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「蛇とワルツ」 榎田尤利/志水ゆき

終わってしまいましたね…。
私の大好きなシリーズでした。

急なお休みで感想中断してましたが、本日しっかり書きこんで私もこのシリーズから卒業です。(再読はしますけどがっつり考えないって意味ね)
ううむ、改めてこう書くとなんか寂しいな(笑)


ちなみに全4作の私的ランキングと再読頻度は…

1位:「犬ほど素敵な商売はない
   ⇒断トツ 屈折したドS轡田様にメロメロ。今でも定期的に再読。

2位:「蛇とワルツ」 
   ⇒美麗イラストと同窓会で胸キュン効果倍増(いいじゃん、おばちゃんでも「キュン」したって!)
   たまに読み返すはず。

3位:「秘書とシュレディンガーの猫
   ⇒「王道」を意識したトコトン甘酸っぱい作品。
  攻め受け共に個人的ストライクゾーンより外れているので年に一回ぐらい再読出来ればいい方。

4位:「獅子は獲物に手懐けられる」
   ⇒これだけ感想未UPなのはどうしても触れたくない地雷があるから。
  榎田さんのエンタメ追及がマジガチに向くとこうなる、というブラック系の見本。怖い。
  再読などとんでもない!でもシリーズ物はそろえておきたいのでドナドナも出来ない。

でした。皆様はいかがでしょう?



ではでは毎度恒例長文感想・「蛇とワルツ」は次ページから。
特に今回のイラストチェックは唾飛ぶ勢いです。なんせ「キュン」ですから。
防水対策よろしくお願いいたします。




   ◎イラストチェック/志水ゆき(コミック派マスター)
カラー★★★★☆4.5←星4.5以上はUPでUP
シリーズ全4作中、一番イイです♪
というより、志水さんご担当作品中でも1位でしょう!気合のみなぎり方が違います。

榎田作品と絵師様のご関係については、ワタクシの発見した法則がございます(んな、大層なもんか)
榎田作品をご担当する絵師様はほぼ、その作品がその方のTOP1。
これも榎田さんが超一流の「エンターテナー」である証拠なのです♪←詳しくは本編感想で。
えっ?そんなの当たり前?ありゃ

色艶たっぷりの表情とタトゥー(と乳首、笑)チラみせのいい感じの着崩し感。
ワルツながらワイルドで単純ながら華がある。 いや〜ん、ステキ♪
気持ちのよい「黒」とシックなロゴ(よく見ると赤のグラデーション)でカラーコーデも◎

帯がイラスト透過なのは「繋いだ手=ワルツ」という作品のキモに敬意を表しての今回だけの措置なのでしょうか。それとも今後もこういうデザインに変わるのかしら?
口絵、若干攻めの胴が長すぎますが背景のカラー(花名)が上手いので良し!です。
ニューサイラン(左側の剣状の葉)堅結びとはモダンフラワーアレンジをわかっていらっしゃいます。ワンダホー。(詳しくはイラスト考察「イレズミ」〜植物をご覧ください)
器の左右を入れ替えてカラーと葉を同じ方向に流すと一層クールです。


カット★★★★★5.0

久々満点つけました。見れば見るほど素晴らしいっす。

まずはP91にしてやられました。ウロボロスの蛇…。これも「愛の複数交流」に入れてよいですね、BLならではの絶句の象徴化です。
作家様が意図したものかもしれませんがイラストがなければこのエロシンボライズは気づけないです。う〜ん、お2人ともいい仕事してるなあ…。
他カットはUPばかりで少々構図にひねりがない。先日の夏OイOクさんと同じ現象とも言えます。
なのにどうしてこんなに評価が違うかって言うと…。
これは絵師様の意図的な演出だからです。(と、思う)
一見「似たような…」と感じがちですが、実はP123とP225、P23とP141がそれぞれ対になっています。2人の関係を描いているカットそれぞれをあえて同じUP、同じ構図にして表情で「変化」をわからせているのです。
この、本編への愛情と自画への情熱の温度が先日の夏目さんと全く違う所、プロの「挿絵師」として絵を描く、お仕事への誇りです。志水さんかっこいい。
おまけにあの轡田様を出していただけるなんて!
感涙にむせびつつプラス☆1で計5.0。満点で〜す。 


◎本編感想
最終巻は蛇でした。
前作「秘書とシュレディンガーの猫」感想で「次回はカメレオン?」と書きました。
周りに合わせて変幻自在だけど自己が希薄な攻め、の予想だったのです。
惜しい!「爬虫類」と「攻め」は読んでたんだけど、榎田さんだからひとクセある爬虫類持ってくるんじゃないかと…意外やストレートな爬虫類でした。
同時に鳥類「カルガモ」も予想してました。こちらは受けだった場合。
刷り込みで「あなたしか見えない」ペットにしたらこうなるかなあ、と。コメディになっちゃうけど狙いとしてはいいよね?ね?(と、ムリヤリ賛同を促す)


