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勝手にグラミー2011・イラスト部門〜カラー絵編

皆様、こんばんは。
2011年BLライフ総決算・勝手にBLグラミー、まだやってます…。
本日はついに完成☆イラスト部門です。

2011年は個別チェックがほとんどできなかった関係で、許されない程の激ナガでになってしまいました。イラストの魅力を伝えるためのコメントで、うんざりさせてしまっては本末転倒でございます。よって今回は「カラー絵編」「モノクロカット編」の2回に分けさせていただきます。
なんだか年々大ごとに…σ(^_^;) まいっか☆
 ◆勝手にBLグラミー2011・イラスト部門                 
  ■部門賞は以下の通りです。
    ・「最優秀表紙絵賞」
    ・「最優秀口絵賞」
    ・「最優秀モノクロ賞」…後日掲載
    ・「特別賞」…後日掲載
  ■発表要綱
  ・2011年にmiru-haが読了した全作品から、主観客観織り交ぜ勝手に選出。
   今年度発行とは限りません

  ・激しくネタバレ&敬称略です。
  ■発表の見方
    ・1ページ目…ノミネート作発表
    ・次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

遅れたお詫び代わりに、本編感想などもちょこちょこ書きたしつつ、やっぱり激ナガでお送りいたします。どうぞ、リラックスグッズをお手元に、まったり気分でおつきあいください。
※文中の「今年」は、「2011年」に置きかえてくださいね。


◆最優秀表紙絵賞                                          

表紙イラストに期待するのは、1枚の絵を通して作品の精神世界を個性的かつ真摯に表現しようと努める絵心(絵描きセンス)、それらが確実に伝えられる技術力研究努力、購入意欲をそそられる萌えツボごり押し度(←言葉にするとなにやらがっかりだが、大事な要素だよね!)などです。                           
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた表紙絵全作を候補作といたします。
                         
【イラストチェック済ノミネート作品】(順不同) ※絵師名ポチで感想記事に飛びます。
は2011年発行 

北沢きょう   高階佑   穂波ゆきね      彩        三尾じゅん太   松尾マアタ 

【イラストチェック未ノミネート作品】(順不動) は2011年発行 

「FLESH&BLOOD 17」 彩
ついにキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! 彩さんの白
彩さんの白が見たいと、事あるごとにこぼし続けた甲斐がありました。ありがたや〜寿命が延びる〜
                  *
カラー画における白背景は一見ラクなように思えますが、テクニック的には上級クラス。無背景=手抜きと思われないギリギリのラインで「余白」をデザインの一部として使うとなると、初期段階から相当高度な空間計算が必要になるからです。(凡例:掛軸画の余白) 

17巻で「白」っていうのが、これまた感動的ではないですか。
この白は、ドアが開いて溢れた光なのでしょうか。
ホーの丘に群れ羽ばたく海鳥の翼でしょうか。
もう交わらないカイトと和哉の人生=白紙の未来の象徴でしょうか…。
ううう和哉っ!おばちゃんの胸でお泣きっ( iдi ) ハウー
                             
ちなみに彩さん描くフレブライラストで、わたくしプチ注目ポイントは「刺繍」でございます。
「刺繍」は、前絵師・雪舟薫画聖が拘っていらしたディテールです。これを彩さん画に見つける度、彩さんから雪舟さんへのリスペクトを感じ、胸が熱くなるのです。
今回も見事なステッチ、しかと楽しませていただきました。ありがとう


「饒舌に夜を騙れ」 織田涼歌
雄々しく誘って誘われる❤攻×攻の特殊警察ラブに織田さんとは、なんと意表を突くキャスティング。出版社様GJ でもって、期待を裏切らない絵師様のお仕事ぶりもお見事です。プロ×プロのガチ勝負は本編内だけではないのですね。

手錠、使用済ナイフ(!)、銃火器、防弾チョッキと、およそ女性向け書籍と思えぬ重苦しいハードボイルドアイテムてんこ盛りながら、この華やかさはどうよ。肉体派男子のすえた臭い(オエ)など微塵も感じません。ヲトメの求める夢(ソフト)と現実(ハード)のミックス加減が絶妙です。
それにしても、脱がせるのが大変そうなご衣装だこと。この業界では新鮮♪


