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「リンクス記念プレシャスブック・8周年」(2011)

皆様、ちょっとご無沙汰してしまいましたが、こんばんは。←え?ご無沙汰に気づかなかった?ガビ~ンΣ(|||▽||| )

日中まだまだ残暑厳しいですが、夜風にはちょっぴり秋の気配なぞ感じる今日この頃ですね。

秋…。
夏の計画が全然進んでないのに「秋」の字を打つことに怯えが走りますが、拙宅の「夏」は9月末までだもんね!と誰に向かってかわからない言い訳をしつつ、本日はわたくしの大好きな全サ小冊子・「リンクス8周年記念 プレシャスBOOK」(2011)感想をお送りいたします。

普段添え物的なイラストをメインにして下さる貴重な企画の小冊子です。
わたくしの知るところ、こんなことやって下さるのリンクスさんだけ、これがある限りわたくし御社についていくのでございます。たとえ不思議立ち位置=異世界ファンタジーに遊びがちであろうとも☆←ひと言余分

「小説からイラスト」ではなく「イラストから小説」という、普段と逆発想で創る短編集という試みは、「小説からイメソン」ではなく「イメソンから小説」=伝説企画「今週のTOP1ソングでBL」みたいなものだと一方的なシンパシーを感じたりもしており、感想もついつい気合が入ってしまいます。

「8周年プレシャス」は2010年度の6冊(雑誌「リンクス」は隔月刊)の表紙イラストとピンナップ、計12枚のイラストと、イラストに合わせたショートが12本。絵師様・作家様合わせて24人の共演でございます。毎度ながら豪華だねぇ♪

今回ももちろん全作感想イッキ掲載&恒例のTOP1も発表、しかも今年はmiru-ha杯が2つも出ましたよ!
※miru-ha杯…イラスト・作品の出来に関係なく、わたくしがほほう☆と思ったキラリセンスに差し上げる杯←別名・自己満足に乾杯☆


この小冊子をお持ちでないお客様にも出来るだけ楽しんでいただけるよう心掛けて書きましたが、結局はわたくしだけが楽しんでる…ような気がする激ナガ感想は次ページで☆


【関連記事】 過去三年間読書感想はこちら☆




 
◆感想記載順
   ■絵師名×作家名  イラストテーマ「OO」
   「小説タイトル」 ジャンル:
   感想
   の順です。
   赤文字…お気に入り またはテーマばっちり



 ◆表紙イラスト編 
 ※イラストオンリーとはだいぶ印象が違いますが、参考として表紙画像UPいたします
 画像ポチでもうちょい大きな画像 さらにポチで密林の大画像へとびます。
        
                             

 斑目ヒロ×かわい有美子 テーマ :「傷」←今号のTOP1 
「柘榴」          ジャンル:人外
過疎の香り漂う、片田舎の山あいにある小さな美術館。この館の管理を預かる青年は、町はずれの別荘に越してきた、とある画家の男と知り合いになる。密やかで怪しげな魅力を放つ美しい男と青年は、以後5年に渡って交友を結ぶ。
ある夜、男はこの町を出ていくと青年に告げる。二度とここには帰らない、もう会えないと告げる男の姿は、鏡に映っていないのだった。
一緒に来る…?僕のような生き物になってもいいのなら…
 
てな感じのロマンティックヴァンパイアストーリーです。
舶来系美形がお得意の斑目さん画とヴァンパイアはイメージぴったりですね♪
短編ならではのぼかされた背景が、妖しい雰囲気となってお話を効果的に盛り上げております。(あっという間の「5年」だけはチトびっくり=我にかえっちゃったけど、笑)

果たして青年はどう応え、男がどうしたのかがテーマ「傷」とイラストに語られているわけですね。そしてイラストを見ているわたくしたちは「鏡」、彼らの姿は目に映せますが、捉えることは出来ないのです…。
う〜ん、さすが愛の吟遊詩人・かわいさん、妖しく響かせてくれます。きっとこの後、おそらくあのエドガーとアランのように、哀しくも美しい日々(と結末)が2人を待っているのでしょう。
短編とは思えない濃厚な読後感。のっけから完成度高いな〜、つかみはOK!

