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「犬ほど素敵な商売はない」 榎田尤利/志水ゆき

なんちゃってあらすじ
俺は犬。アンタの犬。愛という名の鎖で繋いで。 

ただ今3作目「秘書とシュレディンガーの猫」が出たばかりの「Pet Loves」シリーズ第一弾です。シリーズになるとは思ってなかったので、ケモノ好きのワタクシとしては嬉しい限り。
そしてシリーズ中1番好きなのが本作です。

ミュージカル映画「ショウほど素敵な商売はない」のモジリタイトルだったため、映画か音楽がなんぞ関係してるに違いない と思ったら全然でした。
だったら次作のタイトルがなにか映画絡みで来るに違いない と思ったのにこれも全然でした。
私には女の勘は備わっていないようです。



ワンコ大好き♪ ネタバレ感想とイメージソングはこちら↓↓
 

◎イラストチェック/志水ゆき(コミック派)
今回から満足度を★で表す事にいたしました。新年開店記念。
カラー★★★☆3.5
志水ゆきさん「是」でもいいましたが、大人の男描かせたら天下一品(←今年初死語)です。
カラーが手塗りなのも良い。ビバ!アナログ。(←死語すぎて新鮮)
えらく色彩抑えています。
ボルゾイは本来ゴールデン・金色ですので、それに準じるのもアリでしたが、ここは轡田様の喪中の心に重きを置いたわけですね。
タイトルロゴ以外に「PET LOVERS」というシリーズタイトルが入っています。
この時からシリーズ化は決まっていたのか?それともたまたま?でもあって正解、わかり易い。

口絵、ここまで開かんでもいいだろうと言いたくなるほどの逆開帳。
よほど轡田様のキスはスゴイんですね。キスだけで…だったもんなあ。
もしや、うれ〇ョン?どこまでも犬(笑)

カット★★★☆3.5
「DEADLOCK」に続いて、これも見たいシーンにちゃんと挿絵が入ってくる親切設計。いつも迷いますが、こういう時って誰をほめたらいいのでしょう?絵師様?作家様?編集様?
欲を言えば、ユキの華やかモデルカットが見たかったな。



◎本編感想
人間を犬に例える。
さすがに商売にはしませんが、動物好き・犬好きならよくやりますよね?私もついつい友人を動物に例えたりする事があります。
不思議と見た目も性格もピッタリな動物がいるんですよね。
生まれた時から何らかのペットと一緒に生きてきたmiru-haの経験上から申しますと、ペットは飼い主に似る、のではなく、飼い主はペットに似る、です。

生涯で一度だけ犬を飼いましたが、この子を私は溺愛しておりました。
ある日、私が犬を飼っている事を知らない会社の美人上司に、「miru-haさんはシーズーを思い起こさせる」と言われた時は魂魄が離脱するぐらい驚きました。まさにうちの子はシーズーだったからです。生きた実例としてここに記しておきます。
(ちなみにこの美人上司には後日談がありますがそれは巻末の余談で。)


そんなワタクシの琴線をジャガジャガと掻き鳴らして下さる轡田様。あなたの萌えはワタクシの萌えです。分かります、ユキがどれほど美しいか!あの長い髪(←毛じゃないの、髪)を靡かせながら優雅に、少し跳ねる様に歩かれて、ツンとしつつも流し目サイコーッ!な眼差しで見上げられた日にゃ、イロイロ捨てても惜しくないってもんです。意外と温和な性格なのもタマンナイですね。


寂しくて気が狂いそうなので、犬を飼う事にした。


でも本物の犬はまた見送らなければならない。一層寂しい。これもとてもよく分かる!愛犬を見送るのは本当に辛いです。

でも彼が本当に怖いのは愛犬を失う事ではなくて、自分自身です。
寂しくてどうしようもない、という事は誰かを愛したくてしょうがないのにそれが出来ない、という事。本来彼は自分でも持て余すほどのあふれる愛情を持てる温かい人なのです。

