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「天使憑きの男」 沙野風結子/高宮東

※2010年11月14日付 「短い秋の聖なる夜 天使本・ちょこっと感想」より抜粋加筆しました

■「天使憑きの男」沙野風結子/高宮東

◎本編感想
妖怪・天使憑き(あとがきより)に爆笑です。
生みの親ならではの容赦ないツッコミ、確かに「天使」とはちと違うもんね(笑)

萌え友様へのコメントお返事に「眼鏡を外したら別(エロ)人格になるんですよ、えへへへへ」などとほざいていたら、ほんとにそれに近い神父様でいらしてドびっくりです。←眼鏡は関係ないがエロやばいのは神父様だった
「罪深い孔」ってアンタ…わはははは!!←笑っていいんだよね、ココ?
聖水の秘跡でなくてつくづくよかったと思いながら、沙野さん流・天魔大戦を爆笑堪能させていただきました。

大マジメにとんでもない奇跡をお授けになる神父様、作者様が心底楽しんで書かれたのがビシバシ伝ってまいります。
この本気、この潔さ、スバラシイ。些細な欠点など吹き飛ばすわ(笑)

予想外に結構な人数が入り乱れている(ピンク変換不可)&翅なしの特性まで考えると、この作品は立体的(?)にした方が(ドラマCDとかアニメとか)、良さが更に引き立つんではないかな。
見せ場もたくさんあるし(濡れ場じゃないのよ?)、なけなしの演出心がうずきます♪
設定だけみても、羽根と翅の関係は下手なファンタジー顔負けの面白さ、鳥を倒す程の猛毒を持つ翅(昆虫)もおりますし、翅にも色々あるとさらに面白いかも☆腐界メインだけじゃもったいないゾ、これ。

悪魔に魅入られやすいのは人のサガなのでしょうか、漆黒の6枚羽根のあの方により持っていかれてしまったこと、ここで懺悔させていただきます。

<イラスト>
カラー★★★★
カット★★★★
さすが、絵師様に描いてほしい世界を書いたと作者様が言うだけあって絵師様の個性満開、華やかで繊細で、エロにも品がございます。←かなりなご無体されてるのに、秘跡を授けているようにちゃんと見える(笑)
ただ、せっかくの貴重なカラーである口絵のシーン選択だけはもうちょっと工夫してもよかったかな〜。しつこいですが、見せ場いっぱいあるのになんでここ…。(カットに同じようなシーンがあるのです)
先に書きましたように、できれば立体化(アニメ化)してほしい、その時はキャラデザインをきっとお願いしたく存じます♪






                                                 〔絵師:高宮東〕〔カラー:★★★★〕〔カット:★★★★〕
                                      
 

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[小説・作家名さ行]沙野風結子 | comments(0) | - |

「獣の月隠り」 沙野風結子/実相寺紫子

◆あらすじ
銀色の人狼・月貴と一緒にいたいがために、過酷な検査や学習に耐え、懇命に生きようとしていた同じ人狼の睦月。ある時、特殊な力を持つ猟獣・朋と闘うことになった睦月は、一方的になぶられ、ひどく傷つけられる。ショックで人に戻ることもできず、廃棄寸前の睦月を救ってくれたのは、憧れの月貴だった。傷口を舐め、癒してくれる月貴から「俺を好きになって」と告げられた睦月は、気持ちを受け入れるが…。

ァォォオオ……ン!

どうしてこんなにおもしろいんでしょう。

今思い出しても、こみ上げてくる言葉にしがたいこの想い。
ああ、わたくしが猟獣でしたら皆様に首筋を晒し、匂いでこの想いお伝えできますのにっ!!

