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「夜空に煌めく星の下」 松田美優/奈良千春

私には「白旗作家」という方々がいらっしゃいます。
作品の良し悪しに係わらず イメージソングが超つけにくい 私だけが完敗作家という意味ですが、筆頭はもちろん木原さん。
以下、
松田美優さん
義月粧子さん
このお3方が不動のベスト(ワースト?)3です。

木原さんは(私がビビリー過ぎるため)1回読んだら2度とさわれない作品が多く、イメージは出来ても感想書くほど読み込めてない という理由。近頃じゃ買ってもいないよ。

松田さんは、作品のイメージがすべて「廃線になった地下鉄の坑道」=「誰も近寄らない、人工的な湿った闇」なので、そんなウエットな曲は1年に1、2曲しか出ないため0じゃないけどめったに見つからないという理由。
他の「キチクテイスト・ナナメ作家」さんでも沙野さんや水原さんはまだ地上にお住まいなんで、イメージソングは割とあるんです。

義月さんは、初期のクセある文体?が文字通りクセになりそのままずーっと追っかけてる作家さんで、ナナメでもキチクでもなんでもないですが、なんというか安定した作風で大はずれもないけど突出もしてないって言うかとにかく「安心」できる人。
松前侑里さんもそんな作家さんですけど彼女のイメージは「パステル画」で、私の中ではっきりしたイメージがあるから探しやすい。でも義月さんの作品はつきぬけたイメージがない分、流行の曲ならなんでも合っちゃって「コレならOK!」っていう満足感がない という少々変わった理由です。
(3月の「今月の作家」さんは義月粧子さんでいこうと思いましたが、9割読んでるのであまりに長くなる事が予想され、「F&B特集」で萌えと体力を使い果たした身にはチトつらいんでやめました。)

以上を踏まえ。
松田さんの新作にイメージソングがすぐついた。
これがどんなにドびっくりな事か!あまりにドびっくりしたので「松田さん研究第1人者」秋林さんに報告しに行ってしまったくらいです。あ、ありえん…

長い前置きでした。以下、赤裸々すぎるかもしれない感想とイメージソングを。

  
  ◎イラストチェック
カラー★★★ ★4.0
最近の奈良画伯の特徴である、デジタル処理の迫力がガンガン伝わるカラー絵ですね。いつもよりイラストにメッセージ性が少ないのはそういう作品だからです。いわゆる直球勝負。「絵解き」が好きな私的にはちょっと残念ですが画伯のせいではありません。むしろ奈良さんだからここまで描き込める。缶コーヒーのブランドなんて素晴らしい(笑)
車の窓に映った月が「逆三日月」(有明の月または二十六夜)だからこのシーンは夜明け前、しかも月が立ってますんで春ごろの月です。お話とちょっと合わないな、三日月だったら完璧だったんだけど(でたよ天文オタク)
ちなみに2/28が三日月でしたが(夕方に見える)、春の三日月は寝てるんです。月の端と端を結んだ直線が地平線に平行なのを「寝ている」といいます。「立つ」は地平線に垂直です。季節によって月の傾きは変わるんですが、三日月と逆三日月はそこも逆なんです。
今、金星(宵の明星)が月のそばにいるのでなかなか豪華な夕暮れで…とといかん、語り始めたら止まらない!あ、金星は月末には「明けの明星」になってしまうんで豪華な夕暮れは今が見納めですよ。(まだ言うか)
口絵、抜き出し本文の位置までデザインの一環、と思わせる凝った構成です。アートですね、春画じゃなければ(笑) 
カット★★★☆3・5
枚数も多いし悪くないんですけど、画伯の良さがイマイチ伝わってこないのはこちらが期待しすぎているのかな。刺青はいつもながら素晴らしい。作中まったく意味なかったのがもったいない。ラストカットがエロじゃないのも驚愕(わははは) 

