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「夜明けには優しいキスを」凪良ゆう/高階佑(作品No.6) 〜共同祭り☆BLトラベラーのみずほさんと凪良ゆう作品コンプを目指す

皆様、こんばんは。

秋の合同学園祭、
「BLトラベラーのみずほさんと凪良ゆう作品コンプを目指す」

本日の模擬店は、「夜明けには優しいキスを」(作品No.6) です。
わたくしの未読凪良作品から初登場☆
読んだその場で書いていく、読みたてリアルタイム感想をお送りします。アツアツのうちに召し上がってやってくださいませ♪

【余談】miru-ha's 凪良作品未読四天王
・「初恋姫」(作品No.4)
・「未完成」(作品No.5)
・「夜明けには優しいキスを」(作品No.6)
・「叶わない、恋をしている」(作品No.10)


本日はリアルタイム感想なので、次ページから
・本編感想
・イラストチェック
・イメージソング
の順でお送りします。イラストチェックとイメソンは全部読んだ後でないと書けないのねー。



 

◆本編感想                                                 

人殺しと指差される夢をよく見る。

冒頭初めの1行です。うわ、きた…。

どうやら主人公は、なにかしらの罪悪感と贖罪の意識に支配されながら、茨の道を生きている人のようです。主人公は実際には罪を犯していない、または軽微な罪を過悪評価して自分を責めているきらいがあります。本当に人を殺したのなら、指差されるぐらいではすまないものね。
とはいえ 指差しが1人の人間から面と向かって罵られたのか、不特定多数の人間が遠巻きに囁いたのか、ここからはまだなんとも判断が出来ません。
罪(があるとして)を償えないのか、償わないのか、夢に見るだけで終わらせてることが作為的なのか、恣意的なのか、なんとでも、どうとでも、想像が広がります。

でもって、疲労を癒すための睡眠で悪夢をよく見るのなら、疲れなんて取れるはずもなし、おそらく眠るのが怖いはず。ヘタすれば睡眠障害かもしれません。まともにカラダが休まらない=ネガティブ思考に傾きがちですから悪夢を繰り返すのも無理からぬこと〜負のループですね。
ってことは、悪夢の原因を解消する(人殺しではないと確信する)か、夢も見ないほど熟睡出来ればこのループは断ち切れることだから…ああ、だから「夜明け」「優しいキス」なのね。

よしよし、なんとなく方向が読めてきたぞー♪

                          *

まずは、1行目読んだだけでここまで書いてみました。まさしくリアルタイム感想(笑)

小説初めの1行(と締めの1行)は、その小説の、ひいては作家様自身の顔です。
作品精神の凝縮版とでも申しましょうか、作者様が作品を通じて読み手に伝えたいことがここに凝縮されています。
言い換えれば、ここにどれだけのものを込められるか、書き手の力量が著しく反映される部分でもあります。優れた作品、優秀な書き手は初めの数ページで分かるという通説は、あながち嘘ではないのでございますね。

余談ながら、本来はここに「タイトル」が加わるのですが、BL界ではタイトルを他者(編集者)に丸投げするケースも多々見られるのが口惜しいところです、(わたくしの最も萎える行為の一つ) と思えば、びっくりするほど素晴らしいタイトルと出会うこともあるしで、このバクチ性にわたくしは魅了されておるのです(笑)


閑話休題。
果たしてわたくしが1行目で考えたアレコレを、作家様はどう裏切って下さるのでしょうか。楽しみ♪

では、続き読んできまーす。(仮)イメソン聴きながら待っててね!

◆(仮)イメージソング〜1行目だけで選んだイメソン。(読後どう変化するかをお楽しみください) 
            

自分には許されない、咲かせてはいけないと押さえこんできた感情、恋情、劣情の花が、あなたの優しいキスで開いてしまう、止められない…。なイメージです。
ひゃー、言葉にすると照れますね(///∇///)


>>>>Wait Me…>>>>



ただいま帰りました…。おまたせしましたファーストインプレッションは…。

暗いぃ><。でも、痛くない。

でもって、わたくしは加瀬が好き。です(笑)

                         *

既に半同棲のオトコ・加瀬がいる主人公・要と、バイト先の部下・公平。
「3人」の恋愛事情ですからもうこれだけで十分波乱の予感ですが、さらには伝家の宝刀「天涯孤独」を含む濃ゆ〜い過去事情がついて回るので、暗重しいことこの上ない。でも、痕に残るのは痛みではないです。