恋愛の系譜」 小山田あみ
今年も精力的なご活躍でございました。これだけのお仕事量でも手抜きや衰えを感じない驚異の絵師様です。
                     *
シェイクハンズ=握手=友情と信頼の証が横断する大胆デザインが目を惹きます。某自治体や人道系NPOの啓発ポスターとして、このまま駅の構内に貼ってもあってもいいぐらい。←もちろんこっそりお持ち帰り
でも手の形をよ〜く見ると、この絵は「握手」=人と人が向かい合い手を取り合っているのではなく、「引率」=前行く人が後ろの人の手を引いて、誘導している図だとわかります。
公的には、リード役とサポート役が上図のように割り振られるこのお2人は、椿の花降り注ぐ私的空間(恋愛面)では、お役が交代するのです。
導くように絡まる、運命の赤い糸。「糸」と「系」がよく似ているのは、偶然ではないってことなのね。相変わらず、かっこいいなぁ…


「禁縛」 嵩梨 尚
金襴緞子の帯締めながら、花嫁御寮はなぜ泣くのだろう…

漆黒の中に浮かびあがる、金朱の彩錦。
抱き締めるように縛られる、花嫁のような女形役者。
彼らにとっての「縄」は、縛りつけ動きを封じる道具というだけでなく、他人の眼や世間体から切り離されて心を解放するための道具でもあります。
「束縛」と「解放」という対義が同義となる妖しい世界を華麗に封じ込めて、人体ポーズを大胆にデフォルメした結果、エゴンシーレやクリムトのような世紀末的幻想世界が広がりました。綺麗。奇麗。

   
「親友の距離」 穂波ゆきね
これまたキタ━━(゚∀゚)☆━━━!! ゆきねさんのスーツ×スーツ!
美少年もいいけど、ゆきねさんの魅力はやはりオトコだと思うんだ☆

帰社途中か、帰宅途中か、目的地に着く前に雨に降られて散々な2人、どうやら時間も押しているようです。親友同志のやり取りなので、遠慮ない会話が交わされているのでしょう。
2人の間の距離はちょうど腕一本分ぐらい。つまり、どちらかが手を伸ばせば掴める距離です。でもそれをしない、というかできないのは、2人がまだ親友だから。これ以上近づくことも離れることもできないまま、視線だけはそらさずに、この2人は目的地まで急ぐのです。
この均衡を崩すのはどちらから?く〜っ気になるっ!本編を読まなければ!←思うツボ
                              *
恋愛前夜」イラストチェックで、この絵師様の魅力は「線」だと書きました。線とは「描線」の他、「視線」という意味もございました。わたくしがゆきねさん画で注目するのは、いつも視線です。
この絵師様の描く2人がどこを見ているか(または見ていないか)からアレコレ妄想する作業は、とても楽しいです♪←同志募集中

    
「背徳のマリア」 AZ pt 
まいった…。幼児はともかく、「赤子」を抱くヒロイン画をBL表紙絵で見る日がこようとは…。
BL=男同士の愛情物語で、最も扱いにくい「母性」を取り上げた問題作にふさわしい衝撃です。←命を育てる母性じゃなくて、孕み産むまでの母性って意味ね

タイトルからもお分かりのように、徹底して「懐妊」を追求するストーリーながら、結局は本編中一度も登場しない赤ちゃんを抱く男。
上巻・執念が生み出す黒い妄想を抱いて俯く主人公が、下巻・月が満ちて本当の赤子を抱いた時=息づく生命を実感できた時、顔を上げて前を見ていることが、この作品の希望・未来の象徴だと思いたいです。

タイトル、作者名、ガッシュマークの位置に至るまで徹底的にシンメトリー。文字カラーにも気を使ってあって繊細で美しいっす。 
ただイラストを活かしたいのは分かるが、ロゴの存在が儚すぎると上巻発売時に申したわけですが、こうして2冊並べてみると…やっぱこれでいいとは言えんな(笑) 


■「秘蜜」 朝南かつみ
強い視線が捉える先は…。ようこそ、乳と蜜の流れる、秘めたる楽園(カナン)へ。
きゃーっ、ドキドキする
男子2人が座ってるだけなのに、なんだかな、この危ういまでのお色気は。
基本の一色(主にぬばたまの髪色)を元に、グラデーションで世界を広げていかれる絵師様だと2010年BLグラミーイラスト特別賞・ベストデザイン賞(記事はココをポチ★)でも書きましたが、今回もその通り。緑がかった綺麗な黒を基調とした抑えた色調が、イケメン2人のクセものぶりをなお一層引き立たせております。(こんなにクールなお2人が、いつも考えてることっていったら…

