらく3カプのどれかを取り上げたエロ画であろう(沙野作品だし)とアタリをつけて、ドキドキページをめくったら、「‼‼Σ(- -;;ノ)ノ」 こうきたか(笑)

■「恋人がなぜか多すぎる」 高星麻子
梨さんとは対照的に、口絵2枚を贅沢に使った「多すぎる」恋人たち。ビバ!総ホモワールド☆
キャラ文庫の企業良心「口絵2枚システム」をフルに利用した楽しい1枚、いや2枚です。これ、ハサミを入れてリバーシブル栞にしちゃえば高値で売れ…。越後屋、おぬしも悪よのう…。

■「ホームドラマ」 本間アキラ
BL口絵真骨頂・エロ画で、肌色を全く使わない潔さにうっとりします。ホームドラマ全盛期の白黒TV時代を思い起こさせるような、鈍色のアダルトシーン。
気遣い、色使い、腰使い、どれも超一級♪←腐りすぎて脳ミソ液状化

                         *

以上7点の中から選びました「最優秀口絵賞」は(ドラムロール)、次ページで!
おこたトークもあるよ!←だから?










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[【年間ベスト・グラミー】]イラスト部門 | comments(2) | trackbacks(0) |

「遠くにいる人」 ひのもとうみ/松尾マアタ

家具工場に勤める佐倉治樹は、本社から移動してきた上司の小田島達朗に恋をした。彼の素行の悪さを知る治樹の幼馴染は、小田島だけは止めておけと何度も言うが、地味な治樹にとって華やかな小田島は憧れずにはいられない存在だった。そして小田島はなぜか事あるごとに治樹をかまい、特別な優しさを向けてくる。期待してはいけないと思いつつ、治樹はその幸せを受け入れはじめるのだが…。
※こちら、読後すぐ(5月頃)書き始め、推敲を重ねたものの結局ボツにした感想なのですが、内容が「グラミー賞(年間ベスト)」と若干絡んでいるため、今さらながらUPいたします。
メインボツ理由となった暑苦しい本編感想は出来るだけ薄目で通り過ぎ、イラストチェックとイメソンだけお目通しいただければ幸いです。

皆様、こんばんは。
本日は、miru-ha認定☆新ご三家作家様より、ひのもとうみさん「遠くにいる人」感想をお送りします。今年はは新人様の当たり年だと常々申しておりますが、この方もそのお1人でございましょう。わたくしの中では、ひのもとうみさん、宮勸さん、風見香帆さんが、新人様三雄=新ご三家認定作家様となりました。
※参考…前ご三家(2008〜9年頃のマイツボ新人様) 敬称略
・海野幸    ・玉木ゆら     ・凪良ゆう


ステキな表紙絵に惹かれ手にとったものの、中身はさほどでも…という経験は、腐女子ながら少なからず覚えのあることでございましょう。でもこれはイラストの力に負けない、読み応えある作品でございました。 

新刊ではないのでネタバレを気にせず書いておりますが、事前に知ってしまうと面白み半減ネタもございます。未読のお客様はお気をつけ下さいませね。




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[小説・作家名は行]ひのもとうみ | comments(4) | - |

「FLESH&BLOOD キャラクターブック」感想その1〜イラスト編



全国4500万のフレブラファンの皆様、こんばんは。
昨日はたった一言で失礼しました、腐乱シスコ=miru-haでございます。

最新SS(本当にスペシャルショートだったね、涙)に悶えつつ、フレブラ外伝 女王陛下の海賊たち」発売記念第2弾をお送りいたします。
題しまして、(本日から)「3日間連続刊行!最新外伝SS感想、全部書く」です。

■掲載予定
23日…キャラブック感想1回目〜イラスト&キャラプロフ感想
24日…キャラブック感想2回目〜番外編SS「魔物」「小鳥」感想
25日…小説Chara Vol.25掲載短編SS「昨日の友」感想とおまけ 


まずは先月燃えた徳間狩り?のメインターゲット、「FLESH&BLOOD キャラクターブック」感想を、2回にわけてクドクドクドクドお送りいたします。

本日はイラスト&キャラクタープロフィールについて、あれこれツッコみ想いを馳せます。
おいおい、サイズはでかいが、たかだか30ページ強の薄い本に2回もかけるんかいなどと呆れるお客様はきっときっといらっしゃらない。

と、信じての暴挙でございます。
この本をお持ちであってもなくても楽しんでいただけるよう、心尽くして書きましたが、なにぶん力不足でございますので、どうぞ妄想力全開でおつきあいください。


それでは。彩さんの華麗すぎるイラストを垂涎しながら夢の航海へと、
セール・ホー!←現在TOP2が取り込み中のため、グローリア号モテランキング癸魁Ε罐▲鵐椒ぅ垢任願いします


◆本日のBGM                                             


               

本日は、フレブライメージソングをわたくしが勝手に一任しております志方あきこさんが音楽担当する、素晴らしくカッコいい映画音楽をBGMとしてご推奨いたします。映画名「Messiah(救世主)」とは、なんと意味深い。
激しく荒れ狂う歴史の大海原に漕ぎだした我らがグローリア号を、救い導く救世主は果たして誰…?




〔フレブラ番外編〕  




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[特設☆FLESH&BLOOD]同人・番外編感想 | comments(3) | - |

「FLESH&BLOOD 18」松岡なつき/彩 〜感想後編&イラストチェック

全国850万/5千万(←割合としてはこれぐらい?)のナイないファンの皆様、こんばんは。
本日は、腐乱シスコ・miru-haプレゼンツ・
「FLESH&BLOOD 18巻感想・後編(7〜9章)」をお送りいたします。

ラスト3章はみっしりでしたね!特に9章は、もうここだけで1回分書けるイキオイでしたが、削りまくったわたくしの努力をお認めいただきたく思います。←結果、またもないじぇるのことしか触れてない(≧▽≦;)アチャ

ぶっちゃけますれば、わたくし発売前予想では、18巻はかわいいないじぇる:カッコイイナイジェル比が6:4、それぞれを中心とした「ないじぇる編」と「ナイジェル編」の二部構成で楽しく激ナガに書ける予定でございました。
ところがどっこい(死語バンザイ☆)、いざ読んでみましたらないじぇる大活躍、ナイジェルなんて表紙とヤンの回想の中にしかいやしねー☆ ←ない:ナイ=9:1
まとまらない〜…(-”-;) ってんで、今回は時間かかってしまったですのね。
「ないナイ編」以上のネタも浮かばなかったので、結局はヒネリなし=1章からズラズラと書かせていただいた=前後編という素直な構成になってしまったのでした。

ったく、手こずらせてくれるぜ、うちのかわいこちゃんは☆

                          
ではでは。
まずは恒例・イラストチェックで、前編のハイライト・美しい6章までの軌跡を再確認してまいりましょう。その後、怒涛のナイない☆クライマックスへGO



〔フレブラ18巻〕   〔フレブライラストギャラリー〕   〔絵師:彩〕



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[特設☆FLESH&BLOOD]本編感想 | comments(12) | - |

「天国へ行けばいい」 円陣闇丸

ボクサーの道を諦めた守谷と、その試合を見てヤクザをやめた渡瀬。 見知らぬ2人は、交通事故の直後、生と死の間・ゼロ地点で出逢う。 そして謎の女性から、生き返る為の方法を教えられる…。 「一緒にゼロ地点から生還しましょう」──優しい渡瀬に惹かれはじめる守谷だったが、別人のように冷酷な渡瀬が現われて!? 待望のデスティニー・ラブ 描き下ろし続編17Pも収録

最も脂の乗っておられる2007〜2008年の円陣画による、オリジナルコミックです。
といっても典型的な一枚キメ絵・アート派のマスター絵師様が描く「オリジナル」なのでマンガ力の不足は否めなく、マンガとして読めばそりゃあもう切ないです。
期限付きで人のO液を数百人分集めないと、生と死の狭間=「ゼロ地点」から抜け出せないとか、アイディアは意味不明ながらエロオモシロいのですが、途中でその設定がしんどくなって、結局収集つかないまま終わっちゃうのです。う〜ん…(苦笑)

が、お値打ちに手に入るイラスト集として楽しめばそりゃもう!この表紙だけで既にハナヂものデショ!

