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「ダブル・バインド 3」 英田サキ/葛西リカコ

 「連続餓死殺人の捜査からお前を外す」。突然、現場を追われた警視庁刑事の上條。命令に納得できない上條は、強引に有休を取り単独捜査を続ける。しかも期限つきで恋人になったばかりの臨床心理士・瀬名が急遽渡米し、早々に二人は離れることに!?一方、激化する跡目抗争で新藤が負傷!!案じる葉鳥を「俺の前に姿を見せるな」となぜか遠ざけ…!?
複雑化する事件で男達の真実の愛が交錯する。←これじゃ兄貴違いだよ(笑)


今さら☆夏休み企画「大作を読む」第1弾は、英田サキさん「ダブル・バインド 3」をご用意いたしました。
いや〜、3巻にはシビレタよー。でもってフレブラに次いで極悪だよー。ヒキが。←今年3番目の凶悪さ

先日の「アングラ作品感想集」で書かせていただきました通り、わたくしの英田アングラTOP1、2は「最果ての空」「DEADLOCK」で、ここ数年ゆるぎありませんでしたが、ここにきて「ダブル・バインド」のツボッタポイントが急上昇、前2作に迫る勢いです。



■イメージソング
                                             
石川智晶「不完全燃焼」
イメージも歌詞もぴったり!とYOUTUBEで見つけた時のわたくしは小躍りしてましたが、その後某アニメ1話をみて「えーっ!」 なるほどこのアニメのOPだったのね。←アニメ放映される前にイメソンに決めていたと言い訳がしたいのでございます
アニメイメージと切り離して、聴いてみて下さいね←難しいよΣヽ(゚∀゚;)

          

                                         

この作品は、幾重もの顔を持っておりますね。

「殺人事件」を核とした謎解きミステリー
「多重人格」を核としたサイコサスペンス
「メインカプ2組」を核としたボーイズのラブストーリー
「(死期の近い)親」を核としたヒューマンドラマ
さらにもう一つ、わたくしが惹かれる深いテーマが物語の底流にございます。(と思う)
まるで作品自体が多重人格を帯びているかのよう、誰を(どこを)中心に読み進めるかはわたくしたち読み手のお好み次第♪ 「中心」を変えて何度も読み返す楽しさもあって、なんとも贅沢な作品ではございませんか。

本日はわたくしが特に惹かれた「ドラマ」と「テーマ」を中心に感想書かせていただきました。もちろんBLブログだから、軽めながらラブもね♪←メインに据えられないわたくしのナナメ萌えツボをお許しください。

でもって、余談ながら「わたくしの感じる「エス」との違い」なんてのもちょこっと書いてございます。作品のドギモを語っておりますので、「エス」既読で、なんと言われようとエスもダブルバインドも好きだ!トンチンカンなこと書いてあっても気にしない☆という熱いアングラハートをお持ちの同士のみ、先にお進み下さいまし。←余談なのに異常な熱さで語ってて自分でも失笑する





 

◇カチカチ感想・ドラマ                             
幾重も重なる人格を完成させるのは多彩な顔、すなわちキャラクターでございます。

祥・ヒカル・ケイ、メインカプ2組、連続殺人事件の犠牲者、被疑者、精神科医・警察・ヤクザ各チームのメンバー、家族、友人…、ざっと思いつくだけでももはやフレブラに匹敵するキャストがいるような。←比較対象が毎度おなじみですみません

例えば学芸会(…て今もある?)で、クラス全員にキャスティングする事を想像してみると…。
主役、わき役、端役、モブや背景(笑)…、たとえチョイ役でも「名」がつく役を全員にふるのは難しいですよね?セリフを全員につけるなんてのはさらに困難です。
そう考えますと、これだけのメンバーを登場させるストーリーを考えつくだけでも偉業です。そしてそのストーリーを読み手に飽きなく、曲解なく伝えることはさらに偉業、そこに萌えまで込められるなら、それはもう傑作と呼んでよいのではない?