作家様が完結編を意識して冒頭からしっかり書きこまれているので、このシリーズ(というか轡田様)大好きmiru-haとしてはイロイロと感無量。
1ページ目から何やらこみ上げてきて困りました(笑)

でも、単純に面白かったな〜♪
イラストにワクワク、展開にワクワク、同窓会?にワクワクです。
すっかり角の取れた轡田様がオーナーの相談にのるところなんて1巻時の轡田様ではありえません。心底ユキとお幸せなのですね…。良かった、良かった。
ただ、ボルゾイユキの評価が今作で急上昇しており、「ん?」
轡田様を出すためにオーナーとの関係を深めなければならず仕方のない後付けとは思いますが、1巻の「偶然の出会い」が好きだったので「これは、と見込んだから親友につけた」は正直いらない説明でした。
大好きキャラとの再会もいい事ばかりじゃありませんね…。

おおっと、轡田様好きのあまり本カプより先に語ってしまった。単なるゲストキャラなのに(笑)


ペットラバーズのオーナーこそが最も「ペット」を必要としていた、という上手いお話。
狡猾な二枚舌、悪魔から天使に脱皮も可、どこまでも蛇(笑)な年下ペットに落とされてメロメロアマアマ大団円のまきです。

今回のペット、いいなあ。こんなペット(じゃないけど)なら私も欲しい!
「仕事人間はプライベートでは怠け者」は、めちゃ耳が痛かったです。
ホントにその通りだもん。でもさあ、こんなワカぞーに見切られるのもシャクだよね〜(笑)


このシリーズの一貫したテーマは「孤独を描く」ですが、今回の孤独も半端ないです。

自分の手を握り、犬の名前を呼びながら往く母。
「寂しい」などと安易に表現できない底冷えのする理不尽さです。(病気による無自覚なのが一層残酷)
その後心預けたただ一人の人にも都合よく切り捨てられ、あまりの壮絶さに仁摩の過去バナシーンは今でもナナメ読み。真剣に向き合うと痛くて耐えられにゃい…。


榎田さんのストーリー作りが極上だなァと再認識させてくれるのは、仁摩の昔のオトコ「袴田」の使い方(?)です。
この人が存在しなくても攻め受け2人だけで「蛇とワルツ」の結末には持っていけます。むしろ通常BLなら9割以上そうしているハズ。でもそうしないんですね、榎田さんは。
単なるヤキモチ発動アイテムじゃなく、過去にも現在にも巧妙に昔の男を絡ませます。その絡ませ方が実に自然で必然。ホントキャラの活かし方を心得ている。
いいなあ、演出ゴコロをくすぐるなあ。
演出ゴコロとはこの作品を自分なりにい表現してみたい!と思う心で、エンタティメント性と大きな関係があります。
例えばイラストだったり(だから榎田作品は絵師様の気合の入りが一味違うんですね〜)、映画だったり、舞台だったり?
私の場合は、今は「ブログ感想」になるのかな?
作品分析&主旨表現…今日はまったく出来てないな、好きすぎちゃって感情入りまくり(失笑)
ん?いつもか(大汗)


ラスト、仁摩が「蛇」との未来を選択して昔の男をきっぱり振るところまでしっかり書くのが榎田さん流エンターテイメント。
1巻「犬ほど素敵な〜」でのBL史上最高糖度(当社比)の極アマラストと双璧をなすメロアマラストになっています。
熟練のストーリー運びや非凡の技を見せつけておいて、これはBLなんだからそこをしっかり楽しんでもらいましょう!という作者様の漢(オトコ)気あふれる確信犯的「BL」ラストです。
緩急の付け方が上手すぎて唸る。これぞプロ。
一般小説でもめったにお目にかかれないエンタメへの高意識です。
質は違えど達する高みは東野圭吾さんばり。まさにクイーン・オブ・BLエンターテナー。
※「BLエンターテナー」については記事下の「余談」で。

ああ。もうちょっと続いてほしかった…。



◎イメージソング

あなたがもし、Pet Loversを探したくなったら、都会の街角で立ち止まり、そっと自分の心臓の上に手を当ててみてほしい。




♪手と手のぬくもりが、心を引きよせていく 今。
同じ空を見つめてる、あなたに会いたくて。

貴方が会いたい「誰か」に会えるその日まで、私がずっと側にいるね…?
皆様、「Pet Lovers」へようこそ。



このシリーズを再読するたびにこんな気持ちになるだろう、私自身の気持ちも込めた選曲です。
どんだけ好きなんだ(笑)





