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土曜企画・「今週のTOP1でBLイメソン」〜「月魚」三浦しをん

今回は確信犯です。

このブログまでたどり着いて下さるBLerの皆様は、ジャンルを問わず博識・読書家の方と推察致します。でなければ、こんな末梢の長文シニカル自己満ブログを笑って読み飛ばす器の大きさに説明がつきません。

きっと皆様は本日タイトルの作家名をご覧になった瞬間、
「こいつ、やったな」
と思われたでしょう。はい、やっちゃいました。
1週間考えましたがこれしか出てこなかったんです。このために作られた曲ですよ、ええ間違いなく。

基本、ノーマル小説をこっち(どっち?)に持ち込まないようにしています。肝心なのはBL小説としてどうなのかなので、既成作家の影響やら妄想やらを考えるのは楽しいのですがそこまでにしてます。比較対象もマンガまでで充分ですし。(BLは少女マンガの部分集合だと思ってますし、「君のためなら死ねる」中学生や「恐ろしい子」と白目むくどっちが恐ろしいんだかわかんないお嬢様とかスターもりもりなんでコレで充分)

でもこの本に限っては妄想じゃなくて確信だもん。 
三浦しをんさん、直木賞取らなかったら迷わずこっちの方だと太鼓判なんですが、取っちゃったからなあ(笑)今作は同人活動も「どんどんやっちゃって下さい!」って当人が言ってらっしゃるぐらいだし、分類は完璧こっちですよ。というかこれと「白蛇島」(=「白い蛇ねむる島」)の文庫版書下ろし部分しかこっち側と認めません。

皆様の器におすがりした盛大な言い訳も済んだのでさっそく行っちゃいます。
「今週のTOP1でBLイメソン」
2009・12・15付 TOP1は
 「約束」 KinKi Kids
PVは
http://www.youtube.com/watch?v=SzCwMIYxH34
ジャニーズ強し!
剛の歌のうまさがものすごく際立っている1曲です。(光ちゃんかわいそう…ぷっ)
歌詞も上げときます
http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=75290
君の髪をそっとなでる…
ひゃ〜瀬戸垣そのまんま。という事は瀬名垣は光ちゃんですね!
ネタバレ感想は次頁↓↓

 

 
◎本編感想
古書店の3代目と「セドリ」という特殊な職業についている幼なじみの2人。(←三浦さんは「幼なじみ」設定お好きですね。あれもこれもそれも皆、幼なじみです。)
時代に置いていかれたかのような古めかしいノスタルジックな世界で、意図的に時を止めている2人が覚悟を決めてやっと向き合うお話です。

超極上のBL堪能小説。官能じゃないです(笑) 
一般小説として読むと物足りない部分がBLならば美味。BL界ではどうしても補えない「日本語」自体に酔うBLです。それはそれは淡く美しい表現に思わずうっとり。

「月」が見つめる夜の恋、ですので、「月」の美しさが素晴らしいのです。
「冴えた月光は澄み切った銀の触手で部屋を一撫でし、部屋の温度をますます上げた」
ますます上がるのは部屋の温度に託された、月に晒される「彼」の想いです。
なんて美しい…!日本語の国に生まれて良かった!



冒頭からメロメロです。
暗闇にポツと見えるオレンジ色の外灯。
瀬戸垣はすぐに家を尋ねず、必ず門の前で煙草を吸います。それから「彼」を呼ぶんです。煙草を嫌う「彼」は必ず小言を言います。瀬戸垣はすまんと謝りながら「彼」にそっと触れる。いつもの儀式に安心しながら。

ぎゃ〜っ、たまらん!!

わずか数ページでこのつかみ!遠い夏の日、「禁断の果実」を味わった日から瀬戸垣の甘い煉獄は終わることがないのです。
かたや真志喜は「彼」を気が狂いそうになるまで待っているのに、でも自分からは動かない。「本」に囚われているのは言い訳で、「彼」が過去の負い目やしがらみなしでも自分を選んでくれる日を待ってるからです。
こちらも甘い煉獄。しかもより高温です。
この2人は相手しか見てないのに見ているのは背中だけ。本当の意味で相手を見ていない、自分優先の未熟な大人です。変わろうと思えば変われるのにあえて不毛な儀式を繰り返して自分を守っているのです。

2人を煉獄から抜け出させるために作者が敷いた布石の妙はさすが純文学。
過不足なく計算されたエピソードはオトメBLとはっきりと一線を画しています。

そして炎の禊を終えた2人が、やっと向き合う初めての夜。
「月」の光を自ら遮って、「主」の祝福を受けながら新たに始まる二人の関係…。

うわ〜ん、普通のBLならこの後!!!!