でもってこれだけの大所帯ながら、キャラクターまわしに無理&ムダがないことが驚愕です。←村人A・B・Cとか「馬の脚・前&後」的人数消化役がないって意味ね
BL作品で最も村人A扱いな(とわたくしが感じる)、「女性」「子供」までしっかり立ち位置を確保してあるもんな〜。
母、妻、娘、同僚など、今作に登場する「女性」には、皆必然の個性と意味あるポジションが与えられています(=「ボーイズ」だけでドラマを動かさない)。また、「子供」に(女性との)恋愛の失敗=ボーイズのラブの正当性を象徴させたりもしておりません。
※凡例
葉菜ちゃんがいるから、新藤は「父性」を理解出来た=父の後を継ぐことにわだかまりがなくなった=瀬名との未来を選ばないコトの説得力がある

誰もがその人生の主役であって、ワキ役などは本来存在しないのだとの作者様の声が聞こえてくるようです。


この作品では、「親子」(家族)がキーワードとなっております。(このワードがキーになること自体作者様の変化が伺えます)
人の性格形成には親や家族の在り方が大きく影響いたしますが、BLはボーイズのラブがメインなので、家族や家庭環境は受や攻のプロフィール扱い、「美しい母」とか「厳しい父」程度の描写だけで終わってしまうことがほとんどです。
が、今作ではそれをごまかすことなく真っ向から取り上げています。今作が異様な登場人物になっているのは、真犯人を隠す森の役目というだけでなく、どの人物にも家族や家庭背景をしっかり書きこんであるからです。

上条や瀬名には家族代わりの仕事仲間や恩師がでてきますし、その仲間達にもさらに家族がおります。彼らの恋愛は網の目状の人間関係の中で生まれ、その関係(=人の目)に良くも悪くも影響されながら育まれていきます。←育った結果、「別れ」の実を結ぶこともある
BLの世界では珍しい「恋愛」の浮き彫り方ですが、現実世界では本来これが当たり前、この世に2人だけしかいないような盲目的な恋など本来あり得ないのです。(だからこそ恋愛小説が生まれたともいえるか)
ゲイだってもともとは男女の間に生まれ育った子供なのですから、掘り下げれば「女性」「子供」に突き当たるのは当たり前なのでございますね。

今回、わたくしの感想は恋愛をメインに据えていないと書きましたが、これはわたくしの嗜好的問題だけでなく、作者様がそう書いていらっしゃらないからです。
祥・ヒカル・ケイと、3つの人格の誰が一番かを決められない、決めてはいけないように、今作の多彩な顔も一つ一つすべて平等に描く。
「小説」のキモ・「フィクションの中のノンフィクション」を、こたびの作家様はここに置いたのだと思います。

BLらしからぬ展望を持って、BLを書く。うむ、これぞ巨匠。
この作品は今の英田さんにしか書けない作品なのですね。


■ガチガチ感想・テーマ                                              
ようやく、わたくしなりのテーマが掴めました。でもって今作のテーマの深淵、実にわたくし好みです。(やっぱり途中で投げちゃだめだわね)
                        *
1、2巻読了時ではこの作品がどこに向かっているのか、正直読み切れませんでした。
ドクター・警察・ヤクザチームの三つ巴はBLにしては珍しいけど前例がないわけではないし、連続殺人・レイプ・ピー切断など、わかりやすい凶悪(猟奇)犯罪もバンバン出てきます。
他の顔(キャラやドラマ)がしっかりしているのだから、猟奇事件は一つにしぼってじっくり追いかけた方が緻密なミステリーが組めるだろうに、事件、ラブ(過去の決着をつけ今の恋へ邁進×2)ともに、まるで冊数を重ねるために人数と事件を倍にしたのかと勘繰りたくなるような展開です。アングラ作品外ではハズレもなくはない作家様だけに、ふとよぎる暗い疑念。
「…たためるんだよね、この風呂敷…?                          