あまりにステキでうっとりしますが、先述しました通りこのイラストは攻組オンリーの稀なる1枚です。受の堕ち方より攻2人の堕とし方のほうが読み説き甲斐のある本編なので、このようなご選択になったのでしょう。この選択こそが、絵師様の魅力の真髄なのよ!
今作の口絵は同背景の受1人ですが、BLイラストの倣いを考えると、本来なら口絵を表紙にしてもよいところ。そこをあえての攻組セレクトです。この「あえて」の一言の裏に、記事を一本書けるぐらいの勇気と努力がある。(…ので独立感想を書く予定です。4月からちとヒマになるからできるハズ…!) 
この絵師様画の非凡センスは、「あえて」の選択肢において最大に発揮されるのでございます。

この絵師様が描く「あえて」は、まだまだございます。
例えば、こちら

「花蝕の淫−狂おしく夜は満ちて」 朝南かつみ
こちらは後ろ向きのヒロインたった1人。これまた激レア。

後ろ向きの人物像は、本来「逃避」「隠蔽」「拒絶」など負のイメージを伝えるモチーフです。さらに、1人きりの人物から感じるイメージは、「決意」「自立」「孤独」等かな。どちらも、愛する人と手に手をとってハッピーエンド(←たとえ当人同士だけが幸せな茨道でも)をゴールとするボーイズラブでは、まず描かれない構図です。
でもこの絵は、文字通り「背徳」=徳に背を向け、禁忌に生きるほの暗い決意だけを描いているわけではなく、衣を脱ぎ捨て裸身を晒すことで、淫靡な中にも「開放」「脱皮」「再生」などの前向きな姿勢をも示そうとしています。(と思う)
うぅむ、絵解きで得られるメッセージの質が違うんだよな〜。このまま谷崎や三島作品の表紙を飾っても、ちっともおかしくない。

激レア要素を抜きにしても、この絵の美しさには目を奪われます。
僧衣の色でもある墨染(薄墨=ねずみ色)を意識した世界の中、文様のような花木の白と、淡く立ち昇る蛇紋が幻想的です。まさに墨絵のような、静謐な美しさ。
墨染を脱ぎ捨て、聖(ひじり)の世界に決別したヒロインは、素の身に情念だけを、蛇のごとく纏わせたまま一人歩んでいきます。進む先には、蝕まれてなお花をつける樹木のように、命を削って鮮やかに生きる徒花の世界が待っておるのですね。←と、気持ちを盛り上げていざ本編に突入すると、ラストゴンどころか、しょっぱなからゴンゴン飛ばされるのだった。えれな節上級編(笑)←と、黒人格・みゅうあーがどうしても言いたいんだって。すみません。

この2枚のイラストはひと昔前ならボツってもおかしくなかった、「あえて」の異端画でございます。こんな絵描ける絵師様、他にいない。


「罪の海に満ちる星」 竹美家らら

年の瀬滑り込み作品・その1。

まったく買うつもりなかったのに、この絵を見た途端レジに直行してました。これほどに目を惹く彩の中に、哀しさが確かにある。


「すき」 麻々原絵里依  
年の瀬滑り込み作品・その2。

優しいパパ。キレイなママ。愛くるしいお子ちゃま。
うむ、これぞ理想のBL川の字
柔らかなパステルカラーで描かれた、親子3人(?)の憩いのひととき。背景からすると、ここは絵本専門店とかでしょうか。2人の愛を独占するように美味しい中央ポジションを萌々香ちゃんが取っておりますが、それも当然。この2人は、萌々香ちゃんがいなければおそらく結ばれなかったカップルなんでございます。全く関係ないが、萌々香という字面になぜか照れたわたくし、もう戻れないかもしれない…。

でもってこちら、絵もステキだけどカバーデザインがすっごくいい。
愛しい一粒種を挟んで、パパとママ(笑)が密かに交わす言葉は、「す」「き」←ちゃんとフキダシになっている かわいいっ
本棚、川の字と、縦ラインが目立つ今イラストで、フキダシの丸曲線は小さくともとても目立ちます。可愛いだけでなく、タイトルロゴとしても、アイキャッチとしても立派なお役目を果たしてます。イラスト=絵師も、タイトル=作家も、デザイン=出版社も、それぞれが一流のお仕事をされた結果の完璧なトータルバランスです。これぞ憧れのプロのお仕事。

