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「天涯行き」 凪良ゆう/高久尚子(作品No.17)

【超あらすじ】
それぞれに誰にも言えない事情を背負った男たちの愛の果ては──! ?
贖罪と再生の物語。

皆様、こんばんは。
本日は、キリ番リクエスト企画です。

今頃になって本当に恐縮なんですが、去る4月3日、拙宅ご訪問カウンターがキリ番・333333をまわったとご報告させていただきました。あらためまして、お礼を申し上げます。
これからも、皆様とお話できることを感謝しながら、マイペースに続けてまいります。
いたらぬことばかりですが、どうぞよろしくお願いいたします。


でもってですね、キリ番を引き当ててくださったお客様からリクエストを頂戴するのがわたくしのさらなる喜び♪今回は、キリ番ゲットのにOOこ様が、凪良ゆうさん特集をリクエストしてくださいました。ありがとーっ

振り返ってみれば、「恋愛犯〜LOVE HOLIC」を発売日に購入=ほぼデビュー時からのごひいき作家様なのに、まともに感想書いたのは「恋愛前夜」感想はこちら★)1作だけでございました。いつか挑戦したいとと思っていたのよ♪
ホントは読書記録として、既読作感想をどんとまとめてUPするつもりだったんですが、今年発行分だけで既に尋常ならざる長さになってしまい…(苦笑)、数回に分けてランダム&こまめにUPすることにいたしました。 
年内には既読作品感想を全てUPできたらいいな〜と思ってはいます。
よろしければ、お付き合いくださいませ。


★キリ番大当たりのにOOこ様へ。
ステキなリクエストありがとうございました。大変なお待たせをしてしまいましたが、ようやくUPのめどが立ちました。
作品群とあらためて向き合い、真剣に読み直してみると、その重厚な創りに今さらながら舌を巻き、かつおのれの実力不足に恐々としてしまいました。感想を全部書く…わたくし超ムボー(笑)
でもきっと、挑戦することに意義があると信じます。
機会をくださったにOOこ様に感謝いたします。

でもって、真心からでた結果とはいえ、スパイシーコメもちょこちょこあることを先にお詫びしておきます。大当たりを後悔しちゃうようなことになってなければいいんですが…。

好きほーだいに萌えを楽しむワガママブログですが、どうか今後ともごひいきのほどよろしくお願いいたします。

                              

長いご挨拶を読んでいただきありがとうございました。ようやっと本題です。
凪良ゆう特集・第1回に選んだ作品は、作品癸隠掘崚軍狭圓」でございます。

毎度のごとく、既読の皆様に向けて語りかけるように書いている=ネタバレ配慮しておりませんことご了承くださいませ。
あとね、これも毎度ながら、マジガチ感想=わたくし個人の解釈で断言しまくっています。
さらには、正直に書いたがゆえのダメだし部分もございますが、決して嫌っているわけではなく、むしろ特集組むぐらいに好きなんだということを、どうかご理解いただけますようお願い申し上げますね。

凪良さんスキーはきっとマジガチお嫌いじゃないと、みるは信じてる❤



◆凪良ゆう作品リスト(発行順ナンバリング)   青文字…ドラマCDあり        
■既読作
18.「お菓子の家 〜un petit nid〜」
17.「天涯行き」
16・「まばたきを三回」
15.「散る散る、満ちる」(文庫版)
14.「もったいない!」
13.「恋愛前夜」
12.「積木の恋」
11.「真夜中クロニクル」
 9.「散る散る、満ちる」(ノベルズ版) 
 8.「落花流水」
 7.「全ての恋は病から」
 3.「花嫁は今夜もブルー」
 2.「恋愛犯〜LOVE HOLIC〜」
 1.「花嫁はマリッジブルー」

■未読作
10.「叶わない、恋をしている」
 6・「夜明けには優しいキスを」
 5・「未完成」
 4・「初恋姫]

              

                         
◆イメージソング                                            



どうして僕たち
こんな出会いなの?
この痛みに何の意味があるの?