いや〜申し訳ない!3巻を読んだ今は信じられます。4巻で優雅に折りたたまれる芸術的な風呂敷?を☆

「バンバン出てくる猟奇犯罪」の存在こそが、ミソでした。バンバン出てくるのではなくバンバン出している=作者様は「猟奇」と呼ばれる残虐行為=黒い感情のなれの果てを意図的に集めたのでした。(と思う)
あらためて本作全体を俯瞰してみれば、作者様はこの作品の中に、ありとあらゆる形の「殺し=強制的な死=他者からの理不尽な力の行使による消失」を集結させていることに気がつきます。

例えば今回のお話の発端となった事件は「殺人」ですが、殺人とは言いかえれば暴力的な「未来」の強奪です。
瀬名の恩師、上条の上司、祥の母親など重い病に苦しむ人々は、病魔に蹂躙されている最中ともいえます。
もっといえば、多重人格とは自信の死(自己存在への不信)だし、レイプは魂と尊厳の死です。
容疑者の疑いをかけられれば「社会的信用」が死ぬし、仕事を外されれば「誇り」が奪われ、一方的に別れを告げられれば「恋心」が窒息します。

溢れるほどの「死」、生命上の「死」だけではなく、故意に、恣意に奪われ、消えて、死んでいったものたちへの哀悼を、作者様はこのような形に変えたのです。   
  
そして「死」を悼んだその先が作者様の本当に伝えたいこと、今作のテーマです。

>>イメージソング・リプレイタイム>>
       

誰に責められたわけでもないのに 横道にそれた
頼りになるのにもっと 理由が欲しいよ

無難にやってく術も知らなくて
どこで笑っても まるで抜けがらだと言われてしまうね 不完全燃焼なんだよ

不完全燃焼な心を抱えて生きるのって、いけないこと?
願いがかなった後=完全燃焼した後も続く人生、どうやって生きていきたい?

                                                   

「死」を消失ととらえるならば、それが誘うものは必ずしも負的なものとはいえません。
「両想い」すなわち「片想いの死」ともいえますし、「猜疑」が消失すれば「信頼」が生まれます。
黒を転じれば白となるように、ひたすらに「死」を見つめることは、「生」とはどういうものか、人はどうやって生きていきたいのかを浮き彫りにしていきます。←生きていくのか?ではないところがミソ

ダブルバインド=メッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況とは、二者択一のどちらにも正解がないことで自己を見失うことだといいます。ならば「生きていきたい」自分と「生きていく」自分の矛盾は、まさにダブルバインドなのでございましょう。

人生の岐路に立った時人は進むべき道を1つ選びますが、選択しなかったもう片方=己の選択と違う「道」にはもっと違う未来(大概は選んだ道よりステキな未来)が待っていた(いる)のではないか、と思うのは人の常ですね。←※余談【「エス」との違い】をご覧いただければ幸いです
かけ離れ過ぎる理想と現実を、YESと受け入れながら拒絶し、NOと言いつつ許してしまう、人の心は矛盾だらけです。それに捕らわれて、先に進むことも、もちろん戻ることもできず、ついには自分で判断する=「選ぶ」という行為さえできなくなっていく=「自己」が希薄になっていく、その端的な例が多重人格=祥とヒカルというキャラなのでございます。

