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「命いただきます」 剛しいら/麻生海

春のサクラ祭りも終了、本日より通常営業です。ってテンプレ戻しただけですけど。


 …などと書いてからほぼ1ヶ月経ってしまいました。
昨今の自分の精神状態に合わないテンションで書いてあるものですから、UPを躊躇しておりまして今もイタイんですけど完成記事のストックがもうないので苦渋のUPです。またもウザい言い訳のため薄小文字です。読まれた方ごめんなさい。


本日は遂に登場、BL界の初心者泣かせ・剛しいらさんです。
あまりに多作で、あまりに広い振り幅、どこから手をつけたらいいんだか。何百本もあるひもくじから一本選ぶような気分。楽しいけど一等DS当たんね〜、です。
お祭りのひもくじと違って、剛さんくじは当たりがちゃんとあるからついついチャレンジ、でも玉砕、の繰り返し。私にはバク才はないと分かっているのに…!!

ゴジラ―ン作品群は素晴らしいテキストシリーズでもあります。
「BL」という世界を知るにはこの方1人知っていればOK、なんではないでしょうか?そして剛さんの作品をタイトルだけで判断できるようになればBL免許皆伝 弟子を持ってよし!です。

私も今ではバクチから足を洗い、勝手に定めたお師匠の力を借りてまっとうに生きて(オススメ作を消化して)ます。
何だかんだで30冊ほど読みましたがまだ2割弱ですか…。ふがいない弟子ですみません、お師匠。


「よ、大将、じゃまするよ」
「いらっしゃい!今日は久々にゴウシイラ産の活きのいいの入ってますよ?」
「いいねえ、『顔のない男』以来じゃないかい?さっそくもらおうか、ネタバレで。」
「毎度!うまい刺身、じゃない、さしえもつけときますぜ」

 〜な感想は次頁で。


   ◎イラストチェック /麻生海
カラー★★★☆3.5
今年の私的3大注目絵師さんのお1人、麻生さんです。(後は彩さんとつぐら束さん)
表紙・作務衣、黒だと思ってたら焦げ茶だったんですね。ホントだ、よく見ると髪と色違う。こまか。それにしてもこのタイトルロゴ、何とかならなかったんでしょうか。色も字体もダサいわ位置は悪いわ。おまけに弁天様の顔にかけるなんてもってのほか。カバーデザインが足を引っ張るお気の毒な表紙になってしまいました。
口絵・1枚目でホノボノさせといての2枚目、衝撃!店頭購入派に気を使って下さったんでしょうか?心配りに+0.5で計3.5
カット★★★★★5.0
出ました!うまいさしえ ★5つ!!
イラストには辛口な私が5つつける事は年に1,2本かと思います。貴重です。
イメージバッチリなのはもちろんですが、今回は挿絵が入るタイミングが素晴らしいのです!ここで見たいな〜ってところがちゃんと来る。BL小説とラノベにのみ許される醍醐味です。しかもめったにないですから。
弁天、作務衣、姐さん、ピー、スーツ。かんぺっきっな場面チョイス。いや〜気持ちいい!加えて父やら兄やら若旦那を描かなかった英断。普通ならこのうちの一人は描いてます。編集指示かもしれませんがどちらにせよ英断です。
そして、そして、MAX EXTRAは赤木♪♪♪ こちらの想像を超えた残念なビジュアルぶり、感服いたしました。なんのためらいもなくゲス呼ばわりできます。ありがとうございます。
画力も極上で言うことなし。

◎本編感想
剛さんの人間観察の鋭さがあちこちから窺い知れる1作です。
剛さんはおそらく喫茶店で座ってるカップルの関係を、見ただけで言いあてられるお方と存じます。(←訓練すると分かるんですよね)
その証拠に坂東のセリフが一つ一つ重い!なるほどR20。

坊ちゃん育ちなのにフランスで7年も料理の下積みをしてきた巽。
こう聞いて、普通帰ってくる言葉は「偉いね」「頑張ったね」の類。でも坂東が言うのは、
「料理に逃げてるんじゃねえの?」
気づいてしまう洞察力もさることながら、気づいても大概は言わないです。客と店主程度の関係でここまで言って、相手に自覚させた先まで背負う覚悟はないですもんね。
でも坂東は言っちゃう。考えなしなんではなく、全部わかった上で言っているのです。く〜っ「漢」と書いておとこと読むぜ!

