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「異端の刻印」 華藤えれな/つぐら束

皆様、こんばんは。
今、皆様がいらっしゃる所から月は見えておりますか?

本日30日の満月は「ブルームーン」、3〜5年に1度しかない「一月に満月が2回ある月」の2度目の満月です。ブルームーンを見ると幸せになれるとの言い伝えもあります。冬空に冴える、神秘の月をぜひ眺めてみて下さいませね。(月の出は17:30頃と思います)

ちなみに来たる2月はこれまた
百年に3度しかないと言われるノームーン、すなわち「満月がない」月です。
そして3月は再び「ブルームーン」、こんな事は本当にマレ、一生に一度あるなしの秘かなドラマティックイベントなのでございます。


え?今日天文談義?それとも、ちょっとひねって月絡みのBL?
う〜ん、惜しいですね。正解は「ドラマティック」

本日は
華藤えれなPRESENTS ・ドラマティック官能異国譚シリーズ・外伝
をお送りいたします。

                                      

官能異国譚シリーズとは…
私が勝手に命名している、「ドラマティックえれな」の粋を集めたお気に入りシリーズの事です。作品の上手い下手を超えた、このシリーズの持つエンタメ性あふれるオーラにしびれているんですの(笑)

今回は「アマンテ」感想を読んでいただいてから、こちらを読んでいただいた方が分かりやすいかもしれません。こちらだけで皆様に作者様の魅力をお伝えできるように書けない文才の無さ、どうかお許し下さい…。
                     *    *    *

ここからは「アマンテ」感想を読んでいただいたテイで書かせていただきますね。

さてさて、
「マスカレード」…南仏(モナコ?)
「サウダ―ジ」…アルゼンチン
「エルミタージュ」…ロシア
「アマンテ」…アルゼンチン
に続きまして、今作「異端の刻印」はオーストリア・ウィーンです。
上記4作とは出版社も設定も全く違うのですが、このオーラはまさしく官能異国譚!よって私の中では「外伝」です。加えてイラストご担当絵師様は、わたくし大注目株つぐら束嬢。

えれな嬢×つぐら嬢のダブルお嬢様コンビによるドラマティックファンタジー?
うむ、読まねばなるまい。

とはいえ、19世紀・退廃色濃いウィーンで吸血鬼×神父モノという、王道中の王道設定。お約束を割り切って楽しめる器の大きさ発動作品とご念頭に置かれた上で、次ページへドラマティックにお進みください♪


注:
今回のイラストチェックは過去1,2を争う長さとなっておりますが、語り過ぎてて笑いが全くないので(いつもか)、なんでしたら飛ばして下さいませ。









 
本日は本編感想からお送りいたしますです。

◎あらすじ(新刊なのでつけます)
19世紀、ウィーン。“優しき美貌の神父”と慕われているマクシミリアンは、凄惨な過去により心を凍らせて生きていた。
ある日、郊外で全身の血が抜き取られた死体が見つかり、調査を命じられたマクシミリアンのもとにオズワルドという司教が派遣されてくる。彼の毅然とした優しさと厳しさに、心の檻を溶かされたマクシミリアン。知らず惹かれていくが、思わぬ出来事で彼が闇の眷属―ヴァンパイアであることを知り…。孤独なヴァンパイアと美貌の神父の禁断愛。


◎本編感想
6行。
やりました、記録更新です☆ 前回「アマンテ」は約4行(文庫行換算)でしたから、イッキに1.5倍です。
何が?決まっています、えれな嬢が美の賞賛に費やす行数です。

ビスク人形(ドール)のような容姿、すっきりとした形の良い紫水晶(アメジスト)色の双眸…

以下、P12・9〜14行がすべて受けへの美の賛辞にあてられております。
待ってました!これぞえれな節 別名ミュージカルBLです。
精一杯の言葉を尽くして伝える渾身の「美」、潔いほどの耽美主義に思わず乾杯☆です。

これほどに美しく優しい、神の愛し児(めぐしご)が犯す禁断の愛。しかもお相手は吸血鬼?
魔物と聖職者、加えて同性愛と、禁忌も2重苦。人外の攻めに恋して、悩んで、気持ちを認めて、覚悟を決めて禁忌を犯す…。
くうう、これは初Hまで遠そうです…。