思った通り、受・要(かなめ)は睡眠不足でした。←誰でもわかるよ!Σヽ(゚∀゚;)
夢を見ないぐらいドロドロに疲れたい…。だから、刑罰のようにがむしゃらに仕事をする。
自分には人として許されない罪がある、だから、人並みの幸せなんて望んではいけない。
人と係わってもいけない。だって、係わった人は不幸になる。

正否はともかく、落ち込んだ時、人間関係に傷ついた時、人はこのような思考に陥りがちです。一歩引いてよく考えれば少々傲慢な考え方だと分かるのですが、渦中にある時はそんな余裕ないものねー。
人から距離をとることでこれ以上人を傷つけない、という大義名分の下、実は自分がこれ以上傷つきたくない。だが、罰は受けねばならない。そして、彼は心を守る贄として肉体を差し出し、度を越した負荷を与えます。
結果、孤独と偏見と苦痛に耐えきる要は、強くて、もろいお人です。

そして、負の底なし沼から要を引っ張り上げる、力強い救いが公平でございますね。
要を引き寄せる彼の手には迷いがなく、地平線から昇る太陽のごとく、要を照らします。共に闇沼に沈み続けようとする加瀬より、公平に惹かれてしまうのは生ある人なら無理からぬことです。


…と、ここまで書いて気づいたよ。これは、形を変えた「蜘蛛の糸」なんですね。
要はカンダタのような咎人ではないし、蜘蛛(公平)が自主的に助けた形になっていますが、か細く頼りない救いの糸を、自分の意思で掴んで、地獄の闇沼から抜けていこうとする人(かなめ)の物語。
迷い、疲れ果てながら登り切った先で見る初めての景色は、きっと黎明の空なのでしょう。

このお話、この作者様の優しさは、今作の公平蜘蛛(笑)がどれだけの人を救ったかに現れています。
本家・蜘蛛の糸では誰1人救われませんでしたが、公平は、愛する要ともう1人、加瀬も救っています。そして、加瀬は、この後スピンオフで幸せになって、結果、彼のお相手とその関係者も幸せにしていますから、公平は彼も知らぬうちに大勢の人を救って、縁(えにし)という名の糸を紡いでいるのです。
傷つけたくないと人との縁を断っていた要にとって、結び、繋ぐ、公平の光糸がどれだけのものだったか、共に過ごす時間を重ねていくほど強く感じていくのでしょう。
なんと希望に満ちた未来だこと、読後に痛みが残らないどころか、温かいものが満ちているのはなんら不思議ではございません。切ないが、綺麗な物語です。


ただもったいないことに(始まった!)、闇沼=人物設定の重苦しさが臨界点突破(笑)、結果、攻受ともに体臭(血の通ったリアリティ)が希薄になってしまった感があります。
特に主人公・要が、贖罪として自分で勝手に罰を定め、自虐的に罰を課し、痛いほど安心するさま(ある種の逃避)が少々度を越している…(気がする)。

自己逃避は一種の自己防御だと「天涯行き」で書きましたが、逃避に他人(加瀬)を巻き込んでいるのがなぁ…。
地獄に自首してきた上に罰を積極的に受け、しかも、罰を下してもらうために同じ人間である加瀬を鬼役として仕立ててしまっています。
もともと加瀬が闇沼に引きずり込んだとはいえ、加瀬があんな過去を持ってるのを知っていて鬼役をふっちゃうんだから、なんとも残酷なことよ…。
一方、攻・公平はいいヤツだけど、いいヤツ過ぎてお釈迦様そのもの、苦しみを抱えながら生きている人間という気がしないです。←悩みは抱えてますが、「俺だって悩んでるよ」と口で説明するだけで裏付けエピソードがないので、イマイチ生きてる感がない

後書きにあった「足した可愛気」を引いて、削った「蟹O船」部分を足したら、印象はまた違ったのではないかな〜。改稿する前が読んでみたかった…。

結局わたくしが、この作品で最も生きていると感じたのは、鬼役・加瀬でございました。
正直、要の悲惨な状況はDVなしでも充分表現できるし、贖罪意識も6年前の事件だけで問題なし、加瀬がいなくても、「蜘蛛の糸」は成立いたします。
そこをあえて…なのは、今作がBLだから=ゲイ色濃い目でなければならないからだろうと思いますが、結果、無理やり登場感のあるお邪魔虫が、現実でのままならない恋愛事情と結び付き、最も心惹かれるキャラとなったのでございます。(あくまでわたくし個人の感覚です)
ただ、「お菓子の家」の加瀬とは別人…(笑)

