スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

 

励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
- | - | - |

「初恋のあとさき」 日高ショーコ


手にとっての第一声。「ぶあついな!」

きっと今回も、修正、加筆、描き下ろしをぎっしりどっさりして下さったんだな。
この重みは、本の重み、作者様のマンガへの覚悟と感謝の重み、描かれた恋の重み。


このシリーズを読むたび思うのは、笑顔の少ないマンガだな、ということである。
私の大好きな「嵐のあと」の榊にしても岡田にしても、「初恋のあとさき」の美山や仁科にしても、営業スマイルはまま見られど、心からの笑顔はほとんどない。
でも、どちらの恋人たちも、ぶつかり苦悶する姿が、不思議と一番美しい。

過去と向き合う時、心の暗部と向き合う時、人はそうそう笑えない。
恋する人と向き合う時、抱き合う時、笑うよりも緊張が勝る。
笑える時って、紆余曲折の嵐を乗り越え、過ちを許し、心を許した後なのだ。

男女の恋愛では結婚という分かりやすいゴール=嵐のあとがあるが、同性同士の恋愛だとそれは難しい。つまり、同性同士の恋愛では、明快な「嵐のあと」がわからない。
だからこそ、彼らが作品の最後に見せてくれる笑顔は、台風一過の蒼天を思わせる。
相手を笑顔にしたいなら、自分も笑顔にならなくちゃ。恋愛とは自分を好きになることでもあると、彼らの笑顔が教えてくれる。

(結婚という)目に見える誓約がない恋心の、なんと真摯で眩しいことか。
これぞBLを読む喜び♪と、感嘆のため息つきつつ、本を閉じる。


まあね、ゴールがないだけに、常に全力で恋人状態ってのも大変そうだと、爪の手入れもロクにしてないゆるんだ主腐は考えちゃうんだが(多分わたくし、岡田の部屋が最もくつろげる)、そこはそれ、男女間では絶対出来ないお楽しみ方もあることだし(笑)、馴れ合いとは無縁であることは確かだろう。


さてさて。
お風呂入って、洗濯機のタイマーかけて、明日のお弁当の準備して、やることやってからまた読もう。愛しい日常からほんのひと時抜け出して、夢(こい)のあとさきにときめくために。







>>ごゆるりリラッくま通常モード感想は、次ページにモリモリあります。



 
仁科が打ち合わせに訪れたカフェは、学生時代の親友・美山がオーナーを務める店だった。
10年振りの再会を懐かしむ仁科とは対照的に、美山は自分を覚えていないかのように素っ気ない。確かに存在した“友情以上”の関係。切ない「初恋」だったあの頃にはもう戻れないのか──?

大幅加筆&描き下ろしを加えた待望の最新刊。 
「嵐のあと」後日談『double line』も収録!


皆様、ご挨拶が遅れましたがこんばんは。
グラミーほったらかしての突然のマジガチモード、大変失礼いたしました。
も〜あまりに萌えちゃったもんで、心身ホカホカの今のうちにこの気持ちを書きとめておきたかったのでございます。
 
だってだって、日高さんショーコさん新刊「初恋のあとさき」に、「嵐のあと」の番外編が収録されてるなんて知らなかったんだもん!でもって、「嵐のあと」はわたくしの一番好きな日高作品なんでございますですよ!
ちなみに2位が足りない時間」、3位が同率で「花は咲くか」「知らない顔」かな。(と、聞かれてないのに答えてみる)
もひとつちなみに、わたくし日高作品はオールコンプ(デビューコミックから追いかけている)&挿絵作品も、神奈木さんの1冊以外全て揃っております。←ってことに今気づいたな、思った以上に大好きだった

                            
◆「初恋のあとさき」 ごゆるり感想                                  
再会まで10年。10年は長いな〜。

手ひどい言葉を投げつけられ、本気の恋心を蹂躙されて、すっかり恋愛不信になって10年過ごした美山。←人間不信には陥らなかったところが彼の芯の強さですね
再会するまでの10年間、美山のことをすっかり忘れていた仁科。←これは出来そうで出来ない、残酷な所業だと思うよ。ただのクラスメイトじゃなかったんだから…鬼だ。