※おまけとしてタイトル「柘榴」についての余談を書きたかったのですが、断腸の思いで割愛しました。本編と柘榴があんまかんけーないのよσ(^_^;) 
でも絵画解釈上とても面白いシンボルなので、いつか書かせて下さいね♪


 ■高嶋上総×水戸泉  テーマ :「乱交」」←今号の最難題 
「紅梅」       ジャンル:遊郭
去年の谷崎さんに続いての遊郭モノ。
短編であることを逆手に取った雰囲気重視のアヤシイ設定、ツッコんだ方が負け=そうする読者はいないだろうとの確信犯的ムチャぶりで、そこがいいんだな。

赤音という名の花魁にただならぬ執着を見せる帝国将校殿、赤音のつれない態度に業を煮やしたのか、ある日複数の部下を引き連れご無体を…。

いやいや将校殿!これは乱交じゃなくて乱暴=集団レOプというんじゃなくって?!Σヽ(゚∀゚;)
あれ?「乱交」とは攻め受け双方納得のもと、いろんな方々と入り乱れて交わっちゃうけしからんプレイのことだと思ってたんですが…もしやわたくしの定義が違う?

「誰のものにもならぬなら、汚れてしまえ。」とつぶやきながら、弄ばれる花魁を肴に一献傾ける将校殿、そこには後悔も感慨もありません。
男のせいで苦界に落ちた花魁(だったことをラストでほのめかされる)をさらなる地獄に落とす男…。ほのめかし方が粋ですね、遊郭モノに興味なくても彼らの過去と未来が気になっちゃいます。
欲を言えば、苦界に落ちた時点で既に「汚れ」てるわけだから、ここは「壊れてしまえ」ぐらいの狂気があった方がイラストとあってる気がいたします。

でもこのお題で、「ショート」は難しい〜☆
乱交=多人数or多回数(笑)といえますが、数に比例してシーン描写(状況説明)が長くなっていく=ページ数が要る上に、実際イラストに描いてあるのは「2人」。ひゃ〜大変!
言い換えれば、このイラストで「乱交」を読みとるのも難しいとも言えます。改めてイラストを眺めてみれば、お題的には「執着」とか、よく言って「乱行」?ま、表紙で「乱交」したら発禁処分だわね(笑)

個人的残念はキャラの名前。
赤音・蒼井・黄崎・黒田というカラフルネーミングが、どうにも違和感です。この後、緑川とか桃山なんてでてきたら帝国軍隊ゴOンジャー☆などと、若干ハラハラしてしまいました。
超短編&多人数で、読者が混乱しないようにと分かりやすいお名前をつけて下さった心配りは嬉しいのですが、作品にあった「格」というものも意識していただきたく思うのです。





 ■円陣闇丸×火崎勇    テーマ :「ヒゲ」 
「日曜日は恋人」   ジャンル:主従(執事モノ)

いやはや潔いお題だな〜☆
たとえば「傷」というお題なら、精神的な〜とか、肉体的な〜とか解釈を広げていけますが、ヒゲはヒゲしか浮かびません(笑)
ひねった「ヒゲ」、またはレアヒゲ(ちょび髭とかドジョウヒゲとか ダンブルドア校長みたいなヒゲ)でBLを書ける方がいらしたら、もうそれだけでmiru-ha杯贈呈(返品不可)だけどねぇ♪

今回は、ヒゲジャイアン×デキスギ君のラブアフェアです。
パーフェクト美人バトラーを恋人にしたオレ様社長が、どこまでも意地をはり、結局は向こうから折れてもらっちゃう甘やかしストーリー。
カッコイイ外見を台無しにするちっさいオトコぶり(下ネタ変換不可)の攻様、とっても大人げない男ですが、傲慢ではないので「謝罪」することを知っています。そんな彼のすべてをお見通し☆の上で「今日は日曜日(だから仕事はお休み)」と、攻に謝罪するスキを与えてあげる美人受け。甘やかし方が大人です。

主従関係を保ったまま恋愛面では対等って、双方が大人であってもかなり難しいことだよな〜と、わたくしの人生にまったく参考になりそうにないことを、しばしまじめに考えてしまいました。
 

 佐々成美×真先ゆみ  テーマ:「同棲」 
「正反対な2人」    ジャンル:リーマン(?)
イラスト超カワイイ〜(≧ω≦) 今号で一番好き
テーマを大事にステキに昇華した結果、「スーパーでお買物」に行きついたのですね。同棲=室内にしない発想がとてつもなく素晴らしい…!
絵師様のナイスパス、作家様にはぜひとも華麗なゴールを決めていただきたいところです。
                         