誰もいないのに、本当にたった一人なのに、よく要を手放せたよね。要がいないならすべてを捨ててしまえた加瀬が自ら要を解放できたのは、要を生かしたい、ひいては自分も生きていこうと思えたからです。支えることは、必ずしもそばにいるということではないんだよ…。これを強さと呼ぶんだよ…(ノд`。)

加瀬を幸せにしてやらんかいっ!!って、加瀬が幸せになったことを知っている今の私でもそう思うのですから、この作品をリアルタイムに楽しんだ読者様の悶絶はいかばかりかと存じます。

                          *                       

それにしても、恋愛に至るまでの経過が毎度重いというか、扱うテーマが広いよなあ…。←大味という意味でなく、1冊読み切りの恋愛小説枠には収めきれそうにないテーマという意味ね。

今作は、要が悪くなかったというはっきりした救済が最後に用意されているので、その後恋愛モードに心おきなく突入でき、物語にピリオドが打てますが、例えば、あの証拠が見つからなかった場合、または、6年前の事件が事故だった場合(明白な加害者と被害者が要る場合)、結論はそうそう簡単に出せません。
正直申せばあの救済がない方が、わたくし的には好みではございました。結論は出ないまでも作家様の示す方向を読んでみたかった…。
非凡な深みに辿り着いているのに、踏み込まずに撤収してしまった潔さがチト残念かな。

でも、作品を重ねるごとに踏み込み度が増しておられます。
ついにここまで!と感想に書く日がきっとくると、わたくし信じております(*´ω`)



すみません。今日もマジガチ絶好調でした><
読んで楽しいシリアス感想を書ける日が来るよう、わたくしもがんばります!←意味ないがんばり



◆イラストチェック/高階佑                                       
カラー★★★★
この絵師様には非常にお珍しい、上下2分割のコミック構図。しかも、人物2人ともお顔だけというのもこれまたお珍しい。基本、(ほぼ)全身描かれるアート派絵師様ですものね。この貴重性に☆1コプラス♪
モチーフ、配色、アングルと、上部と下部の印象が全然違っていて、それがとても新鮮かつ美しいです。しかも、下部・夜明けの部分はそっくり帯に隠れているんだよね。取ってびっくり☆
店頭で手に取っただけ、画像で初めから映されているだけではこの楽しい仕掛けを味わえないってことですものね。う〜ん、一回こっきりのなんともニクイ演出です。こういう工夫すごく好き♪

口絵は、BLACKお約束の肌色画。でも、業界きってのイノセント絵師様が描く肌色画ですので、なんというか、可愛がってる受け子ちゃんに慣れないOOOをさせてニヤつく攻様気分を味わえるっていうか…わはは☆

カット★★★☆
1枚1枚がとても丁寧。描線もゆるぎなく、省くところが全くない、生真面目なまでの描きこみが素晴らしいです。畳の目までしっかり描いてあるもんなぁ…。
花丸BLACKの良いところは1冊に10枚カットをたっぷり入れてくださるところでございますね。高クオリティの高階さん画を1度に10枚、ありがとー♪♪

今から3年前の作品ですので、カラーに比べると、カット〜表情のあるモノクロ画を描き慣れない感はございますが、そこがまた初々しくてよいです❤←おっさんか
個人的には、この絵師様の描く冴え冴えした美形に心酔していますので、出来れば今後も1枚画(アート画)を極めていっていただきたい…と願ってしまうそばで、絵師様初コミックスを予約してまで買ってしまうわたくし。うむ、ファンとはそういうものでございますね☆←開き直った?!Σ(・ω・ノ)ノ



◆イメージソング                                             


  

全編読んで選んだイメソンは、わたくしの大好きなtacicaの「Silent Frog」でございます。
泣かない蛙。閉じた心。
何も発せずただ無言であることで、絶叫よりも伝わるものがある…なイメージです。

いつか僕が塞いだ口を 耳を 目を その全部 鳴かないことで知って
どれくらいの涙とか 感覚を捨て 生きて見えた光は
眩しい 愛しい でも 次の日を 覚える為に忘れて

キミが望まないこと 人が望むけど
笑えないなら 間違いだよ
戻りたい時に 戻れない場所が
今 解ったから

本当は、この歌の歌詞は、省略してはいかんと思うんだけどね…。









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