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「いとし、いとしという心」 かわい有美子/南田チュン

最近、かわいさんの新刊がコンスタントに出るので嬉しいです。

特に「天体シリーズ」(勝手に命名)は、星好きの私としては絶対いっておかなければ!
…と、思ったのですが、すみません、読んでません。
あれ、学生カプなんですよね?
かわいさんの味わい豊かな文章で学生カプ、あと20若ければ(そんなに?!)飛びついたと思いますが、今はちょっときつい…。作品としてではなく全くの自己都合による手つかずのリタイアです。

それだけに今回のような成人カプ、待っておりました。

が、これは、また…。

かなりの実験、というか、意欲作と思われます。
賛否分かれるところですね。私は好きです。
それこそ星の数ほどいるBL作家様で、こういう味の作品を最後まで読ませてしまう作家様はかわいさんの他には鷺沼やすなさん、ジャンル限定で鳩かなこさん、ぐらいしか思いつかない。それほどの個性です。

ネタバレ…といってもあらすじが全筋になってしまうぐらい、緩い起伏のお話なのでちょっと語るとほぼ全バレになってしまいます。加えて、長文体質の私が語るとどうなるか…。

ご想像のうえ次ページへお進みくださいませ。



そうそう、今回はリブレさんをどうしても褒めたくて、イラストチェック激ナガです。
かなりナナメです。そこもご了承ください。




 

◎イラストチェック/南田チュン
カラー★★★★
さすがテーマが「未亡人」、画面が喪中です。
一部だけ覗く肌(特にうなじ)が一層眩しく見える「和喪服」萌えは男性の専売特許かと思っていましたが、BLでもアリなのか…。といっても男性の正装は紋付袴なので、色っぽい未亡人とはいかないかな(笑)
黒の中に赤を利かせた粋な表紙ですが、赤の位置が目立たなさ過ぎて惜しい!少ないだけにもう少し画面中央に持ってこないとアイポイントにならない。もったいない!
おまけに帯でひらつく花弁が隠れちゃうし。せっかくロゴや裏表紙まで帯を計算してデザインされてるから、絵師さんもうちょっと気配り欲しかったところです。(今回、色がこれしかないからで、普通の絵ならここまで要求いたしません)

口絵との対比がいいんです♪ページ開いて「おっ!」と思う仕掛け。これ、裏表紙に載せられてたらホントがっかりでした。

前回、リンクシュの裏絵はそろそろやめてほしいといいましたが、今回の様なリブレの裏絵はOKです♪どうせ載せるなら違うイラスト載せるぐらいの事して欲しかったので、よくやった!です。
多分雑誌掲載時のカラーを載せてくれたんだと思うんですけど、結果カラー絵3枚。素晴らしい!しかも絵師さんの名前を帯下とはいえ表に載せてる。かつ裏にも載せてる。とても素敵なご配慮だと思います。
新書のカバーデザイン中、帯やバーコードの位置まで配慮して一番綺麗に見せてるのは、リブレです。背表紙が少々ダサいですが「本」全体のデザインをちゃんと考えてます。
☆1つはリブレのデザイン室に(笑)

SHYも素敵だけど裏まで1枚絵だからバーコードの白ぬき部分がどうしても浮くんです。そこを「裸の王様」出来れば1枚絵はやっぱり素晴らしいですけどね。

でも、身内がスーツで客が和正装ってするかな?喪主も、この場合母か千秋が務めるのが普通だと思うけど、祖母なのも変わってる…。かわいさんはその辺りがっつり調べて書かれる方と思うんですが、京都ではこれが普通なのかしら。

カット★★★☆3.5
なかなかしっかりした描線描かれる方です。デジタルとペンのバランスが良いですね。
着物はまあ、そこそこですがごまかし方が上手い。厄介なところは黒ベタで無理なくオブラートしてます。乱れた着物がちょっとワイシャツみたいでしたが。

「女装イラスト」でも言いましたが、着物は洋服とは違い直線のみで構成されている衣装なので、そこから体の曲線を表現するのは結構な上級テクです。実際に見ればそれなりには描けると思いますが、目にせず記憶の中の映像で着物を着た姿を表現するのにはかなりの熟練を要します。プロのマンガ家さんでも画力がはっきりばれてしまう、危険アイテムなのです。

ダブル黒髪は非常に好物、◎!


◎本編感想
いけず。 いけずですよ、この男。 


「ユキちゃん…」 

名前を呼ばれて組み敷かれ、好きな男を想いながらその弟に抱かれる。
もっと、もっと呼んで、あの人とおなじその声で…。

うひ〜っ!打ってる私も恥ずかしいわ///
「奥さん…!」「いけません、私には夫が…」の世界です。これをBLでやるとこのようなしっとり大巨編になるのですね。

サクッと書いてしまえば上の2行で終わってしまう内容ながら、250ページにわたってねっとりと丁寧に(すぎるほど)繰り広げられ、舞台は京都。
男同士の濡れ場がなければ、樋口一葉でも読んでる気分になります。
実際、カタルシス満載の艶濃い終幕は一葉を意識してるのかと思うし。(御木宏美さんとは違った意味でBL読んでる事を失念しますね)
こんな風に感じさせて下さるBL作家様はなかなかいないです。