余談ながら、ディアプOスさんデザインて、麻々原さんイラストだと気合の入れ方が違うような気がするんだが…。気のせい?(笑)


■「夕陽と君の背中」 山岸ほくと  
2011年は六青むつみさん祭りをこそっと開催しており、遅まきながらこちらを読みました。
う〜む、いさぎよい 
「夕陽」「君」「背中」と、ストレートな語句=固定イメージを抱きやすい語句で構成されたタイトルをさっくり無視して、互いだけを一心に見つめる2人をUPで描く大胆さにホレボレです。

互いに強く想いあう、青い時代の一途な恋心…的なイラストに見えますが、よく見ると攻めクンの両手はかなりフラチです。
のしかかり、女性の乳房をつかむように胸に手を這わせる攻クンの行為は、まるで男と女の身体の違いを触覚で確認しているかのよう。そしてそれを許す受クンの表情に戸惑いあれども、喜びが感じられません。
本編を読むと、これが実に「なるほど〜」なのでございます。芽吹いた恋の花がなかなか満開と咲かないのも、オトコの身勝手さも、より多く愛した方が負けなのも、恋愛の切ないお約束だものね。
多少の狂いをものともせず、ひたすらに世界表現を追いかける絵師様の絵描き魂が、2人の等身大の恋心と共鳴していて、苦しくも美しい。


「いたいけな嘘」 陸裕千景子
ぐはっ あまりの美しさに、毎月恒例☆書店地蔵モードを通り越し、ヤンキーモードを発動しそうになりました。神々しい…。
※ヤンキーモード…衝撃のあまりヤンキー座り=うずくまっちゃうこと。発動後一発退場(書店員による強制退場)覚悟の切腹絶賛モード

全裸の受を背後から抱きしめる、定番・直列型BL抱きしめイラストなのに、なぜ、こんなに美しいのか…。
それはですね、ポーズは平凡でも図(配置)が非凡だからなのですね。←自問自答かよΣヽ(゚∀゚;)

人物を右上に寄せて、咲き乱れる花々に思い切った空間を割り当てることで、華やかさが一層際立つ。地上の楽園〜ミモザと芸術の国・イタリアを舞台に繰り広げられるミステリアスラブストーリーという作品イメージが、脳裏にぱぁーっと広がってまいります。
求めあう2人と、溢れんばかりの花々をどちらも主役に描くことで、この世の楽園と、この世ならざる楽園に同時に遊ぶ2人を描かれたかったのですね。(と思う) 
でもって、神々しい中にも、なにげに悪戯っこな攻の左手。わ〜お☆   
                  


以上18点は多すぎたけど、愛とは決して後悔しないものだと、自分に言い聞かせつつ選びぬいた「最優秀表紙絵賞」の発表と、おこたトークは次ページで!


                               
    


※「イラスト賞」なのにここから先はノミネートイラストの画像がUP出来ません。作品を未読のかたには全然楽しくない部門でございます、ごめんなさい…。
該当作の表紙だけでもあげておきますので、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います
  
◆最優秀口絵賞                                          
口絵カラーで表現されるのは、作品中の名シーンやサブテーマ・脇キャラなどで、読者に「期待」してもらいたいのはここだ!と絵師様や出版社が押しているポイントが、表紙よりずっと明快に反映されております。                    *

今賞は、作品をより期待させる=記憶に残る「口絵カラー絵」に捧げる賞です。
2011年読了本で★4.5以上評価をさせていただいた口絵全作を候補作といたします。                           【イラストチェック未・ノミネート作品】
     
   
・上段左から
■「積木の恋」 朝南かつみ
背中合わせの表紙絵とは対照的に、嫌でも正面を向きあわなければいけないシチュエーションを口絵に選ばれました。波紋が広がる音が聴こえてくるような表紙絵と、2枚セットでグッとくる。

■「FLESH&BLOOD外伝 女王陛下の海賊たち」 彩
雑誌掲載扉カラーなので描き下ろしではないが、口絵◆Ε錺ダフル子犬ペアの犯罪的な美しさをどうしてもどうしても称えずにいられません。海賊たちの女王陛下になりたいワン←コレが犯罪だというんです