                        *

今さらでございますが、皆様こんばんは。
そしてのっけから、小学生読書感想以下の表現で幕開けいたしましたこと、どうぞお許しください。

本日は昨日(…じゃなくなっちゃったわね、ゴメンナサイ)お伝えいたしました通り、
はやぶさ☆ありがとう記念作品と題しまして、ナナメエロ探求作家・沙野風結子さん描く、「人の作った」「健気」な「命」が生み出すラブファンタジー・「獣の月隠り」感想への愛のトオボエを、全力で叫ばせていただきます☆

           *             *             *

前作「獣の妻乞い」からおよそ3年、わたくしの愛する猟獣の群れ(?)が再び帰ってくるとは思わなかった&再会できたことがはやぶさ並みに嬉しゅうございます。
実を申せば、わたくしの歴代沙野作品・TOP1は、爬虫類アングラシリーズでも白髪の上海幇でも天使憑きでもなく、このシリーズなのです。

も、好き。とにかく好き。 こういう「好き」って理屈じゃないのでございますね。


本編感想は萌えにまかせて話題がポンポン飛んでおります&ネタバレ回避も難しい作品です。
思考の切り替えジャンプにそなえ、今から念いり準備体操よろしくお願いいたしますね♪
  

  

◎イメージソング
既に今作をお読みになったお客様にお願いいたします。
どうかこの曲を聴きながら、今作をもう1度読んでみてくださいまし。

もう一回、泣かせちゃうぞっ

       
特別なものは何もないけど その手に掴むには 充分すぎる愛を
信じるものを持っている者は 揺るぎない愛の為に貫く想いを
運命に立ち向かえるなら この全て懸ける想いでゆく

愛し続けて疑わぬものへ 開かれてゆくだろう 未来への光
信じるものを持っている者は 揺るぎない愛の為に貫く想いを
人らしくあり続けるため この胸に掲げ続ける希望の光を

どこまでも駆けていってください。愛するものと共に。





◆Read more...

 

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[小説・作家名さ行]沙野風結子 | comments(6) | - |

短い秋の聖なる夜〜天使本・ちょこっと感想集

この秋は不思議と、様々な天使様がわたくしのところに降臨なさいます。

天使が天使をお呼びになるのか、わたくしが天使ビンカン体質になったのかは定かではありませんが、新旧織り交ぜ、幾人もの天使様が立て続けに天啓をお告げに(なんの?)に来て下さるのです。

降臨なさった天使様は皆それぞれに魅力的、ただ今わたくしの腐った脳内世界は、色づく紅葉の舞うごとく天使様の聖(性?)なる白い羽根がはらはらと降りそそいでおります。
この美しい情景とお告げいただいた萌え言葉を、ぜひとも書き記しておかねばなりません。

というわけで今週は、クリスマスにはだ〜いぶ早いが、あっという間に駆け抜けた今年の秋を惜しみつつ、ホーリーナイト〜天使本読了記録を軽めにお送りいたします♪←わたくしのいうところの「軽め」なので諸事お察しください

毎度おなじみネタバレしてますがページ折りませんので、未読の方はお気を付け下さいませね。

 

◎イメージソング
初めて聴いた時(「光のゲンちゃん」、笑) 女の子が歌ってると信じ切ってましたよ!のミラクルボイス、Showtaのこちらを。 天使に「性別」は本来関係ないもんね♪

       
右の肩と左の肩、離れないように並んでる

違う願い、同じ切なさで伝えたくて、届かなくて

声にはならない言葉を抱きしめているよ 星空の下で…

うるるんの歌詞でございますね。

こちら、本日登場するとある天使本をイメージして選んだイメソンでございます。
どの天使様へのラブソングなのか、皆様お分かりになりますでしょうか?←未読でも感想だけでわかる…様にはしたつもりだが

秋の夜長、お時間ありましたらちょいと考えてみてくださいましね♪


それでは早速♪

    

■「憂える天使(アンジェロ)」成瀬かの/穂波ゆきね
・あらすじ
結婚して、幸せな生活を送っていた里玖とクラウディオ。だが、クラウディオを狙う殺し屋に里玖が攫われてしまい!?
う〜ん、これはショック…。この「あらすじ」はどうなの
密林から頂いてきましたがこれ読んで、「キャ☆この本読みたい♫」と思う方いらっしゃるでしょうか?
わたくし的には、前編「僕の悪魔(ディアボロ)」よりずっと面白くいただいた作品でしたので、このコピーは正直笑いを通り越して口惜しいです。売る気あるんかいな…。
         *           *
おっそろしいイタリアンマフィアのドンの幼な妻(なにやら懐かしげな表現だが、本編に出てくる)に収まってしまった東洋の神秘・里玖クンが、健気であるが穢れのない天使パワーで、次々と悪魔を堕落=ご正道に戻していくという天使最強伝説譚。←かなり違う