この2人が過ごした10年のどちらがより幸せだったのか、優劣をつけることに意味はありませんが、あえてつけるなら、幸せだったのは美山の方ではないかな。
今は誰とも本気の恋をしない美山は、かつて本気で人を恋い、傷ついたことがあるお人=本気の恋を(しようと思えば)できる人です。鬼男を受け入れてやれる、忘れていたことを許してやれる懐の深さは、かつて自分が傷ついたその痛みを知ってるからだよね。
かたや仁科は、本気で人を好きになったことがない人。保身と欺瞞と優越感から入り、そんな自分を許して恋愛する、かなりズルい男です。
でもこれは、マンガの中ではズルい男に見えるというだけで、実のところ、世間体や安定指数を計算して結ばれる男女なんてこの世にごまんといるわけで、そういった意味では、彼は等身大の、もっとも普通の男なのですね。でも10年一度も思い出さないのはやっぱり鬼畜…(まだ言ってる)
もし仁科が離婚していない状態で美山と再会していたなら、彼はどうしたのでしょうね。それでも同じ結末に辿り着いたと思いたいですが、そうすると妻は…。
う〜ん全く違うテーマになっちゃう=1冊で終わらないな(笑)

平凡普通な主人公が、ステキな王子様と幸せになるのが、ラブストーリーの普遍のセオリー。
どちらが主人公で、どちらが王子なのか、そもそも平凡と非凡(王子)の境界は何か、いかようにも解釈できることが、日高ラブストーリーの普遍のセオリーなのでございましょう。
                         
                          *
明快な主人公を持たないマンガだからこそ、些細な描写に特別な、重い意味を持たせることができます。でもって、この2人にとっての特別は「手」です。

表紙の2人。扉絵(1話・2話)の2人。
初めて美山の店の扉を開ける時の「手」←あの店は美山の10年の象徴=美山そのものです
カップを持つ手。その手を飾る結婚指輪。
叩きつけ、振りほどいて、心を引き寄せるように、また繋ぎ合う手と手。

手は、2人にとって、初めて知った互いの体温=学生時代の甘い記憶へと導く誘導灯です。
触覚から恋心を誘導するなら、髪でも唇でも、チOビでもピーでも(おいおい)なんでもいいんだが、手ってところがこの2人らしくていいんですなぁ。←おっさんか
再会した時、無意識に互いの手に眼をやった時点で、もう2人は走り出しちゃってます。あとはそれを認める勇気を持てばいいだけです。く〜っ、このじれったさがクセになるんだな!

仁科は、遅咲きながら、今ようやく美山に本気の初恋中です。でもさ、美山が今回許し受け入れてくれなければ、彼は今後も本気の恋の喜びを知ることなく、最後は孤独に…なんて可能性もあり得たわけですよ。大げさながら、彼は美山の10年に命まで救われたと言えなくもない。
これはもう、仁科は10年以上の時間をかけて、美山に愛を伝えていかなきゃいけません。幸せにしてやってくれ〜っ( iдi ) ハウー  

…などと思いつつ、巻末描きおろし「Good Morning」に辿り着いたら、「!!!」 
そ、そりゃ確かに、あんたにしか上げられない幸せだよ、仁科GJ(笑)


◆「Double line」 ごゆるり感想                                   
はあああああ、好き過ぎて分析不可能☆

正彦、一樹と呼び合って、寝食を共にする2人には、あの嵐から2年の月日が流れています。
石鹸1コで顔と全身を洗ってもOKだった岡田が、肌荒れを気にして、ローションをお顔にパシャッとしている冒頭1ページで、わたくし既に顔面モザイク必須状態です。この2年がこんな風に岡田を変えたのか〜。
榊の眉間のしわも健在で、相変わらず雲行き怪しくいつでも嵐になりそうな2人にワクワクします。

この2人にとっての誘導灯は、眼(眼鏡)…かな?
ここぞの想いを吐露する時、榊はいつでも眼鏡に手をやるものね。これは眼鏡っコにはよ〜く分かる、無意識の緊張の現れでございます。襟を正すように、眼鏡を直してしまうのかもしれませんし、眼鏡を鎧代わりに、論理的にも心理的にも武装しているのかもしれませんね。
基本、深く悩まない岡田はおそらく視力もいい=眼鏡が必要ない人のはず。考えすぎて、構えてしまいがちな榊の眼鏡をはずし、武装を解いてやることで、2人の恋愛(発情?)モードはON!となるのです。
もー、抱き合うまでのめんどくさいプロセスがいちいちツボだわ、最終ゴール=この2人のエチシーンがそりゃもう楽しいよ
あれ、そうするとわたくしが眼鏡スキーなのは、外した時のうへへへへに爆萌えるからってことなのか?わあ、これまた今気づいた。

