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こっそり連動企画♪「君に降る白」 朝丘戻。/麻生ミツ晃

皆様、こんばんは♪
本日は、まいっちゃった新刊第3弾、「君に振る白」感想をお送りいたします。(そろそろ「新刊」と名乗るのもヤバいですか?)

実は、こちらの感想は萌え友・「北の主腐から」のわにこ様とのこっそり連動企画、
「同日同時刻同作品感想UP」(9月6日23時)の対象作品となっております。
お互いどのような感想を書くのか、現時点ではまったく分かっておりませんのでワクワクドキドキ、というか結構緊張…(笑) でもすっごく楽しい経験をさせていただきました!
わにこ様ご協力感謝です 

皆様もよろしければ、どうぞご一緒にワクドキをお楽しみくださいませ〜♪



今回は感想部分が読みやすいように、マジガチ本編感想(ネタバレ)のみ折らせていただき、イラストチェックとイメージソングは先にお送りいたします。(おまけが多いものですから、読みづらくてすみません…)

◎イラストチェック/麻生ミツ晃(コミック派)
カラー★★★★4.0今回は特別に4.0だけど画像UPでUP
なんとも潔い色使い。
タイトルに「白」という難しい色(正確には白は色と呼びませんが)を冠しているだけに多色使いは出来ない厄介な作品ですが、淡い光のようなこの表紙だけで作品の質がわかろうというものです。
人物のバランスが悪いのが難ですが、ここは未熟さ(故の単色使いでもあると思う)がプラスに出ました。一見しただけでダリア文庫と即答できる人いないんじゃ?
「ワケアリ」イラストチェックで書いた平積み新刊でハッとした表紙2冊は、「ワケアリ」とこの作品の事でした。
このまま白くフェードアウトしてしまいそうな、優しくも儚い雰囲気が良く出てます。

カット★★★☆3.5
私の考える「挿絵」とは小説(母体)を補助、または向上させる媒体と「イラスト考察特集」で書かせていただきましたが、そういった意味では今回は◎。
荒削りで、技術的にもまだまだながら作品との相性が抜群です。
いや、相性というより作家様と絵師様が互いに寄り添おうとしている感じです。お互いの目指す方向も技術的な達成度もよく似ていらっしゃいます。
ここまで作家様と絵師様が二人三脚、お互いがお互いを必要としてらっしゃるお2人は、他には岩本薫&不破真理コンビしか思い当たりません(作風、真逆だけど。わはは)
今では珍しいオール手書き(デジタル処理してないという意味で、トーンとかは使ってます)、アナログの繊細な味わいはまさに作品そのもの。神経質一歩手前の細いペンタッチがたまりません。
バランスも狂いっぱなし、処理も甘く正直稚拙な絵に分類されるかと思いますが、この作品に限ってはその未完成な部分こそが最大の魅力。
カット割り(構図)にセンスがあるのでいいマンガ描ける人だと思います。この良さを大事に、たくさん描き続けていって欲しいかな。まずはデッサンデッサン!人体比メタメタ、興ざめギリギリデス。


◎本編感想
購入理由
相当昔に多分デビュー作(非BL)を立ち読みして萎えた覚えがある。
BLに転向していたのを知ったのは密林を利用するようになってから。リストマニアなどで胸キュン作家さまとしてお名前が上がっていたのでこっちの水が合ってるのかな〜?とぼんやり思っていた。
「5年ぶりの新刊」と某所で紹介されていたのと、コバルト文庫以外のレーベルで出すのも興味をひかれたから。(後から確かめたら4年ぶりでした) それとタイトル(理由は後記)
※デビュー作はBLですよ〜?と教えていただきました。ありがとうございます、勉強になります!立ち読みパラ見がいけなかったのですネ、早合点して申し訳ないです(汗)



ここからは、作品に合わせてマジガチモードで語らせて下さい。
イメージソングには懐かしくも何度聴いても泣ける名曲を選んでみました。
曲とPVの素晴らしい相乗効果が本作と絵師様との関係とよく似ていますし、何より
「君に降る白」

次ページの拙い感想も、聴きながら読んでいただければこんなにうれしい事はありません。





  困る。とても困る。

こんな自分を知ってはならない。こんな自分に気づいてはいけない。

日々の喧騒と目まぐるしい変化の中必死に肩肘張って生活を送っているのに、こんな自分を知ってしまったら、先に進めない。しばし立ち止まってしまうではないか。

夢に夢見て 恋に恋する少女感覚のまま書いた小説。
青い。甘い。溺れ過ぎ。
目指すところは純文学ながら一般小説のレベルにはほど遠い、いうなれば思春期のポエムを読んだようなこっぱずかしい味わいだ。
にもかかわらず茶化せない。
作者のあまりに純粋な作品への想いが、笑い飛ばして忘れてしまう事を許してくれない。