17歳で白の半ズボンはワイセツ系犯罪だろうとか、東洋人の肌が国際j犯罪(しかも重罪)を犯してまで手に入れたい&マフィアのドン2人を落とす程スバラシイということは世界規模での常識なのかとか、マフィアのファミリーのマンマより一般日本人のマンマの方が鬼畜である日本という国に警鐘は鳴らさんのかとか、ツッコミどころは満載ながら、「現実」の掘り下げと切り捨てのバランスがとても良いので、「ウソ臭い作り話」ではなく「ステキな夢物語」として受け取められます。
イラストともども楽しい読書時間を過ごすことができました。

この作品中でわたくしが特に気に入っておりますのは、伴侶とまで言いきって結婚生活(笑)を送る2人がちっとも言葉が通じないというところでございます。
極東の少数派言語・日本語をなんなく理解するアラブの王様とか、数カ国語ぺらぺらの有能リーマンなど、言葉の壁はほぼ0または数ページで乗り切るのがBL界のお約束でございますが、この作品は2巻を重ねてもいまだ律儀に2人は言葉で愛をかわせない、お互いにイタリア語と日本語が不得手なままです。
それどころか言葉が通じないからこそ可能な一風変わった「愛の言葉」の使い方で、高まる2人に萌えさせられてしまいます。うむむ、新人様と思っておりましたが、なかなかのハイテクでございますよ。
都合の良さを封印して実現させる、いい意味の荒唐無稽と甘い夢。なかなか骨太な創作精神をお持ちの作家様とお見受けいたしました。
このまま(2人の言葉が通じないまま)どこまでいけるのか、3冊4冊とぜひとも挑戦していただきたいところです。←これ以上日本語を理解するサポーターが増えないことも条件に入れときます(笑)

<イラスト>
前編「〜悪魔」は、この作品にゆきねさんを選んだ理由は一体何だろうと熟考してしまう作品でありました。ゆきねさんの個性のどの辺りをこの作品とシンクロさせたいと出版社サイドが考えたのか(=この作品のどこを押したいか)がよくわからなかったのです。
天使の「聖」を最優先に考えて、里玖の清らかさと一見マフィアに見えないイイ男の攻めってところを最も追求するなら、ゆきねさんはベストとも思えるのですが、タイトル「僕の悪魔」でしょう?
血の掟に追順するイタリアンマフィアのドンの「悪魔」部分を追えば、もっと重厚な筆致で血みどろの遺体を蹴って転がすぐらいのシーンを描いちゃうなかで、だからこそ求める純白ぐらい、の濃い描写を得意とする絵師様(加えて少年も上手い方、なかなかいないけど)の方がこの作品には合っているのではないかと、「〜悪魔」では思えたのです。

結局「〜悪魔」では結論が出ないまま「〜天使」を読んだら、すとんと納得できました。
2人が両想いになった今作「〜天使」はどのイラストもゆきねさんの魅力満載、甘くてクールで艶っぽい。絵師様も相当入魂して描かれたのがみてとれます。リアルを追って「血みどろ」にしてはいけない作品だったのですね。
この作品は「悪魔」と「天使」2冊読まなければ、終われない作品でございます、これから読まれるのでしたら、ぜひとも続けて読むことをおすすめいたします。

今作の口絵の特に素晴らしいこと!
鎖で繋がれた里玖を頬ずりせんばかりに抱きあげるクラウディオ…おもわず「ぎゃ〜っ」 
黒髪の天使のために殺し屋・フェランドが選んだ素晴らしく華奢な鎖(ほぼアンクレット、笑)のおかげで麗しさ倍増です。さすがイタリアーノ、小道具にも美意識が高い(笑) おっさんグッジョブ