意味はきっと見つかります。そのための天涯行きだから。




  ◆イラストチェック/高久尚子(コミック派)                           
・カラー★★★☆
すごく丁寧。原作の謎めいた雰囲気を出そうと気配りされているのが、よく分かります。6月発行ということで、雨に霞み、あわいの曖昧になった世界を表現するかのごとく、淡色を重ねた水彩系カラーリングがなんとも美しいです。
ただ、帯位置を考慮したせいとは思いますが、せっかくのアジサイを覆い隠すようなロゴへのがっかり度が高い(笑
毎度のことながら徳間さんデザインは、イラストとロゴ!の2種類しかないかのごとくの素朴さでございます。わずか四文字のタイトルなのだもの、もうちょっと試行錯誤して下さってもよかったような…。して下さった結果のこれかもしれないが、スマンがマイナス☆、計3・5です。 

・カット★★★☆
こちらもとても丁寧です。線や構図への気配りも半端なく、デッサンが狂ってるとか、雑だとか、鑑賞上のマイナスポイントがありません。コレって地味ながらすごいことです。
ただ、比較的くっきりはっきりな線描の絵師様のため、世界観の表現という点ではカラー画にはやや及ばず、もったいないところもありました。
できうれば、儚く、滲むようなタッチの絵が1枚ぐらいみたかったなってことで、総合★3・5(平均よりちょい上)でございます。


◆本編感想                                             


【天涯】
1.空のはて。
2.故郷を遠く離れた地。

その他、世界、太陽を表すこともあります。「天涯花(てんがいばな)」は彼岸花の別名です。
なんとも寂しげな言葉ですね。

タイトルどおり、ワケありの2人が故郷から遠く離れ、彷徨うように今生を旅するさまをしっとりと綴る、BL版道行物(みちゆきもの)。これが歌舞伎なら、間違いなくこの2人が結ばれるのは現世ではございませんが、BLですのでその心配はありません。

2人が出会う冒頭から雰囲気たっぷり。攻も受もやたら謎めいていて(褒めてますw)、この2人の恋愛事情と同じぐらい、いや、それ以上に2人の背景が気になってしまいます。
お互いに事情を詮索しないまま、体を重ねていく2人。体の距離が近づくほど、遠い心の距離が浮き彫られてしまう関係が、なんとも狂おしいです。そして、その狂おしさは互いの熱をさらに激しく求め…。結果、絡み方が刹那的でエロくて大変イイ(〃∀〃)←結論ココかよ
秘密を抱えてのエッチって、なんでこんなに盛り上がるんでしょうか

が、凪良作品には珍しく(と思う)、早々にエロを堪能できますが、それこそが甘い罠。ここでしっかり甘味を満喫しておかねば、その後のしょっぱすぎる展開に耐えきることができません。←大切なポイントなので強調しました
糖分不足が心配なお客様、待ってますから今すぐにエロシーンの再読を!

>>ウェイティングタイム>>

スイートチャージOK?では、マジガチ界へ行きますよ☆

このお話の天涯=遥かな故郷は単なる土地的な意味ではなく、心の拠りどころとなる温かな場所=家庭そのものです。そして、主人公2人が焦がれてやまない理想郷のことでもあります。
「故郷」を失った男と持たない男が出会ってつかのま寄り添う姿は、じっと巣ごもりする鳥のよう。
望むところへ飛んでいける翼をわざわざ畳んで、届かない夢であるかのように彼方を見つめる2羽の鳥…。

自分を置いていった男を待ち続け、巣から一歩も動けない主人公・遠召。
呪詛のように男の言葉は彼を縛りつけますが、でも、彼は本当は、動けないのではありません。男の言葉を盾に、動かないことを選んでいるのです。だって、待っている間、歩みを止めている間は、風景も未来も動かないものね。
逃避とは、自己防衛の一つの形。変化していく環境に対応し、結果傷ついたり、望外の喜びに浸ったりと、良くも悪くも感情を揺さぶらることから逃げていることで、自分を守りたいのです。

本当は、このままではいけないとわかってる。でも、このままで終わってもいいとも思ってる。
だから彼は、偶然出会った男・高知を自分の巣へと招くのです。自分独りでは出せない答えを紐解き、背中を押してもらうために。(無自覚だけどね)

わたくしが感じる、近作と初期作との違いはここからかな。遠召が高知を必要とするのと同じぐらい、高知も遠召を必要としている=互いの関係がイーブンなことです。
どちらの鳥にも、歩を止めて理屈抜きの温かさ=体温と流れる時だけを感じていたい理由があります。どちらか一方が歪なわけでも、豊かなわけでもないと、読んでいてしかと伝わってくるところがいいんだな。