                          *
「新製品」に目がない(←分かるわこの気持ち、笑)オトコ前な攻め様、「このチョコも買っていい?」奥さん パートナーに可愛くおねだり中です。

「もー、中年太りしてから後悔しても知らないよっ!」
「大丈夫、オレが太ったらお前すぐに気づくだろう?」ニヤリ
「……バカッ!」

きゃーっどっかのスーパーでこんなやり取りしているイケメン2人が生息してる☆と思っただけで寿命が延びますね!!
この後、2人の馴れ初めからラブトーク初級編のお約束・【名前で呼ぶ・呼ばない問答】へと発展し、さっそくベッドで練習だ!と車を急発進させて本編終了です。
いやん、楽しい♪ 文章的に相性が合えば、今年のTOPに押したかったところです。

が。相性このままでもTOPに押せる手段が一つございます。

ズバリ。後半削っていただきたいの☆ 

そもそも「同棲」=疑似結婚がゴールのBLでは、後日談エピソードとなる萌えシチュ(2人そろって)スーパーでお買物」はあまり登場しないのです。ましてやイラスト化されることはさらに少ないレアシチュエーション、それをこんなに美麗にイラスト化して下さったのだから、ここは満喫させてくれ=スーパー内でのイチャイチャだけで一本書いてほしいんです!

例えばですネ、こんなに精力つけてどうするんだ的食材セレクト編やら、お揃いマグカップでもじもじ編やら、白みそ赤みそバトルとか、冷凍食品とけちゃうから早く帰ろう編(=早く帰ってアレコレしたくて必要ない冷凍モノを買っちゃった、的な遠巻きラブおねだり)などなど、ネタはいくらでも浮かんでくるじゃーありませんか☆ 

え?わたくしの萌えツボがよく分からない?そんなΣ(|||▽||| )!

 ■カズアキ×六青みつみ    テーマ :「お伽噺」 
「鬼の誘惑」        ジャンル:人外
リンクス名物☆人外ファンタジー、今年2本目です。
不思議な力を持つ家系に生まれた高校生と、彼だけに見える美しい妖かし…という王道怪奇モノ。
エロどころかラブも始まっておらず、何千年も生きている鬼の元締め?が頬を赤く染めちゃうのがクライマックスというなんともキヨラカなお話です。
まさにお伽噺、二重の意味でファンタジー!これもまた、何でもアリな腐界の魅力でございますね♪

鬼の黒い指先や小鬼等イラストの細かいところまで拾ってあって、丁寧な作りのお伽話でございます。さすが業界きってのファンタジーメーカー様だ!←「メルヘン」ではなくて「ファンタジー」なのがミソだと思っとります
実は六青さんは、今年度のわたくしの課題作家様です。なんとなく地雷(薄幸ショタ)の匂いがして今まで積極的に手を出してこなかったんですが、食わず嫌いはいかんよね。まずは積読本からいただいていこうと思っております。どうぞよろしく☆←?

この絵師様の一風変わったセンス(カメラアングルと色彩感覚)が毎度興味深かったのですが、今回はどちらもおとなしい=無難に普通ですね。お疲れなのかしら…?


 ■香坂透×篠崎一夜       テーマ「マーキング」
「しるしをつけてやる。」   ジャンル:業界
なんと饒舌なイラスト(笑) ここから考えられるお話って限りがある=右脳力を試されるわね〜。
わたくし、この小冊子を読む時は事前に自分でもあれこれ設定を考えてみるのですが、さすがにこのイラストとテーマでは芸能界=アイドルモノしか思いつきませんでした。相当捻ってSF…とかも考えましたが、色紙持ってるもんな〜

タイトルも超ストレート、「マーキング」の日本語訳かと思ったよ(笑)

ジャニーズコンサートの凄まじい熱狂世界を若干存じ上げているわたくし、今作冒頭のコンサートシーンは(おそらく)作家様の期待以上に盛り上がって読んでしまった&この場で最もやっちゃ〜なんねー受けコクンの大失敗に大笑いです。
その後よく分からん流され方で、楽屋で本番いたしちゃうアイドルにジワッと萌えました。
ごちそう様でした

       
 
       
         


