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「小説b−BOY7月号-黒の衝撃」・イラスト&コミックチェック他にもチェック 後編

「小説b−BOY7月号」・イラスト&コミックチェック他にもチェック  
昨日に続いて後編をお送りいたします。

昨日一日で終わる予定だったのに見通しの甘さにトホホ(昭和万歳!)です。
このままだとイレズミ特集今週UP、がヤバいです。早速参ります!

    
   ■小説・「嫌になるほど」 中原一也/佐々木久美子
黒の衝撃度★★★(但し、作品満足度★★★★☆)
黒カラー名…丼鼠(どぶねずみ)(#595455)←黒じゃないです。まさに丼鼠。


私とした事が気がハヤルあまり誰の作品かも確認せず読んでしまい、
(この攻めキャラ、まるで中原さんみたいなヨゴシ方するなあ、誰だこのそっくりさん?)
と思って作者様を確認したら中原さんご本人だった、という(ほんとに実話)
榎田&岡田屋のディープインパクトに持っていかれ、中原さんの存在をスカッと忘れていました。

言わば覆面状態でも当てられるぐらい、いつもの中原さんテイスト。
なのに、面白いんだこれが!どこまでもこの個性を貫かれるのですね。しかも質を下げずに。
黒の衝撃度はそこそこですけど(ドブネズミ色なら完璧に出てます)、お話としては榎田さんより上?個人的には「愛しているにもほどがある」より面白い。(攻めの過去と受けのキャラ、どっちもこちらの方が好みです。)

うらぶれたビル街の一角でひそっと営まれる探偵社。わけありコンビの36×32。
10年前、若い頃は激しい関係があった2人だが、今はただの仕事仲間。
わあ、中原さんしか出せないぞ?この都会のくたびれ感。
攻めの堕ち方がこの上なく中原さんらしいヨゴシ方。受けもきちんと年相応のツンデレ、ありがちな流されちゃう感がないのが気持ちいい。

佐々木さんのイラストが少々高潔すぎる?と思わなくもないけどカラー扉がいいからいいです。
このタッチ、一見普通だが実はとっても凝ってます。
白を表現するのにいったん下地にいったん別の色を塗り、それをひっかいて(もちろんデジタル上ですが)白を出してます。いわゆる「スクラッチ」と言う画法です。これをBL絵師さんでやっていらっしゃる方を初めて見ました。
作品ごとにカラー絵のテイストを変えてくる、と佐々木さんのイラストチェックの度にいってますが、今回もこだわってる。
「SH(シュガーハイ)」のイラストチェックで語った通り、絵柄じゃなくて画風を変えるのは「プロデュース」に並々ならぬ関心をお持ちの証拠です。自分の持てる力でどこまで作品の個性を表現できるか、という点をこれほど意識している絵師様は他に奈良さんぐらいしか思いつきません。
カット3枚。
攻めが全部同じ表情で残念。もし新書化されるなら鬼気せまるあのシーンを是非。


■小説・「純愛」 愁堂れな/奈良千春
黒の衝撃度★★★★ 黒カラー名…濡羽色 (#000b00)←濡れた漆黒

愁堂さんの「監禁」 
ありえすぎて正直期待してなかったのに(ヒドイ)、これが意外と…。
「黒」を「不透明」と解釈したセンス、非常に良いです。やっぱりこの方の着眼点いい…。(「熱砂の王と冷たい月」参照)

いわゆる紗のかかった曖昧ストーリー。短編である事を逆手に取ってはっきりすべてを語らない事で効果を上げています=細かい設定に字数を割かなくていいので目いっぱいエロエロ出来る。
現実だと分かっているのに夢見心地で淫らに交わる理由がスマートです。
読み終わっても真相が分からない。でも確実にあの10日間は存在したということだけが分かる。サイコホラーとまではいいませんが、恒川光太郎さんチックな味わい(褒めすぎか?)