■「シュガーギルド」 小椋ムク
オヤジの鈍さとずるさと純情に、ああああああってなる作品。(別名:「BLるるぶ〜紋別」)
ムクさん画ではおよそお見かけしたことない、ガリンコ号のあの色(笑)、よくぞ挑戦して下さった。
もしガリンコ号乗船チャンスがございましたら、伝説土産誕生秘話絵本 ありがとうガリンコ号」をぜひお買い求めください。
※BLるるぶ…恋に落ち・寝現地に飛が詰まった、愛のご当地BLのこと

■「リセット 上下」 奈良千春
表紙絵賞と迷いましたが、口絵の方が「リセット〜時間と意識の変化」がより明快に伝わってまいりましたのでこちらにいたしました。何をどうリセットしても、変わらないものがある。

・下段左から

■「神の囲い人」 梨とりこ
3カプ6人による人体の神秘と限界を追求した意欲作。作者様のナナメなガンバリは、文庫カバーで表裏一体という快挙を成し遂げました。
しかし、カバー全部を使わなければ伝えられない6人の意欲愛を、その半分サイズの口絵でいったいどう扱うというのか。おそらく3カプのどれかを取り上げたエロ画であろう(沙野作品だし)とアタリをつけて、ドキドキページをめくったら、「‼‼Σ(- -;;ノ)ノ」 こうきたか(笑)

■「恋人がなぜか多すぎる」 高星麻子
梨さんとは対照的に、口絵2枚を贅沢に使った「多すぎる」恋人たち。ビバ!総ホモワールド☆
キャラ文庫の企業良心「口絵2枚システム」をフルに利用した楽しい1枚、いや2枚です。これ、ハサミを入れてリバーシブル栞にしちゃえば高値で売れ…。越後屋、おぬしも悪よのう…。

■「ホームドラマ」 本間アキラ
BL口絵真骨頂・エロ画で、肌色を全く使わない潔さにうっとりします。ホームドラマ全盛期の白黒TV時代を思い起こさせるような、鈍色のアダルトシーン。
気遣い、色使い、腰使い、どれも超一級♪←腐りすぎて脳ミソ液状化

                         *

以上7点の中から選びました「最優秀口絵賞」は(ドラムロール)、次ページで!
おこたトークもあるよ!←だから?









 

◆最優秀表紙絵賞                                          
はぁ、めちゃくちゃ悩んだ…。2011年・勝手にBLグラミー最優秀表紙絵賞は…こちら! 


と、こちら! 

UPにすると、メロメロ度がいや増しますね♪←2回に分けたことで生まれた余裕(笑)
・「いたいけな嘘」 陸裕千景子
・「秘蜜」 朝南かつみ
本年は、この2作のダブル受賞とさせていただきます。王道と異端、この2枚は真逆ベクトルの傑作です。

・「いたいけな嘘」…いますぐイタリアに飛び、愛に溺れたくなる。
この構図の大胆さは、絵を描く人にはより実感できるのではないかな〜。人物2人を画面の中心に持ってきたら、ありきたりのBLイラストで終わってしまうが、分かっていても大多数の絵師様はそうしちゃうのです。だって、描きたいものを真ん中に置くのは本能だもの。理性で本能に蓋をする=プロとして過ごしてきた年月と、歩みを止めない努力だけが、これを可能にするのですね。
今この時代に、人の記憶に残る「定番」「王道」を創作することは大変な偉業だと、先日の新人賞受賞コメントでも書きましたが、表紙イラストという一発勝負の世界でそれを成し遂げるのは、さらなる偉業です。
出尽くした感のあるBL抱きしめイラストでも、まだまだこのような神絵が生まれる余地があると教えていただきました。感動した…!

・「秘蜜」…4桁を越えるBL表紙画を見てまいりましたが、シリーズ物は別として、ヒーロー(攻)メインで描かれたイラストは、わたくしの記憶するところわずかに5枚です。←あてにならん記憶力だが… でもって、ヒーローのみ描かれた表紙絵は今作だけです。(多分) 
作品とご自分のお仕事に対して、常に真摯でいないと、こういったイラストは生み出せません。
アート派出身絵師様にありがちな、腐界慣れ(もしくは迷い)によるパワーダウンも全く見られない、いや、むしろ右肩上がりなのが、これまたスゴいです。
凛と咲く蓮のごとく、汚泥の中で研ぎ澄まされる美とでも言おうか、エロティックなのに清しい美しさに満ちています。←ケガレを知らない「イノセント」とは違うところね 
ガツンときた…!


