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「龍の求愛、Dr.の奇襲」 樹生かなめ

昨日のイラスト特別考察・奈良千春〜龍とDr.シリーズに引き続き、本日は本編感想編をお送りいたします。
これで今回のイラスト考察祭りは終了です。皆様お疲れ様でした。
ネタはいっぱいあるのでまたいつか「イラスト考察」は書きたいと思います。
が、とりあえずしばらくお休み…。


「龍&Drシリーズ」
長いシリーズで全部はとても触れられませんので、シリーズ天王山・最頂点の盛り上がりを見せた「龍の求愛、Dr.の奇襲」を中心に。



ネタバレ感想とイメージソングは次ページで。






   ◎本編感想
拙ブログ「勝手にBLグラミー2008・キャラクター部門」最優秀QUEEN賞受賞。
受賞理由:「姐さん」 「はい」って(笑)

こんなロングシリーズになるとは予想だにしなかった「龍&Dr.」シリーズ。正直、初めの2巻読んで「???これのどこが面白いの?」

で、投げましてその後長期放置。でもそこからが面白かったんですね。
思い直して続き読んで良かったです。これほどの傑作あそこで止めてたらもったいない。

ラノベやBL、コミックなどは長く続くからといって面白いとは限りませんので(ヒドイ)、こちらも巻をましたらイキオイが衰えるかと毎巻びくびくしながら買いますが、そんな事全然ないです。
むしろ右肩上がり?出発点が低めなだけに(おい)これは特筆です。
昨日のイラスト編で書きました通り、

1〜3巻…1章(抗争前夜編)
4〜7巻…2章(抗争突入編)
8巻以降…3章(抗争後日編)
に、なっているかと思います。(章分けは自己流です)

有名なシリーズなのでご存じない方は少ないかとは思いますが、念のためこの巻のあらすじを。
愛しあうために生まれてきた運命の恋人たち!! 「清和くん、僕に顔を見せて。キスさせてよ」 明和(めいわ)病院に勤める美貌(びぼう)の医師、氷川諒一(ひかわりょういち)の恋人は、背中に昇(のぼ)り龍(りゅう)を背負った、暴力団・眞鍋(まなべ)組の若き二代目、橘高清和(きったかせいわ)だ。 かつてより清和の敵であった藤堂(とうどう)組との争いが激しくなる中、眞鍋組もかつてない危険に晒(さら)されていた。そんなとき、藤堂の過去を知るホスト、桐嶋元紀(きりしまもとき)の存在が氷川にある決意をさせる。闘うのは好きじゃない、でも僕の清和くんのためなら……!! 愛する人のため氷川の闘いが始まった!?
あはははは!ツッコミどころ満載のあらすじ。

この2人に限らず世の恋人達は大概愛し合うために生まれてきますし、「明和」や「美貌」ぐらい読めるし、()多すぎてかえって読みにくいし、なにより桐嶋はホストじゃないし(笑) 
さすがに本職「竿師」(公序良俗のため伏せ字)はNGワードだったんでしょうか。わはは。本編語る前にあらすじで腹筋痛い。

片腹痛いあらすじにある通り、眞鍋組と藤堂組の激しい抗争に姐さん自ら引導を渡しに行く巻です。コメディタッチのまま暴力団に殴りこみ、コメディタッチのまま大団円にしてしまう作家様の筆の冴えがお見事です。
別世界にお住まいでぶっ飛んだ印象受けるのに、ちゃんとノーマル感覚も持っていらっしゃるが故の(当たり前か)巧みなボケツッコミ。「人」に対する稀なる観察眼をお持ちの証拠でもあります。

同じく類まれな人物観察眼を有する作家さん代表が剛しいらさんですが、このお2人の作風が全く違うのはとらえた人間像をどう表現するかが真逆だからです。

剛さんは直球かつど真ん中。1つ1つを掘り下げ深く分析されます。ストーリー展開も主役を中心に綺麗にゴールに向かって数珠つなぎです。

一方、樹生さんは三橋並みのクセ者変化球、しかもゾーンがずれてて広範囲。非凡ではありますが時には1冊で収まりきらない時も。
樹生さんのような方は、本軸はあれどもたくさんの人物がガヤガヤ出てきてそれを巧みに動かす、本作の様ないわゆる「より縄式」のストーリー展開がピッタリなのです。
長編が面白いのは道理だった訳ですね。