過去の恋人が結果不幸になっていますが、決して轡田様が浮気やご無体を働いて相手をダメにしたわけではありません。独占欲が少々過ぎるかもしれませんが彼の生い立ちを考えればそれも無理からぬこと。家族への愛情や友情など、人に向けるすべての愛を恋人1人に注ぐのですから。
受け取る側にも相当の覚悟がなければ、彼は受け止められない。
そしてそれを轡田様は自覚しています。だから金銭で欲望を処理することを選ぶのです。自分をきちんとわかっていて理性で感情を抑える大人、と言えない事もないです。

轡田様が歪んでいるのは、ここで、男娼でも契約愛人でも何でもいいですが、とにかく「人間」を求めるのではなくて「犬」である「人」を求める事。
轡田様の財力なら従順な「男娼」はむしろ「犬」よりたやすく手に入るはず。何故人に犬を求めるのか。
轡田様は無償の愛を欲しているのです。何の曇りもなく自分だけを見つめる瞳を。
男娼や愛人はお金で動く「人」だとどうしても感じてしまう。彼らは立つし話すから。すなわち裏切るから。でも「犬」は浮気をしない、他に目を向けない、主人だけを追いかけます。
だから「犬」がいいのです。例え限られた時間でも疑いようのない愛情に酔いしれたいのです。本当の「人」はそうしてくれないと彼は知っているから。

根深い人間不信と自己不信。渇望と拒絶。相反する感情がせめぎ合う、本当は弱い人。それが轡田様なのです。
この矛盾の魅力に私は激しく魅かれてしまうのです。だから轡田「様」とお呼びしております(笑)

お金に困って「犬」になるユキもこれまたさびしい大人(…になりきれてませんが)。
今まで支配にも縁がない、どちらかというとネグレクトの被害者です。他人から関心を持たれた事がないさびしい子供が覚えた支配される喜び。
考える事を放棄する=動物になれば渇望する愛が手に入ると知ってしまったら、もう知らなかった頃には戻れません。そりゃそうだ。

轡田様がなぜ昔の恋人に過去バナをさせたのかはわかりませんが、自分の口からではない人間から語らせることでユキの一層の覚悟を問いたかったのでしょう。
自分が脱ぐ鎧と同じ重さをお前は受け止められるか?と。

本当に榎田さんは、「さびしい大人」を書かせたら天下一品です。コメディ(「交渉人」)=喜劇が素晴らしいのは悲しみ=悲劇をキチンと理解しているからです。
小説でも演劇でも喜劇が上手い方はすべてが上手い。榎田さんが「さびしい大人」のエキスパートであるのは道理なのです。


それにしてもハーレムパンツで「調教」とは。
乗馬ムチもヘンな使い方してないのに妙にエロティックで読んでるこっちが赤面します。これもユキが「ボルゾイ」だから絵になるんですけどね(笑)
「シーズー」だったらアンヨ短すぎてパンツ履かせるのも一苦労、フルーツサンドも顔中クリームで大爆笑、癒されるけど愛は芽生えんな(わはははは!)
ボルゾイ選んだのは正解です、さすが轡田様。


そして、ラストのデレデレっぷりも分かっちゃうんです、轡田様!
逢う度にキスなんてアマアマルール。何百とBL読んできて今だこれ以上のアマアマラストにお目にかかった事がございません。
さすが胆が据わってる。徹底的に甘くしてやれ!ってことですね。
相変わらず漢らしい(笑)


◎イメージソングは、「本当は寂しいだけだと気づいて」…なこちらです。
 「運命の人」藤田麻衣子 アルバム「2人の彼」より

   
このPVしかなかったんです…!
やってませんよ!?す、好きじゃないですよオトゲーは!
私の好みは狐と狗…いや違う!下和田君の声はまじキューンって…いやいやいや!
あれっ我家のPC壁紙、ズラッと「緋色の欠片」…おかしいなあ、なんでかなあ。まるで好きみたい。