ハッ!言葉に酔えと言った舌の根も乾かぬうちに!

恋愛部分しか触れてませんが、こちらワーキングBLとしてもスーパープレミアムです。
「古書店」という知ってそうでよく知らない世界、読み終わった後はマニアックに語れます。きっとこの古書店の本にはヘンなもんは挟まってないでしょう。

この本の登場人物すべてが「本」に囚われる人生を送る人達ですが、その事がもたらす幸福と寂寥。本好きには羨ましいような、気の毒なような。好きな事は仕事にしない方がいいと思うけど自営は別かな〜。
遠い夏の日「禁断の果実」は2つあって、瀬戸垣と真志喜が手にした甘い果実の他に、あの場にいた人全てが手にした「本」という果実があったんですね。
この辺りがさすがなんだよなあ…。

狭い世界の封建的関係は旧態依然の人権問題を揶揄しているとも取れますし、3代にわたる親子の確執や存在意義など突き詰めれば奥深い話なんです本当は。でもあくまでBLで!



余談:
高村薫さんをリスペクトしてるとご本人の宣言通り、三浦さんは作品が文庫になる時必ず多少の改稿又は、書下ろしをつけてくれます。
なのでわざわざ文庫に落ちるまで待ってるんですが、「風が強く吹いている」がまだ文庫になりません!秋に映画公開なんでそれまでにはなるだろうと思って待ってたんですがそろそろ限界です。
図書館の呪い本に手を出すか…。いやこれは手元においておきたい。
ちなみに最新刊「光」は本屋で立ち読みしきりました。山積みの今がチャンスなんで。

◎思い出す少女マンガ…古本・せどり・本に囚われる。芳崎せいむ「金魚屋古書店」これしか浮かばない。




【関連エントリー】
「孤島の鬼」江戸川乱歩
俎上の鯉は二度跳ねるに寄せて
「魚神(いおがみ)」 千早 茜 ~臨時便「本宅より
「月魚」三浦しをん







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[小説・作家名ま行]三浦しをん | comments(2) | trackbacks(0) |

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Comments

>「月魚」にコメント下さった名無し様

拍手コメントありがとうございます、私もしをんさん大好きです。腐女子の希望ですよね(笑)

そうそう、水城せとなさんの新刊マンガ「黒薔薇アリス3巻」の推薦文は、なんとしをんさんでしたよ!
少女マンガもかなりお好きな方ですものね、ますます希望の星(笑)
comment by: miru-ha | 2010/01/03 14:37
■ゆOO様
もはや3年以上前の記事ですね、早速読んで下さってありがとう!
でもって、そうでしょう、そうでしょう、なかなか帰ってこれないでしょう、うんうん♪ 私も好き過ぎるがゆえに、滅多に再読しないのでございます。あの世界の扉を開けるにはそれなりの覚悟をしなきゃいけないっていうかねー。通勤中にお気軽に読むなんて苦行、絶対できませんよ(笑)

それにしても、改めて読んでみるとヒドイなこの感想。熱意は伝わっても、意味が伝わらないよ(失笑)いやはや、今にもまして独りよがりでお恥ずかしい(*ノωノ)イヤン

この頃は画像の貼り方も知らなくてね〜、でもこのイメソンはぴったりだと自負しとります。わはは☆
Kinki、というか、ジャニーズの曲はすぐ削除されてしまうので、3年前の曲はなかなか聴く機会がないですよね。レンタルの価値はある…といいんだけど。お手間かけてごめんなさい。

「白いへび眠る島」文庫書き下ろし短編専用イメソンは、東方神起「ボレロ」です。こっちもおすすめ〜♪

comment by: miru-ha | 2012/04/30 01:56

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