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真夏の祭典・萌え燃え華不魅様♪ 第1回〜作品背景編

真夏の祭典・萌え燃え華不魅様♪ ←なんか暑苦しいな

第1弾は「一天四海」をお送りします。
本日は「一天四海」連載時の軽い時代背景と連載雑誌、華不魅さんの足取りなどをご紹介。
次回は「一天四海」作品感想をUPいたします。

◆華不魅さんカンタンご紹介
「華も魅(力)もない」という、なんとも自虐的なペンネームの少女マンガ家様。
1989年商業誌デビュー。

華不魅さんが描かれる作品はほぼすべてがファンタジーやSFなどの異世界モノですが、そのどれもが「少女マンガ」の枠に収めておくのがもったいないほどのスケールの大きな作品ばかりです。なんせほとんどが「世界創成」に係わる物語ですから。
人も世界も輪廻や転生に絡める世界観と、たくさんのキャラの複雑な相互関係がこの作家様の魅力です。
クールでアーティスティックな絵柄もツボ。
「黒」の魅力を最大限に生かした画面の美しさは当時類を見ませんでした。休筆されてなければ途方もなくペン画を「極め」られた方だったろうと思います。


◆時代背景…少女マンガ・カンブリア紀
ちょうど華不魅さんが活躍される時代(1990年前後)は少女マンガのカンブリア紀、と私が勝手に名付けている時代の後期で、有名な「24年組」よりも1つ下の世代(ポスト24年?)の方によるSFやファンタジー・時代物・忘れちゃならない同性愛(同人)物などジャンルも個性も多種多様なマンガが排出された時代、「少女」対象と決めつけない「少女マンガ」が出てきた時代の事を指しています。
ちなみに「花の24年組」が活躍するカンブリア紀前期(1980年前後)は、「少女」を対象にした「少女マンガ」の爆発期だと私は考えています。

◆華不魅さんと角川書店
前期から後期へのカンブリア過渡期を象徴する雑誌に角川書店発行「月刊ASUKA」があります。
24年組大活躍のカンブリア前期の覇者・王道「小学館」から、ナナメテイスト個性派集団「白泉社」へと王座が移った感のあるいわゆるバブル黎明期に、角川書店が両者のいいとこどりで創刊した同社初のマンガ雑誌です。
まさしくバブルを象徴するかの如く、人材も資本も贅を尽くした少女マンガ愛好家の夢の具現。
当時アニメや映画で飛ぶ鳥落とす勢いだった角川グループの出版部門・角川書店が満を持してマンガ界に殴り込みをかけた挑戦作でした。

創刊号表紙を彩る作家様を見てお分かりの通り、「白泉社」と「小学館」のカンバン作家様をお金に糸目をつけずに寄せ集めております。
 

■1985年8月創刊号
山岸凉子「馬屋古女王」
萩尾望都「きみは美しい瞳」
高口里純「花のあすか組」
谷地恵美子・名香智子・竹宮惠子・杉浦日向子
神坂智子・酒井美羽・紫門ふみ・
 錚々たる顔ぶれ(笑)

←対談エッセイに吉田秋生×野村宏伸
※角川アニメ「ボビーに首ったけ」の」キャラデザインを吉田秋生が、主人公の声を野村宏伸が担当したことからの対談企画と思われます。懐かし…。




創刊号は「LALA」で連載終了直後の社会現象にもなった名作・山岸涼子「日出処天子」の続編を150ページの前後編で巻頭に持ってくるという少女マンガファンの度肝を抜く企画で注目を浴びました。
また、人気漫画家高口里純に雑誌名を冠したマンガ(「花のあすか組」)を描かせるなど惜しみない発想と資本力は、この雑誌にマンガ界での社運を賭けていた同社の並々ならぬ気合の表れと思います。
「少女漫画新世紀」のコピー通り「少女マンガだけど男性(少年)もOKな雑誌」がコンセプトで、恋愛よりも歴史やSFなどストーリー重視の作品が多く初期は読み応えもありました。

その後、自社デビューさせた新人さんたちがイマイチ伸び悩んだ事もありビックネームに頼る傾向は続きましたが毎号を創刊号並みに集めるのはムリ、結局世の活気がなくなると同時に「ASUKA」も方向を見失い、今は自社ラノベのコミカライズが中心のアニメ頼りの自社完結雑誌になってしまいました。
今後、中村春菊さんとか高永ひなこさんとかが載っていてもちっとも驚きませんよ?