◆ピンナップ編 
     ★ここからはイラスト掲載ができません。妄想力全開でお願いします★

 ■室井さき×佐倉朱里      テーマ  :「傷」 
「明けぬ夜に」       ジャンル:ハイファンタジー
これまた難しいイラスト…。「傷」…見えないところに無数の傷ってイメージかしら。

妖精国と人間国、みたいな異種族交流譚。今年3本目ファンタジーは切な系です。
敵対する国、違う種族、置かれた状況を説明しつつの10ページ(正確には2段組9ページ)の恋バナなので、別れを前に「あなたが好きだ…」と告白した時点でもはや残り2ページ(笑)

これ以上どうこうなりようもなく、互いの未来を約束してジ・エンドですが、続編ありきならこのお話が一番膨らませやすいかも。

このお話もテーマ「傷」とはあまり関係ないですが、両国間の不仲(重傷)を2人の愛が少しづつ癒していく…的に考えればいいのかな。


■和鐵屋匠×バーバラ片桐    テーマ  :「乱交」 
「欲しがりなウェンディ」    ジャンル:業界
ウェンディ・タイガーリリー・ティンクという女性名を芸名にしたイケメン3人で構成される、カリスマバンド「熱風」。←芸名とバンド名の繋がりがよくわからんが、そこを楽しめ!

現在大ブレイク中☆向かうところ敵なしですが、ボーカルのウェンディは売れ過ぎゆえの傲慢で贅沢な退屈をもてあましています。
「売れてない頃の方が幸せだった気がする…」とポツリ漏らした一言に、残りメンバー2人の瞳がきらりと光り…あとはえへへへへへな世界です。

リリー&ティンクはウェンディに2人を欲しがらせるため(2人しかいらないと分からせるため)だけにまずは業界TOPを極め、ウェンディに栄華を満喫させてから飽満させるという、遠大&壮大な計画を企画実行していたのでした。なんとまあ!

愛ある3Pを実現するため(だけ)に、これほどの時間と努力と自己犠牲を費やした攻組がかつていただろうか!わはははは、スケールのでかい短編だな〜っ!
さすが先生、オトメゴココに訴える萌えとはったりをよく心得ていらっしゃいます。

でもって、このイラストで「ホスト」にしなかったストーリーセンスはスゴイと思いました。



 ■いさき李果×中原一也       テーマ:「ヒゲ」 
「二人は仲良し」           ジャンル
オヤヂ
バーのマスター。そこで働くバーテンダー。馴染みのおかま・チャーミーちゃん…。
来た来た!中原ワールド全開だ♪

男の魅力に満ち溢れたヒゲ三十路のお2人、女好きの遊び人=愛のハンターと称して夜な夜な狩りに出てますが(お店はどーした?)、なぜかナンパは失敗続き★ いえ、ナンパそのものは成功するんですが、いつも途中で逃げられちゃうのです。そのわけは…ってなお話です。

「自分の唇を蹂躙してくれた相手と見つめ合う…」
なんてシンプルで官能的な表現なんでしょう!どれだけ好きで、どれだけ感じたか、この短い一文でガッツリ伝わってまいりますね。
なるほど、こうやって2人まとまっちゃうわけね、ありきたりだけどコミカルなエロっぽさが伝わってくるから、これはこれでいいよね☆ 
な〜んて思わせといて、最後の最後で「!!!!」

わははははは!いや〜びっくりしたよ、イラストありきのSSでコメディ!←「コミカル」ではなくコメディそのものだったという驚き
出来そうで出来ないことでございますよ、この逆は簡単だけど。←コメディストーリーにキメた絵をつける(=読後ギャップの笑いを狙う)ってことね

表紙だとかピンナップだとか、「飾る」ことを念頭に置くイラストを描く場合、100人中100人が気合を入れたキメ絵を描きます。つまりこの段階で「笑われる」ことを想定してイラスト起こす絵師様は、皆無といっていいのです。
当然この絵も絵師様渾身のキメたイロ男2人、ここから「笑い締め」=カッコよさを切り捨てちゃう度胸が…なんというか、あっぱれだわ(笑)

肝の据わった作家魂によって、結果、このお話にイラストつけたかのような1枚になってる=イラストの価値がアップしているのでございます。
本編読んでからこのイラストを見るとキメた2人がまったく別の味わいです。わははは、笑える!
過去4年間で前例のない挑戦です、トレビアン!!今年のmiru−ha杯は、文句なしで中原さんへ贈呈いたします。