そしてゆきねさん描く「殺し屋」!超レア!!
天使に転んだヒゲのおっさんに抱いたわたくのイメージと、ゆきねさんのイラストはぴったり。気持ちイイ。彼の活躍する続編希望です。

    

■「世界の果てで待っていて〜天使の傷痕」
高遠流加/茶屋町勝呂

絵師様交代でドッキドキしながら読みましたがNEWカットは、各話の扉絵2枚だけです。つまり、本編イラストは0でした。
なんてこった…、これはこれで残念至極…。

書き下ろしの黒澤・公務員時代短編のために買ったようなものです。小冊子応募よりラクだからまあいいんだけどね…。
何でもこの新装版の出版数は少ないのだとか。
迷っておられる方は、お早めの購入が吉でしょう。

※おまけプチ感想:新刊「〜嘘とナイフ〜」
なんでフレブラの前に読んじゃったんだ!と後悔するほど素晴らしい作品でした。←こちらの感想も書きたくてたまらなくなった、でも時間がない。悔しい。
どうか、定石やBLセオリーなど気にせず、思う存分羽根を広げになって素敵な世界の果てにわたくしどもをいざなっていただきたい。そのためならいくらでも待てます←存命中なら

歴代高遠作品、MY・TOP1をこの作品に捧げます。


        

■「天使憑きの男」沙野風結子/高宮東

妖怪・天使憑き(あとがきより)に爆笑です。
生みの親ならではの容赦ないツッコミ、確かに「天使」とはちと違うもんね(笑)

萌え友様へのコメントお返事に「眼鏡を外したら別(エロ)人格になるんですよ、えへへへへ」などとほざいていたら、ほんとにそれに近い神父様でいらしてドびっくりです。←眼鏡は関係ないがエロやばいのは神父様だった
「罪深い孔」ってアンタ…わはははは!!←笑っていいんだよね、ココ?
聖水の秘跡でなくてつくづくよかったと思いながら、沙野さん流・天魔大戦を爆笑堪能させていただきました。

大マジメにとんでもない奇跡をお授けになる神父様、作者様が心底楽しんで書かれたのがビシバシ伝ってまいります。
この本気、この潔さ、スバラシイ。些細な欠点など吹き飛ばすわ(笑)

予想外に結構な人数が入り乱れている(ピンク変換不可)&翅なしの特性まで考えると、この作品は立体的(?)にした方が(ドラマCDとかアニメとか)、良さが更に引き立つんではないかな。
見せ場もたくさんあるし(濡れ場じゃないのよ?)、なけなしの演出心がうずきます♪
設定だけみても、羽根と翅の関係は下手なファンタジー顔負けの面白さ、鳥を倒す程の猛毒を持つ翅(昆虫)もおりますし、翅にも色々あるとさらに面白いかも☆腐界メインだけじゃもったいないゾ、これ。

悪魔に魅入られやすいのは人のサガなのでしょうか、漆黒の6枚羽根のあの方により持っていかれてしまったこと、ここで懺悔させていただきます。

<イラスト>
さすが、絵師様に描いてほしい世界を書いたと作者様が言うだけあって絵師様の個性満開、華やかで繊細で、エロにも品がございます。←かなりなご無体されてるのに、秘跡を授けているようにちゃんと見える(笑)
ただ、せっかくの貴重なカラーである口絵のシーン選択だけはもうちょっと工夫してもよかったかな〜、しつこいですが見せ場いっぱいあるのになんでここ…。(カットに同じようなシーンがあるし)
先に書きましたように、できれば立体化(アニメ化)してほしい、その時はキャラデザインをきっとお願いしたく存じます♪

    
                                                                                       プレイス (アイスノベルズ)■「プレイス」木原音瀬/舘野とお子
※表紙画像が不鮮明ですみません…

敬愛いたします萌え姐様のご厚意で大量に木原絶版本をレンタルいただいたわたくし、手当たり次第にいただいては楽しく凹んでおります←初級編をセレクトいただいたので、この程度で済んでいる(笑)