ただ、雰囲気出そうとして少々言い回しがクドイのが気になります。
改行忠実にコピペすると・・・(本文縦書き)


「くすくすと笑う鈴木に対し、違う、と首を
横に振りながらも、実際僕には被虐の気が多
少しあるようで、達したくとも達せないもどか
しさの中、彼の手が僕の雄の先端を弄りまく
りながら後ろを攻め立てる、前後に与えられ
る刺激に、おかしくなってしまいそうなほど
昂まる自分を感じていた」 
 

セルフ棚上げで言わせていただきます。長い!
一文に許される文字キャパを超えています。おまけに3段縦書きだから改行のタイミングが妙で読みにくいったら!脳内音読状態、一字ずつしか追えません。
このしんどさをクリアできれば、後は楽しいです。

せっかくの雰囲気あるラスト、このまま静かに終わってほしい。
続編で謎解きなんてされたら興ざめなのですが、きっと書くだろうな〜この方は(笑) しかもはっきりと。

愁堂さんは次号の「白の純愛」でも登場です(絵師=陸裕千景子さん、やっぱり笑)
今回「黒の衝撃」でわざわざタイトルに「純愛」を持って来たって事は、次号は「衝撃」なんではないかと予想しております。そうじゃないと今回のタイトル、NGワードです。果たして…?

さてお待たせしました(自分に言ってます) 奈良さんです。
モノクロ扉・カット3枚
自称少女マンガ王、マンガ家さんによるこっそりアシスタントカットまで見抜く自信のある(ただし90年代前半まで)ワタクシmiru-haが、なんと。
奈良さんだと分かりませんでした(号泣)

変わったとは聞いていたけど、これほどとは…。己の自惚れを恥じいるばかりです。
私が拝見した奈良さん最新作は「交渉人は振り返る」あれ、まだ1ヶ月前でしょう?
今まで激しく変わられてはいますけど、それでも奈良さんだとわかりました。わからないなんて、そんな!何でこんなに違うの?これは誰?

奈良さんだと思って見れば確かに面影はありますが、先の中原さんみたく覆面状態で作品だけ見せられたら判断できる自信がない!(この絵を見たから今は多分出来るとは思うが…)
近頃顕著だったコミックタッチのわかりやすい表情や描線とも違う。どうしてここまで変わったの?
昔を知らなければこれはこれでいいのかもしれないが知ってますし…。そもそも「昔」じゃないし?「龍とDr」のような長いシリーズ抱えてらっしゃるし、この変化はどうだろう?
「フルーツバスケット」の透君、1巻と23巻では別人じゃん♪とは、訳が違いますからねえ…。

とはいえ表紙からカットまでディテールに拘ったメッセージ性の高い画面、迫力ある「ピー」アングル、巨大な×××などは健在で、そこはやっぱり奈良さんだなあ、と安心もするのですが。

どこを目指して邁進し続けていらっしゃるのか、行く末を見守りたいと思います。
「どすこい化」だけは避けていただければそれでいいです。

※どすこい化
描きなれすぎたマンガ家さんがあるピークを越えると、坂を転げるように人物タッチが変わる事。
大概リアル肉体描写に目覚め、頭身バランスが縮まり、アゴも尖らせずに平ら・又は長く表現、首や肩もがっしり太く描くようになっていくため「どすこい化」と呼ばれ少女マンガファンを恐れさせる現象。
山田ユギさんに近頃その傾向が見られはじめ、実はちょっとビビっている。