よって彼こそ今作のテーマの象徴=作品の主軸、でも彼は受でも攻めでもない、それなのに「BL」の主役なのです。

ここでも同じことをつぶやいてしまいます。
BLらしからぬ展望を持って、BLを書く。うむ、これぞ巨匠。


【余談…ですが、英田アングラを愛するわたくしにとっては大事な余話】
英田さんの名作「エス」の椎葉は、まさにこのタイプ(「人の常」過剰反応タイプ)でございます。
彼はその人生で選んできた自分の選択(現在の自分)を否定しまくり、先に進めない、過去に戻りたい、今を拒絶して命すら捨てたいという激しく病んだキャラでした。宗近の文字通り捨て身の愛=過去を捨てて椎葉との愛に生きる選択によって、ようやく今の自分を肯定できる=自分の愛を信じられるようになるまでの、魂のリバース(再び生まれる)ストーリーが「エス」だったのでございます。だから生まれ変わった後の椎葉は、以前よりもずっと強くて、しなやかで、美しく、後日談SSやリンク作に登場する度にトキメいてしまうのですね。
対して、お相手の宗近は「あの時欲しかった救い」、底なし沼に沈みこんでる自分を迷わず引っ張り上げてくれる力強い救いの手です。どん底まで迷った時、苦しさから逃げ出したかった時、そんな手があればと願ったことが誰にもあるはず。当時の作者様にとって宗近…というか、攻はすべてそのような存在、そして受はご自身の心の拡大投影だったのだと思います。ゆえにこのままアングラを書き続けたら、心が疲れて書けなくなるかも…とエスを読んでいた時は本気で心配してたのでした。
この後作者様がどのようにお変りになったか、それが「最果ての空」と今作「ダブルバインド」に詰まっているのでございます。

今回のダブルバインドの祥&ヒカルは、極端ながら抱える闇は椎葉と一緒、しかし心の救済に「恋愛」を割り当てていない=自力で立ち上がる姿を描いている&彼の救済だけをメインに据えていないことがすごいのだと、ここまでエンエン書いておるのです。

今作だけ読んでもすこぶる面白いが、過去作から読んできた読者にはそこに感慨を加えることができます。わたくしの寡聞かもしれませんが、一般小説界にはたくさんおられる自己投影型作家様は、腐界ではあまりお見かけしませんのです(SさんやKさんのように人生観を作中に盛り込むのとは意味が違います) 
執筆の初動動機が萌えではない作家様にしかできないことなのだよね、英田さんはそのうちBLではない小説もお書きになるのではと思いますです。それも楽しみだ〜♪
<余談終了>
                          *

この作品が「エス」と大きく違うところは、選んだ「今」だけでなく、選ばなかった「もしも」まで肯定しているところでございます。
二者択一のどちらにも良い結果が待っているという真逆の肯定矛盾もまた、「ダブルバインド」と呼ぶからです。

例えばこんな問。

全力を尽くして1時間練習する? 8分目の力で2時間練習する?

どちらを選んでも、結局練習する=力がつくことには違いがないですね。
ここで、結果が同じならどっち選んでもいいじゃん☆と投げやりになってはダメなのですよ、大切なのは「選ぶ」という行為そのものであって、結果に固執したり、結果を決めつけたりで自己が有する権利を放棄してはならないということなんでございます。
人生の岐路につきものの二者択一、そのどちらを選んでも正解=良い結果が待っていると信じられれば、「決定」=自己判断への不安や混乱は払しょくされ、やがては自分への自信=生の喜びを取り戻せるのです。

まあ実際はそこまでポジティブに考えることは難しく、あの時ああしておけば…な心を抱えながら人生を歩んでいくわけですが、「ダブルバインド」の二面性、心を病むほどの否定矛盾と人生をたて直すほどの肯定矛盾に気づいた上で後ろを振り返るのならば、時には全く違う景色が見えるかもしれない、そしてそれは逞しい攻様以上の救いの手になるかもしれない、ぐらいに思えばいいのではないかな〜。


そんなことを考えながら、消えていくヒカルに上条が言った言葉を反芻してみます。
悔いが残らないようにと退院してきた、野々村管理官の覚悟を推し量ってみます。
「全部を捨てる覚悟がない人間には、何もできません。」と威圧する、美久の心情を想像してみます。
奪われ苦しいままだった瀬名と新藤の恋が、懐かしく大切な想い出に変わったのは何故かと問うてみます。