こういった、独自強固な世界と価値観をお持ちの作家様の過去作(初期作)を追いながら思考的な変異をたどって(探って)いくことは、わたくしには大変面白い作業ですが、この方だけは追い甲斐があると分かっていてもなかなか手を出せなかった…。

あ〜んな名作やこ〜んな問題作を生み出される作家様の精神構造などわたくしのような凡人には一生理解できない=この方の作品のマジガチ感想などよう書かん、とも思っておりましたが、こうやって短期間でイッキ大量の過去作を集中読破すると、現在に繋がる思考の流れがなんとなく感じられては来るような…(気がするだけですが)
この辺りは時間ができましたらゆっくり形にしてみたいので、今はこの作品だけの簡単な感想を。
■あらすじ
横山の営業の新しいパートナーの加賀良太は、無愛想なうえに融通がきかず、言葉もキツい。見ためはかっこいいのに、辛辣なので女子社員も敬遠するほどだ。てっきり嫌われていると思っていた横山は、酔った加賀に告白されて戸惑う。嘘ではなくて、本当の気持ちだったから。―横山には、嘘を見わける力があった。それは天使の父からもらった二つの物…羽と、もうひとつの資質だった…。

あらすじだけ読むとトホホ寸前のガチファンタジーです。
木原さんが「天使」なんて?!と読むまではおっかなびっくり、読んでみたらこの上なく木原テイストな、ほの暗いが柔らかい「天使」本でありました。
余談ながら作者様、案外ファンタジー(しかもローファンタジー)がお好きでございます。メッセージ性の強い作品を書かれる方でいらっしゃるので、こういった非日常界の方が寓意をこめやすいのかもしれません。

天使だった父からの遺伝で背中に白い羽根がある、30過ぎのサラリーマン。おまけに相手のウソを見抜く力まであって、ある意味最強のヒーローといえましょう。
が、本編における「天使の能力」は異端の力ではありますが、さほど激しい問題視も特別視もされておりません。読み手が拍子抜けするぐらいにさらっと描写される男の白い羽根、広い世の中もしかしたらこんな人もいるかもね、ぐらいの扱いです。

この作品では、男に羽根があることよりも、男がやんちゃで不器用な若い部下・加賀に惹かれて戸惑うこと、さらには有能ながら社会的適合性の低い加賀への心配(笑)の方が大切に丁寧に描かれているのです。
まるで、現実世界における同性愛者への非難や好奇の目と男が天使であることの奇異、この2つに大きな隔たりはなかろうと読者に向かって問いかけているかのように。

もっといえば、「自分たちと違う」と世間が判断するならオオカミ男だろうがただの外国人だろうがすべてモンスターになってしまう、人間(日本人?)特有の集団価値観に対する相当なアイロニカル視点で選んだ「異形」だろうと思うのです。
悪魔でも幽霊でもなく「天使」という異形を選んだ理由も、「プレイス=居場所」という題名から察せられます。

正直であることを正論としながら、一方で「正直者がバカを見る」という言葉が生まれる現実。
表裏なく(正直に)生きて敵ばかりつくる加賀を、神の御使いである天使(のような男)が救うという構図。さらには、天使(のような男)も加賀に救われる。
もちろん救済手段は「愛」です。そして、「愛」にもいろいろございます。

なんたるシニカル。
なんともスイート。

1999年作品ですから、今から10年以上前です。
もしわたくしがBL創成期からずっとこちらの水に親しんでいたとして、ポッとこういう作品に出合ったら、今後のBL界に想いを馳せずにはおられなかったことでしょう。


<イラスト>
舘野さんの繊細なペンタッチが作風とよく合っております。
コミックは何冊か拝読しておりますが、結構なベテランさんだったのね〜、知らなかった。


   

■「壁の中の天使」 びっけ
・あらすじ
天使と人が織りなす、とてもロマンティックなおとぎ話。
「気持ちが込められた絵には魂が宿る」
ユリウスとマリオンは壁に描かれた天使。
壁から抜けだし、夜ごとの散策を楽しんでいたが、そこで一人の男と出会う…。
切なく愛しく紡がれてゆく、珠玉のラブストーリー!
うお〜ん、マリオンが幸せになってよかった〜っ!

