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月間企画・今月のTOP1でBLイメソン〜
「成澤准教授の最後の恋」高遠琉加

ちょおっと遅くなりましたが、月間企画・今月のTOP1でBLイメソンでございます。
2010年1回目のTOP1にふさわしいBL、いったいどんな作品が来るんでしょう?(←記事タイトルでバレバレじゃん的ツッコミはご勘弁いただき、様式美にお酔い下さい)

まずは有線月間お問い合わせチャート(J-POP)から。

・2009.12.01−2009.12.31集計分(歌タイトルは青文字) 
1  Way to Love〜最後の恋〜  feat.唐沢美穂 SoulJa
2  Fall in Love  青山輝摩 × SOL from BIGBANG 
3  君が教えてくれたこと  feat. SEAMO Tiara
4   いつの日も  阿部真央 
5  思い  feat. YU−A 童子−T
6  Heaven  COMACHI
7   愛されたくて 愛したいだけ  Hanah
8  大阪で生まれた女  feat. RSP(Ai) BAKI
9  泣いていたいよ   アニーポンプfeat. GooF from SOFFet
10  島心〜しまぐくる〜  バーボンズ

見事に「feat.」ばっかだな!
なんかイカしてるけど、結局は「ひOし&キー坊」ってことですよね?(違うと思う)
ラップばっかだしカラオケで歌いにくいんですよねえ…。←挑戦した事がある的不満(笑)




何と。

新春企画に取り組んでいる間、積読にしていた1月新刊を今読んでいるんですよ…。
で、1週間ほど前にようやく読んだ「新刊」がとてもとても面白くて、感想もチェックも書きたかったんですよ…。でも12月のまとめもまだ終わっていないんですよ…。(非BL編が手つかず)

う〜ん、この後「エス祭り」準備してるしな〜、8割出来てる「BLグラミー・特別賞」も仕上げたいしな〜、「龍&DR」と「フレブラ」新刊に備えなければならないし、月間企画のリクエストチェックもまだだった!ヤバいぞ、急げ!(←無論、誰も何もヤバくなく、焦っているのは私だけです)と、あわてて有線チャートチェックしたら。

…え?この曲?

だったらコレしかないでしょう♪
いやん、私が書きたい気持ちをBLの神様は察して下さったのね。もお、ノッて差上げますわ
この企画に最新刊(私にとっては)…初めてかもしれない。←実は旧作ピックアップという隠れテーマがあった

80年後文芸作品・3大候補作家様(意味後述)のお1人、
高遠琉加さんの書き下ろし最新刊、次ページでがっぷり四つに取り組ませていただきます。
※本日は本編感想→イラストチェックの順でお送りいたしております





 

◎本編感想(今年度初マジガチ)

例えば絵画ならば、心を奪われるのは「一瞬」だ。
その時そこにある1枚を目に映した瞬間、作者の情熱を感じ、技を愛で、自分の心に涌きいでる想いに耳を傾ける。だからこそ一期一会、遠く美術館まで足を運び本物の輝きを見たいと願う。

では書物はどうだろう。

本の輝きに心寄り添わせ、奪われるには時が必要だ。
初めの数ページで、またはあらすじで、後書きで、その作品の魂には触れられない。正直、これはなかなかやっかいである。ものによってはたった1冊に何時間も何日もかかるからだ。
でもこの「時間」こそが書物が持つ喜びの真髄。
ページをめくり文字を追い、その作品の放つ波動、すなわち個性、世界、命題といったものにじわじわと頭と心を侵食されていく、その過程がたまらない。
波動が弱い時もある。望まぬ方向へと連れていかれる響きもある。期待外れにがっかりしたり、まんまと翻弄されたり?それすらも楽しい。(無論、耐えきれない時もある。)

そして高遠さんは、読者の望む波動をこちらの予想以上の力で美しく響かせることのできる方だ。この方に期待はいらない。確信をもって読み進めればいい。間違いなく最良の場所へ連れて行ってくれる。(「最高」とは意を異にする)

「教授」の「最後の恋」
これだけでおおよその見当がつく。そしてそれは間違っていない。
なのに、この完成度と言ったら…。
ムダのない起承転結。しっかりと活きた伏線。思うところをきちんと伝える表現力。そのどれもにBL読んでるぞっ♪という「萌えどころ」がキチッと練り込まれている。まったく、嫌味なほど危なげがない。