ところが、わずか十ページ目でとある相手とイタし始めてしまう受けに「?!」
あ…れ?男色でインラン?既に?
「運命のお相手だからあえて禁忌を犯す」お約束はどこいっちゃった?なんだか微妙に王道からずれてるぞ?なるほど、「ドラマティック」をこっちに持ってきたのね、やるな、えれな嬢♪
冒頭のツカミは大変OKです。

えれな嬢の微妙な王道ズレはこの後も絶好調、気がつけば「ドラマティック」よりも、悲恋を匂わせる切ない「ロマンティック」の方が勝ってきます。
肉欲に溺れる(までいかないが)ほど哀れが増す、重苦しい過去とトラウマを持つ受けと、吸血鬼なのに神父しかも高位の枢機卿という、ココ笑うとこ?みたいなムチャぶり設定なのに感心するほど寂しい攻め。←シリアスバンパイアストーリー・定番ジレンマではありますけどね
キャラがしっかり立っていて設定だけはトンチキギリギリの2人が、お互いにツンデレ炸裂しつつもやがておずおずと心を寄せ合う様に、ミイラ寸前のオトメ心がじんわりと潤ってまいります。CCBも真っ青の止まらないロマンティック&エロティックです。←何か言いたいでしょうがスル−しといて。


肉体を穢すほど反比例で心が澄んでいく、その果てに生まれる純愛。
お互いが初めて本気で愛した人、でも、この恋が上手くいってもいかなくてもどちらも辛い運命が待っている。それでも寄り添わずにいられなくなる2人が、なんともいじらしく切なく哀れです。結果としてこの狂おしさが「ドラマティック」にちゃんとなってる。
えれな嬢の「ドラマティック」は出来事やイベントの激しさだけではなく、心の機微もしっかりと描く意外とヒューマニックなドラマなのですね。

やがて謎の事件に端を発した数々の猟奇現象に巻き込まれ、2人はの純愛は異端裁判へと発展、美貌の受けは死を前に「思い出」を望むのです。
幽閉された牢獄で、もう救われる手段はないとお互いが分かっていて、ただ一度確かめあう愛の儀式。

来たーっ━(゚∀゚)━!  「たった一度の思い出」!!
これをやられたら萌えるしかないっつうの、淫乱(ぽい)イントロで着地はここかーっ!


そしてこの時点で第1部終了までわずか数ページです。
まさかえれな嬢、近年マレなバッドエンドでとどめを…?とラストギリギリまでハラハラさせておき…。
なんとドカンと「禁じ手」発動。切なさクライマックスの一夜からわずか数行であっさり解決。これ発動したらどんな困難もアクシデントもすべて解決できるよね、という乾坤一擲をブチかまされ、あっけなく終わらされてしまいました。

絶句。

…そうだった。
9割急上昇&最後にゴン!と落とされるのが「えれな節」だった…。9割があまりに切なくドラマティックだったのでうっかり忘れていました。
ちょっとーっ、この盛り上がった気持ちをどうしたらいいの?!とうろたえさせておいて、第2部です。

が、この第2部が1部を超える面白さでまたも急上昇させられます。
正月特番でブルーインパルスのアクロバット飛行に同乗させられたキムタクの気持ちが良く分かる…。もう、ついていくのに息も絶え絶え(笑)

先に書きましたように穢されるほど純度を増す愛なので、1部でも2部でも美貌の受けに迫る性的ピンチに全く救いがありません。平たく言えば毎回しっかりやられちゃいます。
今作ではヒーローは助けに来(られ)ないのです。これが第2部ではキツいんだな…。

エロエロとご無体されつつ迎える大ラス、えれな嬢が最後に用意した最高純度の「愛の証」、この証を手にするために受けに与えられる試練、それを救えなかった攻めの後悔、2人に残された時間…。
あ〜もう胸がキリキリするったら!せっかくのミュージカルBLの楽しいお約束、「男同士のダンスシーン」が今作も健在でも笑えないじゃないの!陰謀や敵がしょぼくても、もうそんなことどうでもいいです。
しかも今回(第2部)はなんと「ゴン!」がありません。急上昇のまま、最後のページ目いっぱいの行を使って終了してしまいます。


…うへぇ、「ゴン!」は避けたいけどクールダウン(余韻)も欲しかったよ、えれな嬢。
ハアハアさせられたまま置いていかれたら、この後変態になるしかないではないですか。←脳内妄想まみれになるという意味です。どっかで実力行使するわけじゃありません。


