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「君が恋に溺れる」全3巻 高永ひなこ

      
   これ1冊で終わる予定だったのがよくわかる表紙
◆1巻あらすじ
主藤礼一郎は呉服屋・藤乃屋の見習い社長。世間知らずで実直な礼一郎に次第に惹かれていく先輩の陣内。そうして目覚めていく“恋”という名の感情は礼一郎をどう変えてゆくのか!
◆2巻あらすじ
呉服屋に勤める陣内の上司は、社長令息の主藤礼一郎。最初は反発していた陣内だが、色々とあって今は恋人同士。そんなある日、礼一郎に対し陣内の先輩・鬼島がちょっかいを出してきて…?
◆3巻あらすじ
呉服屋・藤乃屋に勤める陣内にとって、上司の礼一郎は可愛い年下の恋人。だが、礼一郎のお見合いをきっかけに二人の心はすれ違うことばかりで…?

華やかなお絵柄、扇情的なタイトル、BLと聞いて浮かぶイメージがほぼ備わっているわかりやすいマンガです。

いや、「でした。」

少なくとも1巻ではそうだったのです。
お絵柄はもとより好きですが、ストーリー的にはあらすじがほぼ全すじ、礼一郎さん(こうとしか呼べない、笑)のあさってな思考回路(煩悩0の人造人間タイプ)がツボった以外はまあ、BLコミックだからこんなもんかな〜ぐらいの感想でした。
美麗な絵を楽しむだけなら特に急ぐこともなく、発行後すぐ買った2巻も長いこと積みっぱなし、3巻が出るのを機にようやく手をつけたのがつい1,2ヶ月前です。

読んで大後悔。なんでもっと早く読んでおかなかった、わたくし?!
御曹司にお見合い話、ステキ当て馬、気持ちのすれ違いから力尽くなどなど、「BLコミック」がイメージさせる王道あれこれは外さず、でも右肩上がりに面白い。

人の数だけ萌えがある、と日々実感するBLライフではございますが、それでも「王道」「テンプレ」「イメージ」という言葉があるのだから、多くの読者が求め楽しめる「萌え」というのは確実に存在するってことで…。この作品は、そういった「萌え」にあふれているのです。
狙っても表現できないことも多い中、「あふれている」と感想に書ける幸せ♪


1巻では「恋に溺れ」てしまったのはあさっての人・礼一郎さんでしたが、2巻では陣内、3巻に至ってはなんと鬼島です。←化けたのよ、この人が!満足度の半分以上を彼が持っていきました
上がる株あり、下がる株あり、ブレない株ありと、全部「買い」に描いてないのがこれまたわたくし好み。ベタだけど面白いのではなくて、ベタなのに面白いのでございますね。
ひなこ嬢、いつのまにこのようなエンターテナーに。←相も変わらず天空ビジョン
人気が出た故の連載延長(実際そうだったと思うが)だとナめててごめんなさい!です。

鬼島の攻め方がとても美味しいので、途中から「攻め×攻め」の妄想を見てしまいました。
「攻め×攻め!」との踊り文句につられて読んでみても、どう見たって片方が受けとしか思えない、ただの攻め×受けで終わってる誇大広告作品が多い中、狙ってないのにいい夢見せてくださるとは。
3巻の陣内、あれは絶対誘ってるデショ!喰われたくて鬼島を部屋に入れたんデショ!←違うと思う
だったら無駄な抵抗は止めて素直になっちゃいなよ、YOU!とつぶやいてしまったのは礼一郎さんに申し訳ないんで、ここだけのオフレコで。

…わたくし「攻め×攻め」も萌えツボだったのですね。


3巻で終わってしまったのが至極寂しいんですが、これ以上続いて今の質を落としてしまうのも嫌なので、このエンドマーク、甘んじて受け入れねばなりません…。



 

※ここより超アホアホつぶやき
極上画力で、難しい「和服」も最高に美しく(よくぞ呉服店舞台にしてくださった)、礼一郎・陣内・鬼島と3人3様のキモノ男子にトキメキ死放題♪←この3人があまりにキラキラしく、お見合い相手との4ショットでは彼女に同情した。
麗しい殿方はよいですね♪

そこで、もしわたくしが「君が恋に堕ちる」の春(はる)と司(つかさ)まで入れて逆ハーレムを作るとしたら、と妄想してみました。←妄想にタブーなし
※夫、恋人、息子、弟、従兄弟、友人、上司、部下からチョイス


・恋人…鬼島←3巻での男ぶりに溺れかけた。生活を共にする夫ではなく、
          恋人としての距離感でメロメロにしていただきたい。

・部下…陣内←懐深いが器小さい、さらに感情直下型で思ったよりめんどくさいタイプでした。
          「友人」でも振り回されそうです。
          部下というか同僚なら頼もしい&衝突も外貨獲得の不可抗力と割り切れる

・弟…礼一郎←身内だったら一層味わい深いカワいさと思います(笑)

・息子…司←ホモに走っていただきたくはないが、自慢の息子になりそう

・従兄弟…春←適度な距離で鑑賞したいので、この中だと従兄弟かな?

…ありゃ、「夫」と「友人」がいない。決して現実に満足しているわけではないのに(苦笑)
「鬼島編」(あるんですってね)で補充します。






 

次回感想予定は、こちら
 
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    Comments

    ■hOO様
    ナルナルでの複雑な気持ちは、いまだ記憶に新しいです。(苦笑) 絵師様も相当苦しんだに違いなく(決めつけ)、まさしく「お疲れ様」でございます。
    あの作品、好きだけどなかなか再読する気になれない…。

    >「きみ恋」
    おっしゃる通り、今回ここで終らなかったら、王道だけに、司×春カプとのひと悶着がきっとありましたよね。そいつは最も勘弁してほしい展開ですので、ここで終っていいんだよね、うん。←でもちっとさびしい


    レーベルでの扱いの差はあるように思います。まず、原稿料が全く違うと思いますし…。20年ほど前、高校の後輩がマンガデビューした時の原稿料と「バグマン」に書いてあった新人原稿料が、ほぼ一緒でした。
    よっぽどでなければ原稿料って上がらないんだなと驚愕、ということは、資金潤滑な会社ほど自社で作家を育てなくても良いわけですよね。腐界出版社の倒産が多いのはこの辺りにも一因があるのかも…。

    余談ですが、ルビー文庫にあべ美幸さん挿絵作品がそのうち出るような気がしているのはわたくしだけでしょうか。


    PS.『「薔薇の刻印」口絵の仕込み』が、情けないことに全く分かりません…。イラストチェッカー失格だと深く落ちこんでおります。お分かりでしたらぜひともご享受ください!
    巻き毛男子が誰なのかってことなら、ベビー抱いてるんだからパパに決まってるしねぇ…。(少なくともこの巻ではそれしか考えられない)
    薔薇に文字が隠されてるとか、そういうことでしょうか?
    私の読み込みが足りないのかな、でもあれを読み込むにはどえらい時間が…ねえf(^^;)
    comment by: miru-ha | 2010/09/07 18:39

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