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「SH(シュガーハイ)」 オハル/佐々木久美子

評価:
オハル
二見書房
¥ 650
(2008-12-19)
コメント:本格社会派BL!

なんてスタイリッシュな表紙!
即座に目を引きましたがこのペンネーム…あとがき見ると新人さん…?
かなり悩みましたが、新人作家さんで佐々木さんイラストなら「期待の新人」って事かしら?表紙だけでもソンはないかも?と考え直し ネタのつもりで購入したら。
面白いと期待したいあまり、点が甘くなってるのかとも思いましたがそういうことでもないよな。

ずばり、面白かったです。

文章も変に作ってなくて、するっと入ってくる。漢字多くてページ黒いですが(笑)
イメージソング探してないけどいっちゃいます!(※12/28付 イメージソングUPしました。)
 
なんちゃってあらすじ
家族を凄惨な事件で亡くし、今はお荷物扱いの元キャリア警部・柘植。事件の原因となった麻薬を追っていて麻薬取締官・早瀬と出逢う。お互いの権利を譲らない2人だが、暴力団と内通している麻取がいると聞き…





それでは、かなりネタバレ感想です↓
  ◎イラストチェック/佐々木久美子
カラー★★★★☆4・5
眼福です。今年度No.1出ちゃいました。
構図も色使いも素晴らしくクール!タイトルロゴまで全てのバランスが非常に良い。イラストもさることながらカバーデザインの勝利でもあります。。
表紙と口絵、対になっています。本編読み終わった後に見るとニンマリ。
ただ、口絵は表紙とのファッション的な違いがもうちょっとはっきり出ると良かったかな。抑えたトーンの色調なので(そこがいいんですが)、差がつきにくくなってしまってせっかくの「対」の効果が薄れてしまいました。

この絵師さんは作品によって画風をかなり変えてこられます。
着色方から(多分)画材、構図など本の内容に合わせたタッチで仕上げる並々ならぬプロ意識、いつも感じいります。イラストによる「プロデュ―ス」という意識をこれだけ強く感じる絵師様は他に奈良千春さんぐらいしか思い浮かびません。
おかげで「佐々木さんが表紙」と聞いたら例え買わなくても表紙だけは必ず店頭でチェックしてしまうのです。(やな客だな〜)
カット★★★☆3.5
カットもいいです。P141の柘植。こうゆう事なのね!
新人さんゆえか少々こなれてない文章がでてきますが、イラストが助けてくれます。
攻めがくたびれたおっちゃん設定なのでもう少し小汚くても良かったかもしれません(どう見ても20代だから)

◎本編感想
自作のなんちゃってあらすじ、ここまで苦労したのは初めてかも。出来も最悪。
とても2、3行で表せない、とにかく中身詰まってます。よく1冊でまとめたな〜

ジャンキーの無差別殺人で身内を殺された元キャリア。
少ない人数で麻薬根絶の大儀を果たすために囮捜査も辞さない麻薬取締官。
CIA×FBIのような膠着状態で お互いの縄張り争いが新たな犠牲者を生んで…そこに絡んでくる「内通者」と陰謀。

こういう本を選ぶ読者はほとんど英田さんの名作やらいわゆる警察小説がすきだろうと、ほぼ見越して書いています。
このぐらいは知ってるだろう的いい意味の開き直り感がいっそ小気味いい。「エス」やら「長ムシ背負わせる」など業界用語の説明も一切しない。

過去の事件に絡めて警察庁と麻取の難しい関係を理解できるように説明してあって安易に「麻薬取締官とは…」な説明が入らない構成もうまい。
犯人逮捕で警察に踏み込まれる店側の事情まで折り込んであって思わず唸ります。あらかたの小説は警察やヤクザ、またはそこの店員が主役であり、ただの取引場である店をヒーローが散らかしまくるのは当たり前。その後始末をする側を書くことはまずありません。
この作者さんはスポットの当たるヒーロー以外の日陰の人物にも目が届く、というか、むしろそこを書きたい舞台裏作家さんと思います。


陰謀の黒幕はしょっぱなからオーラ出てるのですぐ読めますが、黒幕が誰かより受がどうなるのかが心配でバレても特に気になりません。(ただ作中でのバレ方はあまりにもあっけなくて、ここまでの緻密さはどこへ?とは思うけど)
初めて読む人で作風が判らないだけに、受が木原さんや水原さん並みに扱われるんじゃないかと正直ビクビク。
イントロがグロ重でしたし、ラスト近くは本気でヒヤヒヤページめくるの恐かったです。