矛盾を認めるもの。認めないもの。しがみつくもの。解き放たれるもの。

次巻で終わるというこの作品がどこに向かっているのか、複雑で美しい風呂敷の造形がおぼろげながら見えてきた気がいたします。
あとは、わたくしの解釈が見当違いのトンチンカンでないことを祈るだけだ(笑)


■ゆるふわ感想・ラブ                               
上条×瀬名、新藤×葉鳥、その過去と、今作には2.5組のカプがおりますが、ドラマとテーマに比べると、ラブはどのカプもあっさりめです。
人との関係を多角的に見つめる中での一角度としての「恋愛」なので、通常BLに比べてラブエロが少ないのは当たり前なのですが、それでも今作の「恋」のドラマの掘り下げは、少々淡いかもしれません。←他が濃すぎるともいうか(苦笑)

3巻は0.5組カプ(新藤×瀬名)に実った「別れ」の実が切なかったですが、あそこまで昇華させてしまった恋心を「過去のもの」に納めておけるかどうか、人ごとながら心配です。
今生でもう会えないわけでなし、言葉だけでなく、あのようなキス=肉体的接触まで許してしまったら、普通の男と女なら間違いなくやきぼっくいに火がつくところですよ?ましてや相手はBLヤクザ=その身に炎と獣を飼っている男だよ?作品中誰よりもピュアってのは反則でしょう(笑) 
やきぼっくいが炎上してバックドラフト、周囲を巻き込み怪我人続出☆が正しいBLヤクザのバーニングラブでございますよ。
※BLヤクザのバーニングラブイメージ画=奈良様のこんなん→

親子とか3Pとか、カタギの皆様の家庭内恋愛の方がデンジャラスってのはどうなの(笑)
学生時代の瀬名が上条ではなくて新藤を選んだのは、BLとしては珍しい展開で面白いと思うんですけどね。

お気の毒なのは葉鳥です。心身かけてホレた男の亡き妻はスゴ過ぎ女だわ、元カレはいろんな意味で美しい男だわでは、お若い彼が頑なになるのも当たり前です。恋愛において「想い出」ほど厄介な敵もおりませんものね。ただでさえ「自分の敵は自分」なツンデレクイーンなのに、敵倍増☆
危ない事件に首を突っ込んでさらに敵を増やし、とうとう絶体絶命です。こうなること目に見えてるんだから、ガードをしっかりつけるとか、いっそ監禁するとか、オトナの極道らしく守ってやりなさいよ、若頭!←でもわたくし、ヤクザだと思わなければ新藤のようなきりっとしたヘタレ男(自覚なし系)は結構好きです(どこぞのスペイン男のようでかわいーんだもん♪)

この方々に比べると上条×瀬名組はもはやお笑い担当(ヒドイ)、イメージするのはただ今人気の「タイガー&バニー」!もう脳が勝手にタイバニのお2人の声を自動変換してしまいます。わはは!
いいケツしてるバニーちゃん、瀬名のモンローウォークに爆笑、上条の名セリフ、「よし、ホモになろう。」にさらに爆笑です。←某特急CM、そうだ、京都行こう。」を思い出したのはわたくしだけではないはず 
誰もかれもがグルグルグルグル×3してるので、上条のような無印良品(シンプルイズベスト)が、最強のヒーローに思えてくるよ(笑) 

過去にケリつけ涙雨が降って、どちらのカプの心地も固まりました。さあこれから大盛り上がり…とはいかないのが我らがアングララブでございますね。エロ甘のヌレ場に到着する前に、命懸けの修羅場を潜りぬけなければなりません。
命懸け度では、ここまでは完全にヤクザ組がリードです。エロ甘度は命懸け度に比例いたしますので、ヒーロー組は今後かなりがんばらないとお笑い担当で終わっちゃうぞ〜

【余談・ドラマCD】
後書きにCD化決定とあったので、わ〜っやっぱり!こりゃキャストは絶対タイバニのお2人だ♪などと色めき立ったのですが、後日発表されたキャスティングは全く違いました。えへ、そりゃそうだよね☆
でもさ〜、CDってことは、腐ルチンやら腐ニャチンなどのチン語録を役者様が連呼してくださるシーンがあるってことだよね?ははは、早くもCD化になった理由が分かりました☆

【余談・次巻で終わり】
「わたくし予想は全5巻」って以前書きましたが、次巻で終わりならわたくしの読み、大外れ?
いやいや、今んとこイイセンいってるんですって!

