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「交渉人は黙らない」 榎田尤利/奈良千春

今週は がっつり取り組みます!

まずはやっと、やっとUP。新作も楽しい「交渉人」シリーズです。
ホントは第1回に上げたかった傑作ですが、イメージソングが見つからなくて
コメディ系はむずかしいんです。
(おかげで鳩村さんの「あれ」とか吉田さんの「それ」とか一体いつ日の目を見るのか…)
つくづくなんでこんなブログテーマにしたかな、自分。


感想と 満を持して送るイメージソング!


  ◎イラストチェック/奈良千春(挿絵マスター&挿絵マイスター)
★★★★☆4.5←4.5以上は画像UP
もはや3回目のご登場でございます、奈良さんです。いつもメッセージ色の濃いイラストを描かれますが、このシリーズの原作消化率は半端ないです。
カラー絵を1枚仕上げるのはかなりの時間を要しますが、これだけの人気=多作にもかかわらず、「今回は平凡だナ」と思う作品が一つもない。すご過ぎます。

今回ご注目なのは裏表紙です。
表紙は桜色、サクラ満開・季節は春です。
ハラつく桜の花びらに誘われるように裏を向けると、花びらは水面におちて波紋を広げています。
この水面がどこにある何なのかは、同じ水面に映る後ろ姿の「オヤジ」が語ってくれるのです。
ここは兵頭の「故郷」。表紙にうっすら映っている高校の校舎とともに兵頭を支える「大切なもの」なのです。SHYの素晴らしい特徴「裏まで完全一枚絵」を最大限に活かした構図です。

奈良さん作品を全部見たわけではありませんが、原作消化率が最も高いと感じるのはこのシリーズです。
そのものズバリを描くのではなく、キャラやお話の背景にまで言及するシンボリックなイラストを書かれる絵師様は他には佐々木久美子さんぐらいしか浮かびません。
しかも佐々木さんはカラー絵限定ですが、奈良さんはカラー、カットすべてに及んでいます。
挿絵マスターどころか挿絵マイスターです。
ラノベを含めた全挿絵業界で「挿絵マイスター」として認定しているのは奈良さんと池上紗京さんだけです。

カット★★★★4.0
以前も描きましたが奈良さんのH画は、絶対に平凡なアングルじゃ書かないぞ!を信条としています。見るこちらも「今回はどんなアングルで…」が楽しい(笑)
今回はコメディだから正直気を抜いてました。それらしいカットも作中なかったし。
しかしそれも計算ダッタノカ。最後にテポドン、落ちました。

強烈〜〜
全体の構成まで考えやんの、マイスター恐るべし。


◎本編感想
この作品の魅力は大きく2つ。
1つは「本格派」 BL枠を超えたハイレベルの作話力です。

検事・弁護士とエリート街道を歩んでおきながら現在は自営の「交渉屋」を営む芽吹。
「交渉人・ネゴシエーター」というと誘拐や立てこもりなどで人命にからむ事件で犯人と交渉をする人、というイメージ(実際そうだと思います)
民間でとなると「いったい何を交渉するの?警察に届けられない人命絡み?ヤクザしかないじゃん」
と思いつつ読み始めれば、冒頭から芽吹の鮮やかな交渉に息をのみます。
何段オチ?というくらいあーしてこ―してそうなって。まさに「手玉に取る」気持ちいいぐらいきまってます。
あんみつ屋で繰り広げられるただのチンピラとの交渉でこうも鮮やかに魅せられて、しかもこれ本編にはほとんど関係ない1エピソード。
恐るべきはこのハイレベルのロジカルエピソードがいくつも出てくる点です。
並みの作家さんならこの手のエピソードはよくできて1つ、まず創れません。恐れず言えばBLでこのレベルはムリです。ここまで必要とする作品をそもそも必要としなかったからです。
榎田さんがBLの枠を超えた作家さんであることが良くわかります。

言い換えれば榎田さんがこのレベルの作品をBLで発表した事により、追随するBL後発作品すべてのレベルUPを余儀なくしたのです。
この作品が絶賛されるのは今までにないタイプとして読者に歓迎されたからですが、それはすなわち読者にはこのレベルを求めるポテンシャルがある、ということです。

「本格派」のBLが絶賛される理由をBL界はもっと考えてみてもいい。
今や「萌え」はラブやエロ=ただのポルノ、だけではだめなんです。


もう1つの魅力は「ギャップ」
先に書いたロジカルエピソードでの芽吹のカッコよさと、「いいヤクザ」兵頭に翻弄されまくる芽吹のコミカルギャップ。
エリート過去とよれよれ現在のギャップ。
お相手兵頭の鬼畜なセリフとカワイイ行動(ピザ15枚やら隠し撮りやら)のギャップ(笑)
BL界におけるヤクザ常識「妖しい経済ヤクザ」と、地(両国)に足付いた「堅実ヤクザ」のギャップ
強姦で始まった関係なのに、最終奥義を決めないギャップ、
などなど 書きだしたらきりがないギャップがところてんのように押だし押しだしツルツル出てくる。
そりゃ夢中にもなります。

1作目でここまで出してしまったら次作大丈夫なのかしらと心配になるぐらいです。
(でも2作目もよかったのよね、おそろしい底力。それは明日の感想で)


でもこのお話で一番交渉上手なのは兵頭ですよね。ついに先輩落としちゃうんだし。

絶対榎田さんもノリノリで描いていらっしゃるに違いない、本全体から楽しさが伝わってくる珠玉の一本。


◎イメージソング:読む時はこちらを聴きながらどうぞ。
Doing  『Doing』   INFLAVA (2008-10-29)

PV:http://www.youtube.com/watch?v=lCKrAw8g9_E            

このジャケット卑怯!
夢見そうです。でも歌はギャグじゃなく、前向きなメッセージのイケてるHipHopです。
元気出ます。あまり上手くないので「本格派」にふさわしくないんですが、ジャケがね(笑) 






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Comments

■このページに拍手下さった皆様、本当にありがとうございましたm(*・´ω`・*)m

「交渉人」がもうすぐ終わっちゃうなんて信じられない!信じたくない!

この巻のラストカットはホントにすごかったですね!芽吹がことのほかご立派で…ゴホンゲホン
受のナニは華奢というセオリーを覆す、衝撃のマグナムでございました。わはははは☆

そういえば最近の奈良様はこの辺の描写がふんわりかも。これって例の条例対策でしょうか。
comment by: miru-ha | 2011/07/01 00:21

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