余談:「BLエンターテナー」
榎田さんを「BLエンターテナー」だと事あるごとに書いておりますが(
当ブログ用語辞典参照のこと)
改めて定義を説明しますと…。

創った世界に溺れる…同人レベル
創った世界を伝えられる…「書く」プロ
魅せるために世界を創る…書いて「売る」プロ=エンターテナー

エンターテナーとは、受け取り手(本の場合、読者)の期待を裏切らず、しかもその上をいくビジョンに基づき創作活動ができる方です。お金をもらって仕事をする覚悟をしっかり持っている方、とも言えますね。
「交渉人シリーズ」感想でも「榎田さん、漢(オトコ)らしい♪」と書きましたが、榎田さんの「オトコ気」とは「楽しさ」や「怖さ」など、ご自分が絞った的(主題)を読者により強く伝えるためならクサさ上等!切り捨て御免!という創作へのアッパレな取り組み方から来ています。
これができるのは他者から見た自分(作品)を更に客観的に見つめられる、冷静な「眼」を持っているからです。

今までBLを読んで来てこの眼を持っているな、と私が感じた作家様が榎田さんと名倉和希さんのお2人。だからこのお2人を「BLエンターテナー」と呼んでいるのです。(ランクはかなり違うけどね、笑) 
そして「凪良ゆうさん」も今後、加わるのではないかな〜と感じてます(だからポスト榎田さん、とお呼びしたのです)
※ポスト榎田さんについては
「八王子姫」感想中の「期待の新人3羽ガラス」をどうぞ。

「芸術家」や「職人」タイプの魅力とはまた違う、「エンターテナー」作家様方の今後の作品がとても楽しみです。










〔絵師:志水ゆき〕〔カラー:★★★★☆〕〔カット:★★★★★〕〔画:イレズミ〕

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[小説・作家名あ行]榎田尤利/ユウリ | comments(3) | trackbacks(0) |

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Comments

>ゆOO様
お礼が遅くなってごめんなさい、感想楽しんでいただけて嬉しいです、ありがとうございます!!

蛇本片手…まさにそうやって読んでほしかったのです、嬉しいですっ!!
私的ランキングもご一緒?やった〜ラリホ〜っ!←?

4位の地雷か所もきっとご一緒ですよね、一番イタかったのって「アソコ」でしょう?いや〜ん私も私も(笑)
ホント、あれはないわ…。

>榎田さんの新作(原作?)がB−BOYで始まります
本当ですか?!わ〜楽しみっ♪
ワタクシほんと〜に情報に疎いのです。
これからも新情報をゲットされましたら、「あいつにも教えてやらにゃ…」な〜んて思って下さると、とっても嬉しいんですが…図々しいでしょうか(汗)


>秀さんのタイトル
やった〜、ご賛同いただいちゃった♪
この作品には絶対「桜」は欠かせないけど、「欲情」はないですよねえ…。
BLってタイトルに独特のルールがありますね、今度考察してみようかと思います。
(また、くどくどしい長文になりそうですが…)


コメントありがとうございました、また遊びに来て下さいませね♪
comment by: miru-ha | 2009/11/17 14:56
>チoOOOキー様
初めまして、お礼が遅くなり申し訳ありません。

>志水さんの中でも1位

ですよね!ご賛同いただいてうれしいです♪
ほぼ同時期発行の、S谷さん新刊のご担当挿絵も拝見しましたが、やっぱりこっち(蛇)の方が断トツです(自信あり!)

これからもイラストチェックは続けていくつもりですので、細かくて読みにくいですけどどうぞよろしくお付き合い下さいね。


拍手ありがとうございました、どうぞまた遊びに来て下さいませ♪

comment by: | 2009/11/17 15:03
「蛇とワルツ」に拍手下さった皆様へ

ありがとうございます、ホッとしました〜。
復帰後初の完全UP感想で感覚が取り戻せず、こんなんで大丈夫かな、と結構おっかなびっくりでUPしたのです…(笑)

秀さんのマジガチ書評は別次元の人格がどっぷりと入り込んで書いてますので何も感じないんですが、これは「素」の私が書いておりますので、妙にはずかしいと言うか、不安と言うか…。
ですから、皆様のご反応が本当に嬉しかったです。
よかった〜。


なかなか思うように更新出来ませんが、どうかこれからも末永いおつきあいの程、よろしくお願いいたします。
comment by: miru-ha | 2009/11/17 15:15

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