がっかり実例:秋里和国「空飛ぶペンギン」以降
        松下容子「闇の末裔」←殺す気か!と叫んでしまいました。好きだったのに…。




■コミック・「フレンド日和」 魚ともみ
黒の衝撃度★ 黒カラー名…薄鈍(うすにび) (#adadad)←うっすら鈍くさいから

1ページ目からロリ絵で3P(高校生) 
過激な関係だから「黒」と呼ぶっていうのはあまりにご浅慮では?ココに至るまでを描いた方がよほど黒かろうに…。

このテーマのために描いたのか、次のあさひさんの穴埋めなのか判断しかねる。
どうやら新人さんらしいので、がんばって!とエールを送って終わりにしておきます。



■小説・「深雪」前編 あさひ木葉/梨とりこ
黒の衝撃度:判断不能 黒カラー名:判断不能

作者様ご快気されてないため、どうやら掲載が2回にわかれたようです。
「黒」特集に真っ白な「深雪」を冠したのは面白いと思ったんですが、それがどう生きるかは全部読んでみないと何とも…。
テーマ「淫売」ですが、今のところ淫売なのは一目見ただけでおそっちゃう攻め?(笑)

私にとってこの作者様は「軍服ご無体シリーズ」のイメージが強いのですが、あのストーリー運びから察するに、「ごめ〜ん、人違い」チャンチャン、とかされそうでものすごく恐ろしいです。
後半が読みたい!と思う吸引力はない…かな、残念ながら。

モノクロ扉、カット2枚
2枚目のHは違った意味で大胆。あれ程はっきりしたアップ。ちょっと気持ち悪いです。
クドイですが少女マンガ出身なのでイラストにもほどよい朝チュン精神を求めてしまいます。
平成の世でも倉に幽閉される美少年は和服なんですね。という事は景気のいい呉服屋さんの側には監禁SMワールドがある?おお、実生活でも探せそう(笑)

余談:
「村中の建物から借地権を徴収できる」という一節がどうも負に落ちません。色々とつっこめる妙な表現ですが最大の違和感はまるで「金ヅル」のように語られてる事です。今まで無償で土地に住まわせていたなら若干の一時収入にはなるかもですが、それより「村全部が故人の持ち物」な不動産を相続する事による莫大な相続税を心配した方がいいと思います、この方は。




■総評
表紙でハードル上げすぎました。「衝撃」と言うほどには黒くない。(と思ってしまうのはこちらに問題があるのかもしれません。)
もっとアブノーマル一歩手前の変態チックな黒さとか、影で陥れるようないやらしい黒さ、ズバリ「虐待」(木原さん並みに、とは言わないが)なんかのBLらしい黒さが欲しかったな。どれもb−BOYではあまりお見かけしない作風ですね。(だよね?)
既存の殻を破る「黒」、守る「白」ぐらいの隠しメッセージ入れてもいいと思います。


テーマの具現率では榎田さん
非凡性も榎田さん
衝撃度では岡田屋さん(イラスト1枚で凄い快挙)
ストーリー満足度では中原さん
失笑度では遠野さん

が各1位となっております。

黒は白があってこそ映えるので、次号「白」がよほどの純白ならもっと黒く思えるかもしれません。(殻の中で白黒つけても大差ないような気はしますが)
これまた高いハードルです。
「白」だから「白太子」だけは、避けていただきたいです。


◆おまけ:「白の純愛」軽く予想

「白」だから「白衣」
「白」だから「花嫁」、はありそうだなあ…。「白」だから「記憶喪失」なんてのもありそう。

「白」だけど「凌辱」
「白」だから「清算」
「白」だから「99」(笑)
ぐらいはひねってほしいなあ。読者大人なんだから。




…終わった。満足感より消耗感…。
燃えつきました。次号に先駆け、真っ白な灰になってます。

雑誌テーマに忠実に、黒本音5割増し(当社比)でお送りいたしました。
二日間、暗黒空間にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。



「白」はどなたかに託します。遺言受け取って下さいませ








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〔絵師:奈良千春〕  〔絵師:佐々木久美子〕  〔絵師:梨とりこ〕
〔絵師:岡田屋鉄蔵〕 〔絵師:朝南かつみ〕  〔絵師:腰乃〕    〔絵師:環レン〕
〔画:女装〕 




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