【おこたトーク】…選考中のよもやま話をチャット感覚でお送りします
楽しい〜♪イラスト妄想は、時と年を忘れますね♪←YESと言って下さい
今年は、受賞作2枚と彩さん「フレブラ17巻」の素晴らしさが群を抜いておりました。「めちゃくちゃ悩んだ」のは 彩さん画を入れてトリプル受賞にするかしないかってとこで、受賞作そのものには迷いはなかったです。この3枚は、過去作すべてのイラストでランキング考えても上位に入るレベルだもの!でも、まさかまさか、年初からずーっと受賞作に内定していた彩さん「フレブラ17巻」画を落とす結果になろうとは。我ながら愕然… 
去年の「最優秀短編作品賞」を3作受賞とした後味がイマイチよろしくなく、明快ランキングを避けてこの形式にした以上「最優秀」=基本1点だけ、というラインは守らねばならない、例外でも2点までにしようと決心したこともあり、初志貫徹したらこうなってしまいました。
美しいだけではなく、イラスト史上に残る非凡性を兼ね備えた作品が同年に2枚きてしまった不運でございます。お許しくださいっ!                           
                            *
彩さんやゆきねさんなどノミネート常連絵師様が強い中、松尾マアタさん、三尾じゅん太さんのご活躍が光っておりました。個人的には、神絵師・実相寺様や円陣様との良い出会いがなかったのが残念かな。
全体として、カラー絵のキモ=彩色に個性を感じる絵が、少なかったなぁという印象です。
デジタル主流になってから、カラー絵はどれも似たようなタッチになってしまっており、鑑賞側としては寂しい限りです。
2012年は辰年。十二支中唯一の、想像上の生物が見守る年です。昇竜のごとく、ほとばしるイマジネーションを期待する♪



◆最優秀口紙賞                                          

2011年・勝手にBLグラミー最優秀口絵賞は…こちら
■「積木の恋」 朝南かつみ
背中合わせの表紙絵と対になる、向かい合ったシチュエーションを口絵に選ばれた(だろう)と表コメントで書きましたが、選ばれた場面が驚異的。雪融けのキスとか、遊園地とか、絵になりそうなシーンが他にもあるのに、「あえて」のココ!!
「前科」が重く圧し掛かるお話ではありますが、ヤクザものでもない限り通常こういうシーンはお茶を濁すものです。視覚にまで訴える(絵に起こす)なんてことまずない。ましてやカラーって。ましてや口絵って。←口絵を本編より先に見る読者はきっと多い=ネタバレの可能性がある=ネタバレ回避よりもっと強く伝えたいメッセージがあるって意味ね 
この強さに惹かれるんだ。これは作家様の指定なのかしら、絵師様のご選択のような気がするけど…。                             


【おこたトーク】…選考中のよもやま話をチャット感覚でお送りします
次点は奈良千春様「リセット」でしょうか。上下巻の良さを、表紙ともども堪能できます。彩さん「フレブラ外伝」の子犬クンには過呼吸させられましたが、描きおろしじゃないからなあ…。梨とりこさん「神の囲い人」も、意表を突いていて面白かったです。ナナメエロ伝説で、まさかのピュア路線(笑)

昨年のおこたトークで書きましたように、「口絵賞」は、出版社へのお礼状を兼ねた、拙宅拘りの賞なので、必要以上にじっくり観てしまう傾向があります。でもって、長年意識的に口絵を見続けていたら、いくつかのパターンが見えてまいりました。
大ざっぱながら以下の3タイプに分類できるかな。←出たよ、分析スキー

A・シーン型…本編の印象的な場面=シーン(エロ以外)を一つ抜き出し、色付けするタイプ。
B・エロス型…表紙ではとても描けない、エロスの海に溺れるタイプ。
C・イメージ型…作品・キャラから伝わるイメージを、徹底的に煮詰めて魅せるタイプ。
  ⇒C’(Cダッシュ)・プロフ型…アニメキャラ設定画のような、人物紹介的イメージ画