今回はすべてをより上げるための疾走感が最高!
今まで守られる側でいなければならなかった「姐」が男であることがここでようやっと花開き、大爆発&大満足の活躍ぶりです。
頭の良さや美貌、天然ボケといった氷川の魅力がフルに活かされ、少女マンガ出身の私のツボをグリグリ押してくれます。やっぱりヒロイン(?)は大活躍&モテモテじゃないと。
宿敵藤堂にまで「可愛いな」と言わせて、なんでか私がガッツポーズです。

崇拝者・滝沢を袖にした姐さんに示す清和の男気、これまたカッコイイですね!年下でもアリかな、と思わせる(笑)
桐嶋が氷川にメロメロになる様は、さすがに少々ご都合&説明くさい気もしますがまあ、コメディですから…。

ハードな抗争中ながら、夫婦漫才も健在です。
巻を増すごとに姐さんのヤキモチと清和の寡黙ぶりも増していくのが笑えます。

清和のお約束セリフ、
「いいのか?」
「浮気はしない」
が、今回はどこで出るのか?がもう気になって気になって(笑)
巡り合った時は、「出たーっ♪!」と1人大騒ぎ。幸せなヤツ。
ドリフのコントかい な繰り返しのオモシロさです。長編ならではのお約束なお楽しみです。


「F&B」感想の時に書いたような気がしますが長編ならではのお楽しみはごひいきキャラを作る(出来る)事です。「龍&Dr.シリーズ」は個性的なキャラが多いのでごひいきキャラ作りやすいですね。

私的「ごひいき」はこの巻までだと京介と祐、かな?
京介の「素手で負けたことないんです」は今後ドリフの予感。
祐は「封神演義」の太公望ばりの活躍を期待して。←この手の頭脳派キャラ(うんちくキャラとは違う)がきちんと活躍する話は一般小説でもあまり例がありません。「頭脳派」と言っているだけで大した戦略も洞察も出来ないキャラが多いのなんのって。これは作家さんのポテンシャルに大きく左右されるためですが、樹生さんはイケる気がします。


今作でいったん綺麗により上がった縄を今後どうするのかでこの先の期待度が違ってきます。
これを軸に細い縄を足して適度な太さにしていくのか、新たな縄を縁り始め元縄と合わせて極太縄を作るのか。
前者だとスピンオフ的脇役活躍シリーズ、後者だと長期覚悟の新展開です。

今のところ前者っぽいのがちょっと残念。
でも初めの2巻からは想像できない傑作により上げた実績からいってまだ判断はできません。
せっかく(真ん中外した)広い視野とミラクル観察眼をお持ちなのだから、恐れず後者を突き進んでいただきたいところです。


◎イメージソング ジャケがステキなのでUPでUP。私は「蒼」派です。
 「JAP」 Abingdon boys school

PV:http://www.youtube.com/watch?v=ESnsgZHfui4

ご覧の通り、某アニメのOPです。ただ今イチオシ・カラオケ課題曲です♪
これをお蔵入りにしたくなくて連日投稿ですよ…。萌えって恐ろしい。

西川クンのキーは女性には出しやすい高さです。
つかみ&のど鳴らしで西川クンとキンキを2、3曲ぐらいいっておくと、その後女性ボーカル曲の高さが出しやすくなるのですよ。(どーでもいいですね、そんなコト) 
最近の歌は音域が広いし、メロディラインを無視したおかしな歌詞の付き方しますから発声準備は怠れないですね。(ホント、どうでもいい)






【関連エントリー】
イラスト考察完成記念・奈良千春様考察〜龍とDrシリーズ
イラスト考察・「イレズミ」
イラスト考察「コミック派」と「アート派」
イラスト考察・「女装とBL」2009
続・「笹上嬢を探せ!」〜イラストチェック臨時便





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[小説・作家名か行]樹生かなめ | comments(2) | trackbacks(0) |

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Comments

かなめさんの「龍&Dr.」シリーズ。他のBL作品と決定的に違う点が氷川にあるので、途中から始まったWH版1巻を読むと、フツーの腐系の方は面食らって「どこが面白いの?」と思ってしまうのだと思います(私もそうでした)。

