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『DEADLOCK』 『 DEADHEAT』 英田サキ/高階 佑

臨時便でも触れたとおり、諸事情で、今週はなにかと多忙でございます。
予め予定していたスケジュールなので書きためておけばいいんですが、なにしろタッチ遅いんでちっとも進みません。書きたい本はいっぱいあるのに

おまけに妹が泊りがけで遊びに来ると言います。いつもならウエルカム〜な大好きな妹でございますが、今回は正直複雑です。
実はワタクシ 妹にカミングアウトをしておりません。
よってブログ開設も伝えておりませんし、今後も身内にこのブログを読まれるわけには参りません。 
記事を書き、かつアップする隙をいかに見つけるか?
妹の訪問に抱く今までにない緊張感と、ここまでBLとブログにそそぐワタクシの腐力の強さを今週の記事からすこしでも感じ取っていただければ幸いです。

本日お送りいたしますのは、外伝「SINPLEX」発売記念!←まだだけど。 
こちら全3巻ですが も〜っ「大好き」でございますので 3巻「DEADSHOT」は明日じっくり別枠取っちゃいます!!



さてイメソンと感想はこちら↓

※2009年6月
英田さん考察がっつり追加いたしました

 
   
◎イラストチェック/高階 佑 (2009・3月修正)
カラー★★★★☆4.5←★4.5以上はUPでUP
UP画像が1冊だけですみません。
アメリカならではの囚人写真?ですね。3冊とも構図はそろえて、なおかつ本の内容に対応した変化を持たせている工夫が秀逸です。
口絵まで(肌色重視ではない)緻密な書きこみ恐れ入ります。
この方の狂った絵(デッサンの事です)は見たことがない。かなり下書きをしっかりするタイプと見た!
カット★★★★☆4.5
ごまかしのない潔い線を描かれる絵師さんです。クールな絵柄が金髪碧眼美人とぴったり!サクソン系を描かせたら天下一品♪ですね
カットのシーン指定と挿入のタイミングが素晴らしい。
「そうそう このシーンが見たいのよ♪」と言うツボをきちんとついてくれててこれもお気に入りの理由の1つです。
ときどきありますよね?ちょっココ!ココ見せて!!と掻き毟りたくなる本が。
こういうシーン選択って 主導権は作家さん?絵師さん?それとも編集さん?
とにかく感謝です。センスいいぞう♪


◎本編感想
■1巻「DEADLOCK」 舞台・刑務所。シンデレラは今日もお掃除編。
すごいですね。BLに出来ちゃうんですね、ムショ内が。
この分野は本格的にしようとするとかなりエグくなります。いわゆるノワール系、アングラの魅力です。
被虐、残虐てんこ盛りで、映画や小説はエグすぎで正視できません(例:最近だとブラック・ダリア?小説でもひ〜〜〜っです。) 顔おおった指の隙間からナナメ見です。
でもこのお話は人種によるグループの抗争とか看守との癒着、潜入捜査などなどノアールに負けないハード設定なのにそこまでグロくない。人はバタバタ死んでますけど。
で、対立グループの全面戦争に乗じて脱獄。う〜ん よく考えてあります。
今だけ、と覚悟しているディックと 今からと思いたいユウト。そりゃ追っかけるよ、自分が諦めたら終わりだもんね。でもこれは「やり逃げ」っていうのよ、ディック。


英田さんは刹那の愛を描くために主人公を極限下におく、いわゆるハードボイルドBLのジャンルを確立された方ですが、特徴というと主人公が成長型ってことでしょうか。

同じくハードボイルドが書ける作家様としては中原一也さんがあげられますが(ノワール系じゃないけどね)、中原さんの個性「オヤジ」とは、言い換えればある程度人格が確立された「大人」です。
自己を確立した大人が修羅に巻き込まれ、経験と機転で渡りあっていくというのは、「探偵OOXX」などでよく見られるいわゆるヒロイックハードボイルドです。

このタイプの魅力はイベントとロジックの面白さ。
粋なやり取り(セリフ)を楽しんだり、文章自体に絡めたトリックを推理したり、入り組んだ陰謀(イベント)に驚嘆するのが楽しいのです。
つまりこのタイプは作家様が導くゴールを従順に受け入れ、それに対して面白いやつまらない、等の感想が生まれます。

一方、英田さんは主人公が修羅に巻き込まれながら自分を確立していく、RPGハードボイルド。
起きるイベントによって結果(人格)が変わる可能性を秘めたセンシティブなハードボイルドです。
あの時こうしていたら、こうなっていたのでは…などと考えながら最後まで読む。作家様の書くラストでさえそれも1つの道だよね、といういわばマルチエンディングの魅力なのです。
だから読み手からの満足も後悔?も深い=記憶に残る作品、になるのです。
マルチエンディングとは平たく言えば「妄想どんだけ♪」ですから、英田作品を好きという方は(むろん私も)、おそらくBL(萌え)はマンガより小説が多いのではないかと思います。