もともと「5巻」予想は、キャラ文庫の英田傑作作品「DEADLOCK」を上回る作品(質的・量的ともに)を出版社様側が狙っているだろうとの読みからです。
でもって前作が全3巻+外伝1巻の計4巻だったので、今回は全5巻(本編だけで5巻or全4巻+外伝1巻の計5巻)かな〜と予想したのでした。
次巻で終わり(全4巻)ってことは…きっと出ますよ、外伝が!




◆イラストチェック/葛西リカコ(アート派)                            
                                                                          
■3巻(2011-06-25)
カラー★★★☆
今回の美しさは、過去作一ですね!
体はビッチだけど心はオトメ☆な典型的BLクイーン葉鳥と、由緒正しい?極道のカリスマ御曹司・新藤のハイスペックさがよく出ております。(表紙ではヘタレかどうかわからんでもいいもんね、笑)

でもせっかくのシリーズ物なのですから、イラストなり装丁なりに何かしら統一感が欲しかったところです。でもってデザインでの演出は期待できない文庫さんですから、ここは絵師様ががんばらにゃ〜。

1,2巻を上条×瀬名にしたなら、3,4巻は新藤×葉鳥にするしかなくなってしまいます。(それ以外を持ってきたら、無計画性がばれてしまう)それではクライマックスの4巻が弱い。        
せっかく作者様が心血注いで多人数キャラを舞台に上げてるのですから、このカプイラストは2巻で実現しておくべきでした。(または2巻に祥とケイとか)
そうすれば最終巻では犯人含めた多人数を持ってくることも可能、この作品はラブオンリーではないのだと表紙で伝えられます。
絡まないカプ2人だけの構図は、同文庫の英田さん傑作表紙絵を意識し過ぎにも感じられるんだが、アレとコレとでは作品とラブの方向性が全然違うんだもの、むしろアレに挑むつもりで、ご自分の個性を信じて突き進めばよかったのに…。
口絵2枚とも描き下ろし、さすがキャラさんだ〜♪♪

・参考画
      
  1巻(2010-06-30)     2巻(2010-12-01)

■カット★★★
毎度天空ビジョンで申し訳ないが、これも過去作に比べると格段にいい♪表紙もそうですが、葉鳥や新藤は絵師様も描きやすいのかな、P176なんてとってもステキ♪
問題は上条×瀬名ですね。特に上条がカットごとに別人&管理官やら先輩やらオヤジが3人並んじゃうともう誰だかわからない〜☆ 35歳以上のオヤヂを描き慣れていない方=ご自身と同年代のイラストばかり描いている、恋の妙齢期の絵師様だと容易に想像できますし、人物の描き分けができない=デッサン力不足=キメ絵(好きなポーズ)しか描いたことがない方=アート派ということも容易に判断できます。
P115なんて貴重なタイバニカップルの絡みカットなのに脳内修正物質総動員です。
え〜と、瀬名の胃から生えてる足に「腰」を加え、上条の体に「厚み」を加えて、いったんもめん状態から脱出させ、加えてフェイスラインをもうちょっとシャープにしてヒゲオヤジのワイルドさに磨きをかけると…うむ、カッコイイ☆

以前もどこかで書きましたが、デッサン狂ったボディでのH画は萎え力倍増☆、つけ加えまして「チェック」がとっても書きづらいです。言葉を選ぶのに通常の倍以上の時間がかかるので今のわたくしには致命傷、本編がここまででなければ読書メーターコメントで終わらせていたかもしれません。
解決法が分かっている&カッコいいキメ絵の描ける方=魅せ方が分かっている絵師様なのだから、ご本人さえ覚悟を決めればすぐ解決できるんだけどねぇ。