最もシビレたのはお話後半、いつもと様子が違う坂東を訝しみながらも心配する巽に言うセリフ。
巽 「運転、俺がします。匡さん疲れてるみたいだから」
坂東「疲れてる?便利な言葉だな」

相手の事も自分の事もわかった上で、真意を突きつつもかわす短い返し。こんな返しがサラッとできるまでにどれだけの辛酸をなめたのか。
かと思えば誰が見ても(読んでも)坊や可愛がりオーラ出まくりなのに、「自分不器用ですから」テイストを貫こうとする妙な可愛らしさもお持ちです。39の苦み走ったオッサン(←個人的にはもう10歳プラス希望)にこんな反応されたらそりゃ巽クンじゃなくても俎上の鯉、美味しくさばいて下さいナと志願したくなるってもんです。(おい)
こういう人物像を頭の中で作ってしまえる作家さんの創造力ってやっぱり凄い。作者もある程度年齢を重ねないと書けない類のキャラクターですね。

もう一つ卓越なのが「わき役」です。
久々にきれいな「わき役」配置に唸りっぱなし。秘かに作家の度量を測る物差しが「わき」の使い方で、特に舞台脚本などではこの傾向が如実に現れます。(よね?)
「わき」とは本来主役を邪魔しない、でもストーリー展開に欠かせない存在の事で、お話が終わったら名前なんて忘れてる、ぐらいが名わき役。
「華雅」の仲間、父、兄。(若旦那と赤木は話のキーマン・弱いながらも準主役ですので「わき」ではないです) どれも「わき」ながらキャラ立ちがしっかりしていてかつ有象無象の域を超えず(←ここ大事)、ストーリーに深みを増す存在です。
この人たち(と準主役)がいるから、主役2人が男同士で魅かれあう必然が生まれる。このお話はあんな男とこんな男でないとダメなんです。「BL」としてちゃんと成り立ってます。
う〜ん、練り上げてんなあ…。これで多作なんだから恐れ入ります。いったいいつ寝てるんだろう?はっ!タイトルの「命」は剛さんの…?


「BL」でありながら男同士が必然のお話は実は少なく、片方を女性に置き換えても成り立つお話のほうが圧倒的に多かったりします。
BLとは本来モモイロ娯楽読物なんでごちゃごちゃ言わんでもそれでいいんですが、先日の某レストラン本のように、作家さんがここまで書いてくれてるんだから読んでるうちらも出来るだけ受け取らなきゃダメだ!と素直に思わせてくれる、娯楽を超えた娯楽BLもあるわけです。
今日の作品もそういったこのタイプ。
フレンチレストランを借り切って坂東1人を招待するという、あまりにドリーミンなシチュもありますが(エピソード自体は素敵なんだけど、パパに簡単に頼っちゃったら坊ちゃん元通りじゃんっていう。)
そこも含めて、絶妙バランスの娯楽作。

受け取った精一杯を書いてみましたが、まだまだ多角に見られそうな気も…。まあ、この余韻(未練?)も娯楽の範疇って事で。




◎イメージソングはR20にこだわって、おっとな〜のこの曲。
 「Distance 」 YOUNGSHIM
PVは
http://www.youtube.com/watch?v=GIzlSAFaXwc

「ヨンシン」と読みます。今月デビューのホカホカアーティストさんですがクラブやストリートライブで鍛えた実力派だそうで、地元では有名だったんでしょうね〜。しかもPUSHIMの妹さんとのことでなるほど、どっちもウマっ!です。
ゆったりと歌うブラッキーなR&B。大人の魅力じゃないですか!歌手さん若いけどね。
「Distance 」は離れた心の距離なんですが、今回は近づきつつあるが、まだ届かない距離って事で。


追記:
今回、私のワキヤクスキーなツボをゴリゴリ押してくれたのは人のいいフレンチレストランのオーナーです。(わき、というよりエキストラですが)
住職の頼みで自分のお店を厨房まで1軒丸ごと(多分ロハで)貸してくれた上、休日返上で手伝いもかってでて、スカウトまでしてくれるんですが誘い方もどこまでも低姿勢。
おまけにオーナーでありながら自分の店の厨房でご相伴にあずかるんですよ?目立たない席だってきっとあっただろうに、巽クン徹底的に排除してます。ヒドイ(笑)
精進料理しか食べない父といったいどういう「知り合い」なのか考えてしまうぐらい食いついてしまいました。
…どういう関係だと思います?


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[小説・作家名か行]剛 しいら | comments(0) | trackbacks(0) |

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