同じ理由で英田さん作品はコミックに向かない様な気がします。
妄想範囲が限定されるからです。よほど心象風景を印象的に描くアートマスター兼コミックマスターでなければ「創造の余地」を表現しきれないと思うからです。今のBLマンガ家さんでそこまでできる方っていうと国枝彩香さんか中村明日美子さんぐらいかなあ…。



■2巻「DEADHEAT」 舞台・堀の外。夢の舞踏会編。
後書きにあるとおりずっとムショ内じゃさすがにマズイってことで、お外の空気満喫です。
何もここまでっていうぐらいの状況反転ぶり。やはり乙女の夢は着飾って舞踏会、BLでも変わんないんですね。

ネイサンに近づいていく度陰謀の大きさがわかって来てハラハラ展開の2巻。大好き設定・国家と組織の癒着、殺し屋家業…あれ、なんだか「BANANA FISH」?しまった陰謀「萌え」か!自覚してなかった!
さすがにユウト1人じゃ荷が重いため、ロブなるNEWキャラ登場。
彼がとってもお役立ち。顔がいいわ、広いわ、知識はあるわ、おまけにゲイで口説きも忘れない。通常何人かで担当の役どころを1人で引き受けてます(笑)
この人がいなかったらユウトはずっと堀の周りをウロウロしていたし、LOVE要素も激減だったでしょう。
そしてようやくディックと再会。ここでもまた切ない逢瀬。3巻中この逢瀬が一番好き(意味不明)ですが、オリーブオイルルームサービスは笑っ いやいや。時間ないくせに悠長だな、おい。おまけに部屋中ピザの匂いが充満する中刹那の交流って、お腹鳴ったら台なし(笑)危険な賭けしてるなあ。
ディックがここで嫉妬深い事をカミングアウト。ディックの未練たらたらぶりが可愛いです。この人見た目とハードな生い立ちの割にはちょいちょいへタレなんですよね、意外にも。

でもつきあうつもりのない人からこんなカミングアウトされても…喜んでいいのか悪いのか。いろんな意味でクライマックスです。


コ―フン覚めやらぬまま 3巻「DEADSHOT」へ こちらは明日のお楽しみ!


◎イメージソング 
自信を持ってオススメしちゃうのは
『青い花』 カラーボトル 
PVは
http://www.youtube.com/watch?v=QWaE3-y51Qw

歌詞は
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=71214

ジャケでお分かりのとおりアニソン(←アニメソングO兄貴ソング×)ですが、ものすごく気骨溢れる曲。アニソンなのがもったいないくらい。
いい意味で男クサイ。間違っても「湘〇の風」のように、頭にタオル巻いた大勢のおっさんを想像してはいけません。
「おっさん」じゃなく「オス」でございます。かっこいいです。

                                             

◎余談
あとがきで英田さんご本人が触れていらっしゃる 刑務所映画。
ワタクシは 古〜い映画ですが「白熱」を押させていただきます。歪みっぷりも歪んだ理由も壮絶な主人公が信じたムショ仲間は 実は潜入捜査管!
壊れた心で、逃げ場もなく暴走。でラストのセリフが深くて。ああ書いたら観たくなってきた。DVD出てるのかな?
「CHICAGO」も良かったです。ミュージカルだけど。美しいムショ映画。貴重です。

和田慎二さんにも触れていらっしゃってて どれだけワタクシが舞い上がったか(推定14CM)
和田さんの少年院物でしたら「大逃亡」もいいですよ?
お家騒動ではめられたお嬢様「マリア」が院送りとなり、そこで新入りの洗礼として刺青をがりがり彫られ、キレて院内で下克上。これでも30年以上前の少女マンガです。「少女マンガ界の江戸川乱歩」と勝手に呼ばせていただきます。
そして何よりすごいのが お話の凝縮度。
この後衝撃ラストまで脱獄、改心、やや恋愛と盛りだくさんに展開なのに、雑誌掲載は前後編で2回、コミックスも全1巻。ブラボー!!

毎度の事ながら脱線少女マンガ話に熱入りすぎそのうち本線になりそう。
 

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[小説・作家名あ行]英田サキ | comments(1) | trackbacks(0) |

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Comments

■このページに拍手下さった皆様、本当にありがとうございましたm(*・´ω`・*)m

「2009年、がっつり追記いたしました」
これでがっつりとは、片腹が激しくイタイです。

いや、お恥ずかしい☆ 

作品ではなく「作家様」を考察したのって、この記事が初めてかもしれません。
BL,非BL問わずどんな本を読んでいてもついつい考えてしまっていたことではありましたが、文字にするってのは至難の技だった…。


>英田作品を好きという方は(むろん私も)、おそらくBL(萌え)はマンガより小説が多いのではないかと思います。

最近の作風は、この頃とは少々変わったようにお見受けしますが(英田さんアングラ作品感想集参照)、これは(「マンがより小説〜」)今でもそう思います。
ゆえに英田作品のコミカライズはかなり難しいと思うな〜。技術的な問題もありますが、もっと根本的・物量的な問題=ページ数相当使わないとこの世界観は表現できない=一巻分マンガ化するにはコミック3冊ぐらいかかるんでは…
comment by: miru-ha | 2011/06/30 23:11

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