スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

 

励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
- | - | - |

「憂える天使〜アンジェロ〜」 成瀬かの/穂波ゆきね

・あらすじ
結婚して、幸せな生活を送っていた里玖とクラウディオ。だが、クラウディオを狙う殺し屋に里玖が攫われてしまい!?

あれこれネタばれておりますのでページ折らせていただきますね 


◇イメージソング
「うつくし」 茶太
      
血と殺戮に湿った闇の中で、密やかに生きる私のアンジェロ。
清らに気高い心のままに、そばにずっといておくれ。
すべての暗黒は私が引き受けるから…。  


な、イメージで選んでみました。


  う〜ん、これはショック…。この「あらすじ」はどうなの
密林から頂いてきましたがこれ読んで、「キャ☆この本読みたい♫」と思う方いらっしゃるでしょうか?
わたくし的には、前編「僕の悪魔(ディアボロ)」よりずっと面白くいただいた作品でしたので、このコピーは正直笑いを通り越して口惜しいです。売る気あるんかいな…。

         *           *

おっそろしいイタリアンマフィアのドンの幼な妻(なにやら懐かしげな表現だが、本編に出てくる)に収まってしまった東洋の神秘・里玖クンが、健気であるが穢れのない天使パワーで、次々と悪魔を堕落=ご正道に戻していくという天使最強伝説譚。←かなり違う

17歳で白の半ズボンはワイセツ系犯罪だろうとか、東洋人の肌が国際j犯罪(しかも重罪)を犯してまで手に入れたい&マフィアのドン2人を落とす程スバラシイということは世界規模での常識なのかとか、マフィアのファミリーのマンマより一般日本人のマンマの方が鬼畜である日本という国に警鐘は鳴らさんのかとか、ツッコミどころは満載ながら、「現実」の掘り下げと切り捨てのバランスがとても良いので、「ウソ臭い作り話」ではなく「ステキな夢物語」として受け取められます。
イラストともども楽しい読書時間を過ごすことができました。

この作品中でわたくしが特に気に入っております設定は、伴侶とまで言いきって結婚生活(笑)を送る2人がちっとも言葉が通じないというところでございます。
極東の少数派言語・日本語をなんなく理解するアラブの王様とか、数カ国語ぺらぺらの有能リーマンなど、言葉の壁はほぼ0または数ページで乗り切るのがBL界のお約束でございますが、この作品は2巻を重ねてもいまだ律儀に2人は言葉で愛をかわせない、お互いにイタリア語と日本語が不得手なままです。
それどころか言葉が通じないからこそ可能な一風変わった「愛の言葉」の使い方で、高まる2人に萌えさせられてしまいます。
うむむ、新人様と思っておりましたが、なかなかのハイテクでございますよ。

都合の良さを封印して実現させる、いい意味の荒唐無稽と甘い夢。なかなか骨太な創作精神をお持ちの作家様とお見受けいたしました。
このまま(2人の言葉が通じないまま)どこまでいけるのか、3冊4冊とぜひとも挑戦していただきたいところです。←これ以上日本語を理解するサポーターが増えないことも条件に入れときます(笑)


■イラストチェック 穂波ゆきね(コミック派挿絵マスター)
前編「〜悪魔」は、この作品にゆきねさんを選んだ理由は一体何だろうと熟考してしまう作品でありました。ゆきねさんの個性のどの辺りをこの作品とシンクロさせたいと出版社サイドが考えたのか(=この作品のどこを押したいか)がよくわからなかったのです。
天使の「聖」を最優先に考えて、里玖の清らかさと一見マフィアに見えないイイ男の攻めってところを最も追求するなら、ゆきねさんはベストとも思えるのですが、タイトル「僕の悪魔」でしょう?
血の掟に追順するイタリアンマフィアのドンの「悪魔」部分を追えば、もっと重厚な筆致で血みどろの遺体を蹴って転がすぐらいのシーンを描いちゃうなかで、だからこそ求める純白ぐらい、の濃い描写を得意とする絵師様(加えて少年も上手い方、なかなかいないけど)の方がこの作品には合っているのではないかと、「〜悪魔」では思えたのです。

結局「〜悪魔」では結論が出ないまま「〜天使」を読んだら、すとんと納得できました。
2人が両想いになった今作「〜天使」はどのイラストもゆきねさんの魅力満載、甘くてクールで艶っぽい。絵師様も相当入魂して描かれたのがみてとれます。リアルを追って「血みどろ」にしてはいけない作品だったのですね。
この作品は「悪魔」と「天使」2冊読まなければ、終われない作品でございます、これから読まれるのでしたら、ぜひとも続けて読むことをおすすめいたします。

カラー★★★★ 口絵★★★★★
今作の口絵の特に素晴らしいこと!
鎖で繋がれた里玖を頬ずりせんばかりに抱きあげるクラウディオ…おもわず「ぎゃ〜っ」 
黒髪の天使のために殺し屋・フェランドが選んだ素晴らしく華奢な鎖(ほぼアンクレット、笑)のおかげで麗しさ倍増です。
さすがイタリアーノ、小道具にも美意識が高いです。 おっさんグッジョブ

カット★★★★
ゆきねさん描く「殺し屋」!超レア!!
天使に転んだヒゲのおっさんに抱いたわたくのイメージと、ゆきねさんのイラストはぴったり。気持ちイイ。彼の活躍する続編希望。






                                  〔絵師:穂波ゆきね〕 〔カラー:★★★★★〕〔カット:★★★★〕

【関連記事リンク】

    励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
    [小説・作家名な行]成瀬かの | comments(1) | - |

    スポンサーサイト

     

    励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
    - | - | - |
    <<prev entry | main | next entry>>

    Comments

    ■ゆOO様
    わ〜♪♪そおっと上げておいたのに、よく気づいて下さいました!画像のご連絡もありがとう、助かりました!

    感想は以前からほとんど手を入れてないんですけど、イメソンをどうしてもつけたかったので…。
    血と殺戮の「ファミリー」=超アングラ舞台でこの清らかさ(笑)、イメージソングも、ひっそり、でもしっかり輝くような曲がよかったのです。茶太さんのこの曲はまさにそんな感じかな〜と。
    気に入っていただけて嬉しいです♪

    いつもお心かけて下さってありがとう、なかなか思うように計画が進まずちょっと凹んでますが、もうちょっと!あとちょっとで上手く回る(気がする)ので、今後ともどうかお力添えくださいませ…!
    comment by: miru-ha | 2011/07/17 20:23

    Leave a comment