でもでも、まさか今回で終了宣言されると思わなかったですよ。 
「シグナル」でへたれたプチ役だった榊が、「嵐のあと」で主役をはり、「嵐のあと」でエキストラよりちょい上、ぐらいの端役だった美山が、「初恋のあとさき」でメインになる。
だったら次は安東…と誰もが思ったであろうに、今回で終わりなんてそんな!年寄りの楽しみを奪わんといてくれ!
←コレぐらいのSSでいいから、どうかこれからもお願いいたします。姥孝行だと思ってえええぇぇ
                          
                     ◇             ◆

【プチイラストチェック】
せっかくなので、シリーズ全作並べてみました。

 ■「シグナル」(2007)      ■「嵐のあと」(2008)      ■「初恋のあとさき」(2012)

今作「初恋のあとさき」は、お珍しくもフルリアル背景でございます。青だけで広げた色彩も、水彩っぽい淡いタッチも、青春時代の淡い想いの反映なのかな。二度と戻れない風景に立つ今の2人、初恋のあととさきって、きっとこういう意味でもあるのですね。
「嵐のあと」のくっきりクリアな2人は、目線も読者に向けてくれてますし、海千山千の経験を積んだ後に辿り着いた大人の余裕が感じられます。(実際は水面下の白鳥状態だけどね、笑) 
「シグナル」の2人は、気持ちいいぐらいお互いしか見ておりません 都会に住んでるわんこ×にゃんこの直観(本能)的な恋だから、スタイリッシュに見えてもお互いまっしぐらなんだね〜。

「シグナル」の花束を見た時、この方絶対植物描くの好きだと思ったんだよな。ブーケフラワーのチョイスが普通じゃないもの(笑)←相当興味がないと描こうと思わない組み合わせってことね
ただの花好きではなくて、デザインが絡む花(アレンジとか、庭とか)をよく研究されてる方だろうな、と感じたのでした。
絵師様のもう一つの拘りモチーフ「家具」にも、同じことがいえます。インテリアにしても、小道具にしても、デザインというか、フォルム(ライン)を常に意識した描き方をされているのがよく分かる。
これは空間への意識とは別物なので、構図とかアングルに凝った演出が見られないのも、特徴と言えば特徴かな。
これらのことから、なんとな〜くご専攻が見えてくる…(と、わたくしが勝手に感じるだけです)
どちらかというと本格美術思考を感じるので、マンガ家(それもBL)という道を選ばれたことが奇跡に思えます。なって下さって本当にありがとう、そしてありがとう!


                           *


予定がころころ変わってすみません。
次回宣言は控えますが、何かしらUPしますので、なにとぞよろしくです。




【余談】ちょっとご機嫌♫
ネトポチする時間もなかったので、ごひいき書店で今作を購入したのですが、そしたらペーパーがついておりました。榊と岡田のミニマンガが読めるなんて、らあああっきーっ!←最後の最後まで眼鏡いぢってる榊に爆萌え
詳細は申し上げられませんが、日高ショーコ様絡みで神懸かりラッキーもありまして、わたくしの今年のBL運は、とっても良いのでございます。BLの神様、ありがとう♪





                                                                                   〔絵師:日高ショーコ〕

励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
[BLコミック・は行]日高ショーコ | comments(5) | - |

スポンサーサイト

 

励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
- | - | - |
<<prev entry | main | next entry>>

Comments

■ゆOO様
お嬢様のご卒業おめでとうございます〜♪♪今は入学のご準備でてんてこまいかな、ご体調くれぐれもお気をつけ下さいね。、

この度はお礼とお返事が遅くなってごめんなさい!ゆOO様もご多忙の中お言葉残して下さってるのに、私ときたら…!4月まであともうちょっと、このようなご無礼をしでかしてしまうかも…どうかお許しください…ね?

