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土曜企画「今週のTOP1でBLイメソン」〜「新宿探偵」剛しいら

お久しぶりの土曜企画・「今週のTOP1でBLイメソン」
1位はキンキ・光ちゃんのソロナンバーが入りました。

2009.8・23日TOP1 「妖〜あやかし〜」 堂本光一


いや〜、JUGEMでもYOUTUBEの埋め込みってできたんですね、知りませんでした…!!
遊びに行った同じJUGEMユーザーさんのブログに貼ってあってビックリ!
以前挑戦した時は表示されなかったんですが、記事下書き画面に表示されないだけで正式?画面にはちゃんと映ってたのね…。なんてこった…。
これからは出来るだけ埋め込んでおきます。
過去記事もオススメ曲を中心にちょいちょい貼っていきます。ああ、また時間が…。

早速ご覧いただけましたでしょうか、このビミョーなPVを。
なんでしょうか、この昭和の歌謡番組の様なビミョーなダンサーとビミョーな曲。
光ちゃんの作曲だそうですが、なんか痛々しいなあ…。
剛クンを意識しなくても、持ってるものが違うんだからムリしなくていいのに…。あっちはある意味人間止めてますから(椎名林檎やスガシカオ兄貴と同じ世界までいってるって意味ね)

それはともかく、人工的な妖艶と閉じた感覚がピッタリかな、って事で選びましたのは努力型巨匠・剛しいらさんのこちらです↓↓




 
今回はイラストチェックを本編感想の後につけさせて頂きます。
感想の後でないと分かりにくいコメントが付いてますので…


◎本編感想
剛さんは人間観察の達人と以前書きましたが(感想こちら)、それも観察眼(センス)がもともと備わってるのではなく、努力と訓練で会得したタイプの方と思います。常に多数のアンテナを張り巡らしてジャンルを問わず取りこんで、練り上げていく方のように思うのです。(努力型巨匠とはそういう意味です)
だから各作品には必ず影響を受ける外的要因があるような気がします。映画だったり、事件だったり、本から見つけた「言葉」だったり?
どんな創作でも多少は何かにインスパイアされると言ってしまえばそれまでですが、そうではなく、意識的にインスパイアされるものを探してるというか、ご自分の琴線を揺さぶる「何か」を探す事が作家活動の基本と言うか。
多分、揺さぶった「何か」をBLにするのもラノベにするのも自在と思います。「探し」て「示す」事が書く目的と思うので、昔はともかく、今はジャンルにはさほどこだわっていないような気がするのです。BLがお好きには違いないですが。

反面、この方は抽象的な心象を表現する事は不得手に感じます。抽象とは自分の内なるものを練って練って練る上げる作業ですから、数々の情報を取り込んで再構築するような実存主義の剛さんの手法とは、目指すところは一緒でも表現方法が真逆なのです。

でも、今作「新宿探偵」は今までのような実存ではなく概念(観念?)を念頭に置いて作品にアプローチした意欲作と思うのです。
たぶん剛さんのハズレと大多数の方が判断するだろうし、完成度としては実際そう言われても仕方ないような作品なのですが、これは作家様の新たな試みと思えば納得なのです。
いってみれば大和和紀さんが内田善美さんのような作品に挑戦したというか、北村薫さんが高村薫さん風作品書いたというか…間違えやすいですね、このお2人のお名前。

何やらわかりにくい例えですみませんがそんな感じです。


「新宿」と聞いて思い浮かぶ事ってなんでしょう?
私は東京に住んでおりませんので「新宿」は物語の中の土地、非日常の土地です。(本職でも新宿は受験生の宿ぐらいでしか係わりません…)
そこを踏まえて色々「想像」するに、
副都心、不夜城、表と裏、新と旧、猥雑、ビル群、アルタ、1人で歩けない、ヤクザ、…こんなところ?
じゃ、ここに探偵が住んでいたら?
表と裏の危うい橋を行き来しながら、日々光りものを探すカラスの目で新宿という限られた世界を渡り歩いているかもしれません。
時には不夜城のネオンの様な人工的で淫靡な魅力の夜の蝶と戯れたりもするかも…。


そしてこれがこの作品のすべてです。
この作品は「新宿」の擬人化なのです。
擬人化とは人ではないものに人格を与えてひとのように振舞わせる行為ですが、この作品は「ネコ耳」や「機関車トーマス」のような単純擬人化ではなく、「ヘタリア」のような象徴的な擬人化です。
しかも観察達人・剛さんですから、「ニッOン擬人化」のような中途半端な「ヘタリア」パクリ企画とは一味違い、「新宿」という言葉から抱くイメージを徹底的に練って煮詰めて昇華しています。

元警察官である攻めが卑怯者だったり、不正手術を請け負う闇医者の受けが臆病だったり、あえて誰もが感情移入出来る主人公にせず、読む人を選ぶような設定にしたのは「表新宿」のありようそのものに思えます。
唐突に始まり、意味もわからず狂うように焦がれて求めながらそれを認めない2人の関係は、ここでしか生きられないと望んで身を沈める「裏新宿」のイメージ。