時空を超えても、とある時点で元の因果に戻ってしまう(抜けだせない)タイムループストーリーなので、過去にしでかしたアレコレで同じ人物が、紳士にもワイルドにも変わります。
その辺を読みとるのはチト苦労しますが、円陣様描く美麗男子によるジャンル別攻受博覧会(笑)だと思えば…

いや〜、これはドナれないわ(わはは♪)


               


◆表紙チェック  ★★★★★
めっちゃくちゃカッコイイ…!円陣様イラストの中で一番好きかもしれない!
長髪スキーの血が湧きたちます(左イケメン)
でもって、こういうタイプの受(右イケメン=ボクサー)って挿絵ではあまり拝見できませんね。
これまた眼福




                                                                  〔絵師:円陣闇丸〕〔カラー:★★★★★〕

 

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[BLコミック・あ行]いろいろ  | comments(0) | - |

「憂える天使〜アンジェロ〜」 成瀬かの/穂波ゆきね

・あらすじ
結婚して、幸せな生活を送っていた里玖とクラウディオ。だが、クラウディオを狙う殺し屋に里玖が攫われてしまい!?

あれこれネタばれておりますのでページ折らせていただきますね 


◇イメージソング
「うつくし」 茶太
      
血と殺戮に湿った闇の中で、密やかに生きる私のアンジェロ。
清らに気高い心のままに、そばにずっといておくれ。
すべての暗黒は私が引き受けるから…。  


な、イメージで選んでみました。



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[小説・作家名な行]成瀬かの | comments(1) | - |

FLESH&BLOOD・CDジャケットギャラリー

2010年3月22日付・F&B14巻イラストチェックページから、CDジャケットギャラリーを独立させました。
CD発売ごとに画像追加してまいります。

※2010・4・18付 CD 9巻画像&コメント追記いたしました
※2011・2・11付 各巻CDコメント追記しました
             CD10巻画像&コメント追記いたしました
※2011・3・26付  CD11巻画像&コメント追記いたしました 
※2011・6・02付  CD12巻画像&コメント追記いたしました 


                                       

彩嬢挿絵マスター就任おめでとう〜  ←14巻で認定したのでした

その栄誉をたたえ、記念ギャラリーをお送りいたします♪
題しまして、FLESH&BLOOD・ドラマCDジャケットギャラリー!

この中にはわたくし1人では到底入手できなかったスペシャル画像もございます。
プレゼントして下さった萌え友様に改めてお礼申し上げます。本当にありがとう!←他にもいただいたけどそれはわたくしだけのお宝です、えへへ♪

フレブラを愛する皆様の力をお借り、フレブラを愛するわたくしが、フレブラを愛する皆様のためにお送りする愛のゲティスバーグ・ギャラリー♪←?
どうぞご一緒に萌え燃えして下さいまし。
             
作者様と二人三脚で「フレブラの世界」を作り上げて下さった雪舟画聖。
そのバトンをしっかり受け継ぎ、後任ながら挿絵マスターレベルにまで高められた彩嬢。
「ドラマCDジャケット」はお2人の絵師様の個性をより高純度で鑑賞できる、素晴らしい画題でございます。

【CD1期】
※CD発売各期でのお気に入り画をUP掲載いたしております

    
■F&BCD1巻(2005) 絵師:雪舟薫
CD感想:・15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習・「FLESH&BLOOD・1」

雪舟画聖の描かれたF&B表紙絵は画像UPにできないものばかりでしたので、今回は可能な限りのどデカ画像で
あ〜クラクラする、なんて美しいんでしょう。すべてはここから始まった…。
雪舟画聖が最も脂の乗っていた小説5〜7巻と同じころに描かれたと思います。
CDジャケ唯一の画聖描き下ろし…のハズ。です。
雪舟様、お帰りをずっと待っています。

  
■F&BCD・2巻                    ■F&BCD・3巻
             
CD感想: 15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・2」
      ・15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・3」              

この2枚は小説表紙絵と同じ。寂しい…。

   
【CD2期】
※CD発売各期でのお気に入り画をUP掲載いたしております

■F&BCD・4巻(2008) 絵師:彩
CD感想:15巻発売記念特集・その1 ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・4」

彩嬢初CDジャケです。
CDジャケはすべて雪舟画聖が描く小説表紙画に連動して描いていらっしゃいます。(と思ってます)

文字からイメージを興して「絵」にする挿絵作業も大変ですが、前任者の後を継ぎつつオリジナリティを出すというのもこれまた違ったご苦労と思います。
特にこの巻は久々CDと絵師交代後初ジャケ画という事で、元絵にカイトが描かれていないのに2人を必ず描かなければならず、絵師様はかなりしんどかったろうな、と想像できます。美麗だけどまだ硬さがあるもんね〜。

     
■F&BCD・5巻(2009)
CD感想:・15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・5」

現在(2010・3月)発行中の彩嬢画・全ジャケイラスト中私が最も好きなのがコレだったりします。
このジェフリーにはがっつり持っていかれた…。
雪舟画聖を継ぎつつも、まったく別なアプローチで作品精神を表現した秀逸な1枚と思います。
カイトを守りたいと願う強い意志とカイトを求めてやまない切ない心。
雪舟画聖描く「覚悟」、彩嬢描く「渇望」 どちらもあっての「ジェフリー」ですよね♪

おまけにイバラのつる…キリスト教におけるイバラの意味を知っていての一枚なのか…。
これも「ピエタ」なんですよね、縛られてるのに慈愛を感じる。
う〜ん、ルネサンス絵画の精神ですねぇ 写実性の中に見出す心象風景。スバラシイ

                                                                                         ■F&BCD・6巻(2009)
CD感想:15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・6」

彩嬢初「青」
こんなに鮮やかな「青」も使える人なのかと感動した1枚です。

これを部屋に飾ったら元気出るだろうなあ。
「飾る1枚」なら5巻よりもこちらですね。
複製原画…サイン入りなんだよね?
くうっ、うらやましいぞぅ。





【CD3期】
※CD発売各期でのお気に入り画をUP掲載いたしております
■F&BCD・7巻(2009)
CD感想:15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・7」


巻を追うごとにドンドン伸びやかな表現になっていかれてます。
特にカイト。カワイさ右肩上がり!!とうとう14巻ではカワイイ→美しいの次元に。
下の8巻を最後に、CDジャケではカイトはしばらく出てこないはずなので次回登場時にどれだけ美しくなっているのか…楽しみですっ♪
             
               *

考えてみれば、超ロン毛ジェフリーはこの巻が最後なんですよね。だから黒リボンで結んでるところをわざわざ見せてくれてるのかしら。
今まで気づかなかったよ、さすがだな彩嬢
   
   
■F&BCD・8巻(2010) 
 K様♪
CD感想:・15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・8」

貴重な8巻ロゴ無しバージョン♪
ついに彩嬢の描くカラービセンテが!!の1枚。待ってました〜っ♪
あぁ、「白」の使い方もイイですねぇ♪

雪舟画聖の表紙絵との最大の違いは「花びら」です。
すべてをしっかり描かず白に融けこませる表現、そこに「動き」を出すためのマストアイテムなのですね。
深紅のバラ=ジェフリー・英国を散らしてでもカイトを手に入れる情熱、ともとれます。もしや5巻のイバラとも関連してる?うわ、それもすごいな!


■F&BCD・9巻 (2010)  K様♪
CD感想:15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習「FLESH&BLOOD・9」 

9巻にもカイト!という事は、今後もCDジャケにはカイトが必ず入るってことですね。(CD界ルールにに疎いので、「カイトなし」もありだと思っていた)
考えてみればスパンの空くCDに主役を描くのは当たり前か☆福山さん人気もあるしね〜。

でもってビセンテが来てるということは…小説9巻と10巻が入れ替わり、プラスカイトってこと?!(内容的にはこの方があってるのよね、9〜11巻は雪舟画聖のご事情がかなり影響してるから)
これらを踏まえてサードシーズン(10〜12巻)を予想すると…10巻は「英国組とカイト」がわたくしの予想です。
次シーズンもきっと発売されると信じ、結果を楽しみにいたしましょう♪

ドンドン可愛らしくなるカイトよりビセントのマントの動き解析に余念がないわたくし。ロザリオに象徴されるスペインカトリックの宗教的窮地と陰謀がまさしく渦巻いている1枚。
俯瞰視点のビセンテ!いい。なにげに小説9巻のピンのビセンテと呼応しているのが左手の剣から察せられます。考え過ぎ?いや、彩嬢ならやってくれる!    