主人公の20の青年・藍(アイ)は、昼は古本屋の店員として、夜は男娼として夜な夜な複数の男たちのおもちゃにされるバイトをわざわざ選んで暮らしている。
理由は特にない。
そこで出会う変わった客・成瀬。
彼だけはアイを人として愛してくれるがその愛をアイは信じられない。なぜならアイは今まで愛された事がないから。
家族がいるのに愛された事がないと感じてしまう理由は彼が養子だったせいだ。しかも本当の両親は養父母の兄弟。血のつながった姉が「いとこ」になる複雑な関係。

甘い。

複雑な環境は認めるが、誰も心配しないからとわざわざ体も心も貶める主人公は哀れに甘い。
自分から心を開かず誰かを愛さず、愛してくれないとまわりばかりを恨んでいる、めんどくさくて厄介な子供だ。
これはそのまま作者の甘さ・夢見る部分でもある。体を売る事、痛めつけられることが大人の世界の闇だと安易に書いてしまうその部分がまさしくポエムなのである。プロの男娼が衛生対策もせずやられ放題なのは理解に苦しむ。
主人公に魅かれる客もなんだか曖昧な存在だ。
誰とも恋愛話をしなくても今どきネットを利用すればこの手の知識はすぐ手に入る。むしろこういった特殊サービス付会員制の店を探す方が困難だろう。ここでもやっぱり作者は甘い。今まで出会わなかった人に客として出会った途端、あちこちで偶然会うのもあり得ない。
コスプレ萌えを知らない男が男同士の性行為には熟知しているそのアンバランスさに、萌えのタイミングをことごとく外される。
おまけに主人公はバイト先の同僚と打ち解ける事は出来ても、彼の家族はほったらかしで今後への示唆もない。作者の興味が保護する側にない(=保護される側の立場の人)だという事がよくわかる。


どこかで小耳にはさんだような情報を元に安易に店を設定し、敵(家族)を設定し、男娼を描く。
そうして、現れる理想の救い。白馬の王子の登場。
この作品に息づく現実(リアル)は感じられない。


でも、確かなリアリティが1つ。それが作者の作品への想いだ。
寂しい心 渇いた気持ち、焦がれる想い、2人の関係を描く事でそこを見つめよう、表現しようと心血を注ぎこむ作者の姿勢があまりに真摯で目をそらせない。
ことごとく外されたタイミングが作者の情熱によって修正され、かつ思いもよらぬ方向へひっぱっていかれる。
虚構の現実への不満はぼやけていき、表紙の絵のように2人だけがあわく光を帯びていく。なんだろう、この感覚。

これが「本気」が持つ力の強さか。

思わず、自分に問うている。
近頃の自分はどうだろう?ほんとに頑張っているのかな?斜に構える事で努力から逃げていない?
思わず足が止まる。今を振り返り、過去を振り返り、周りを見回してしまう。
こんな弱気な自分を知りたくはなかった。こんな不安な気持ちを認めたくなかった。


正直、作品との呼吸は合わない。共に歩くのもムリだ。でも良さをわかる自分でいたい。
BLで辿りつく着地点としては異色だろう。なんとも不思議な作品だ。




最後に老婆心。
この薫り高いタイトルが、今年の3月に出版されたとある恋愛文芸作品に酷似している点が少々気になる。(2005年に一回目発表、去年の夏に完結編が雑誌発表されている)
あまりに似ているせいで中身を確認したくなり購入した動機も実は、あった。
方向性も似ているものの、男女の恋愛とBLなのでまったく別物なのだが、だからこそそっち系の映画のような下手なパロディに思われてはもったいない。




〔絵師:あ行〕〔カラー:★★★★〕


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Comments

連動企画、お疲れ様でした!
いや〜、ドキドキしました(笑)

miru-haさんのマジガチモード読んで、相変わらずの自分がちょっぴ恥ずかしいですが、ポエムとか作者様の「本気」部分に一言いいたくなっちゃうところとか、大筋で同じ…だよね?(自信なし)

今回は、課題図書が難しかったよ〜。
comment by: わにこ | 2009/09/06 23:39
わにこさん、ご協力どうもありがとう♪
楽しかった、と今だから言えるが私もドキドキしたわ〜っ。