◎本編感想
読了後真っ先に考えたのは
「松田さんに何があったんだろう」です。底流に流れるものが今までと全然違う。人生観が変わったとしか表現しようがありません。(んな大げさな)

もしかしたら松田さんは今お疲れなのかも知れません。以前の作品に見られたような、キリで穴あけるような掘り込んだ思い入れ、「熱」が感じられないんです。
冷めた分視野は広くなるので、2人さえ良ければいいじゃん的世界を真っ向から否定する「祝福される恋愛」になりました。ラスト、わざわざ受けに謝罪(告白?)させてる所なんて今まででは考えられない。ちょっとアゴ外れかけました。

ホントは攻めの妹じゃなくて娘なんじゃ…とか、攻めが義母への思慕のイライラで受けを襲うけど最後は義母に行ってしまって、結局受けのひと夏の思い出になるんじゃないか、とか考え…ますよね?今までの松田さん読んでたら。

「湿った廃線地下鉄の坑道」からイッキに地上へ、しかも「夜空の星」どころか「真昼の太陽の下」です。ラストカット、奈良さんじゃなかったら間違いなくお花飛んでます。

前半の含みあるチャラさも、いわくありげな攻めの行動も、「お互い一目ぼれ」で片付く普通の王道BLです。想いも姿勢も真摯なので嫌いにはなれませんが、物足りないのは確か。
松田さん慣れ?してる読者に一石を投じたかったのかもしれません。それが狙いならバッチリ成功してますけど。
でもなあ、このままこの路線だったらどうしよう…お気に入りウエット(しかも汚水)作家さんがいなくなっちゃう。今までとは違った意味で次作が気になります。

ちょっと言葉が足りなかったので追記を。

これまでを「川」に例えると、今までは上流の細く激しい流れだったけど、今は少しゆったりした中流まで来た感じです。支流もいくつかできるでしょう。
「この路線だったらどうしよう」というのは、これが本流になってしまったらどうしよう という意味です。

これが本流になるという事は、松田さんが既に持ってらっしゃる、他の作家さんが欲しくても持ち得ない「個性」を封印してしまって、既存作家さんたちに近づいていってしまうというあまりにもったいない変化です。

決していつも初期のキチクテイストを出せといっているのではなく、松田さん独自の視点で「太陽の下の恋愛」も書ける方だと思うのです。今までの作品は完成度の高低はあっても松田さんしか書けない という意味においてはすべて条件を満たしていました。

今回は既存作家さんとあまり変わらない「太陽の下」に「元ヤクザ」というちょい重設定が軽くくっついただけになってるのが物足りなく、「元ヤクザ」だけでも松田さんならもっと「らしい」掘り下げが出来ただろうにこれで終わらせてしまったあきらめの良さに、今までとの変化を感じたのです。

その辺りの「揺らぎ」が人生観が変わりつつあるのかな?と思う所以です。大恋愛でもされたかな?
大きなお世話ですね。すみませんオバちゃん視点で。

◎イメージソング
 「DESTINY」 菅原紗由理 feat. FEROS
PVは
http://www.youtube.com/watch?v=EQf0ooS7gJU

太陽の下の恋愛ソングなら そりゃいっぱいあります。すぐ見つかる訳です。

その中でも高校中退してまでこの世界にかけた女の子のデビュー曲、いってみます。ボーカル聴いてるだけじゃ10代と思えません。真摯な想いを応援する意味で。

この方、秋田の横手出身だそうで。横手といえば「かまくら」と「石坂洋次郎」ですね。
今年は大河ドラマ「天地人」のせいで東北がフィーバー(古っ)。
実は仕事を2つ掛け持ってますが、片方が↑↑に関係があるのでえらい詳しくなってしまいました。米沢も横手も1回しか行った事なくても仕事はできる、月に行った事なくても天文学者になれるのと同じです(笑) プロとはかくあれかし。(あれ、なんの話?)

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