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「オールトの雲」 一穂ミチ/木下けい子

1作目「雪よ林檎の香のごとく」が絶賛された一穂ミチさんの注目の2作目です。
一穂さんに限らず、1作目でしっかり世界観をアピールした作家さんの2作目は読者の期待も注目度も一層高く、作者さんのプレッシャーもひとしお、と存じます。


これ一本に10日以上かかってます。いつも以上にまとまらない…。もっと端的に書きたいのになんでこんなになっちゃうんだか。
もうUPは止めようかと思いましたが、次回も期待しています、の意味を込めて頑張りました。
まだ言葉が足りないところがいっぱいあるなあ…。今後もちょこちょこ手を入れて行きます。


以下ネタバレ、「激長・部分的にスパイシー」感想とイメージソングです。


  ◎イラストチェック /木下けい子
カラー★★★☆3.5
表紙・ハワイの夜ですね。ブーゲンビリアの花言葉は色々あるけど1番多いのは「情熱」なので、花が散っても変わらぬ情熱を、左手(エンゲージ)を繋ぎながら月(の虹)に誓うって事でしょうか。イイ。
取ってつけたように右上にあるちっちゃい「ふたご座」、後付け印刷だと思うんですけどちと蛇足。
カット★★★★4.0
お話自体が派手に展開しない抒情性重視のストーりーなので、木下さんの繊細なタッチと表情豊かな人物描写は相性バッチリです。この方はやっぱりペン画がいいですね〜。

◎本編感想
いきなりスパイシー視点でごめんなさい、です。
全然共感いただけない個人的狭見なので 〜  まで、飛ばしていただいて構いません。

                                
先に記しておかないと続けられない…すみませんが、正直に書きます。

今までちょいちょい触れていたかと思いますが、私は天文FANです。
なので、このタイトルを見た時小躍りして喜んだのです。よくぞこんなツウな天体(?)を取り上げて下さった!と。ところがこれが裏目に。
登場人物の名前「太陽」と「流星」だと分かった途端、先が想像出来ちゃって。
「太陽」は動かず、「流星」は動きます。これはもう、2人が離れ離れになって行ってしまうのは「流星」だろうと。彗星=流星の生まれた所は遠いところだけど、太陽のそばにきて初めて輝く=生きるのだとか言いたいのかな〜って冒頭数ページで予想。で、期待を裏切らない展開に「う〜ん」 
このお話はそこがすべてなのに…タイトルと命名が上手過ぎるのも困りものです。新刊で買ってるし、もうちょっと楽しませてくれい。

天体が他にもいろいろ出てくるのが嬉しいんですが、ビミョーにずれた説明がしばしばあってムズムズ。萌えてきた〜♪と思ったら、外れた天体説明に冷水ザーッとかかってしまいお話に入り込めないんです。
「人口衛星」とか「昴」とか、お話に直接関係ないなら説明の齟齬もスルーできるんですが(←なので、ここに正解を書くのはやめます) タイトルに係る「う〜ん」となると…

「ふたご座流星群」は母体(流星の元になる天体)が彗星じゃない、珍しい流星群なんです。ほとんどの流星群は彗星母体でいいんですが、よりによって「ふたご座」…「オールトの雲」から生まれない(笑)12月に肉眼で見えやすいって言ったらこれしかないですけど、「う〜ん」  
1月の「しぶんぎ座(りゅう座)流星群」じゃダメだったのか…萌えないか、この名前じゃ。

重ねて「う〜ん」はハワイ島のすばる望遠鏡見学。
オアフから日帰りで行って帰りが「夕方」は、ムリ!とは言わないけどかなり無謀。(富士山より高い高度だから一気に上がると危険なんです) 旅行カウンターでお客様が同じ内容希望したらまず止めます。いつでもゆっくり行ける地元民なら、なおさらやらないと思うんだけど。

