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「部長の男」 鳩村衣杏/佐々木久美子

水科康太という純朴な青年を、一人前の使える男にすること…それが、出世を条件に、印刷会社広報部部長・日下部に課せられた任務だった。容姿に恵まれ処世術にも長け、仕事も恋愛も順調な男盛りのゲイである日下部にとって、真面目だが無愛想で目つきの悪い康太は、食指も動かない取るに足らない相手。しかし彼から予想以上に懐かれ好かれて、ペースを乱される。一途な想いをいじらしく感じた衝動で、日下部は康太を抱いてしまい…。

クソオヤジと呼ばれる世代の男が、大事な男をクソガキと呼ぶ。
やんちゃでクレバーなオヤジの恋心にメロメロだ。


「部長の男」は、腹黒くはないが計算高い部長が、滅私純粋な部下男子の恋心にほだされ悔いて、最終的にはその相手との幸せを掴むという、王道ながらトキメキ溢れるラブストーリーだ。
この手のラブストーリーでのわたくしの読みどころ・萌えどころは、結果より経過=悔いた後の男の行動である。自身の才能を駆使して鮮やかに恋と人生の勝者となるもよし、人らしく、もがいて悩んで、間違いつつも勝利を掴みとるってのもいい。男の行動で、器と本気度とその後の人生まで量るってのが楽しいんだな♪
例えば、本編に出てくる映画「マイフェアレディ」のヒギンズ教授なんかは、プライドが邪魔して自らは動かない=女性蔑視のクセに女性に甘えちゃう、ちょっと困った男で、これではイライザと上手くいったとしてもその後がかなり心配になる。
でもって、も一つ困ったことに、私も含め女はこういう男を可愛く思う=苦労を覚悟で、好青年・フレディより教授を選んでしまうんだよなー。


ぽっぽ村のヒギンズ教授こと日下部部長の器は、とってもおっきい。(さすがBL?笑)
彼は、所業を悔い改めた結果、なんと辞表を出してしまう。計算された生涯設計のために転職までした男が、自分のためではなく、恋人の未来のためにサラリーマン自体を辞そうとするのである。
40になろうという男性が確固たるキャリアを捨てて一から始めること、宮仕えでなくなることが、不況極まりない現代においてどれほどの勇断(蛮勇?)なのか、「部長」と彼を呼ぶ年下男の甘い声が、その覚悟ををより強く訴える。
でもって、辞表って、出すよりも撤回する方が勇気がいりますよね?部長。

部長にあって、ヒギンズ教授に(描かれてい)ないものがもう一つある。別の意味での「部長の男」=日下部部長をここまで育てた上司の存在だ。←部長の元カレではなく、恩師の男って意味ね
デキる社会人になるには、本人努力はもちろんのこと、上司の影響もバカにならない。(尊敬でも反面でも、影響理由はイロイロだけども)
日下部部長が今あるのは、元上司・早川や現上司・社長の安田等がくれたチャンスと部下愛があったからこそで、そう考えると、日下部部長もまた、デキる男の手によってブラッシュアップされた花売り娘だったってことになる。
プライドよりもっと大事なものがあると気づけるのも、懺悔と謝罪を行動に反映させられるのも、そこまでの器になりうるだけのキャパを持たせてくれた人(両親)がいたからだし、上司と部下しかり、親子しかり、愛しみ育てる楽しさは、恋愛だけの醍醐味じゃないんである。

ワーキングものというと、詳細な業界描写や、手に汗握る戦略攻防等についつい目を奪われがちだが、この作家様のワーキング作品が面白いのは、男だとか女だとか、ホワイトだとかブルーだとかの分野区別に関係なく、こうやって、お仕事に携わる人と人の絆にきちんと触れてくれているからと思う。

そもそも、イイ年した社会人が仕事抜きで恋ある人生を語れるわけがなく、でもって、人生を語るなら家族・家庭を切り離すことは不自然だ。そして、社会は男性と女性が半々で構成されている。
恋愛特化に思える前作「両手の美男」でも、酔っ払って前後不覚になっても親友の両親のご仏前に手を合わせようとする美男の行動から、学生時代から互いの両親と面識があったことや、2人が培ってきた信頼の年月が伺えて、じんわりした。
今作にしても、日下部部長のマイフェアレディ計画はそもそも上司の親バカ愛が発端だし、年下ピュアわんこ君の恋愛嗜好にも、おそらく家族が影響している。ヴァイオラのママも、オネエな親友(戦友?)も、とみながの女将だって、彼らの人生になくてはならない人たちだ。

1人で都会の砂漠に漂流していようが、天涯孤独の身の上であろうが、人に名前がある以上、名づけた人が必ずいる。
わたくし思う「良いワーキングBL」とは、ボーイズのラブをことさらに美化しないもの=恋の障害と言わんばかりの家族排除や、電波女子等による意味の分からん追いこみで、男だけの独立コミュニティを都合良く作らせない、まっとうな社会生活の中で息づく男同士の恋心を描いた物語なんだと、こたびの2冊を読んで改めて認識したのだった。


そしてこの作品、BL脚本家たる作家様の真髄「エンドマーク」がとってもイカす❤
「100年早いぞ、クソガキ…」

気だるくも幸せな朝に部長が見つけた、わんこの大事な「日記」
映画でも、BLでも、花売り娘は勉強熱心☆ それもこれも愛ゆえである。

わんこにとっては死んでも見つかってほしくなかった愛の証だが、あれじゃ、遅かれ早かれ見つかるに決まっとる(笑) まるで、バレバレのところに宝物を必死に隠す本物のわんこのようで、もーっ可愛すぎて胸がぎゅうぎゅう!←「きゅん」通り越しました
しかもこのわんこ、ハートが子犬なだけで、ガタイはガテン系なのだ。こんな凶暴なキュートさで肉球攻め?されたら、部長も老けてるヒマがない。
つくづく、オヤ(ジ)孝行な恋人だ。せめて、クソガキとでも呼ばなきゃやってらんないよな(笑)


すまなかったとか、君が大切だとか、ましてや愛してるなんて、絶対言わん!と拳を握る教授も部長も、可愛い男(ひと)。







◆イメージソング                                           
あの映画からの名曲でもよいのですが、「J−POP」というマイルールがあるので…。
39歳にも23歳にも親しみやすいっていうと、この辺りかな?