本日感想中、もっとも「天使」なお話。
壁に並んで描かれた2人の天使、向かって右側・金髪の天使はユリウス、左側・黒髪の天使がマリオン。
夜だけ壁から抜け出し、街中を飛ぶことができるのでした。
星空の下、出会ってしまったあの「人」。
半身と切り離されても、求めてやまない光と温もり。
超分かりやすいメルヘン展開ながら、細心の心配りで描かれた綺麗なお絵柄と丁寧なページ運びになんとも癒されます。
天使のお相手が「描く人」と「書く人」なのが面白いところですね、ペンは何よりも強いんだな♪

キスがどれほど大切な&盛り上がる(笑)愛の行為なのか、この方の作品は毎度気づかせて下さいます。この世界に癒される心をいつまでも持ち続けていたいものでございます…。
描き下ろしの美術館短編までどこまでも手を抜かない癒しの奇跡、お見事な天使様でございました。

今年のコミックは本当に質が高くて嬉しい悲鳴です。
ランキングで悩む意味がいつもとまるで違います。


 
   

【おまけの雑談】
ハンドルネームからして清濁(?)併せ持つわたくし、果たしてわたくしの属性は天使なのか、悪魔なのか、
☆天使度⇔悪魔度測定テスト なるサイトで占ってみましたら、結果は…

【アナタハ人間デス】
可もも無く不可もなし。
いたってニュートラルな存在のあなた。
光と闇、どちらに転ぶかは、全てこれからの心がけ次第よ。
どうしたの?  当たり前すぎる結果に落ち込む必要なんて、これっぽちもないのよ。
人間、フツーが一番なんだから。
ちなみに、ここの作者も「人間」みたい。自分で作っておいて、ちょっとガッカリ。
だそうで。
「人間」以外の結果出るんかいな、と思うと同時に、問12の答えはちょいとまずかったかなと少し反省いたしました。だって…ねえ?(笑)


  

※最後になりましたが、イメソンのこたえは次ページでっす。
キモネタばらしてますので、ご注意くださいませ。




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「僕のねむりを醒ます人」 沙野風結子/奈良千春

本日はイメソンが「桜」、散りゆく桜を惜しみつつ聴きたいこの曲がしっくりくる、切ない散華と若芽の萌黄に心打たれる沙野さんの懐かしめの1作を。←私は最近読んだので懐かしくはないんだが。
先日の掲載予定で「レディース感想」としてカウントしておりましたが、このイメソンをボツるのが惜しくて大幅書き足し。まあ、予定は未定です、あはは♪


ステキイメージソングを先にお送りいたしますので聴きながら感想を…♪とお願いしたいのですが画像が「最遊記」のMADしかなくてぇ、初画が強烈でUPにするか迷ったわ…(笑)
でも思い切ってポチしてみてください。曲も素晴らしいがMADも素晴らしくって!
ついつい見いってしまい、私の拙い感想など書かずにこれだけ貼っときゃいいんじゃね?と思ってしまったりもいたしました(^^;)



このMAD以上に感動的な事が書いてなくて申し訳ないのですが、何を今さらとご笑納いただける方はどうぞ聴きながら次ページへ。

2005年の作品ですので、あらすじでも触れてない「キモ」をずばりと書いた感想になっています。未読の方・今後読まれる予定のある方はガッカリどんだけ☆ですので、本当に本当にご注意くださいませ。


◎イメージソング
生まれ変わったら桜の下でまた会いましょう

桜に生も死も見出す、日本人の感性が凝縮されたフレーズですねぇ


   







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「獣の妻乞い」 沙野風結子/実相寺紫子

勝手にBLグラミー2008 イラスト部門 各賞総なめ!
沙野さんの読切作品の中で、最も絵とお話がベストマッチな作品だと思います♪絶賛してる割には、この記事書くまでずっと「獣の妻問い」と思い込んでいたというアホアホぶりですが。

感想もイメージソングも仕上がってたのに今までUPしなかったのは この作品を「冬」に上げたかったからです。
「狼」はやっぱり「冬」ですよね!
雪原を走り抜ける孤高の生き物(群れ作るのに?)寒さ厳しい2月頃、雪の降った日にUPしようかな、なんて考えてたら今年雪降らないでやんの!