ふう。思いきりゲロりましたので、ようやくそこを切り離して考えられます。
つくづく私の心には乙女は住んでいないんですね。ぐすん。

                                     
透明感あふれる文体については、既にあまた定評持っていらっしゃいますのであえてそこはおいといて、純粋にストーリーについて。

離れてしまう幼なじみの2人がその決意をするまでの心の機微がこのお話の縦糸とするなら、横糸は「親の人間性」です。
こういった高校生カプBLでは「親」はほとんどお邪魔な存在で、いないか、放置か、ろくでもないか、といったところですが このお話では親はちゃんと存在しています。ここが一穂さんのゆるぎない個性。もしかするとライフワークかもしれません。
BLでここまで描くのは至難の業と思います。タイプの違う人間愛を1冊の中に盛り込まないといけないからです。下手すると主題が二つでどっちつかずに。

前作では主役にこの主題を重ねていたので、両種の人間愛が見事に昇華されて読み応えあるお話になっていましたが、今回は残念ながら横糸の見事さに比べると、肝心の経糸がいささか物足りない。というより、「BOYS」による「LOVE」がない方が数段高い完成度だっただろうという、BL界で発表するのが惜しいお話になっています。主題的にはもはや純文学です。
BLを求めて買う訳ですから本来がっかりと言っていいんでしょうが、これだけ丁寧に作られたお話、「もったいない」というのが正直な感想です。(でもキーワードの天文知識はもちっと勉強しましょ)

泣きながら流星父に流星を託す、託さざるをえない非力な太陽の自分への無念と、託されざるを得ない流星のこれまた無念には胸をうたれますし、ハワイ編の2人の妙な遠慮は青い時期特有の現実味あるすれ違いで、上手い、と唸るところです。ただ、2人が愛し合っていない方がより深い。
BLに絡めた動機だけがやっぱり浮くんですよね。かといって他にどこで発表するんだって言われると、う〜ん…。

今回の横糸「親と子」 こちらは素晴らしい。
おたがいに影響しあう、欠かせない、でも別の関係。あたかも太陽と地球の関係です。
作者がここまで狙っているとは思いませんが、子供たちを話の中心=地球とみなして他の大人を太陽系を構成する天体に置き換えてみるとすっきり説明できて楽しいです。

流星母は「月」 おぼろげな「儚さ」は流星の「儚い」世界観の礎になっていますし、夜の虹「月虹」は今は亡い母の姿と重なります。

流星父の本音の生き方、眩しい存在感、姿を見られる時間が限られている所(笑)
太古には彗星のような尾があったといわれてますしここはやっぱり「金星」ですかね。地球に似ていて自転方向が逆、なんて言い得て妙。月の次に地球に近い存在だし。 
 ※そうすると朝美は「火星」かなあ。金星と似ていて、衛星(=子供)2つ。

太陽母は、実は「太陽」
平塚らいてう先生から太鼓判もらえそうな「原始」の母です。
まだまだお子ちゃまの太陽、流星の母が亡くなった時取り乱して流星に怒ってしまいますが、そこでの太陽母の貴然とした態度は鳥肌です。

太陽父のここぞという時の頼もしさ、器の大きさは「木星」
太陽になり損ねた惑星です。母との関係もばっちり(笑)
太陽父がくれた「鍵」、流星はどれほど救われたでしょう。いくら幼い頃から親しい仲とはいえ、とっさにこんなことをしてあげられる人そうはいない。個人的にこの人が1番好きです。



プロの洗礼と言ってしまえばそれまでですが、注目が多いほど賛否両論入り乱れるのは世の常。生みの苦しみを経験した者にしか味わえない甘露、「書けない」人間にはうらやましいです。
今後もこの個性を大事にしていってほしいと思います。
「BL」という枠にとらわれない「BL」 面白ければそれもアリじゃない?ダメ?やっぱり?

◎イメージソング
 『a Place for Us』 CHEMISTRY×古内東子
アルバム「 the CHEMISTRY joint album」より
PVは
http://www.youtube.com/watch?v=imPYfrACfuQ
お互いを求めてやまない恋心をCHEMISTRYと古内東子が情感を込めて、相聞歌のように歌い上げます。う〜ん、そこはかとなく色っぽ〜、おっとな〜♪♪ 
まさに「イメージソング」 聴いてより萌え、です。

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[小説・作家名あ行]一穂ミチ | comments(0) | trackbacks(0) |

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