       
花びらのように散りゆく中で
夢みたいに 君に出逢えたキセキ

君の喜び 君の痛み 君の全てよ
さぁ 咲き誇れ もっと もっと もっと


16も離れた恋人との愛しき日々。共にいられる幸福を満喫しつつも、やはりどこかで、彼の健やかな未来と、自身の潔い散り際を祈ってしまうよな〜。

などと、思うのは、わたくしが部長よりもほんの!ほんのちょびーっとおばちゃんだからだが、逆に、20代のお嬢様はどう思うのか、とってもお伺いしてみたいところである。



>>イラストチェックとごゆるりリラッくま通常モード感想は、次ページにモリモリあります





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[小説・作家名は行]鳩村衣杏 | comments(4) | - |

「両手に美男」 鳩村衣杏/乃一ミクロ

仕事よりもプライベート重視で、恋人募集中だったサラリーマンの来実。 ある日、高校時代の親友・榊原から、フリーライターの弓削を紹介され、その好感度抜群な美男ぶりに一目惚れ!! 急速に恋に落ちるけれど、それを榊原に告げたとたん、榊原が「やっぱりお前を失いたくない」と告白されてしまった!? しかも、来実の気持ちをしった弓削からも「君に本気になりそうだ」と迫られて……!? オレ様プレイボーイと生真面目美男。正反対のタイプの男二人に翻弄される、恋の三角関係

課金なしの牧場経営は厳しいですね。
4年目の冬がちっともあけないmiru-haです。皆様、こんばんは。
※YAHOO!モバゲーで「まきば生活 ひつじ村」を検索☆ 
現在、ひつじ村では期間限定イベント「帰ってきたアヒルのハナコ」開催中です←ちょっとまとまった休みが取れると、すぐにひきこもりライフを満喫するわたくしの習性を惜しむことなくさらけ出しています。

こういった類の終わりなき育成ゲームって、初めは寝食忘れるほどに楽しいのですが、ある時を過ぎるとテンションが目に見えて下降してまいりますよね。そうなるとついつい足が遠のきがちになるのですが、それでも見切りをつけられなくて、時々思い出したようにのぞいてみては、やっぱり…なタメ息。決して面白くないわけではないんです、むしろ好きなんです。だから、手を出したんだものね。でも、慣れなのか、手詰まり感なのか、トキメキが感じられなくなるっていうかね〜。

ちょっと!ひきこもりゲーマーの切ない心理分析(というテイの愚痴)なんか読みたくないよ!
と、今思われましたか?あ、待って!いかないで!もうちょっとつき合って!!
新イベント「帰ってきたアヒルのハナコ」がみょーに面白く、すっかり醒めがちだったわたくしの「ひつじ村」愛が再燃したように、最近読んだ鳩村作品にことのほかトキめかされ、鳩村=ぽっぽ村への愛が再燃したとお伝えしたかった=毎度おなじみの前フリですから!

ってことで。
ときめき生活 ぽっぽ村 〜帰ってきたロマンスの達人
と題しまして、なんと、新刊2冊連続で感想書いちゃうぞ〜❤ 

本日は、「しまった!バースデーフェアで買えばよかったか!(多分、入ってる!)」とのレジ精算時の後悔が、読後「買ってよかった♪」に昇格した逸品、キャラ文庫発行「両手に美男」感想でございます。
激辛イラストチェックは飛ばしていただき、本編感想からどうぞ。




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[小説・作家名は行]鳩村衣杏 | comments(2) | - |

「恋情の雨が君を濡らす」 鳩村衣杏/あさとえいり

まさか「兄編」が今頃出るなんて思わなかった…。というか、書店で表紙とタイトル見るまで知らなかった…。

前作「追憶のキスを君は奪う」で、「王子」「王子」と散々持ち上げられておきながら最後までいい事イッコもなく、門番以下の扱いじゃ?と同情しきりだったモリエ兄様。
この方がそもそも♂とくっつくこと自体「え?」なのに、一体どんなお相手だったら納得できると言うのか…作家様はいったいモリエ兄様をどうお料理なさるのか期待半分怖さ半分、久々に読む前から緊張です。このビクドキ感は「交渉人は振り返る」以来?

イラストチェックで相当のネタバレ、感想ではキモネタバレ、とかつてないほどすべてを語ってしまってますので未読の方は本当にお気を付け下さいまし。






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[小説・作家名は行]鳩村衣杏 | comments(3) | trackbacks(0) |

「ドアをノックするのは誰?」 鳩村 衣杏/佐々木久美子

「勝手にBLグラミー・2008 最優秀短編賞」受賞作です。
やっとここまで来ました。

ものごっつ面白かったのに記事あげられなかったのは、ひとえにイメージソングが難しかったから。
1回目はそのコメディっぷりに笑い、2度目は感動ドラマとして涙し、3度目はやはり笑い…が繰り返されちゃうんです。萌えどころも毎回変わってしまい、もはや暗記状態。「春はあけぼの」です。

ちょいワルおやじと美人未亡人の「いとおかし」な恋物語、ネタバレもりもり感想とイメージソングは↓↓



 


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[小説・作家名は行]鳩村衣杏 | comments(0) | trackbacks(0) |