お約束ラストへの道のりが当初の予想とは少々違いましたが、やっぱり好きだな〜このオーラ(笑) 例えば、今後「異国譚シリーズ」にこの2人がさらっと出てくるような仕掛けをしてもいいんじゃないのかしら。かの名作、「ポーの一族」のように。←妄想の産物

欲を言えば、せっかくの19世紀ロマンティックファンタジーなので、重厚とは言わないまでもそれなりの浪漫情緒あふれる「表現」を探していただきたかったかな。

凡例:
さーっと天窓から入ってきた強風

「一瞬の気持ちに突っ走りたい」

「(Hを)…されたのか」


などなど、ところどころに現代お嬢様感覚がポロっと露見、せっかく盛り上がった空気を冷ましてしまいます。他にも、ライラックの花びら(全長約2mm)がはらりと落ちる様に想いを託したり、切ないキスと相手のぬくもりを焼き立てパンに例えたり、あわや爆笑寸前です。こういったタイプのクールダウンは望んでいないのでございます。
素人ながら考えた凡例訂正例:
さーっと天窓から入ってきた強風。←「天窓から舞い込む一陣の風」とか?

「一瞬の気持ちに突っ走りたい」
←「(一瞬の気持ちに)身を任せたい」とか

「(Hを)…されたのか」←こちらもせめて「…抱かれたのか」ぐらいに


あれだけの情熱(6行)で「美」を讃えられる方なのですから、この辺もちっと気を使っていただければ★4つけられるんでは、と思います。



◎イラストチェック/つぐら束(アーティスティックコミック派)
カラー★★★←かなり大マケ(笑)
待っていました。つぐら嬢のイラストチェックが再びできる今日この日を。

伝説の珍作・「黒豹の騎士」のイラストで、わたくしを虜にしたつぐら束嬢。この方はアーティスティックなコミック派というイラスト修羅道(ゴールが人の倍の距離)を選んでいらっしゃる方なのでその道は遠く果てしなく、言い換えればイBLラスト界期待の星でした。
にもかかわらず、珍作続編でお絵柄が進んでほしくない方向へ変ってしまわれてかなりのショックを受けたのは、以前某所でつぶやいた通りです。某所=表紙ギャラリー・彩

そして今回。つぐら嬢、正念場です。
同人活動がご活発な方なので既に高レベルの画力をお持ちですが、どうも商業誌ではその実力をどこまで出してよいのか悩みながら描いていらっしゃる気がします。
ステキ萌え友様のご好意でつぐら嬢の同人誌をがっつり拝見させていただいたのですが、商業誌イラストとは比べ物にならないぐらいの生命力(笑) イキイキエロ萌えオーラにあふれています。

商業誌と同人のオーラ差、これが私には戸惑いに思えるのです。
同人は好きなキャラに好きな事を好きなように描けますが、小説の挿絵はオリジナルであってオリジナルでない「絵」が要求されます。
絵師様もそこはわかっていて、ご自分の表現で作品イメージが狂ったりしないよう、気をつけて気を使って描いてるうちに小さく無難にまとまってしまった感じです。
たくさんの新刊が並ぶ平台で、この表紙絵に魅かれて買う方…多分少ないと思います。そういう「絵(師)」は他にもいっぱいあるのですが、この方は「魅かれる絵」を描けるポテンシャルのある方なのです。でもそれを活かすか殺すかの正念場が、多分今なんですよね〜…。

絵師たるもの、自分の絵で表紙買いさせてやる!ぐらいの気合で描いてほしいもの。「無難」が通じるほど甘い世界ではないでしょう。気合を入れて描いても空回っちゃうことの方が多いのですから、どうせ失敗するのなら(ヒドイ)せっかくの商業誌、思いきった冒険や表現も試してみればいいのにな、と思います。

萌え画ばかり描いていると人物やコミックテクニックは上達しますが、「作品精神の表現力」は絶対伸びないもんね…。
自分の萌え(想い)ではなく人の萌え(想い)を形にするのはものすごく大変ですが、その分「絵心(えごころ)」が鍛えられます。
紙ひっかいてみようとか、インク飛ばしてみようとか、名作絵画の模写とか写生とか…。アート表現の追求というか、想いを託される責任の重さはそういう探究心(絵心)へと変っていくはずなので、その辺の覚悟が出来れば一皮むけると思うんだけども…。