この手の、一歩間違えば演出過剰、溺れ過ぎに思える文章は作品タイプを選んでしまいがちですが、今回ははまってると思います。特にHシーンで効力発揮です。
千秋の20ページにわたる京都弁ねっとり攻めが生唾ゴクリのいやらしさ。大したことしてないのに(こらこら)この淫靡さは何?いやらしくするために京都選んだのか!と勘繰りたくなるぐらい。

口では強気で攻めながらその実、ユキの真の願いを叶えてやっているだけのホントはイイ奴(ユキに対してだけ)千秋と、つけ込む隙を巧妙に与えていつも被害者でいられるユキ。
ホントは誰が狡いのか。いとし、いとしと訴える心は誰が、誰に言っているのか。
色々と邪推出来る楽しさがあります。

この作品はこれで終わらせてほしい。というか終わらせるべきです。ここで終わるから「いけず」なのです。
この2人が上手くいくと明記された続編を書くぐらいなら、初めからこの1冊でそこまで書いて普通のBLとして終わらせればすんだ話。
今ある貴重な、あやういバランスを続編を書く事で崩し、ただの平凡なBLの方へわざわざ傾ける事はないです。それこそ京都人の嫌う「野暮」になっちゃいます。


「わや」だったのは、作家様の萌えが熱すぎて本編と関係ない描写が詳細に入りすぎてる事。京都好きの人でもぐったりなのでは、と心配になるぐらい盛り込んであります。
京都(弁)萌え、老舗萌え、小物萌え、もちろん和服萌え。
この本で感じられるもっとも高い熱は作者様の萌えへの情熱です。この旅館は「俵屋」だなってすぐわかりましたもん(笑)
肝心のラブ方面、未亡人萌えやらヤンデレ攻めなどをかき消すイキオイで萌えてる、というか燃えてますから…。
気持ちはわかるけどここはもうちょっと抑えるべきでした。私は好きですけどね、上のもの全部。でも京都版「地球の歩き方」じゃないから。(笑)


それと、今回感心したのは帯コピー。

 狡くて、酷い男。
 
本編中、「えっ、ここか!」と声が出てくるほどのところにありました。
あれを見つけてコピーにしたのか、すごいな、私だったら絶対できない、などとある意味本編よりも感心しながら(おい!)読み終わったら、かわいさんご自身が「あのコピーに感激した」と言ってらしたので、ガッツポーズ!

ですよね!!
この文もすごく素敵だけど、まさかあんなところを抜いてきたとは思わなかったもの。
小説書くプロ。編集のプロ。本職ってやっぱりすごい。

◎イメ―ジソング
Glitter 「色恋粉雪」 柴咲コウ

椿が表紙ですから「冬」の歌でもいいですよね。
ちょっと前の曲ですが、某TV番組に使ってあってトリハダ立っちゃった、柴咲コウの名曲を。「月のしずく」とか、こういうバラード調の方がこの人の歌のうまさが引き立つ気がします。福山氏とのコンビは悪いとは言いませんが…。

PVも試聴もなくて…これしかないんです。音はいいですが、画像が、ね。


うわ〜!!カズキヨネ様の某オトゲーMADかい!これもあってるな!!
これ見ちゃったら、本の内容がふっとぶな!

まず曲だけ聴いてみて、その後MADをどうぞ。
私はこれから改めて堪能します♪ なんて美しい新撰組(うっとり





〔絵師:ま行〕 〔カラー:★★★★〕


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Comments

こんにちは
初めてコメントさせていただきます。

表紙の絵から文章の一言一句丹念に鑑賞されているといつも思っていました。
そこまで考えて感想の書いていないあたしからみたら感心しきりです。

「色恋粉雪」の歌は初めて聞きましたが&#8226;miru-haさんがおっしゃるとおり本当にこの本のというかかわいさんの文章にぴったりで聞き惚れてしまいました。

この音楽とBLとを合わせる企画いつも楽しみにしております。

TBいただかせてもらってよろしいですか?
comment by: Lianha | 2009/06/23 22:14
>Lianhaさん
コメントありがとうございます!
私の方こそ、いつもLianhaさんのツボを押さえ、しかも品のあるレビューをいつも楽しみにしております。
新刊情報からDEEPな作家様情報まで幅広く深いのも感心,を超えて感動してます。

TB嬉しいです、ありがとうございます!私からもぜひお願いいたします!
でも、最近JUGEMのTB、上手くいかない事が多いのでもしかしたらご迷惑をかけてしまうかもしれません。
もし、何かございましたらお手数ですがご一報下さいませ。


こんな与太な長文を丁寧に読んでいただいて、音楽まで聴いて下さって、本当に本当にうれしいです。
ありがとうございます!

でも画像笑えましたでしょ?麗しすぎて(笑)
あれしか音源なかったんです…。オトゲーはやったことないんですが、あれはかなりグラッときました(^^;)







comment by: miru-ha | 2009/06/24 01:43

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