今年のノミネート作だと、
積木の恋…A
フレブラ外伝…C
シュガーギルド…A
恋人がなぜか多すぎる…C’
神の囲い人…C’
リセット…C
ホームドラマ…B 
かな。
ちょいと前なら、カラーながら単色刷り(肌色、局地的にピンク)のBタイプが最も多かった、というかそれしかないぐらいでしたが、今は意外やCが多いのよね。彩さんや朝南さん、最近のゆきねさんがその代表です。わたくしの好みがこのタイプなので、どうしてもノミネート作が偏るねぇ(笑)
他タイプ例とか秘蔵ネタもいくつかあるので、後日「イラスト考察・口絵」として改めてまとめることにいたします。マニアックですが、ついてきてね〜。
                  
                                           

カラー絵は、朝南かつみさんが2部門制覇です。2011年のご活躍は、それはもう素晴らしかった。新作がいつも楽しみでした。
次を待てることがとても幸せなことだったんだと、今さらながら感じます。あの幸せな時間だけはもう帰ってこないけど、遺された作品をこれからも大切にしていきます。忘れない、ずっと楽しんでいくことが、私にできる最大の感謝だと信じます。
素敵な作品を、たくさん、たくさん、ありがとうございました。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました、お疲れ様でした☆ 
もう止めてくれ!と糾弾されないうちに、本日はお開きといたしますね。

こんなに読んでいただいたのに、カラー部門が終わっただけです。う、うふ。                           
次回モノクロカット賞は、今週中にお送りいたします。カラー編とはメンバーがガラッと変わる…のかどうか、お楽しみにしてやって下さい。皆様の2011年ベストイラストも、ぜひ教えて下さいね。




〔絵師:日高ショーコ〕 〔絵師:高階佑〕  〔絵師:実相寺紫子〕 〔絵師:朝南かつみ〕

〔絵師:彩〕        〔絵師:円陣闇丸〕         
〔絵師:小椋ムク〕    〔絵師:織田涼歌〕    〔絵師:小山田あみ〕          
〔絵師:葛西リカコ〕   〔絵師:佐々木久美子〕      
〔絵師:佐々成美〕    〔絵師:実相寺紫子〕         
〔絵師:高階佑〕     〔絵師:竹美家らら〕           
〔絵師:奈良千春〕
    〔絵師:日高ショーコ〕
〔絵師:穂波ゆきね〕            
〔絵師:麻々原絵里依〕
〔絵師:沖銀ジョウ〕    
〔絵師:みずかねりょう/汞りょう〕
〔絵師:御園えりい〕    〔絵師:三尾じゅん太〕
〔絵師:陸裕千景子〕       〔絵師:山岸ほくと〕
〔絵師:松尾マアタ〕           
〔絵師:AZ pt〕
〔絵師:竹美家らら〕
〔絵師:梨とりこ〕
〔絵師:本間アキラ〕

〔カラー:★★★★★〕
〔カラー:★★★★☆〕
〔カット:★★★★★〕
〔カット:★★★★☆〕

〔画:グラミー賞〕   
〔画:ギャラリー〕 
〔画:多人数〕

〔画:レアアート〕 






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Comments

■ゆOO様
お返事が今頃になってしまって本当にごめんなさい!お嬢様の体調はいかがですか?
こちらではここ数日間の寒の戻りがきつく、そのせいなのか、周りの人々もぼこぼこ倒れてます。でも普段かよわい?私が案外平気なのよ(笑)やはりあまのじゃくだからでしょうか。
ゆOOさんも看病疲れなど残されませんよう、ゆっくり休養とって下さいませね。



comment by: miru−ha | 2012/03/14 22:04
■うOO様
お礼とお返事が遅くなりまして本当に申し訳ありません…!でもって毎度激ナガ記事を読んで下さって、ありがとうございます♪

>秘蜜
これね〜、電車内痴Oプレイだのピー奴隷だのと過激な煽りがついてる割にはさほど過激ではなく(ソフトSMですらない)、「3人」というシチュ以外は、案外まっとうな純愛モノでした。私の場合、ストーリーそのものよりちょいちょいはさまれる失笑、もとい純愛エピソードがツボで(笑)、かなりコメディよりに楽しんでしまいました。
4月以降、溜まった「やるやる」宿題を順にすませていく予定&この感想も書くつもりですので、もしよろしければ気長に待っててやってくださいまし…。
「恋愛前夜」トークもお待ちしておりますね。(やっぱり!と語りあいたい、笑) 
comment by: miru−haでございます | 2012/03/14 22:39

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