【CD4期】
※CD発売各期でのお気に入り画をUP掲載いたしております
          
■F&BCD 10巻(2011)  K様♪
スペイン編の象徴・散る薔薇(大正解!)も艶やかな、絵師様入魂の一枚。
カトリック美術の粋を集めたバチカン・システィナ礼拝堂の天上画のごとき背景を背に、ようやく近づいてきてくれたカイトを絶対守る!との決意も清々しい、情熱のオトコ・ビセンテが最高に美しいです←情熱ゆえにハデに勘違うのです、困ったお人f(^^;)
背景に見える砦は、黄昏のエスコリアル宮殿でございましょうか。まさしく斜陽のスペインでございますね♪

ビセンテとスペインに対して少々心の雪解けを迎えたカイトですが、まだ気心を許したわけではないので、これが精いっぱいの歩み寄り方なのですね。9巻のお顔UPのコミック的構図よりこの方が断然イイ!…と思われませんか、皆様?
2人にまとわりつく糸?がこれまたイイではないですか 宿命と運命の糸は2人を絡めるけど、決して結びつけてはくれないのです。
でもってですね、私の予想ではこの絵は今度こそ続き絵、この糸の先を英国組が持っているはずなんですけど…。最近、予想勝率落ちてるからどうかなぁ(笑)

次回展開がどうなるかわからない本編イラストと違い、今後の展開がすべて見えているドラマCDのジャケ画というのは、シリーズものならではのデザイン構成ができるというか、1枚画ではできないことができるハズのですよね。←コミック「ぬらりひょんの孫」表紙のような連続続き絵やら、ピース(各話イラスト)を集めたら別の1枚絵になるとか
この絵を拝見する限り彩さんも魅せることに慣れていらしたとお見受けしますので、そういった仕込み(続き絵)があってもおかしくないと思うのです。つか、してほしい
BLCD界でこれだけ巻を重ねる作品は未来永劫(笑)きっと今作だけと思うので、伝説を創るつもりで是非ともトライしていただきとうございます♪


ってことで次回こそ(11巻)は運命の糸を手繰り寄せる英国組とカイト、しかもコスプレ(僧侶かジプシー)のはずだ!やっほーい♪←妄想で舞い上がれる便利な性格


■F&BCD 11巻(2011) 
 K様♪
YESジプシー!! ←???
彩さんの民族衣装…貴重だ〜
でもって、このジャケ画はさらに貴重ですね。だって…

カイトがいない!

やりましたよ皆様!ついに実現、「アダルトオンリー」!!←え?そんなこと望んでたの私だけ?
9巻であんなコメントを書いた途端に実現するとは、もーBLの神様ってばサプライズがお好きなんだからぁ☆

現在ミニ画像しか発表されておりませんので、ここから精一杯感じてみたところ(何を?)、どうやら運命の糸は持ってなさそうです…(つまり、続き絵ではないってことデス、シクシク…)

ないじぇるの右目を抑えている手は、誰の手だろう。ないじぇる自身の手にしてはちょっと繋がりがぎこちないような…?あ〜、でも目立つ眼帯を外したないじぇるが、塔の窓(カイトの姿)に目を凝らしているってことなのかな。もうちょっと大きい画像が早くみたいですねっ!

「フレブラ」を駆け抜ける運命の強い風(1巻・始まりの1行参照)が、ここでは彼らを翻弄しております。
時に追い風になり、嵐になり、恋の吐息ともなる気の流れ=風。誰にもどこにも平等に吹く風の視点で歴史を紡ぐのが松岡節、この絵を見ていると「風」の意味、これまでの流れを改めて反芻してしまいます。
余談ながら、作家様はフレブララストの1行を、始まりの1行と同じ一文で締めだろうと、わたくしある種確信を持っております。
                         
【妄想タイム】
10巻とタッチをえらく変えていらっしゃいますが、この変化が気になる…。
今まで拝見した彩さんのフレブラ画で、このタッチと世界観?に一番近いのが、コレとコレだと思うのですよね。
    コレと→  コレ→

左・ないじぇるとジェフリーのペア画(少年時代編)に合わせてくださったタッチならいいんだけど、右の12巻に合わせたのなら、それってもしや、12巻表紙絵を次のCDジャケ画に転用するための下準備とかではないだろうかと、恐ろしい考えが頭をよぎったのでした。            
              
          ★ソレとアレを繋げるためのコレ ってことね
        ・ソレ↓           ・コレ↓         ・アレ↓           
      

おいおい、「CDギャラリー」今回で最終回?!
さらには、もしこんなことになったら、フレブラ本編終了後のよすががなくなりますよっ!絶対反対!!
ま、ここんとこの勝率からいけばこの予想も外れますから、そう心配する必要はないとは思います(笑)     
                          *

そうそう、大事なことを書き漏らしてました。

ないじぇる、CDカラーデビューおめでとう!!
                  ↑↑CDオリジナル画でって意味ね




■F&BCD 12巻(2011)
 K様♪
きゃああああああああああああああ、
ナイジェル、ナイジェル、ないじぇる、ナイジェル、ナイジェル、ナイジェルーっ!!!!!はあぁ、美しい…。

いや〜、描き下ろしで本当に本当にホンットによかったですね!

このジェフリーカッコイイな〜、一点の曇りなくカイトを抱きしめられる最後?の巻だもんね。この上なくいい笑顔です。
このジェフリーを見た途端、すわべ様のセクスィボイスが脳内オート再生されてしまいました。←なぜかジェフリーだけ
「これはこれは淑女の皆様、ご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じ上げる。
愛しい赤毛のキャビンボーイはこれこのように無事我が腕の中、どうかご安心を☆
ああ、もちろん貴女のことも愛しているよ、後ほど貴女の夢にお邪魔しよう♪」
とかなんとかおっしゃっているように見えませんか?見えますよね♪(ん?なんか引き潮の音がザザーッと?)

イラストから溢れんばかりの綺麗な青ですねぇ(うっとり) 
カイトが握ってる&画面左右に揺れる青い布(金の房付き)はカーテン?アナの塔でそんなシーンがあったかしら?うわ思い出せないな、ちょっと読み返してみなければ。

     



【全サCD】 
■F&BCD第2期・全サCD「グローリア号航海記」(2009)  OOO様♪
       
CD感想:15巻発売記念特集・その1ドラマCDで総復習・「FLESH&BLOOD番外編・グローリア号航海記」

全サCDのジャケットも描き下ろしなのおおおお!なんて羨ましい!
F&B史上最多人数カラー、内容も当然コメディですよね?

あああああ、お話教えて〜っ!←その後無事拝聴できました、ありがとうOOO様♪

この絵を見てダヴィンチの「最後の晩餐」とラファエロの「アテネの学堂」がとっさに浮かんだのですが、なんでだろうと自問自答してみたところ「手」ですね。
水平的な構図と共に、グローリア号の愉快な仲間たちの手の表情(表現ではなく)が先の名画を連想させるのです。
やっぱり彩嬢は、絶対ルネサンス絵画がお好き(というか意識して描いている)と思います。



■Chara 15th Anniversary Fair 全プレスペシャル朗読CD 
英田サキ「DEADLOCK 番外編〜DAY after day」
松岡なつき「FLESH&BLOOD 番外編〜散策〜」

描きおろしを期待しておりましたが、残念!(そりゃそうだ)
でもって、あまたあるステキイラストからこれを選んだのは、今作CDの舞台がロンドン宮廷編=4巻頃の出来事だからでございますね。

…ってナニわかりきったこと書いとんじゃ
だ〜って、他にコメント書きようがないんだも〜ん(泣)





〔フレブライラストギャラリー〕
〔画:ギャラリー〕
〔カラー:★★★★★〕
〔カット:★★★★★〕
〔絵師:彩〕



 

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[特設☆FLESH&BLOOD]フレブラギャラリー | comments(2) | - |

勝手にBLグラミー・2010 イラスト部門

皆様、こんばんは。
2010年のツケを払い、腐久(ふく)を呼び込む禊ぎ企画・「勝手にBLグラミー・2010」
楽しい楽しい「イラスト部門」がようやく完成いたしました。
200を超えました2010年初読みBL小説から、愛情と時間と文字数をたっぷりかけてノミネート作を選考、そこからさらに受賞作を絞らせていただいてます。

例年に倣いまして、拙宅グラミーは明確なランキングをつけておりません。
「イメソン」「小説」「イラスト」と1記事に3倍の時間がかかる拙宅ブログの性格上、読了作すべてを記事に挙げられるわけではなく、イイ!と思った作品でさえご紹介できるのは一部です。
「年末グラミー」はわたくしの1年間のBLライフ総決算ですので、出来るだけたくさんのステキ作品を褒め&萌え語りたく、このような形を取らせていただいております。
分かりにくい(しかも見にくい)特集ですが、出来る限りの愛と努力を詰め込みました。わたくしだけが楽しんでいるのでなければいいんですが…。

謙遜なく長いのでさっそく本題へ。あ、文中の「今年」「2010年」に置き換えてくださいね☆



◆勝手にBLグラミー2010・イラスト部門◆


部門賞は以下の通りです。
・「最優秀表紙絵賞」
・「最優秀口絵賞」
・「最優秀モノクロ賞」

◎発表要綱
・管理人が「今年読んだ作品」から選出、今年度発行とは限りません
・敬称略とさせていただきます。

・発表の見方
  1ページ目…ノミネート作発表
  次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

・済チェック作品…絵師様名ポチで感想記事に飛びます。
・未チェック作品…このページにチェックコメント書いてあります。

◆「最優秀表紙絵賞」

表紙イラストに期待するのは、1枚の絵を通して作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)、それらが確実に伝えられる技術力研究努力、購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)などです。                           
2010年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた表紙絵全作を候補作といたします。
                         