何より受けの佇まいは夜の新宿のイメージそのもの。
裏街道の片隅の黒猫がすみつく古びた病院で、夜ごと色褪せたシルクの柄襦袢を素肌に纏って眠るいわくありげな美青年医師。誰とも知れない誰かを待って、窓を大きくあけながら…。
なんとも妖艶。なんとも淫靡。これは夜が明けたら終わる夢なのです。
蚊が入ってこないか〜、とか心配するような俗な感覚で読んではなりません(笑)

つまり、この作品は「新宿」に作者がどのようなイメージを持っているのか、そのどこをどんな形で具現化しているのかを楽しむ事で初めて「面白い」と思える、主義・主張ではなく「観念」を楽しむ作品なのです。誇大解釈しすぎかもしれませんけどね。


ただ、先に書きましたように完成度はイマイチ。

この本は
「新宿探偵」
「黒猫病院」
「愛情迷路」
の3話で構成されてますが、それぞれ'02年、04年、07年に書かれて実に5年越しに完成を見た作品です。

1話「新宿〜」で張った伏線を回収するために3話がなければならなかったんですが、その伏線を回収しなくてもこの2人のありようは変わらない。ただ作者様が回収する事でキリをつけたかっただけです。
だから唐突に事件が起き、今後に憂いのない決着がつきます。このあたりが今までの剛さんらしさが出てしまって惜しいのです。
この伏線を解決するために受けは憎んでいる肉親の力を借りてしまいますがそれも安易。変に理由づけに現実を持ちこむのでそのたびに艶が消されてしまう。
謎は謎のまま、繰り返される日々のたまたま一部を切り取っただけ(「新宿」での日常ですからハードですけど、笑)、でも同じ毎日ではないんだよというメッセージ性をはらんでフェードアウト、の1話が一番軸がしっかりしています。


なんでも「END」マークをしっかりつけて、はいハッピーエンド・チャンチャン♪で終了しまうのではご都合読み切りエロマンガです。
せっかく冒険的な意欲作に挑戦したのに強引に終わらせるから、結果としてチグハグ印象の、何が言いたいのかよくわからんBLになってしまいました。
5年間で軸がぶれた、と言えるかもしれません。

単行本として発行する難しさをひしひし感じてしまった作品でした。


◎イラストチェック/桜城やや(コミック派)
カラー★★☆
今回に限りカットと同評価・同コメントです。
カット★★☆
何とも…この方の絵柄で「概念」や「イメージ」の表現は難しいですね。攻めのオトコくささ、とかエロカットの多さだけで絵師様を選んだ感じです。
この作品はかなりの冒険作だと感想で書きました。評価が芳しくないだろう事も。
もし、イラストが彩さんとか竹美屋さん、むろん奈良さんなどの象徴的な表現が出来る絵師様だったら、多分、相当評価が変わったろうと思います。
こういった作品ほど「絵」が持つ補助力を考えないと…。せっかくBLには「挿絵」がついてるんですからもっと効果を考えないともったいないです。
雑誌掲載時と絵師様が変わってるってことは作品の質はもうわかっていたハズですから、これは絵師様が悪いんじゃなくてキャスティングした出版社のセンスが悪いのです。
「セックスであんたを捩じ伏せる。」が帯コピーですから、もうそれしかないんでしょうね。
読み込みが足りん!売りたくないんかい。ま、私の解釈の方が売りにくいんですけども。

内容とのシンクロ率はともかく「絵」だけの感想としては、人物だけ、男だけを描いてきた方と思うので魅せ方がイマイチ。コミック派なのにちょっと修行不足かな?
シルクの「ぞろっとした女物の着物」を「外国人が着ているかのように粋に着崩し」て「その下は白い肌のみ」の危うい美しさ、こんなおいしいイラストシーンないでしょう!という所で何もない。
例え本編で「裸で抱き合う」とあっても脱ぎ捨てた和服が印象的に広がる、とか、着物の模様を絡みにオーバーラップさせるとか、何か「演出」できるはず。
「着物」は後半一か所出てきますが全然良さが出てません。ある意味この作品を象徴するアイテムなのに。白衣でさえてきとーだもんなあ…。裸のHシーンばかりなら作品内容なんでもいいです。

コミック派で演出(表現)力の不足はいくらカッコイイ男が描けても、ちとイタイです。
でもこの方マンガ描いてるから、きっと相当作話力があるのでしょう。一度読んでみなければ。




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[小説・作家名か行]剛 しいら | comments(1) | trackbacks(0) |

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Comments

■このページに拍手下さった皆様、本当にありがとうございましたm(*・´ω`・*)m

この作品は感想書くのが非常に難しい。「非凡」と「平凡」を合わせもつ作家様の個性が反映されているとでもいえばいいのか…。←あくまでも私の感じる作家様個性の一部で、もちろん他に尊敬すべき長所がたくさんあります

「日常」と「非日常」なら書きやすいんですけどね。1話だけだったら、剛作品MYランキング中でもかなり上位なんだけどな〜。
comment by: miru-ha | 2011/07/02 00:40

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