結局作者が言いたいことは、腐った世界=開いた箱はそのままだけど、2人のような人間がいる限り箱に残った希望は生き続ける、という事なのでしょうか?BLだからメインはラブなんだろうけど、かなりの問題提起です。
別の菅田がどこかに用意されている、の1節はシビレました。

こういう重い主題とBLという甘いお約束に縛られた恋愛を同立させるのはやはり難しいですね。それでもこれはかなりのバランスで書かれてると思います。

ナンギだったのは、攻の性格が序盤で受ける印象と本編中では違っており(もしかして後付けかな?)思考回路(特に恋愛)がよくわからなかったとこでしょうか。
冒頭シーンであんな風に壊れた笑みを浮かべる人が、電話一本でウキウキ全力疾走(笑)する?
それほど恋は素晴らしいって事か?

肝心の?H部分はよくある「薬で乱れバージョン」かと思えば攻にとんでもない後日談があって、笑いつつも目からウロコ。そうだよね、当然ありえるよね。でもここ書いてきた人他に知らない(大して知りませんが) ただ、ああいった薬をあんな風に使ってHして中毒にはならないんでしょうか。
粘膜から直接キメてHしたら廃人だ、とか言うセリフを他のBLで読んだ事がありますが、それもBLのお約束で実は一度くらいならOKなの?
こればかりは経験者に聞くこともできません(ははは)


終わってみれば作風が判らなかった事がより楽しめた要因かも。
1作目だから?かなり注ぎ込んでる造りです。
2作目もこのテンションでいってくれたら、ワタクシ的ごひいき作家さん認定させていただきます 

◎メージソングはスタイリッシュに、
  「brokedown」  MONKEY MAGIK/ アルバム「TIME」より
歌詞は
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=70525
アコースティックでありつつ今風でもある、う〜ん実力ケタ違い。
この曲は珍しく、恋の終わりを迎える男のちょっと強がりな心中を歌ってて(…と思うんだが)、これから始まる2人にはあってるかな、って事で。
動画ないですがCD等でぜひ聴いてみてください。絶対イイから!お近くなら貸しますよ(笑)

それにしてもパワハラとセクハラを極めている某上司、厚生労働省ってすごいとこです。






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Comments

はじめまして
私もこの本いいと思いました。
マトリにはなかなか縁がないですから(*≧m≦*)
来年もたくさんの本の紹介心待ちにしてます!
comment by: りょう | 2008/12/31 21:27
りょうさん始めまして!miru-haと申します。お返事遅くなり申し訳ありません。
コメント嬉しいです! 本当にありがとうございます!!
オハルさん 掘り出し物ですよね、2作目も期待!です。

ご声援、ガゼンやる気が出ました!こんな自己満足に付き合ってくださる方がいるのがほんとに嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。
comment by: miru-ha | 2009/01/04 01:21
初コメ失礼いたします。
アタシはこの作家さん同人誌で全部持っていまして。
同人誌の1.5倍の増量セールです。という作者さんのあおりにつられて買いました(笑
早く、続きも本にならないかしら?と待っている状態です。
自分のオススメを誰か他の人が紹介しているのを知ることが出来るネットって、すごいなぁと思います。
comment by: 真名あきら | 2009/01/04 12:47
真名あきらさま、はじめまして!コメントありがとうございます、本当にうれしいです。ブログ拝見させていただきました。す、すごい…鳥肌立ちました。師匠…。
こんな目利きの方が注目していたオハルさん、やっぱりタダ者ではなかったですね、やるじゃんワタクシ。

>早く続きも本にならないかしら?
つ、続きあるんだすか!?コーフンして変換おかしい!!わ〜新年早々めでたニュース有難うございます〜やった、マジうれしい!
>ネットって、すごい
本当にその通りです。こうやって新しいご縁ができて世界が広がり、遅まきながらも始めてよかったとつくづく思います。これからもご記憶の片隅に留めて頂けるとうれしいです。ワタクシは毎日突撃しますけど(笑)
comment by: miru-ha | 2009/01/05 02:48

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