放置してるうちに3月になってしまい、慌ててUPしている次第でございます。来冬では歌が古くなっちゃうので、今週はそんなのばっか、いわゆる「タイミング逃した冬本」をイッキに(といっても2,3冊)いっときます。

いつも長くてゴメンナサイな感想と、激!感動イメージソングは次頁です。


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今月の作家 沙野風結子

カテゴリーを作者別にしておきながら、その方々をちっともあげず他ばっかりいってます。
かつて「コンプ病」なる不治の熱病に冒された作家さんたちばかりですが、絶版の壁と本人の飽きっぽさ見極めの良さとで完全コンプした方はさほどおりません。
とはいうものの結構な数。
感想全部上げる前に余命がつきると思われますのでシナプスが切れないうちに、毎月1〜2人はピックアップして覚書きとして軽く感想つけとく事にいたしました。これでこころおきなくドナドナできるというものです。

あくまで現段階の私的特集で、全作品上げた本格的特集ではまったくないです。
タイトル紛らわしくてごめんなさい。これしか浮かばなかった…。

何かどんどん「イメージソング」と離れた特集が増えていくな。ほんとメンドくさいコンセプトですよ。誰だ、考えたの。こうなったら「白旗!イメージソングがつかない作家特集」をやってやります。第1回は木原さんです。揺るぎなく。3月にやろう。うん。

「今月の作家」1回目はブログ初回(←現在工事中)に上げたこっきりの沙野風結子さんです。
私にとっての3大ナナメ作家さんのお1人です。

参考
3大ナナメ作家(常識系)
・沙野風結子
・夜光花
・綺月陣

3大ナナメ作家(異世界系)
・木原音瀬
・水原とほる←最近そうでもないが。
・松田美優

「虫シリーズ」が代表作と思ってましたが、こうやって全作品見ると「代表」というよりむしろ「異端」?本来1作で燃え尽きる「1球入魂」の人なんですね。(「上海〜」は同時発行で1冊みたいなもんだし)

沙野さんは黒白混合のナナメドリームを描ける方、ドリーム系の特徴は根がオトメ、です。
一見真っ黒なヤクザの「虫」シリーズもテーマは純愛、エンゲージリングが体の一部、と愛情表現が個性的(破壊的)なだけです。そこがナナメなのです(笑)

作品傾向も見えてきて、たまにはいいですね こういうのも(おいおい自画自賛しちゃったよこの人)
時間ものごっつかかるけど。仕事休みの今月中に書き溜めとかないと…!

長いので折りますね。
                    

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「蛇恋の楔」 沙野風結子/奈良千春

なんちゃってあらすじ
平凡な大学生でいたかった…宿命は凪人に蛇であれと迫ってくる。
角能に愛される1人の人間でありたいと願う事はこの身には罪なのか。迷いの代償とばかりに傷ついていく大切な人。心身ともに傷つく凪人はやがて…

おはよーございます。ピーカンです。
「ビューティフルサンデー」の歌詞偽りなしの朝に、蛇とか淫とか踊るタイトル。家人にばれたら言い訳できません。ご本人いわく「斜めにがんばっている」沙野風結子さんの傾斜角度が好みなので、バレても悔いなし、ですが。

こういったオドロオドロ系って実はイメージソング付けにくい、ということに今更ながら気付いてしまいました。早くもブログ閉鎖の危機?いえいえネタは数百あるのです、負けないぞ!…数百はないって。
 
という事でライトな感想とイメージソングは コチラ!

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