その…ほとんどのBLが「この人から愛されたい、愛されている実感や証拠が欲しい」という受の心情を描いているのに対し、氷川は「この人を愛したい、この人は僕が守る」という気持ちでいるんですよね。「母のような氷川」とみなさんは云うし、実際そうなんだけど、受が「攻を愛したい」という気持ちをここまで大フィーチャーした作品は、他にはないといっていいと思います。そんな氷川の心情と行動を理解(とゆーか共感)しないと、「この人から愛されたい」BLに慣れきっている私たち(と括ってしまいます、すみません)には、たぶん「なにこれ?どこが面白いの?」となってしまうのだと思います。なので、「このシリーズ、面白さがわからない」と、最初の数巻でザセツしてしまう人が出てくるのは理解できます。

もちろん、氷川が「愛されたい」と望んでいないわけはなく、そのあたりはファンなら十二分にわかっていることです(もちろんmiru-haさんも)。このシリーズにおける清和くんと氷川の関係は、もうフツーのBLで描かれる関係じゃない。氷川はすんごいぶっ飛んでいるけど、しっかりとした常識を持っている社会人です。だから話はトンデモの域には至らない。そしてかなめさんが描く社会の不条理――私は真実だと思っています(デフォルメはありますが)。このグレー感、なかなか他の作家の作品では感じられません(たとえば英田さんだと白黒ハッキリし過ぎるし、エダさんだとセンシティブになるし、コノハーラさんだと痛すぎる)。

とゆーわけで、私はこのシリーズが大好きなのでした…って、ひとさまのブログのコメント欄で語ってしまった…。
comment by: 秋林 瑞佳 | 2009/07/23 21:59
やった〜!
秋林さん考察を我が家でいただけるとは光栄です!!小冊子にして秋林さんファンに応募を募ろうかしら(笑)

>他のBL作品と決定的に違う点が氷川にあるので、途中から始まったWH版1巻を読むと、フツーの腐系の方は面食らって「どこが面白いの?」と思ってしまうのだと思います

ほんとにあの1巻は泣かされました。(わはは)
通常なら3巻てことですもんね。そんなふうに始まるマンガや小説普通ないですもん(笑)またもや「BL界の常識」ってヤツ?と面食らったのは確かです。

氷川が非凡なところ、私も大好きです。
勝手にグラミー・キャラ部門授賞理由は2人ともそれです。←もう1人は崎谷はるひ「垂直線上のストイシズム」の朋樹。これも非凡。

3巻から面白くなるというのは多分2人の背景がようやく呑み込めて、だから氷川はこんなに清和を守りたいんだね、ってようやく共感でき始めたからだと思います。


「商業本」って本屋で見初めて衝動買いしても意味が分かるようになっているのが大前提だと思うんですよね。
シリーズものに巻数が書いてあるのはそういうことだし、リンク作はそれだけでも楽しめるように普通書きます。
これはそういった「本の当たり前」から外れていて、イッキ読みするか本来の1・2巻がある事を知っておかないと良さが分からない、という、作品とは関係ない部分で損をしている作品のように思うのです。

私が挫折&積読本だったこの作品に再度チャレンジしたのは、どこかのレビューで評判が良かったからだったと思うんです。ブログ始める前でどなたのレビューだったか思い出せないんですけど…アマゾンじゃない事は確か(はは)
で、結果大満足でしたので、自分もブログを始めたからにはもしこの作品を取り上げる事があればそこは絶対書こうと(笑)「龍&Dr」を取り上げたのはあの時の不詳のブロガー様への恩返しでもあったりします。


好みには個人差があるので「読んだけどやっぱり面白くなかったじゃん」ってこともあるんですが、それは読んだ後で初めて判断していただければいい事で読む機会がないのとはまた違いますもんね。
もちろん、「面白かった」といっていただけるならこれ以上の喜びはないわけで…ってもはや私が保護者の感覚。いや、マネージャーか?
氷川の庇護欲がとてもよく理解できてしまいました(笑)


樹生さんの不条理の切り取り方は作家さんだと朱川湊人さんと似ている気がします。モノによっては星新一さん?
あれ、どっちも短編のエキスパートじゃん。樹生さんは長編タイプだって言っておきながら(笑)


>たとえば英田さんだと白黒ハッキリし過ぎるし、エダさんだとセンシティブになるし、コノハーラさんだと痛すぎる

おお!なんてハイレベル、かつわかりやすい分析!!
頷きすぎて首が痛いです。さすがですマスター(´▽`)ウットリ・・♪
comment by: miru-ha | 2009/07/24 09:59

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