ただ肝心のイラスト…う〜んう〜ん…スーツ(人体)というよりぬり壁…ゴホンゲホン☆


      
 ■葛西リカコ×羽緒柚乃        テーマ  :「同棲」 
「忘れた仕返し」          ジャンル:年下(?)
これまたう〜んう〜ん…
面白くない…のではなく、文章がアレ過ぎて面白いかどうか判別不可能です。←辛口ながら精一杯向き合った結果でございます、どうかお許しを…。

盛大に酔っぱらって目覚めたら隣には…な、典型的二日酔いストーリーです。(と思う)
ぼんやり起きぬけから徐々に目覚めていくうちに、色っぽい記憶がシャカシャカとフラッシュバック、意識の完全覚醒と共に恋心も覚醒、でもって待っていた現実は夢よりも甘かった♪

…てなことを言いたいのではないかな〜っと思うんですが、文章表記が独特すぎて文意をくみ取ることがスムーズにできません。上記の「言いたいこと」3行を書くために、わたくしがどれだけの時間を費やし、脳内和訳したことか…。疲れた…
おまけにテーマ「同棲」はどこいっちゃったんでしょうか。
さらにはイラストからイメージする2人の関係と、作中の語り部(デカイ方の男子…だよな、多分)が語る2人の関係にずれがあって、いったいこのお話のどのシーンを切り取ったらこんな2人になるんだろう、と首をひねってしまいます。

つまりイラストおいてきぼり(=テーマもおいてきぼり)、人物設定を拾っただけで後は作家様が好きに書いちゃった☆感満載です。「イラスト」メインというこの小冊子の主旨を考えたら、最もアカンことに思えます。
読み手にこう伝えたい!という気持ちより、こう書きたい!という気持ちが強すぎるとこうなっちゃんだよな〜、せっかくのイラスト&「覚醒」の狙いはよかったのにもったいないこと。




 
 ■三雲アズ×神楽日夏         テーマ :「お伽噺」 
「海と、海の瞳」       ジャンル:ケモミミ 
人呼んで(誰が呼ぶんだ)、BLメルヘンメーカー(プリンセス系)作家様、柔らかいというか、優しいというか、あどけないというか、ほのぼの和風ケモミミイラストを美味しいお伽噺に仕上げて下さいました。
毎度、受姫があまりにプリンセス(女の子)ですが、良い方に転ぶと不思議な面白さが生まれる作家様なのですよね。(例:「巫女姫の結末」「肌に潜む熱のありか」) 
それが見たくてつい追いかけちゃうんだよな〜☆

いつもならば、プリンス攻やプリンセス受が精神的にグルグルしつつも、互いに寄り添い2人でいることでステキなゴールに向かうわけですが、今回はプリンス役の士狼(しろう)にも、プリンセス役の海(うみ)にも、自力ではどうしようもない切ないケモミミ事情があって、2人(2匹?)寄り添っても万事OK!とはいきません。
結果、冒頭1,2ページで感じる「はあ?」な気持ちが、読み進めるほどにトーンダウンしていき、代わりに「うるるるる…」な気持ちが盛り上がってくるのでございます。

半獣半人の2人、「獣」の血で人より得することもあれば、文字通り「致命傷」だってあるのですね。
限りある生を性に生きるは獣のサガ、あ〜なんかもう、今、2人が幸せならそれでいいや!

しかし「ケモミミ七不思議」の1つ、「服にはシッポ穴があるの?」を説明してくれる絵師様、作家様はいないものだろうか…。←今回も着物貫通



 ■周防佑未×夜光花             テーマ :「マーキング」 
「欲情」               ジャンル:年下攻
エロオンリー。

年を追うごとに草食系ストーリーが多くなり、ついに昨年は本番ありショートが2作(それも淡め)という当世小冊子事情に一石を投じるかのような一作です。なんて潔い!miru-ha杯をもらって下さい!!