>一番好み
「嵐のあと」あとがきで、作者様が「美山を主役にしたい、できれば攻めで」とおっしゃっていたので、「初恋のあとさき」の連載が始まった時「キタ━━(゚∀゚)☆━━━!!」と大喜びしたのでした。美山が出てくるなら「嵐のあと」ペアも出てくる可能性があるわけだし〜♪←出てこんかったけど(笑)
でもってコミック派ながら雑誌連載第一回だけ読ませていただいたのですが、気になるお相手のビジュアルが「なんちゃって榊(笑)」だったので、なるほど、美山が榊と付き合っていたのは初恋を引きずっていたんだと1回目で分かっちゃったわけですよ。でもその程度のネタばれなんて些細なこと=作者様はその辺りは了承の上でさらなる読み応えあるマンガを用意していたんだと、コミックで全話まとめて読んだ時わかったのでした。
これぞプロ!的矜持に感じ入り、マジガチで感想書きたくなったという…。
おっしゃる通り、メガネも度高くて大満足です(笑) 

次コミックは「憂鬱な朝 4」かな?単発マンガももっと描いていただきたいよね〜
comment by: みるは | 2012/03/24 22:22
■瑞O様
速報ありがとうございます!直ぐにリアクション取れなくて申し訳ない!
さっそく見に行ってまいりましたよ!!いや〜ん、きらきらしてるぅ♪
14巻って言ったら、ないじぇる妄想王&暴走王&当て馬王の三冠達成巻ですものね、楽しみですね♪←え?そこ?!Σ(- -;;ノ)ノ

CD13巻も出たばかりですよね、もう堪能されましたか?

13巻はゲッセマネの巻=ぐるぐる切な節がどっさりの巻ですから、すわべ様ジェフリーの魅力がモリモリでしょうね。わぁ妄想膨らむ☆m
comment by: miruha | 2012/03/24 22:24
■m顳錬詫
嬉しいお言葉ありがとう、お礼とお返事が遅くなって本当にごめんなさい…!
miOO様にいただくお言葉にいつもモリモリ元気をもらっておるわたくしですが、その分miOO様の元気を吸いとっちゃったのかな、ご体調はいかがですか?ミルちゃんも心配してるね、ゆっくり休んで早くよくなってね♪

>ジェフリー×ないじぇる
まったくとんでもない子犬ちゃん達ですよ!(笑) 5月の新巻はドラマCDのことです。14巻が5月、15巻が7月と第5期は2カ月おきに半年かけて出るんですよ。でもって、その間19巻は出ない気がなぜかするわたくしなのでございます。外れることを祈るが…。

>むっつりキング
初代むっつりキングは「ハチミツ浸透率」の矢野です。あの表紙絵の隠されたヒミツは衝撃でしたよ〜(笑)


>自分が失っていくもの…
わははは、ほんとにその通り!音楽でも読書でも、心身とも余裕がないと楽しめないと齢を重ねるたびに思います。miOO様おっしゃる通り、こうやって良き萌え友様と萌えバナ出来る今がとても幸せです。
でもってBLは回春にもってこいだわよ、キャッキャしてよし、マジガチでもよし、もちツッコみ最高!(下ネタ変換可、笑) 前頭葉が常に刺激されとりますよ☆

4月まであともうちょっとがんばるよ、諸々落ち着いたら特攻かけますね〜♪

comment by: miruha | 2012/03/24 22:24
■瑞O様
おおお、チャットチャット♪お言葉、今拝見しましたよ!
W合格おめでとうございます〜!!サクラサイタね〜っ!
グッドタイミングのフレブラCD13巻で、勝利の美酒ならぬ勝利の美声に酔いしれちゃってください☆ 

>CD
あああ、いいなあ、すわべボイス堪能したいなぁ。今期アニメでは「アクエリオン」でしかすわべ様ボイスに萌える機会がなかったのでちと不足気味なのです。
4月になったら時間ができるので、すわべ様が受役をなさっているという伝説のCDを探す旅に出たいもんでございます。

おうそう、フレブラ1巻から読みなおし企画も考えてます、その時はお付き合いの程よろしくお願いたしますね〜♪
comment by: miruhaより☆その2 | 2012/03/24 22:36
■瑞O様
ビッグな4倍角コメントありがとうございます(懐かしいな、縦倍角とか横倍角とかもありましたね〜)

伝説の受CD、私もブロ友様に教えていただいた情報なので内容等は詳しく分からないのですが、BLCDwikiで調べてみたら確かに受として書かれておりました。
でもメインカプではないので、どのぐらいの受度?なのかまったく未知数なんでございます。
拝聴できましたら感想上げますから、気長に待ってて下さいね〜♪
comment by: miruha | 2012/03/28 00:29

Leave a comment