←現在の月刊「Asuka」 雑誌名表記が大文字じゃなくなっています。


華不魅さんはまだ季刊誌だった「増刊ASUKA ファンタジーDX」に1992年初登場(だったはず)、古事記や上乗仏教をベースにしたスケールの大きな和風ファンタジー「一天四海」を発表してメジャー誌デビューされました。
本当の商業デビューは青磁ビブロスですけどこれはメジャー誌とは言い難いので…。(詳しくは第3弾「鉄錆廃園」感想時に)
「ファンタジ―」や「ミステリー」などジャンルを絞った漫画を掲載するメジャー雑誌は、多分秋田書店の「ミステリーボニ―タ」の方が早かった気がしますが、「ファンタジー」は角川しか出していなかったと思います。といってもSFや歴史物もあって、現実ではない世界という意味の広解釈の「ファンタジー」です。メジャー誌とマイナー誌についても第3弾「鉄錆廃園」感想時に少々。

余談:
「ファンタジーDX」同時掲載マンガに佐々木淳子さんの「アイン・ラーガ」があります。
この方もカンブリア爆発代表作家のお1人、とっても少女マンガな絵柄で描く作品が純度の高い超本格SF。これも独特の作品でした。
女子高生の精神だけが異世界へスリップ、その世界のカリスマ剣士(♂)の肉体に宿ってしまう、という…。これも最後まで読んでないんですよね。中古で手に入るかな?


■主作品発表年表

・1991「鉄錆廃園」    ・1992「一天四海」
青磁ビブロス・6巻まで    角川書店・全3巻
「PATSY」           「ASUKAファンタジーDX」     ・1993「グラマラスゴシップ」                                                             
                        ↓                新書館「サウス」・4巻まで 
   ↓              ・1994連載終了                   
   ↓                                                                   
      ↓                          ・1994「夜光雲」               
   ↓              角川書店・全3巻                  
   ↓              「ASUKAファンタジーDX」          
   ↓                     ↓                   ↓
   ↓(未完)         ・1998連載終了                              ↓(未完)
 
    −−−−−−−−−−−1 9 9 8 年 休 筆 宣 言−−−−−−−−−−                        


上記に記したとおり、1993年から連載3本を抱えていらっしゃいました。
その後1998年に体調の悪化に伴って休筆宣言をされ、「鉄錆」と「グラマラスゴシップ」(以下GG)は未完終了となった次第です。
それにしても掲載雑誌、見事に全部廃刊してますね。雑誌どころか会社がないものもある(汗)

実はmiru-haは1994年ぐらいまでしか華不魅さんを追いかけておらず、GGの4巻と「夜光雲」は未読という事に今回初めて気が付きました(ははは)
従って休筆宣言も拝見しておらず、いつのまにかお見かけしなくなった幻のマンガ家様として心にとどめておりました。

この春、華不魅さんのお仕事復帰と「鉄錆廃園」愛蔵版&完結編発刊を知ったのは呼ばれたから、としか言えないのです。
華不魅さんのマンガが好きだったって書きたいと思っていて、普段ほとんど作家様検索しない私がふと検索したら華不魅さんのサイトを見つけて、のぞいてみたら、完結編を出せる事になったとご本人がコメント出されたばかりだったんです。
オタクの一念って怖いですね〜(笑)



次回は「一天四海」の感想をお送りします。





 

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Comments

■このページに拍手下さった皆様、本当にありがとうございましたm(*・´ω`・*)m

BL感想ブログなのにやってしまってすみません…。
でも華不魅さんのデビューはあの「ビブロス」なのですよ、関係なくはない…ですよね?
この辺は第4回「グラマラスゴシップ」でたっぷり?語りました。悔いはない…(笑)
comment by: miru-ha | 2011/07/02 00:02

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