表紙イラスト編の「マーキング」は、「お前の体にオレの心を刻んでやる!」な肉体への直接マークストーリーでしたが、夜光さんの「マーキング」は、「体を通じてお前の心にオレを刻みこんでやる!」な精神的マーキングです。
仕掛けたのは先輩ですが、受けて立った(←下ネタ変換可)のは後輩クン、このお2人は激しく愛し合うことで始まったばかりの関係を確かなものにしようとしている=互いにマーキングし合っているのですね。どちらが攻めかわからないイラストの意図をよく汲み取った、面白い関係と思います。

エロに至るためのアレコレを綴った一本筋のストーリーではなく、エロからアレコレ波紋のように広がる同心円状のストーリー展開がこれまた上手い。
酔っぱらって目覚めたら…なイントロの、同じような年下攻短編が今号にはもう一本入っているだけに、力量差が歴然とわかってしまいます。

ううむ、「忘れないでいてくれ」以降の夜光さんの面白さは、目を見張るものがありますね、まさに第二次性徴☆





【まとめ】
・イラスト
今年はイラストが全体的に地味かな?佐々さんのおねだり攻めにはキュンいたしましたけども、昨年の陸裕さん(表紙で号泣顔!)とか、一昨年の円陣様や山岸ほくとさん、2年前の亜樹良さんのような、記憶に残る1枚ってのがないのです。毎年神絵を降臨させて下さる円陣様でさえ、直球すぎるお題に押されてる気がするものね。
お題に縛られるのか、お題を弄ぶのか。受けか、攻めか。できれば創作業はバリタチでお願いしたいですね、ドSなほどに♪

でもって、今回のピンナップ絵師様は、これまでのような「売れっ子絵師様」ではなく「売りだし中絵師様」で攻めた感がございます。ちょいと辛口ながら、売り出し中絵師=画力発展途上なので、イラストだけで萌えるは難しく…。
さらに残念なのは、ピンナップ6枚中3作品のお絵柄が似てること。もうちょっとバラエティに富んだ画風の絵師様をセレクトして下されば、萌えのあるなし関係なく楽しめたのにな〜。

・小説
イラストに比べ…と言ってはナンですが、小説は波乱万丈です。内容ではなく、小説としてのクオリティに波乱がありまくりました。文章的な云々を感想中に書いたのは5周年版以来ではないかな〜。
質のよしあしがこれほどはっきり出た年も珍しい、あまりの激し差(?)になんだかドキドキしちゃったよ(笑) 
これぞアンソロジーの恐ろしさ、転じて、読者にはたまらない面白さでもありますね。
参加絵師様・作家様は毎度大変と思いますが、プロならではのやりがいあるハードル=こういうお仕事での刺激は、創作業ならではの醍醐味でもあると思います。

今号のようにイラストの存在感が淡い回は、言い換えれば「挿話」の重要性がより増す=小説家の腕がより問われる、大変冒険度の高い回だったと申せましょう。
ゆえに今年はベテラン作家様の上手さがとにかく際立っており、かわいさんを1位にしたけど、中原さん・夜光さんとは僅差でございました。

そうそう、今年は本番アリが昨年より増えました。エロくなくても、本番はあればあるほど嬉しいよね♪←腐るとはこういうことを言う 

・ここから感じるレーベルカラー
リンクシュさんは、雑誌コンセプトやレーベルの個性など社を上げての大きな主張には冒険をなさいませんが、今回の全サや、沙野さん某シリーズの続編引き継ぎなど、企画=与えられた力の範疇では無難(例年にならう)を安易に選ばないレーベル様ですね。
この小冊子だけでもポストカード→ピンナップ(売れっ子)→ピンナップ(売り出し中)、1段→2段組、1ページ当りの行数まで毎回粛々と改正していかれてます。
ここから鑑みるに、社員が会社を支える「人が宝」な、職人タイプの出版社とお見受けいたします。
一社員としてならここで仕事したい!ですが、経営面で見たらもう少々リーダーシップが欲しいところかな〜。←まったくもって大きなお世話

                           *

なんだかんだで、今年も満喫させていただきました。
イラストスキーだけどこの小冊子は未読…というお客様がいらしたら、次回はぜひご応募を&わたくしと一緒にツッコミ入れて下さいまし♪
該当雑誌1冊と代金振り込みだけで応募可能、文庫についてるなんちゃらシールなどを集める必要がない、とっても良心的な全サでございましたですよ。

