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真夏の祭典・萌え燃え華不魅様♪ 第2回〜作品世界観

真夏の祭典・萌え燃え華不魅様。
本日は少々構成を変えまして、華不魅さんの作品世界観です。


第1回冒頭で軽く触れました通り、華不魅さん作品のほとんどが「世界創成」に係わる物語です。

    


「一天四海」…「country」(homeの方が近いかな)=一国を舞台にした創世記
「鉄錆廃園」…「world」=その世界の社会全体を舞台にした歴史と再生
「グラマラス・ゴシップ」…「universe」=宇宙規模の世界大系。


人も世界も輪廻や転生に絡める世界観と、たくさんのキャラの複雑な相互関係がこの作家様の魅力です。

「輪廻と再生」は華不魅さんのライフワーク、キーワードは「鍵」かと思います。
世界の再生が「鍵」にかかっている、という設定は今日の作品「一天四海」をはじめ、ご紹介予定作「グラマラス・ゴシップ」や「鉄錆廃園」にも共通してみられる世界観です。
SFやファンタジーではよくある、と言ってしまえばそれまでですが華不魅さんマンガの特徴は鍵となる人物が必ずしも主役ではない、ということです。
もちろんメインキャラではあるのですが、必ずもう1人真の主役と言うべき本当の意味での「鍵」なる人物がいます。その人物は大抵作品中で万能の力を持つカリスマ、いわゆる「神」です。

キリスト教でも仏教でも楽園を用意するのは「神」、そこへ行けるかどうかを判断するのも神。
他、今の世に伝わる大概の宗教はそうなっています。
そして華不魅さんの描くマンガに出てくるカリスマヒーロー・「神」もやはり同じです。
でも現宗教と違って神の用意した救いを決して受け入れません。人の力で楽園を創る事を選ぶ(選ばせる)のです。

徹底した輪廻の思想と「自己」存在の主張。
作家様にとってマンガとは儚いものにも意味がある事を知ってほしいと願う、慈悲と祈りをこめた「聖書」なのではないかと思うのです。これは作家様自身のご事情やご不安と決して無関係ではないでしょう。
ファンタジーな「萌え」マンガでありながら、なぜか寂しさも感じさせる複雑な味わいはここに起因するように思われます。影響されたマンガ家さんが三原順さんとのことでしたのでそれも一因かもしれませんが。


冒頭で書いたように華不魅さんは世界創成にまつわる「聖書」を同時に3本記していたわけですが、主題は同じでも描く世界はまったく別、当然人物や背景も全部違います。
ここがこの作家様のすごいところ。

SFやファンタジーのなどのフィクションは設定や世界観を緻密に作れば作るほど説得力は増しますが、その分多作が利かないものです。同じ世界観をシェアしたりスピンオフはできても、まったく別の設定でクオリティも高い「世界」を創るのは容易なことではないからです。
主なる父、神様でさえ1週間かけてこの世を1つお創りになっただけです。1人で同時にいくつもの世界を脳内で創る作家様がどれほどの力量をお持ちかお察しいただけると思います。
しかも1つとして手が抜かれていません。
作り込みが深くて読んで理解するのに時間がかかりますが、その分1度モノにしたら忘れない。だからこれだけ長く休載されていても皆しっかり覚えているのです。

そしてストーリーにふさわしい「絵」の美しさ
スタイリッシュでありながらマンガの最大限の特徴「白と黒」の表現を追求した華麗な画面。日本画の様な滑らかな曲線もステキです。
当時のファンタジーは話が良くても絵がイタイ、またはその逆、がほとんどでしたので、作話と作画・両方兼ね備えていておまけに「大河」ロマンにならない=3巻で終わる「ファンタジー」は貴重です。
練り込んだ異世界ストーリー(SF含む)を短くまとめられる方は小説でもマンガでもかなりの達人。文学の世界では「小は大を兼ねる」のです。


愛蔵版が出た「鉄錆廃園」以外は絶版ですが、中古なら手に入りやすいみたいです。
もし機会がありましたら是非…。
でも15年以上前のマンガってくたびれまくってますよね、箱入り娘の我家の本でさえ黄ばんでヤケヤケです。




次回は今度こそ「一天四海」感想をお送りいたします。



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真夏の祭典・萌え燃え華不魅様♪ 第1回〜作品背景編
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真夏の祭典・萌え燃え華不魅様♪ 第3回〜「一天四海」
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真夏の祭典・萌え燃え華不魅様♪ 第5回〜「鉄錆廃園」 (8/22〜)
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Comments

■このページに拍手下さった皆様、本当にありがとうございましたm(*・´ω`・*)m

華不魅様をずーっとずーっと待っていた同志が思いのほかたくさんいらしたことが心強かったです。
これからも応援してまいりましょうね。
comment by: miru-ha | 2011/07/02 00:09

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