「萌え」ではない惹きつけ方(純粋な「読みもの」としての魅力)もこれまた職人技。
フランス文学を扱っておきながら、実際は梅雨、祭り、精霊流し、朧月と日本情緒満載の歳時と絡めて抒情的に描く恋心。なんだか西脇順三郎の世界とシンクロするなと思っていたら、最後にちょろっと出てきてああ、やっぱり。ウンチクではなく潜ませる仕掛け。(と言っても狙ったのかどうかは定かでないが) 本好きにはこたえられない。
「教授」だから大学舞台かと思えば鍵は高校だし、主人公にも読者にも知らせず最後まで守り通す「秘密」かと思えば最後の短編でさらりと教えてくれるし、どこまでも見事なサービス精神である。

解釈とか分析とか小難しい事は必要とせず、素直に字を追うだけでこの満足感。唸る。


こういう作品の感想やレビューが一番難しいのである。肌で感じる充実感とでもいおうか、「満足」の実体化とでもいおうか、どんなに言葉を尽くしても己の表現不足・力不足を痛感するだけだ。
くそ、やっぱり書けないか。いい!の一言に負けてる。

本当に、これがルビーでの発表であるのが悔やまれる。
コミック派オンリーのルビー(イラスト)でこの「響き」は表現世界が真逆だ。絵師様が悪いのではない。持っている波動が不協和なのだ。
教授(の友人)も言っているではないか。「翻訳とは作家の精神世界によりそうもの」と。
小説挿絵もしかり。この作品でこのセリフは少々皮肉だ。


教授のつぶやく最後の一言。 「恋なんて……」(この後は本編で)
見事です。



…ここまで書いて思う。
この手の感想をここ(BLブログ)で書いている自分が不思議だと。これは本来、文芸小説(しかもかなりご高名な、例えば江國香織さんとか小川洋子さんとか)を読んだ時にこみ上げてくる想いと同じ高みなのだ。
BLはもともと娯楽中の娯楽小説、誤解を恐れず言えば、三文と呼ばれる文学界最下に近い位置づけの小説だろう。当たり前だが一般文学とのレベル差は歴然、同じなのは作家様の創作にかける「本気」だけである。(もちろん、そこを尊敬するからこのようなブログを運営しているのです)よく感想で★4だとか、ハイレベルの構成♪…などと語るのはあくまで「BLとして」という目に見えない( )注釈がついている事は、皆様暗黙の了解と思う。
でもこの感想に( )はつけていない。そのまま読んで下さっていい。


例えば乱歩のように書かれた時は三文扱いでも、80年後の今、文芸作として多くの世代から支持される作品はある。今三文のBLでもそれは可能だろう。名付けて「80年後文芸作品BL」である。

そんな作品を書けるだろうと夢を抱ける作家様、高遠さんは木原センセと並んで私の最有力候補なのである。(もうお1人いらっしゃるので「3大候補」です)
※この作家様に一般小説を書いてほしいというのではなく、今ここにある作品が80年後に評価されている、そんな夢を見られる作家様という意味です。


残念なのは確かめるすべがないという事だ。ヤバいお宝焚書命令(笑)と共に、遺言状に記しておこうか。



            
                   *         *         *

はい、皆様お疲れさまでした! まずはご一服

ここからはリラックマモードで、ごゆるりイラストチェックです。(といっても楽しい内容ではないんだが…) 本日はカラー、モノクロまとめて書かせていただきます。

◎イラストチェック/高永ひなこ(まごう事なきコミック派)
カラー★★★3.0 カット★★★3.0
この方の「絵」好きなんです。艶っぽくて華やかで画力も高い。でもイラストチェックに取り上げる事は出来ないかも…と思っていました。
理由は最近挿絵のお仕事をあまりされていない&ルビーの秘蔵っ子様だから、そしてわたくしはルビーカラー(文庫の持つテイスト)をさほど必要としていないからです。

角川=アニ・コミ崇拝ですので、絵師様がほぼ100%あっかる〜いコミック派。エンタメあふれる3大テーマパーク(当ブログ用語辞典参照)やコミックチックなキャラ萌えBLにはもってこいです。ただ、そういったタイプの作品はよほどの力量の方でなければたいがいはツッコミがいのある萌えで終わってしまい、それはそう頻繁にはいらないのです。(他文庫でもこの萌えは望まずとも満たされてしまうからです、ははは)
センシティブでため息が出るような恋心を丁寧に描いた作品をこの文庫に求めると、今度はイラストテイストとの不調和に悩まされます。この手のBLには、ルビーお抱え絵師様が持つ華やかさやストレートな表現といった魅力がマイナスに働くのです。