次回「9周年」は、なんと高階さんの「メガネ」がきます!  コレ
今からすっごく楽しみです!何度も言いますが、ぜひぜひ作家様はえれな嬢か秀様でお願いしたい〜っ






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Comments

■miOO様
小冊子がお手元にない状態でこんな長文を読んで下さってありがとう!
来年(9周年版)はぜひぜひご一緒にツッコンで、もとい、楽しんでまいりましょうね♪

>スーパーでお買物
よかった〜、萌えツボ共有して下さる方がいて(笑)
他にも、エスカレーターでうっかり横並んじゃってごめんなさいな2人、本屋で1冊の本を立ち読んでるふりしてほっぺにCHUっ☆…などなど、お買物ネタ(←腐っていても鮮度は抜群、笑)はいくらでも浮かんできますですよ、さすが主腐(笑)

全然関係ないけど、昨日バスに乗ったら、推定年齢=わたくしどもより10歳ほど上のおじさま2人が、わたくしの前の席に座りました。
中途半端な時間だったのでバスはガラガラ、にも拘わらずおじさま2人は狭いシートに並んで座り、終始楽しそうにおしゃべりしてました。時には耳打ちなどしながら…☆ 
でも全然萌えられず、ただただキモいだけでした。3次元オヤジ萌えはわたしにゃ〜ないと実感しましたσ(^_^;)

ファンタジー好きリンクシュさん、わたくしも応援していきとうございます。「月と茉莉花」のような名作がまた出てきてくれないかな〜☆
comment by: miru−ha | 2011/08/31 22:40
■ゆOO様
佐々さんイラスト素敵でしたね〜。今までに3回お目にかかったけど全部テイストが違うんですよね、素晴らしい〜♪♪来年もぜひご登場いただきたいです!

なるほど周防さん、ホントだ!
夜光さんのお話の表紙絵かと思うぐらい、ぴったり合ってましたですね〜。

高階さんのメガネ、メガネ♪
意外やえれな嬢はこの小冊子にまだご登場なさっていないのですよね、可能性あると思うな〜☆

>卒業アルバム
それは全サ…じゃないよね?え、あのコミックの続きってことですか?スゴイな、まだ続いてたのか…!
でも作者様、もうご体調は大丈夫なのかしら、ここんとこお名前よく見るけど…ご無理なさらずマイペースでお仕事していただきたいですね〜

comment by: miru−ha | 2011/08/31 23:00
■かOO様
いらっしゃいませ、こんばんは〜☆
かOO様の戸惑いはまさにブログ始めた頃のわたくしの戸惑いと同じでございます。
テンション高くブログ開設したはいいけど、半年ほどたってふと周囲を見回せば、他家様は皆素晴らしい知識と表現力、それに比べて拙宅はほんとにもう、独りよがりっていうかなんていうか…。
今でも改めて我が身を振り返ると、わーーーーーっ!!と叫びながら走り去りたくなりますが、それでもここまで楽しくやってこられましたのは、萌え友様方(もちろん、かOO様も)が、見捨てず呆れずお声かけし続けて下さっているからでございます。
わたくしの方からお願いいたしますです、どうぞ今後ともお気軽に遊んでいって下さいませ!
声かけしづらいモードの記事があがりましたら、「ちょっと!コメント書きづらいよ!」ってツッコンでやって下さいな。


>流星香さん
封縛師シリーズと彩さんイラストの「Walhalla」を2冊だけ読みましたが、死神学園シリーズは知りませんでした。信長ってあの信長?!もしや転生系ファンタジー?おおお、面白そう!

>凛として咲く花の如く
この曲大好きなんです、カッコイイよね!歌うと難しいんだけどね!←カラオケに入ってる←既に歌ってみた(笑)←ニコニコ系やポップン系を歌うたい時はJOYSOUNDに限るよねっ♪
BASARAのMADにも使われてましたね〜。
映画もアニメもパン祭りも終わっちゃって、筆頭に会えないのが寂しいねぇ…

comment by: miru−ha | 2011/08/31 23:46
どうしましょう。。来年のメガネのこと考えただけでバクバクしてしまいます!表紙衝動買いして、高階さんに苦笑いされたけど、買ってて良かった(心から)。。。
comment by: iku | 2011/09/05 23:17
■iku様
うんうん、来年の小冊子が楽しみですね!
今年と同じ応募要項なら、年明け発売の小説リンクス(2012年2月号か4月号どっちか)で応募…のはずです、確か。
でも今年は円陣センセのイラストがまだ来ないんだよね〜、残すは12月号しかないけど…大丈夫だよね?くるよね?
comment by: miru−ha | 2011/09/07 23:15

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