そして、天涯(太陽)のような男に導かれ、天涯(地の果て…といっても国内の田舎だが、笑)まで逃げる道行でようやく気づくのは、故郷がないのなら作ればいいということでした。
じっと巣ごもりしていても、彼らはもはや雛ではありません。翼を広げ、自らの力で「故郷」を作ることができるのです。そして、2人は既に作り上げていました。
天涯を目指すことは、殻を破って巣立つこと。2人で「故郷」を築くために必要な再誕の儀式です。

目を背けても生きていける。向かい合っても生きていける。
私はこちらを選びます。貴方はどちらを選びますか。

作者様からの問いかけが聞こえるようです。



>>イメソンリピートタイム>>


切ない…(ノд<。)゜。


とはいえ、「?」部分もあるにはあります。←出たよ、ダメだしタイム
BLなので死出の道行の心配がない、と先に書きましたが、まずそれが惜しい。(作者様のせいではないんですが) バッドエンドが来ないと分かっているため、途中どれほど追いつめられても、どこか安心して読んでしまうのです。(かといって、バッドエンドを望んでいるわけでもないんですが)
でもって、攻が起こした事件と結末が浮いているというか、少々作為的かな。おそらく、わたくしの中で、本編を読んで感じる攻の性格と二度目の事件の一連が繋がらないせいと思われます。一度目はともかく、二度目は愛する人のために踏みとどまれる人だと思えるんだよなあ。
攻は事を起こした後に冷静な解決策と共に自省してますが、2人で暮らしている間にどうしてこの考えに至らなかったのか、謎といえば謎です。

今作に限らず、シリアス凪良作品はなにげに天涯孤独率(または留守がちの片親率)が高くて、口惜しいところです。ウン十年生きてきたわたくしの人生を振りかえってみても、これほどに肉親のご縁に恵まれない弱冠20代男子、いないとは申しませんが希少であることは確かでございます。しかも今回は出生にメガトン級のいわくあり。
ありふれた日常の中でもしんとする寂しさを見つめられる眼がある作家様なのに、否応なく寂しい設定で、せっかくの胸に迫る心理描写と、そこへの共鳴(共感度)を薄めてしまうのがもったいないと申しますか、挑んでほしいところが違うというか…大きなお世話かな。


でも、今作の終章はそれはもうステキなんだ。冒頭を活かした、とても美しい締めです。ここを描くため、前出の事件云々に多少?がついても仕方ないと、作者様は堂々割り切って書いてらっしゃると思います。うんうん、だったらいいのよ♪
特に、面会場面がきちんと作中に入っていたのが素晴らしい。この手の再会シーンはたいがい「兄貴、お疲れさんです!」か、ドアを開けたら立っていた…なので(笑)

差し入れセーターのエピソードは思わず(。♋ฺ‸♋ฺ。 )ウルル…。恋人とこっそり同じものを着て、息を殺すように独り待つ…。
今度も彼はひたすら待っています。でもあの時とは全く違う。だって、答えをもう知っているものね。陽光が雪融けを導くように、凍て固まった心は温かな想いで溢れ…うをおおおん、よかったねよかったね!


もう、天涯孤独じゃないんだよ。
この世の果てを越えて、彼岸までもずっと。2人で。









 

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[小説・作家名な行]凪良ゆう | comments(3) | - |

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Comments

■にOOこ様
いらっしゃいませ、長らくお待たせしちゃって本当にごめんなさい!ようやく第一弾をUPできました。でもって今後続々UP予定です。もしお時間ありましたら24日に拙宅をのぞいてみてくださいまし♪

いただいたお言葉に感激です!200%!
にOOこ様のように楽しんでいただければいいなーと思いながら感想書いていたので、お言葉が本当に嬉しいです。ありがとうありがとう、そしてありがとう!
今までの苦労(好きでしている苦労ですが)が報われる思いです。゚(゚^ω^゚)゚。


秋の夜長の読書をご一緒に楽しんでいただけるよう、いろいろ考えています。
夏よりは更新頻度が上がりますので(笑)、ご都合つく時お気軽に遊びに来てやって下さい♪

comment by: miru-ha | 2012/09/23 00:15
こんばんは♪ 先ほどはツイの方で失礼しました!

実は「まばたきを三回」で、凪良先生が大好きになりまして♪
夏に開かれたこの本のサイン会へ行くことができたんですっ!!!