                             

【イラストチェック済ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2010年発行
       
奈良千春      ■佐々成美         高階 佑        高宮東                
  ■奈良千春      亜樹良のりかず   ■朝南かつみ       高久尚子
    
  ■高階 佑       実相寺紫子                  
 
                                                      
【イラストチェック未ノミネート作品】(順不同) は2010年発行

■「描くのは愛」 朝南かつみ
ううむ、素晴らしい☆
攻め受けともに見事にすっぱり。肌色礼賛のBLイラスト界でも、こうまで潔い表紙はお目にかかった記憶がございません。昨今の諸事情で委縮しがちな腐界を射抜く一条の光明のごとき存在感です。
(といっても、イラストに毎度深い意味を持たせる絵師様が作品精神を表現するため熟考を重ねた上での「すっぱり」なので、インパクトあれども特に反骨狙いなわけではない)

官能的ではありますが、下卑たエロさやグロさは微塵も感じない。芸術作品における「ヌード」とはそういう性質のものであると再認識させられます。
BLイラストでこんな風に考えさせてくれる作品が存在することが何ともすごいことだと、この絵を描いた絵師様にも描かせた作者様にも感動いたしました。
通販システムのありがたみを噛みしめるおまけ付き☆
★「
黒衣の公爵・特装版」 珠黎 皐夕

麗しさ、別次元。画集イラストのようなクオリティです。
もっとたくさんの作品を拝見したいですが、作家様側としては簡単に起用指名できる絵師様ではありませんよね。←この絵に相応しい物語を創造しなければならない重圧は並ではないと思う
悩ましいところです。

「真夜中に歌うアリア」 沖銀ジョウ
今年イチオシのニューカマー絵師様。華やかでとっても綺麗なお絵柄です。
本編が大変難しい作品でしたので(苦笑)カットはしんどかったろうと思いますが、表紙イラストはバッチリ!
「アリア」の持つ魅力、世界を満たす深い響きと広がりを純白の羽根に託し、それを生みだす歌手(人間)のアレコレを豊かに想像させるこの上なく優美なBLイラストです。
この方の描くアングラ作品(ダークなキメ顔)が見てみたい。

「愛はね、」 小椋ムク

年の瀬滑り込み作品。
ムクさんの無垢さ(名は体を表す法則に該当)がよくでておりますね〜♪
柔らかくて優しくて、ちょっと淋しくて、思わずなでなでしたくなる。

■「美しいこと」日高ショーコ
遅ればせながらようやく読みました。噂にたがわず、本編・イラスト共に一級品でございました……。←反芻中

視覚で捉える「美しさ」と捉えられない「美しさ」を合わせて表現しようとなさっている絵師様のお気持ちが、舞う花びらのように、こぼれる真珠のように、見る側(わたくし)に伝わってまいります。美しい。

寛末が手を取ってくれてよかった、さあ、後は引き寄せ、みつめ合い、ギュッと抱きしめるだけだ!

「執愛の契り」 北畠あけの
実を申せばあまり得意ではない絵師様ですが、このイラストは実に綺麗。
雪のちらつく京都の山裾で、体温をしかと伝える情熱的な直列抱きしめをかわす2人。でも正面から抱き合うことができません、お互い向きあうのが怖いからです。射るほどに肌を刺すのは凍える夜気か、あの人の視線か…。
わぁ、ドラマティック。さすがえれな嬢☆
画面を横断する椿の凛とした美しさと大胆さが、作品イメージとぴったりです。
でもって、しっかり着こんでいる(
着衣の乱れがない)攻めと、帯一本で生まれたままの姿になれる受け。(笑)
これぞ執着系BLの様式美でございますね。

「楽園は何処にもない」 実相寺紫子
えれな嬢、もいっちょ♪
神と悪魔をその身に宿らせる完璧な美貌の男×東洋の黒真珠。
リモンチェッロの香も芳しいシシリアの港町で繰り広げられる、血と凌辱とピアスあふれるめくるめく愛の世界です。
えれな嬢×実相寺様の夢のコラボが生み出す、異国譚シリーズ最高レベルのゴージャスドラマティックにクラクラきます。←資力、権力、人格とんがり度が過去最高

味覚障害にショートスイーパーと、美しい男は持病も美しく☆
華麗にBLポーズを決めるこのお2人ならば、たとえ年老いても坐骨神経痛やイO痔などには決して罹患しないと強く信じられるのでした。

■「眠り姫の目覚め」 真生るいす
眠り=仰臥の姿勢とはいえ、まさかの天地90度回転。
姫も王子も薔薇までもすべて左横を上にした(でも横たわっているわけではない)イレギュラーアングル=余白の重要性がより増す=日本画の美に近いです。BLイラストで「日本画の心」を感じたのは、草間さかえさん以来ですよ!
出来そうで出来ない思い切った発想です、薔薇を安易な赤やピンクにしなかったこともポイント高い。
画面全体の調和と個性、記憶に残る素敵な1枚と思います。

「今宵、月の裏側で」 麻々原絵里依
「白衣モノ」の傑作イラストが今年は2本でました♪その1がこちら。
窓の外から室内を描く視点はアメリカのTVドラマっぽいカメラワーク、転じてコマの美しさにこだわる少女マンガ的発想(大和和紀マンガでよくお目にかかる)=この構図を描く方はほぼマスターランクのコミック派です。

真正面or室内から描くのもアリでしたが、わざわざ屋外頭上から俯瞰しているのは、窓に映る月から見た2人を描いているからです。でもこの視点で人物描くのは簡単なことじゃ〜ありませんよ?
右側男子、背中と胸と膝が見えるポジションなんて日常生活ではめったに意識しない視点=デッサンを相当しないとたどり着けないポ―ジングです。さらには頭部と胴部を繋ぐ首から肩のラインが意地悪なほど難しい。これもちょーっと狂ってるけど、全体バランスがいいので気になりません。

室内の明かりを消し月を眺める2人、さほど明るくない三日月が樹の影を映す程に輝くのは2人の想い(と白衣)が光をにじませているからです。いいネ!

「法医学者と刑事の相性」 高階佑
「白衣モノ」傑作イラスト・その2。これには参った。
例えばわたくし(並み感覚の絵好き)がこの作品のイラストを描くとして、その背景に「法医学者の仕事部屋の壁」を選んだのなら、研究室っぽい窓と机とか、並んだ医療キャビネット(ガラス戸と引き出し付きの棚)、いいトコ本棚ぐらいを描くと思います。
が、それら「らしい絵」になる壁部分を切り取らず、わざわざスチールラック=どんな仕事部屋にもあるに決まっているが、医療モノ背景ではまず選択しない壁面をごまかしなく描く道を選ぶ感覚に参りました。
きっとここには見えない後ろ壁には、先述したような備品棚や窓、ドアなんかがあるんでしょうね。
絵師様がこの壁を選んだのは、猥雑なバック(桃色変換可能、笑)がお似合いなワイルド刑事とお仕事がんばるクールビューティをどちらも活かそうと思うがゆえ、ラインをナナメに切ったことで、アングラ作品に期待するドライブ感(ドラマ性)もしかと伝わってきます。

そもそも口絵ならまだしも、表紙絵に室内リアル背景フルに描くこと自体マレです。室内では「動き」が限られるからです。
比較的描かれる背景はイスやベッド等のインテリア系ですが、それらはたいてい窓やドア、あるいはカーテンや植物など、大きな「動」が可能なものとセットで描かれます。リアル(静止の無機物)を描きつつ絵で「人=心の動き」を語るのがイラストですから、「動=開放=ドラマ」を予感させるなにかを無意識に描き加えたくなるのがレーターの絵心というものなのです。
が、リアル背景を選んでおきながら超ちっさい動き(備品移動やメモのひらひら感ぐらい)しか選ばず他の手段でドラマ性を模索する高階さん画は、絵萌えの次元が全然違います。葉っぱ一枚描かないもんな〜… 
さすが業界一のイノセント絵師様、BLであってBLでない透き通った感性。いつまでもこの清廉な高みを維持していただきたいです。

                                               

以上、22点(多いな)の中から迷いに迷って選ばせていただきました、2010年「最優秀表紙絵賞」の発表は次ページで。
  




◆「最優秀口絵賞」
※「イラスト賞」なのにここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい…。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います

口絵カラーで表現されるのは作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなどで、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。
今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です。
2010年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。
                            
                             

【イラストチェック済・ノミネート作品】  ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2010年発行
      
朝南かつみ  奈良千春  高階 佑                           

【イラストチェック未・ノミネート作品】(順不同)
     