今回はそのマイナスが強く出てしまいました。
メインカプしか描かない潔さはOKですが、イラストが表現してしまう恋の「切なさ」が本編と違いすぎる。いってみればイラストの切なさは「瀬をはやみ〜」ばりの情熱を伴う切なさ、でもこの作品はどちらかというと「忍ぶれど〜」、しかも人が問うまで自覚できないタイプの恋なのです。
この絵師様はルビーでいえば、はるひんタイプのメロエロ恋心なら相性いいんですけども、今回の高遠さんのような世界観とはほぼ対極。
これは絵師様が悪いのではなく、持っている個性の違いなのでしょうがないのです。そして、この方でダメならルビーに高遠さんを描き切れる絵師様はいないってことなので、小説の発表場所が間違ってる、としか言えないんですよね…。惜しい。

絵師様、作品世界に寄り添おうと本当に努力していらっしゃいます。目立ち過ぎないようにモロモロ気を使われながら抑えて描いているのが分かります。見ていて苦しいぐらい。
ルビーで並列抱きしめカラー、これがどんなに異色な事か!絵師様は作品の本質を分かっていらっしゃるのです。でも合わない、と言わざるを得ない私も苦しい(ホント、申し訳ない)
つくづく、挿絵イラストというお仕事の大変さを感じます。

1枚の「絵」としてなら、P61やP210、ステキです





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 「恋ひめやも」英田サキ/小山田アミ
「桜の下の欲情」秀香穂里/汞りょう
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「ダブルミンツ」 中村明日美子
水城せとな「俎上の鯉は二度跳ねる」に寄せて

【ブログ内関連記事・今月のTOP1でBLイメソン】
〜目を閉じればいつかの海・崎谷はるひ
〜「ポチとタマ」玉木ゆら
当ブログ用語辞典




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[小説・作家名た行]高遠琉加 | comments(4) | trackbacks(0) |

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Comments

>ゆOO様

いいお話でしたね〜(/_;。)

おっしゃる通り、これ「扉」のデザインステキなんですよね、しまった書き漏れた!

作者様も「1,2を争う地味(な恋のお相手)」っておっしゃってたし、つくづく絵師様との相性がもったいない…。
どうやっても受け子ちゃんに華やかさがにじみ出ちゃうんだもん、でもリアルに地味でもそれはそれで文句つけるんだろうな、私(笑)

お詫びと言ってはなんですが、この次はルビーと高永さんのナイスコラボを書きたいので、手をつけてしまうかな、あのシリーズに(笑)
comment by: miru-ha | 2010/02/07 01:28
>まOO様
拍手ありがとうございます、ビックリしませんでした?
笑いなく語りたくなる作品に出会うと発動するんです、この「マジガチモード」が(笑)
去年は5冊でしたが、今年は何回でるんだろう…。

この作品(感想)の手強さは挑戦したものにしか分からないですよね、「いい!上手い♪感動した☆」で終わりたいもんね(笑)

でも苦労した甲斐あって、新たに見つかるものがありましたよ。まOO様の感想も楽しみにしておりますね♪
comment by: miru-ha | 2010/02/07 01:38
[Recommend]に「成澤准教授の最後の恋」とリストされてたので実際読んでみましたvv

けして自分から進んで読むようなものじゃないのですが(教授x生徒って苦手なので)この本はなんとなく様相外・想定外・読む楽しみが結構かさなってたので好きでしたvv(しかも生徒x教授じゃなかったし!w)進めてくださって有難うございます。

横⇒のRecommend枠大好きですvv(何を読もうかと悩んでるときこそ役に立つ!(笑))
自分のHPで真似てもいいですか??
comment by: sk | 2010/10/01 15:36
sk様、こんばんは♪

「成澤准教授の最後の恋」、おっしゃるように様相外、想定外のストーリー展開、加えて丁寧で綺麗な文章と、高遠さんのうまさを堪能できる一冊と思いました。sk様も気に入ってくださって嬉しいです♪♪

>横⇒のRecommend枠大好きです
嬉しいお言葉ありがとうございます!6月以降UPできてないんですが作品は決まっております。近々上げときますので、またご一緒に萌えトークいたしましょうね〜

>自分のHPで真似てもいいですか??
どうぞどうぞ☆っていうか是非ともお願いしたいです、sk様のRecommendを教えていただきたい♪

sk様のHP拝見させていただきました。私も大好きな作品「日出処天子」を取り上げていらっしゃって嬉しかったです♪(ここで言うことではないですが)
大学の入試問題にもなったぐらいのマンガ、まさに歴史を変えた(笑)梅原猛氏お墨付きも納得ですね〜。


コメントありがとうございました、また遊びに来てくださいませ♪
comment by: miru-ha | 2010/10/02 02:33

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