藤田麻衣子さん、あまりにゲームとセットでお気の毒です。ホントにいいんです、この方の曲。
そりゃきっかけは「緋色」だったけど。
しょーがないじゃん、カズキヨネさん好きなんだもん。「幻水」好きなら必ず通るカズキヨネへの道。
騙されたと思って聴いてみてってどっかでも言ったな、このセリフ。


明日は猫で〜す 





※巻末余談
美人上司に「シーズー」とズバッと言い当てられた私。
悔し紛れに「そういうOOさんだってボルゾイに似てるって言われません?」と言ったら(ほんとにそういうイメージだった)、彼女しばし黙った後「実はボルゾイを飼っている」と。
えーっ!!(笑)
実は某有名企業の社長令嬢だった彼女は100万ほどするボルゾイを広〜い芝の庭でお飼いになっていらっしゃったらしい。リアル少女マンガで恐れ入ったのを思い出します。
その後「ピレネー犬を飼おうと思っている」と言われた時には本気で「やめてくれ」といいました。





【関連エントリー】
「交渉人は黙らない」榎田尤利 
「交渉人は疑わない」榎田尤利
「犬ほど素敵な商売はない」榎田尤利
「秘書とシュレディンガーの猫」榎田尤利
志水ゆき「是−3巻」



http://imeson-bl.jugem.jp/?eid=6#sequel

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[小説・作家名あ行]榎田尤利/ユウリ | comments(2) | trackbacks(0) |

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Comments

はじめまして。過去記事へのコメントで失礼します。
miru-ha様の書評から、既読作品の魅力を新たに発見したり、新しい作家さんを開拓したり、イラストの重要性を学ばせていただいています。
単なる感想におわらず、深い分析をしてくださっているところに書籍への愛情を感じます。これからも熱く・深い分析書評をお願いします!
私、藤田麻衣子さんが大好きでして♪まさかこちらのBLOGで紹介されているなんて!と嬉しくなりました。(ゲームは知らないのですが)
この本は、あらすじにあまり惹かれず、榎田先生作品でも購入を迷っていたのですが、大好きな「運命の人」がイメージソングということで、思い切って購入してみたところ、かなり切なく・・・まさに「運命の人」!!2人の切ない気持ちに大いに萌えさせていただきました。シリーズ読んでみようと思います。
comment by: shanlie | 2010/09/20 00:35
■shanlie様
初めまして、嬉しいお言葉ありがとうございます♪
私の拙い(そして、異常に長い)記事を最後まで読んでいただけるだけで光栄ですのに、さらなるもったいないお言葉、恐縮しつつも舞い上がっております…!
いただきましたコメントを拝見して、shanlie様も書籍すべてに深い愛を注いでいらっしゃる、相当の本好きさんだなと感じました。(えへへ、あたりでしょう?)
その上、藤田麻衣子さんがお好きとは!! きゃ〜、うれしいですっ、同志と呼ばせて下さい!

どこかで書きましたが(バトン記事だったかな…?)、私が本にイメソンをつけてみようと思いついたのは、藤田麻衣子さんの曲が好きすぎて、この世界観を損なわない本を読みたい、と思ったのがきっかけだったのでした。
だから、大好きなこの小説&このイメソンは一番最初の作品(?)というわけで、思い入れもひとしお。うんうん、今考えても「運命の人」以外の曲が浮かんでこないなぁ、名曲…。
ここにご共感いただけてほんとにうれしいですっ♪♪

このシリーズはすべておススメ!というわけではないのですが、最後の「蛇とワルツ」で感動するためには全部読んだほうがよいような気がします。特にイラストの変化はびっくりしますよ、読まれましたらぜひ感想お聞かせ下さい♪←面白くなかったじゃ〜ん、などの苦情も受付けます(笑)

来月6日に藤田さんの新曲(&ミニアルバム)出ますね♪
YOUTUBEでチラと聞いたのですが、いい曲でした!ぜひともイメソンに使いたいと密かに情熱を燃やしています。


こうやってお声をかけていただくことが嬉しくて、続けていけているブログでございます。どうか、いつでもどこでもどれだけでも☆お言葉残してやって下さいませ♪

comment by: miru-ha | 2010/09/20 12:26

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