左:「終わりなき夜の果て」 円陣闇丸
清澗寺家勢ぞろいのゴージャスさに酔いしれました。代々受け継がれた由緒ある受けの血筋が今ここに!呪われた家系とは、攻めが生まれないって意味なのか(笑)

中:「憂える天使」 穂波ゆきね 
それはそれは美しい1枚。言葉はいらないです。    

右:サーカスギャロップ」 今市子
はるひん作品に今さんとはなかなか思い切ったキャスティングでございます。
この口絵を表紙にしてもおかしくない気がするなあ…。
                   
                       
                             
                                                   
昨年はノミネート1作=自動的に受賞でしたが、今年は9点!
ウキウキと選びました、2010年・「最優秀口絵賞」は次ページで。






◆「最優秀モノクロ賞」(ベストカット賞)
作品理解(妄想)の最大の助けともなる、「BL」の存在意義の一端を担う素晴らしい「挿絵」システム、その役目を最大限に果たしていると感じられるカットに贈る賞です。
2010年読了本で★4.5以上評価をさせていただいたモノクロ絵全作を候補作といたします。

イラストチェック済・ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2010年発行
   Heimat Rose―覇王 (ガッシュ文庫) 
★佐々成美         高永ひなこ   実相寺紫子    夢花李      AZ pt
    
                            ■奈良千春         高階 佑

【イラストチェック未・ノミネート作品】(順不同) は2010年発行

■「巫女姫の結末」 佐々成美

麗しの解語の花・現代版カグヤ姫が別世界からご降嫁されるお話なので、姫の美しさ神がかりです。
誰がどう見ても(脱いでさえ)可憐な少女ですが、作者様がそれを望んでいるので問題ございません。
文字通り、流れる黒髪と絵師様本領発揮の和服(女物)の数々、眼福です。
「薔薇の血族」 奈良千春
2010年奈良様ご担当作の総合ベストと思います。(わたくしが見た中で、です)
扉絵にゾクッ、P61にゾクゾクッ☆☆、P233でキャ〜ッ★★★
物語上とても重要な啓の右手…こんな風に描く絵師様、他には絶対いないでしょう。<P61
やっぱりついて行く!と心の拳を突き上げた。
                                                                                「ふしだら者ですが」 小山田あみ
2010年最多忙絵師賞受賞←今作りました
イラストご担当作品が軽く10を超えてます(1年だけでだよ!)
どの作品も丁寧な仕上がり、しかも硬派なアングラからコメディ、遊郭モノにアラブと穴がないのがこれまたすごい。お体を壊されないか少々心配です。

カラーは言わずもがなのハイレベル画ばかりでしたが、今年はカットがより記憶に残りました。中でもこの作品のイラストは存在感ありました。本編のカオスに負けていないもんなあ…。
老若男女と喜怒哀楽をしかと描き分けられる画力が不可欠な絵師泣かせのお話でもあるので、あみさん以外だったら闇に埋もれてしまったかも。


■「月を抱く夜想宮」 汞りょう
りょう様大ファンのわたくし、時々過去作をまとめて購入したりいたします。
驚異のデッサン力で着衣体も脱衣体も狂いが全くなく、安心して難しい衣装も体位も(ははは)観賞できる絵師様です。
しかし残念ながらりょう様ご担当作品にアタリは少ない…というか、類まれなる画力をエロシーンにしか活かせない作品ばっかりあたってしまうというか、なかなかイラストチェックにあげられないのですね。本日は嬉しゅうございます。
今作のイラストは「アラブらしくないアラブ」を作者様が目指しているので、アラブ情緒を漂わせた現代的なイケメン、といういいトコどり。しかも攻め受けともストレートヘア!YEAR!!
え?興奮ポイントが分かりづらい?
え〜っと、りょう様は巻き髪とみまごうばかりのゴージャスな天パ男子を好んで描かれる絵師様なのですね。ですが、わたくしが好きなのはりょう様描くストレート男子なのです。
ゆえに今作はキャラデザインだけで既にハイスコアです。←冷静さのかけらもない
「あめの帰るところ」 テクノサマタ

イラストの持つ透明感と本編の持つピュアな情熱が綺麗に重なって、読み手の胸に切なく響く。調和(ハーモニー)とはこういうことかと思う。

このキャスティングをなさった編集様をあわせて称えたいです。


■「春夢楼に咲く華は」 御園えりい
遊郭ものは苦手ジャンルです。が、巻末に用語解説まである本格的な遊郭ものならば苦手などと言っておられません。で、読みました。
すごかった。←ストーリー部門で書くべし

そしてカットもすごかった。
カットの素晴らしいBL作品を読んだ、というより読み応えある小説に美麗な挿絵がついてきたと考えた方が近い感覚です。(カラーも表紙絵賞候補に入れたかったぐらい華麗ですが) 
P101の「床指導」の1枚はなんというか…エロ美しくて寿命が延びる想いです
「コルセ−ア」以来のお付き合い絵師様ですが、見るたびに上達されていかれますね。(出たよ、ナニサマ) 次作も楽しみ♪  

「天国より野蛮」 織田涼香

絵師様の個性と天使と悪魔のエターナルラブというアニメドラマチックな設定が素晴らしくシンクロして、お話が一層盛り上がる。
司祭服で翼を広げる華麗な悪魔、思わずイメソンつけたくなりました。

■「背徳のマリア」 茶屋町勝呂
研ぎ澄まされた白と黒にしびれます。
BLカットというより新聞小説の挿絵のような、1枚絵としても完成している美しさです。
本編の持つ狂気と混沌にひきずられそうになるところを、イラストが救ってくれる。
■「美しいこと」 日高ショーコ
いきなり女装談義で申し訳ないが(必要なんですよ!好きなわけじゃないから!←うそつけ)「美しい女装をした男子」のハードルは、絵的にはとても高いものです。
女性そのものを描いてしまうか「美しい」とあまり思えない女装が99%のイラスト界において、身体特徴的に嘘なく「美しい女装」と「素のイケメン」を描き分けられた絵師様にお会いしたのは、汞りょう様以来です。これが初挿絵とは到底思えない。

一抹の不安もなくページをめくれる幸せ。
期待以上の絵を拝見できる喜び。

センスと技術と勤勉さ、天は二物以上を与えることもございますね。

ああ、こんなに書いたのにまだまだ取り上げたい作品があるのですよ!今年はレベルが高すぎます。

以上、19点から迷いに迷って選んだ2010年の最優秀モノクロ(カット)賞、
発表は次ページで!





    
           
             ◆ここから先は 受賞作発表ページです◆

     



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[【年間ベスト・グラミー】]イラスト部門 | comments(2) | - |

「忘れないでいてくれ」 夜光花/朝南かつみ

 ◆あらすじ
他人の記憶を覗き、消す能力を持つ清廉な美貌の守屋清涼。見た目に反して豪放磊落な性格の清涼は、その能力を活かして生計を立てていた。そんなある日、ヤクザのような目つきの鋭い秦野という刑事が突然現れる。清涼は重要な事件を目撃した女性の記憶を消したと詰られ脅されるが、仕返しに秦野の記憶を覗き、彼のトラウマを指摘してしまう。しかし、逆に激昂した秦野は、清涼を無理矢理押し倒し、蹂躙してきて―。

2009年9月発行ですので、ちょうど1年前ですね。
本日は、夜光花さん「忘れないでいてくれ」感想です。

世評に常にアンテナを張り、BLという枠内で、萌えとエロと冒険心あふれる作品に仕上げて下さる作家様、作品一つ一つが「夜光花の世にも妙な物語」のオムニバスストーリーの体です。
幻の特集・「今月の作家・夜光花」で夜花さんを取り上げておりますし、過去作も8割以上は読んでいるついつい追いかけてしまう作家様でしたが、この作品が発行されたころは正直申せば少々作風に飽きが来ており、新刊を買い控えていた時期でしたf(^^;) が、秋林さんレビュー(記事はこちら★)を拝見してごっつそそられてしまい、結局お買い上げしてしまったのでございます。
読んでみましたら、なるほど納得!の面白さでございました。なにより、こちら夜光作品群ではかなり重要ポジションの作品に思えます。

ようやく取り上げられました絵師様・朝南さんへの想いも含めまして、次ページで激ナガ感想を。
※旧作なので遠慮なくネタばれしまくってます。未読のお客様はお気をつけくださいね。



◎イメージソング
本日もイメソンを聞きながらお付き合いくださいませ。

   

絡めながら 迷う指先  それは罪?それとも罠? 