「ポエム」のシンクロは鳥肌ものの感激です。
ほんと今回の作品は異色だったから、てこずった…。

次回課題図書はぜひ王道作品で(笑)
comment by: miru-ha | 2009/09/07 00:38
わかります。
かなり酔って書いておられるなあという感じがしました。
1ページに1セリフなんての見たとき、「うわ…」とも思いましたし。もう少しセーブしてくれたら…また印象が変わったかもしれません。ただ朝丘さんに限らず、ほかのメジャーな作家さんでもそういう「作家の個人的な思い入れと酔い感がすべてに漂っている」作品、たまにありますよね。私としては、「作品に思い入れがあってもいいけど、酔っぱらわれるとちょっと困っちゃうな」。「力作」とはまた別なんですよ。

朝丘さんのそういう作品に今回当たっちゃったんだなと思って読んだ、そして、麻生さんの絵付け作品としてはコレが一番良かったせいか、私はさほど辛口評価つけなかったです。ただし、好みとはいえません。私はもうちょっとセーブした作品のほうが好きです。今の(昔のではなく)榎田さんだったら、この手の作品を確実にセーブしてくるだろうなあ…と、つい比べてしまいました。それはそれでまた「エダさん、上手いな」と、嫌味(悪い意味はありません)を感じてしまうのですが。

麻生さんの絵付け作品は、ご自身のコミックスも含めてすべて購入して読みました。この作品が一番合っていると思います。朝丘さんと麻生さん、属性が同じなのかも。TBできないので、このコメントのURL欄に以前私が書いた麻生さんの作品レビューのURL張っておきます。

あ、機会があれば私にも今度参加させて下さーい<課題図書企画
comment by: 秋林 瑞佳 | 2009/09/07 19:02
秋林さん、いらっしゃいまし〜♪

宅のTBセキュリティを全廃しても秋林さんのお宅だけTBつかないんです…。時々試してるんですが…。

今、拝見してきました、秋林さん宅!
どっかで見た絵と思ったら、「スイートビターキャンディ」のマンガ家さんだったのか!迷ったんですよ、これ…。
やっぱり、構図(コマ割り)にセンスある方なんですネ、うんうん♪
朝丘さんと麻生さんは同じ属性、同じオーラですね♪

朝丘さんはこれが初読みなので、「いつもの作風」が理解できず感想迷いました〜。
ただ、小説感想でマジガチモード発動したのはこの方が初めてなので、やっぱり吸引力があるのだな〜と思って、その気持ちに正直に書いてみました。


榎田さんとの比較!
それは考え付かなかったな〜、確かにプラスとマイナスの差ですねえ、う〜ん深い…。


課題図書企画、本当ですか?!やった〜っ、ぜひぜひ!!
も、是非ともTB出来るようにしないと!もうちょっと色々試してみます。
ただ、課題図書選びが…。今回はたまたま、だったんですが、こんなに難しいと思わなかったっす(大汗)
comment by: miru-ha | 2009/09/07 21:58
◆「君に降る白」への拍手ありがとうございました。
稀に見る感想難易度の高い作品で、マジガチモードじゃないと書けませんでした。
…というか、感想難しい作品は今まで書かずに済ませてきたので、そういう意味ではこれほど勉強になる作品もなかったです。

考えてみるとBL小説でマジガチってこれが初めてなんですよね。そう思うと感慨深い…。
私のマジガチっていってみればポエムみたいなものだし、しっくりくるのは当たり前か?(笑)

「連動」の楽しさやいい意味での緊張、気持ちを伝える事と伝わる事の違い、などなど、普段できない勉強をさせていただきました、押忍!


読んでいただいてありがとうございました♪



comment by: miru-ha | 2009/09/22 17:37
◆「君に降る白」への拍手ありがとうございました♪

そろそろ、マジガチモードが恋しくなってきました(笑)
でもこればっかりは、そういう作品が来ないとね〜

ありがとうございました♪また遊びに来てくださいまし
comment by: miru-ha | 2009/09/26 16:13

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ダーク好き萌え友miru-ha様と突然!こっそり!連動企画! 君に降る白/朝丘戻。 ill.麻生ミツ晃
突然ですが、連動企画です!お互いにちょっぴりダーク好きな萌え友として、水面下で親交を深めておりますBLイメージソング!聴いてより萌えBL読書日記のmiru-ha様と、珍しく同じ時期に同じ本を読んだという事で、持ち上がった企画でございます。連動企画とは言うものの
trackback by: 北の主腐から | 2009/09/07 12:04 AM