P197の美久ちゃんがかわいいです♪(上条が見切れ過ぎだけどね、笑)
やはりこの方は高階さんと同様のイノセント絵師様でございましょう。描きたいのは「イケメン」であって、「イケメン同士のガチ絡み」ではない方、しかも女の子描くのもかなりお好きな絵師様と思います。
硬質なタッチから今回のような現代ものによく起用される絵師様ですが、コスプレちっくなファンタジーとかの方が魅力が活きるように思います、描かせてあげればいいのに。←まずは得意ジャンルで挿絵としての場数を踏んでから、苦手分野で実力UP…という育て方が新人絵師様には理想的と思う、などとまったくもって大きなお世話な見解を抱くわたくしであった…。





お疲れさまでした〜!出来るだけ短くと心掛けたのに、またも激ナガになってしまいました。
激ナガ感想=わたくしにとっては大作です。つまり夏企画のタイトルには、「大作を読む」のは皆様だって意味もあったのですよ、わはは☆←笑えねーよΣヽ(゚∀゚;)
まあある意味、3冊分感想ですので、どうか大目に見てやってくださいまし…


にしても、長いこと抱えてたな〜☆
3巻がこんなにいいとは思ってなかったので(失礼な!)、感想を書く気もなく軽い気持ちで手にとって、あれから5週間以上…。
フレブラ感想と並行はしんどかったですが、書きたかったことはすべて書けたと思います。


ここまで読んで下さってありがとうございました。
次回はちょっと違う指向でお送りするつもりでございます。またも大作ですが、よろしければ遊びに来て下さいませ




                                                                                   〔絵師:葛西リカコ〕
      


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Comments

■奈O様

うわあああ、行かれたのですね真夏の祭典へ!すごいすごい!
お疲れはもう取れましたか?クタクタになった甲斐あるお宝だったのでございますね、いいな〜私も早く見たいよ、手にしたいよ!

>ビセンテ
そういえば聖ビセンテの記述どっかにありましたね、なるほど水瓶座か♪おお、双子座のわたくしと相性バッチリじゃないの〜(≧ω≦)

あれ、もしかして和哉のプロフィールもあるのかしら、きゃ〜乙女座?乙女座?
ああ、早く読みたいな〜!キャラさん数量制限なしで頼みますよ、ホントに!

>ショートショート
えええええ、本当?わ〜ん読みたい〜っ!!
なぜ、なぜ前回のJ庭でも実現してくださらなかったのか…(号泣)

ちなみに6月J庭の松岡さんブースに朝イチで特攻かけた時、お着物姿の女性がお休みの張り紙を出しているところに出くわし、既刊すら買えないことに大ショックだったわたくしはその方に「すっごく楽しみにしてたので本当に残念です〜」と泣き言(ほぼ半泣き)をダダ漏らしてしまったのでした。するとその方は「すみません、本人に言っておきますので…」とおっしゃって下さったのですね。
その時はショックが大きくて、いただいたお言葉を深く考えなかった(というか考えられなかった)のですが、今思えばあの方は松岡先生のお身内の方だったのかもしれない…

でもって私のように半泣きのファンが他にも大勢いたので、先生は今回ショートをご用意して下さった…とか考えるのは穿ちすぎですかね☆
そう考えるとちっとは救われますよ(笑)、楽しいオタ旅でしたけど、このことだけはほんとにほんとにガビ〜ン☆だったからね〜σ(^_^;)

>紙
そうなんです!若干紙フェチ入っているわたくし、今回の大だけど小冊子の印画紙が何なのか非常に気になっておるのです。華麗イラストともども製本そのものもたっぷり味わわせていただきますよ、徳間書店さんの本気…見せていただくわ!(笑)

comment by: miru−ha | 2011/08/17 20:41

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