今まで寝かせていた甲斐あってか、いい曲見つかったわ〜♪
歌詞も世界観もバッチリ、松下優也クンのNEWアルバム収録曲です♪←またも自画自賛








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[小説・作家名や〜わ]夜光花 | comments(4) | trackbacks(0) |

「うたかたの愛は、海の彼方へ」 華藤えれな/高階佑

◆「うたかたの愛は、海の彼方へ」 華藤えれな/高階佑                                                                
 ■計画達成度 ★★★★★★★      
 ■読み応え度 ★★★★
 ■お好み度   ★★★★★  

■計画達成度…ラジオ体操のハンコ状態。星が増えれば嬉しい、わたくしのお楽しみ
■読み応え度…精一杯客観的・総合的に判断した、内容充実度
■お好み度…お気に入り指数。個人的好みなので、世間評価とかなりズレることも 
 「お好み度」の★数が少ない感想は、辛めになっております。
 次ページへ進む際の目安として、ご利用くださいませ。
皆様、こんばんは。
今、皆様がいらっしゃる所から星は見えておりますか?

本日から明日にかけて3大流星群の一つ・ペルセウス流星群がピークを迎え、上手くいけば、願いをかなえるチャンスが一晩に4、50回はございます。
さらに明日13日、晴れておりましたら、どうぞ、太陽が沈んだ頃の西の空をご覧ください。
見事な三日月、その横に宵の明星(金星)・土星・火星がギュッと寄り添う、いわゆる「4天体集合」が観られるのでございます。なんてゴージャスな天体ショー!←わたくし的には大興奮

月と星が豪華にカーニバルを繰り広げる真夏のドラマティックナイト、飛び入りで台風まで参加したのですから、盛り上がりもひとしおと申せましょう。

これほどのドラマティックナイトにふさわしい作品となれば、お送りするのはこの方のコレしかございません。前回「異端の刻印」から半年ぶりにやってまいりました、
華藤えれな嬢PRESENTS ・ドラマティック官能異国譚シリーズ!←長い
「うたかたの愛は、海の彼方へ」

YEAH♪待ってましたよ、夏の伏兵☆ こんな熱い夜なら大歓迎だ!

 ■わたくしが、えれな嬢の異国オーラにいかにしびれちゃっているかは
  過去記事でアツく語っております。
 そちらを既読でないと分かりにくい表現を記事中いくつかしてますので、
 よろしければこちらもどうぞ。
   ・「異端の刻印」 華藤えれな/つぐら束(2010.01.30)
   ・ 「アマンテ」 華藤えれな/円陣闇丸 (2009.06.30)
お気付きでしたか?
今月に入ってブログテンプレを地味にお色直し&画面を星でキラキラさせたこと。実はすべて、この日、今作、えれな嬢のためでした。
「夜空」を画面に暗示させてみた=微妙に流星数を数日おきに増やし、ぺルセ流星と同じく本日をピークにセットしてあったという…ヒマなやつ(笑)
ドラマティックえれな嬢へ送る、わたくしからの精一杯の愛の証しでございます。

 

さてさて、ドラマティック・ツアーコンダクターえれな嬢が、今回わたくしどもを誘なって下さる異国は15世紀・イタリアは水の都べネツィアです。
ベニスでもヴェネチアでもない べ・ネ・ツ・ィア。 えれな節、はやくも絶好調♪

更に今回は、美麗挿絵マスター・高階佑さんの爆美表紙でお分かりの通り、敵国トルコ=疑似アラブも登場、3大テーマパーク「アラブ」の醍醐味も味わえる、スケールの大きな官能異国譚となっております。 
これは、ドラマティック異国ランキングも大幅変動の予感がいたしますよ…
余談「ドラマティック異国ランキング」
わたくし超独断、異国でのラブがどれほど狂おしく劇的に実現されているかの指数 
作品完成度・満足度とは別です。
■現在ランキング
1位…「サウダ―ジ」 ★4.6
2位…「アマンテ」  ★4.4←ただし同人誌を読むと★4.8
3位…「異端の刻印」 ★4.0 
4位…「エルミタージュ」 ★3.9
5位…「マスカレード」 ★3.8
6位…「幾千もの夜の秘めごと」 ★3.5
 ※「上海夜啼鳥」はカテゴリー「中華」なので、わたくし的には別枠


皆様、毎度ご用意いただいております、お約束を美味しく頂戴できる大きな器のご準備はお済みでしょうか。ついでに、今回はお好みの仮面(マスケラ)・こんなやつ→もご用意くださいませね。感想中で2回ほど使用させていただきます。

ではではまいりましょう、ゴンドラに乗って一夜限りのカルナヴァーレへ!

えれな嬢の目指す「ドラマティックな異国の愛」のために、わたくしが激選したイメソンも同時にご堪能下さいね。

なお、本日はイメソン→本編感想→イラストチェックの順でお送りいたします。
今回の長さは感想イラストチェックとも異常ですので、テキトーに読みとばして下さいませ。

◎イメージソング
    

今回のイメソンテーマは、
『懐かしの「銀座じゅわOよ・くOゅーるマキのCM」みたいなドラマティック』です。
えれな嬢の目指すドラマティックって、こんな感じだと思うのです。
わたくしこのCMとっても好きでした。だからえれな嬢の「異国譚」と相性いいんだと思うんだな〜♪









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[小説・作家名か行]華藤えれな | comments(3) | - |

「FLESH&BLOOD・15巻」完全イラストチェック 松岡なつき/彩

お久しぶりのイラストチェックです 彩嬢の新作でっす              
             
15巻掲載イラストは
・カラー表紙
・口絵?
・口絵?
・モノクロカット6枚


となっております。
既に何度も書かせていただきました通り、15巻は記念すべきターニングポイントの巻です。
よって今回は完全版・特別バージョン☆『掲載全画・個別イラストチェック』を敢行いたします。これまた大変な作業ですが、一度やってみたかった&1ヶ月の祭りの集大成ですから、このぐらいしないとね。            
       

1巻と対をなす15巻だと、2回目感想で書かせていただきました。
そう思って、彩嬢イラストを拝見しますと、これがまあ、眼からウロコがぼっとんぼっとん…
その辺りも含め、ザクザク書いてまいります。
なんだか尤もらしいこと言っているようでいて、結局は妄想の上に妄想を重ねているだけの「エッシャーの騙し絵風イラストチェック」、超長いのでさっそくGO



※感想同様、15巻を既読の方がここを読んで下さっているつもりで書いております。
ネタバレ回避等の配慮を全くしておりません&ページを折りませんので、未読の方はお気をつけ下さいませね。
そしてもういっちょ、わたくしから今さらながらワガママなお願いを…。
今回のイラストチェックは、「対」である1巻をお手元置きつつ読んでいただければ、これ以上幸せな事はございません

     
     
◎イメージソング
本日は特別イメソン!15巻表紙折り返し・作者様コメントで、執筆中BGMになさっていたという、
Babyfaceの 「You make me feel brand new」をお送りしまっす♪
これまた、なっつかしい曲☆
     
             
        
歌詞はこんな感じ、ネットからいただいた意訳にちょっとmiru−ha的解釈を加えました。
愛するあなた
言葉にできないほど深く
あなたに感謝している

かけがえのないあなた
力強いあなたの手が,いつも私を支えてくれた
そして,私のすべてを認めてくれて、
再び,生きることの素晴らしさを教えてくれた

あなただけはいつも私のそばにいて
ずっと友でいてくれた
くじけそうに辛い時でも,信じ続けてくれた
この歌をあなたに捧げたい
抱えきれない感謝と愛を込めて

あなたに神の祝福がありますように
あなたといると,まっさらな気持ちになれる
あなたと一緒にいるだけで,私の心も澄んでいく
あなたをそばで感じているだけで,
新しい未来が開けてくるような気がする
私がこの歌を歌うのは
あなたと共にある、まっさらな未来を夢見ていたいから


これが生みの親セレクトの15巻イメソン☆←執筆時BGMだから正確にはイメソンではないが
思ったより、センチメンタル・ラブ濃度が高いですね。しかも、ジェフリー(か、ビセンテ)萌えしないとこのセレクトは出来ないゾ?(笑)
この曲をヘビーローテするなら、やっぱり基本は「BL」なのねぇ、フレブラ(笑) だったらもうちょっと…ゴホッゲホッ。

ならば、和哉の行動動機も「愛」しかありません。う〜ん、よつどもえ…。


      
               ◆15巻イラストチェックは ここから◆
      

【カラー】 絵師:彩(挿絵マスター)
・表紙★★★★☆
本編感想前半を「青嵐(あおあらし)」でまとめましたように、15巻テーマカラーはサムライブルーならぬ、ソルジャーブルーでございます♪
え〜、これでも「あお」〜?的ブーイングがちらと聞こえないでもないですが、ええ、ええ、ブルーでございます!予想は当たった←独裁者

さ・ら・に。お手元の1巻と並べてみてください♪ 

え?すぐ出ない?しょうがないなあ、じゃあ、ちっちゃくなっちゃうけど画像上げますね☆

        

ほぉら、1巻と対になってるでしょう?!
1巻では強い風を余裕綽々で受け流すジェフリーと、風を怖がるかのような海斗。
15巻ではカイトは勇ましく風を受け、ジェフリーには風を感じる気力すらない。

まさしく「転」の巻ですね。
だから彩嬢はジェフリーに「腕」を描いたし、カイトの衣装も、1巻をベースにした彩さん風スタイリングなのですよ。
ぅぅぅをををおおおおおお、彩嬢、素晴らしいお仕事だっ!!      