平台に並ぶと沈んでしまう事実、それをバネに絵心探究するか、面倒と思ってもぐるのか。
私としては、もっともっと商業誌で描いて、ビビったり照れたりせずに華麗に「キメ」て「魅せ」る事に経験を積まれて、この先BLイラスト界で名を馳せるお方になったところをみてみたいと思ってしまいます。

カット★★★
人物は顔も身体も爆美です。「カラー」で書きましたように「魅せ方」を研究すればもっともっとイケます。角度や構図を工夫されてはいますが、人物が全部同サイズ、いわゆる「描きやすい」大きさですし、せっかくの美麗な絵柄、色っぽいイケメンもキメどころですべて微妙にキマッていないので結果として残念な出来に。
例えば、P191のフェレ。
1枚目(初登場時)は壮絶に美しくキメないと妄想の助けになりません。P83の名もない脇キャラの方がキレイでデカいってのは…。
そしてこの作品の場合、表情筋を動かす(喜怒哀楽をつける)のは登場2回目以降でいいです。えれな嬢渾身の「美」を伝える事をまず念頭に置かねば。
1枚目カットは人物の性格や作品方向などを示唆する大事な1枚、とどこかでも書きましたが、2人を真横からすっきり捉えるだけでは単なるシーン再生に終わってしまいます。「ドラマティックえれな」の心意気を伝える工夫(表現)にもっともっと頭も気も使ってよいです。


期待が大きいだけに、いつもより指摘も細かいな(笑)
現評価は★3レベルですが、期待度は★★★★★です。応援してます♪


◎イメージソング
「囁き」なんて美しい表現だけではこの方の魅力は伝えられません。
Rurutia の「氷鎖」  覚悟して聞いて下さいませね。色んな意味で苦しいです。


 


君がいる、これ以上望まないから
神様 今だけは目をつぶっていて、僕らの過ちを…。

例えリオのカーニバルで踊り狂っていても、これ聴いたら暗所で膝を抱えたくなります。
それもまた「ドラマティック」ですね。(そうか?)







どうでもいいつぶやき:
せとなさんの「失恋ショコラティエ・2」に「加藤えれな」なるカワイコちゃんが出てきて「え〜っ?」
しかもとっても重要な役。お友達なのかな〜。



【ブログ内関連記事】
土曜企画・「今週のTOP1でBLイメソン」〜「黒豹の騎士」橘かおる/つぐら束
「アマンテ」 華藤えれな/円陣闇丸
当ブログ用語辞典




〔絵師:つぐら束〕

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Comments

>ばO様

つぐら嬢考察が何とかまとまりましたのも、あのお宝様のおかげでございます、眼福いただきました〜♪本当にありがとうございます。
これからもつぐら嬢を、なまあたたかく見守ってまいりましょうね。

そして今作、ばO様ならばきっと、わたくし以上のドラマティックポイントを発見される事と思います。ぜひともまずはわたくしにご一報を♪
ちなみにドラマティックポイントとツッコミポイントの違いは「中毒性」です。ハマったら追い続けてしまうのがえれな嬢のちからです、でもこのシリーズにしか発揮されません(笑)

初稿(?)からさらに2,3ポイント追加してしまったわたくし。どんだけ好きなんだ(笑)
comment by: miru-ha | 2010/02/01 04:15
>liOO様

ブルームーン、眺めて下さってありがとう!
月に代わってお仕置き…じゃなくってお礼を申し上げます♪

今作はハアハアゼイゼイ忙しかったです、2人の関係が(心情的に)ドラマティックすぎて敵や陰謀のしょぼさとかどうでもよくなってくるんですよね〜 でも、息がキレる、と。

吸血鬼&「ダOOOO」(ネタバレなので伏せ字)で、本来無敵の攻めなのに作品中大して強くない&活躍しない&肝心な時にいない(作者様が攻めに期待するのはそこじゃないから特殊能力の扱いが軽い)のが、わたくし最大のドラマティックポイントでした(笑)
第2部冒頭の攻めくんの愛情表現はカワイくってきゅんきゅんきますよ、なにせ「数百歳にして初恋」(作者様後書き)なので。ぶはは!

>室伏
実は2回転ぐらいしてました。高階先生が止めて下さらなかったら「今年初」、しかもいい記録が期待できたでしょう。


最後に一句
次回こそ吹かせてみたいゾ、ホトトギス。
comment by: miru-ha | 2010/02/01 04:17

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