先生ご本人は、もうとぉ〜〜〜ってもキュートで可愛らしい方で・・・♪
初めてお会いしたBL作家様が凪良先生で良かった!と思うほど
一読者の私にとても優しく言葉をかけてくださいました。

(なのに、チキンな私はお伝えしたい言葉の一割も口にできず、
ただただ舞い上がって月並みなことしか口からでてこなかったのです・・・ぐすん。)

天涯行きの一枚目口絵・・・フレブラの19巻表紙のように、
本編読後見直すと、もうなんか涙腺ゆるんでダメでした・・・。

最初口絵を見た時は、『あら、素敵な絵だわ・・・』位だったのに。
まさかこんなシーンだったとは・・・!!!

ラストシーン私も大好きですっ!!!!
あんな素敵な余韻を残すラストを読めて幸せでした。

このラストシーンをこんなにも素敵に感じられたのは、
姐様おっしゃるとおり、高知を待つ三年半を短いながらも
面会シーンまで入れて書いてくださったおかげですよね・・・。

最初の出会いは偶然だけど、
二度目に同じ場所で出会うのは『待ち合わせ』な二人が
とても愛おしかったです。

ただ、姐様ご指摘の通り
とぉ〜っても風情のある素敵な花をつぶしてしまった
タイトル残念ですよね・・・。
帯があるから、表紙って結局上部三分の二に、
インパクトある絵、タイトル、作家名(&イラストレーター名)を
いれなくちゃいけなくて大変な作業であることはわかるのですが。。。

そして、天涯孤独率(or留守がち片親家庭)!!!!

夜明けには優しいキスを
積木の恋
まばたきを三回
天涯行き

私が既読の凪良作品、全てに当てはまります!!!笑
わぉ!!!
きっとこの設定って、人物に辛い過去を背負わせる以外にも

二人で一緒に住む  とか、
二人でどこかへ逃げる

って時に、話を簡単にしやすいからでしょうか・・・?
なんて思ってます。

話は変わりますが、上に書いたようにまだ4冊しか読んでないんですけど
この4冊ともに絵師様とお話の相性がとってもいいと思うんです!!

夜明けには優しいキスを  高階さん
積木の恋  朝南さん
まばたきを三回  円陣さん
天涯行き  高久さん

絵師様のおかげでより物語に入り込むことができたし、
素敵なお話のおかげで、今まで以上に上記絵師様が好きになりました!!

なんだか取り留めもないぐだぐだの長い文章ごめんなさい!
大好きな凪良先生作品を上げてくださったのが嬉しくてつい♪

comment by: あさみ | 2012/09/26 22:00
■あさみ様
サイン会!ぅをおおおお、羨ましい都会っ子めえええええ(笑)
大好きな作家様を目の前にしたらそりゃ舞い上がりますよね。私だってこんなに膨大なフレブラ記事書いてても、もし松岡センセーの前に立てたら「好きですっ!!」ぐらいしか言えないと思うもん(笑)

高階さんの例の絵は既にコレクション済でございますよ、えっへっへ♪
シリーズものでない受のピン画はわたくしの当てにならない記憶では3作目、そのうち2作が高階さんでございますw
コミックならたくさんあるけど小説表紙ではまず見ないですよね、さすが!
拍手ページのお宝更新は半年〜1年に一回なので、もうちょっと待っててくださいね。


>天涯孤独率
おっしゃる通りこの設定だと、辛い過去&2人きりになりやすい(笑)のですね。恋愛に没頭できるというか、エッチの場所に困らないというか(おいおい)
日常的な設定でお話を転がすのは難易度高いとはわかってるんですが、できる方だと思うので挑戦してみてほしいなあと思うんです。我がままですかねσ(^ω^;)


あさみ様の上げてくださった4作は、いずれも絵師様とストーリーの相性抜群ですね!イラストチェックしてても楽しいです。
5作目はぜひ「恋愛前夜」か、コメディ「すべての恋は病から」をいただいてみてください。
どっちもイラストとの相性ばっちり、激しくおすすめー♪


でもって!心づくしのお申し出大変嬉しゅうございます、わたくしてばほんとうに果報者です。゚(゚^ω^゚)゚。
本当に心強いです、AGFドンとこいって気になってきたよ(笑)
抱かれ枕に描き下ろしポスター、雑誌初表紙(多分)と、1年遅れのフレブラ10周年記念祭り、たっぷり楽しみましょうねー♪ 

comment by: miru-ha | 2012/09/28 03:16

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