                    *            *

やっぱり、画像と実物は違いますねぇ…。
原画が見られない以上、実物と呼べるモノは小説本体しかないわけで。
紙質や印刷技術などの限界があるから、原画とはかなり違うだろうな〜とは思うんですが、さすが美しい。 よくここまで描き込む(重ねこむ)よなぁ…。

しかし残念な事に、この表紙は全画のおそらく8割ぐらい、上下左右(特に左右)部分は相当カットされておりますね。(空間)バランスがいいようでいて、微妙に不思議です。「表紙絵」としておかしくないけど、絵を描く側がこのバランスで、ハナから配置デザインするのは結構困難というか…。←ニュアンス伝わってます?
もう1,2まわり大きい画から、美味しいところを切り出した、とかだと、こうなるかな。←通常イラストでも全部載せているわけではありませんが、それ以上に切った部分があるのではという意味です
ジェフリーのご尊顔下のあたりから、不可思議模様がペーストされてるのも気になるし、う〜ん…←もんもん中

もしかして、この絵、続き絵…?例えば、右にビセンテ、左にナイジェルがいるとか…?
15巻だとありえますよね、そういう構図。私だったらそう描きたいもん。

ぅぅぅをををおおおおおお、全部見せろ〜っ!イラスト集希望〜っ!!!


彩さんお疲れかもしれない…と、先日書かせていただいたのには訳がありますが、ちょっと込み入るので今回は割愛しますね。でも、実物見たら不安要素が軽減されました。お疲れではあるだろうがさほど深刻ではないと思われます。安心した。
                 

・口絵?★★★★★ 
出ました、今年初の★5!!
帰宅後まで我慢できず、書店出てすぐにのぞいてしまった時の衝撃…!

こういうイラストが見たかった…!!構図、表情、表現、選色、すべてがどストライクです!!
流れる髪の流線、なんて美しいの…。

そしてカラーは、ほら、「青」だよ!←ちなみに「青」は黒の意味もあります。
光ささぬ牢獄の中の、さらなる絶望の闇に染まるジェフリー、とも解釈できますね。

表紙絵もですが、ジェフリーっておっとこ前な王様カットより、憂い・苦悩の表情の方が似合っていると思いませんか?美しさが最大限に引き出されるというか、グッとくるというか。
ちなみに、聞かれてませんが、ないじぇるはハニカミ笑い顔が、ビセンテはキリッと男前無表情が一番お美しいと思います。

彩嬢が描くジェフリーで一番気に入っているのは「瞳」です。
ほんのわずかの描写ながら、どのカラーにもかならず美しい「青」を入れてくれます。ジェフリーは青い眼なんだから当たり前じゃん、ってことではなく、こだわりを持って選び抜いた青を毎回使ってくれてるって言いたいのです。だから、眼に力が宿る。今回の瞳も美しい…
彩嬢画で、「込めた想い」を読み説くには「手」、絵師様の「キャラ解釈」を判断するには「眼(の光)」に注目すれば、まず間違いないと思います。


1巻口絵?はジェフリーとビセンテ、転じて、フェアプレイで剣を交える英国VSスペインって感じです。
15巻は瀕死のジェフリー。ここにはいない、スペインの魂も瀕死です。これもまた「転」の1枚。


・口絵?★★★★★  
これもいい!! 2枚目の★5!!

ジェフリー口絵の後では、なにが来てもさほどのことは…と思いつつページをめくれば。
よもやのブラックビューティ降臨!(笑) 「ハイOィーンブギ」並みのバイク&喫煙シーンがまさかフレブラで…!!←作者様と同じ年代って事を強調してみました

なんて贅沢な15巻カラー!イエ〜イ(ノ^∇^)ノ☆.。.:*・


この構図。
腐界でこのような構図が取れる絵師様は、笹上=Lily嬢ぐらいしか思いつきません。
専門的な説明は省きますが、背景を描くには地平線と消失点が必要なわけですが、この絵は地平線がナナメに走り、消失点も1点。芸術性も難易度もかなり高い構図です。
コミックそのもの(つまりマンガ)なら、たくさんあるコマの中のいくつかは、意図的にこういう構図もとるでしょうが(但し相当アート画力のある方、小畑健さんとか)、イラスト=1枚絵でこれを選ぶ方は極めてマレです。多角アングル(カメラ視点)の神・奈良様でさえ、地平線は画面に平行。BLに限らず、よほどのことがない限り、イラストはまずコレです。

このお2人(彩嬢と笹上嬢)はほぼ間違いなく、写真やらアーキテクチャやらのテクニカル2次元デザインを相当勉強した方(または、そっちが本業)のはずです。
さらに彩嬢は、「バイク」と「画像処理」から考えて、写真のコラージュ(切り貼り加工アート)とかもかなり嗜まれているのではないでしょうか。だとすれば、デジタル画でここまで表現できるのもわかるような…。
さすが、デジタル世代の申し子☆時代は変わっているのですねぇ…。

今のところ、表紙でこのタイプにお目にかかったのは、笹上嬢「ラブシック」1枚だけなので、彩さんも口絵にとどまらず、是非とも表紙で実現していただきたい!


1巻口絵?は、16世紀に飛んだカイトが初めて出会う「人」
15巻は、現代に戻ってから、カイトが初めて出会う「人」
うん、やっぱり、対になってる


【カット】 
■P19 ★★★★☆
これもまた、見事な一枚。

現代編・公園のベンチに横たわる海斗を、いとおしげに見つめる和哉。
夏でも湿度の低い、イギリスの戸外の空気がかんじられます。爽やかな夏の風が吹きぬけておりますね。

和哉がイラスト登場したのは、1巻1枚目以来です。15巻が第2部の「序」である好例ともいえますね。和哉をイラストに出さないことも伏線と思っておりましたので、今回のダーク化まで伏せていたのならまあ、アタリと言っていいのか、いや、単なる考え過ぎだったか(笑)
海斗を取り戻す予想外のハプニングにも動じず、さらに海斗が重病だと一目で見抜きながら、これまたうろたえず。すべて見越していたかのように、異常に冷静な和哉。
そんな和哉の瞳は、光のない漆黒でございます。ダークなんです。ええ、底知れぬ。


せっかく海斗と会えた和哉ですが、今はすぐにこの場を離れなければなりません。
名残惜しげに海斗の頬をそっと撫でた和哉…。
黒い服・黒い髪・横たわるアロハのカイト。ん、どこかで見たような…。デジャヴ…?
な〜んて。
16世紀にカイトが初めて飛んだ時、まったく同じことが起きましたよね。同じホーの丘で。
この1枚はそういう1枚。

カイトはタイムスリップ後に、いつも、大切な人とまっ先に出会うのです。でも、その人は決して「一番」にはならない人。この時点で和哉はカイト争奪戦から脱落です、参戦したばっかで(笑)
                 
               *          *          *

「和哉には違う役割がある」と、本編感想中書いたのを、覚えていらっしゃいますでしょうか?
アレ、このシーンから導き出した推察なんですが、聞いていただけます?←拒否権なし

和哉はね、黒髪コンビ2人の代わりに、現代でカイトのそばにいる定めのコなのではないかな〜と思うのですよ…。←究極の妄想だが、実は一番気に入っている(笑)

【以下・妄想タイム】
カイトがジェフリーと現代に戻ってきたとしますよね?この時、カイトの最大の心残りは黒髪コンビのことでしょう?その2人が現代で、形を変えてそばにいてくれる。それが和哉…だとしたら?

例えば、和哉の生家「森崎家」の遠い祖先に渡来人の血が混じってるとか。祖先の美しい目の色にちなんで「森」の「崎(=みさき)」という姓だとか…。だから森崎家は代々副官、というか心酔するTOPのために尽くす家系だとか(和哉パパもそうでしょ?)←さすがに思いこみアツ過ぎて少々ハズカシイ(*ノω`)
そうすると、ないじぇる=和哉の孫説はそのままに、ビセンテがハポンに向かう意味が更に深まる&15巻の【おまけ】挿入も、カイトによく似たハポンの女性と、恋愛じゃないけど関係を持った、とかなんとかの伏線とも考えられちゃう。
さらに、和哉が幼い頃からカイトをめっちゃ大好きだった理由も説明がつくじゃないですか。あの2人の愛の遺伝子だもの、しぶといよ(笑)

これなら、3人3様ルートでメインキャストをすべて生かせる(活かせる)上に、カイトとジェフリーの気持ちも救われる。なによりカイトとジェフリーと和哉の3人が、一緒にいることに意味があるんだから、現代に帰っても、どのキャラのファンもまだ救われるでしょう?


なので、現代に戻っても大丈夫だろうって書いたのです。
現代リターン・エンディングだと、辻褄合わせやすいんですよねぇ


■P69 ★★★☆ 
ナイジェルとキット
相変わらず、画面の「白」の使い方がお上手です。
ぐるぐると後悔と不安に揺れるないじぇるに吹く風は、室内に重くこもり、吹きぬけてくれません。

ここでは自分のすべきことを見失ってるないじぇるより、キットの方がイキイキしているので、カットもそんな感じ。こうして観ると、キットかっこいいよね。

でも同じような構図の12巻P169に比べると、格段に描き込みが減っているのがちょっと気になる…

■P96★★★★☆ 
ビセンテとレオ
15巻で一番深いのは「1」ですが、もっとも好きなカットはコレです。
吹きぬける「碧い風」がなんとも美しい…!
ビセンテに吹く「風は、強いに違いない」んですよ。眼を開けていられないほどに。
失楽園に遊ぶ彼は、風に立ち向かうことが出来ず、翻弄されるがままです。

対するレオは瞳に怒りを宿し、イギリスの方向を精一杯睨み付ける事で、強い風に必死で立ち向かっています。健気…。

宮殿の背景がさりげなく、でも本当に美しい。



■P134 ★★★ 
ないじぇる&キット&セシル
「決して美男ではない」と明記されているロバート・セシル、でもCDでは超可憐な美青年ボイスです。
彩嬢はどう表現するのかしらと思っていた、そもそもイラストになるのかも疑問でしたが、キタ♪
でもって、そばかす!これなら土台を美形に描いても公約違反?にはならないですね、なるほど〜。

ここでのないじぇるとキットは、ん?どうしちゃった?と一瞬驚く、軽い仕上がり。
彩嬢らしからぬ…。思えば、14巻も15巻もカット枚数少ないんですよね。
描き込み度も全体的に、12,13巻とはかなり違うし…←それでも通常絵師様より数十倍手間かかってますけど
カラー絵が充実&発刊ペースが速い&お仕事が小説だけではないから、これ以上望むのは酷ですね。


■P159 ★★★☆ 
カイトとリバーズ刑事
これまた、個性的なアングル。口絵?と同じです。
おっちゃんの顔を描かずに、「ビールっぱら」と(おまけの)腕毛とカイトを描写しようとすると、こうなるのか…なるほどねぇ。

「病院のベット」イラストは結構BLに出てきますけど(ご無体多いから、笑)、壁の「コンセント」まで描きこむ絵師様は、まずいません。

余談:壁コンセント
ここまで描いている絵師様がいるとすれば、その方は99%背景を写真トレースするタイプの方です。←自分で撮った写真なら違法ではない 
郊外風景はともかく、室内背景をこの方法で描くのは、めちゃくちゃ時間かかるので、相当根性とプロ意識のある方でないとできません。コミックでは時々お目にかかるけど、「挿絵」で拝見したのは今まで1、2名様しかいませんね〜。
あ、ちなみに彩嬢と笹上嬢はトレースしてませんよ?自力でトレース並みに描ける方だから、「すごい!」と毎度絶賛しているのです



今回のイラストチェック「なるほど」しか言ってませんね。でも勉強になることばっかりなんだもの。それだけすご腕絵師様ってことなのですよ


「Tシャツ」が「パーカー」になってるのは、ま、ご愛敬(笑)



■P193 ★★★★☆ 
和哉のドUP
セシル、リバーズ刑事、ときたので、ついにカイトママ・イラストまで?!と、期待か不安かよく分からんドキドキで8章を迎えましたが、さすがにありませんでした(笑)
まあ、ママは特に観たいわけではないので、別にいいです。家族画は意図的に避けてると思うし。

彩嬢、初のお顔オンリーイラスト(のハズ) 和哉、まっ黒クロスケ〜。゚(゚´Д`゚)゚。 
でも凄まじくキレイです。UPに耐えうる、凄味のある笑い。これで17歳。歪んでる(笑)


反対側に回って、カイトがどんな表情なのか、みてみたいところです。



   
   

できた…。最終稿、上梓しました…!
はああ、書いたな〜…。

この1ヶ月間、片時もフレブラの事を忘れたりしませんでした…ってことはないですけど、毎日考えていたのは事実です。
どこに何が書いてあるとか、CDとのアレンジ箇所がどうだとか、全部書き終えるまで記憶のピークを維持しなければならず、受験期以上に勉強熱心だったわたくし。

今年の夏至(節)は6月22日(←これが夏至日)から本日7月6日まで、明日からは「小暑」です。
モロモロ記念の15巻ですから、やっぱ「夏至」の期間中に上げないと!とのこっそり野望もギリギリ達成でき、わたくし大満足でございます。

             
以下、どうしても記しておきたかった、匿名個別(?)お礼コーナーです

CDや貴重誌などをご提供くださり、祭りにご尽力くださいました皆様。
いただきましたご厚意に見合うだけの努力をしているのかは、甚だ疑問ですが、私は最高に楽しかったです!本当にありがとうございましたただ、ここまでやるとは思わんかった、などの理由でヒイてしまわれませんよう、そこだけは伏してお願いしておきます☆


1ヶ月(以上か)に渡る暑苦しい企画に、トコトンお付き合いして下さった皆様。
期間中お声かけ下さったことが、どれほど助けになりました事か!実を申せば、CD5〜8編辺りは、とある事情で原稿書きが3本同時進行(全部別ジャンル)、時間的にも思考的にも相当キツく、いただくお言葉がなかったら更新危なかったのですf(^^;)   本当にありがとうございました


特にフレブラファンではないけども、毎回読んでくださっていた皆様。
拙ブログ開設以来、これだけの長期間1作品に集中するのは初めてで、ただでさえ「情報に疎い」がウリ(?)とはいえ、さすがに企画終わった後が何かと不安だったのですが、お声かけいただいたり、過去記事に拍手して下さっていたおかげで、随分勇気づけられました。 本当にありがとうございました


アツさにつられて、フレブラを買ってしまいました、といって下さった皆様。
ありがとうございます、なんて嬉しいお言葉☆ブロガー冥利に尽きます。
そして、いらっしゃいませ、フレブラワールドへ♪次回、16巻発行時には、今回出来なかった特集その3・参加型企画を実施いたしますので、じっくり読んでおいてね〜♪♪←なんと、既に3割ほどは準備してある(笑)


皆様のお力なくば、とてもここまではムリでした。
「ブログ」は1人で創れるものではない、と今さらながら実感しております。皆様、本当にありがとうございました!

              
            *            *           * 
               
明日から通常営業(?)でございます。
あまりに久しぶりすぎて、何をお送りしたらいいのかまだよく分かりませんが、とりあえず、6月の読書記録をまとめるつもりです。
一部、6月13日付でUPしてますので、残りを6月末の購入分と合わせて、あんな感じで再編成しようかと思っております。

その後新刊感想をいくつか…、あじあさんイラストの爆裂とんちき花嫁モノ(←今、無性に笑いが欲しいから)と、英田さん新刊か依田さんコミックを…書けたらいいな








                                 
                                  


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「タナトスの双子 1912・1917」 和泉桂/高階佑

  

企画でも臨時便でもない、通常感想を書くのはなんだか久しぶりです。
はりきって書いちゃうぞ〜、高階先生最高傑作のイラスト褒め称えちゃうぞ〜♪×5

なんて、読む前はゴキゲンだった本日の作品。

感情を揺り動かされると、書きたい気持ちが高まります。
この作品も、とてもとても、書きたくなりました。

ただ…できれば高階先生の爆美なイラストのためにも、「楽しかった」「面白かった」などのプラス方向への揺れ動き方でこの作品の感想を書きたかったです。
でも誠に残念ながら、「イタい」「ひどい」「モヤモヤが収まらん」など、マイナス方向への気持ちの高ぶりでこの作品を語らねばならないのです。
新年一発目の通常レビューで臨界点突破をお目にかけるのは誠に心苦しいのですが、スルーできない忸怩たる思いがあるのです。

随分言葉をえらんだつもりですが、それでもガン黒(オオマジメに激辛)、この作品をお好きな方には、オススメしがたい空間となっております。 どうかご納得の上お進みくださいませね。



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[小説・作家名あ行]和泉 桂 | comments(9) | trackbacks(0) |