スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

 

励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
- | - | - |

イラスト考察「コミック派」と「アート派」

◆初めに
本日は私が日頃行う「イラストチェック」について少々記しておこうと思います。
長らく続けてまいりましたコーナーですが判断基準等をまとめて言葉にした事がないので、ここらで一度きちんとした形にしておこうかと。
「今月の作家」同様、自分の脳内整理です。
わかりきったことを尤もらしく書き連ねているだけのピーマンページですので、さらっと読み流していただければ幸いです。多分今後も追記していくと思いますし…。
毎度、自己満足で申し訳ない、です。

◆記事記載上の注意

絵師様名は敬称略させていただく場合もあります。
属性・ジャンル分類などはあくまでもmiru-haの勝手な思い込みです。
UP画像は読了本とは限りません。
      
                    

◆イラストチェックのポイント
「イラストチェック」はそのBL小説に使われるイラストのみを見て判断するようにしています。その絵師様が描くコミックなどは一切判断基準に入れてません。
ただ、当イラストチェックに何度も出てくる方は「前回と比べて〜」という比較はします。

見るポイントは人物などモチーフの描写力、構図・効果などの技術面と作品理解度・反映法などのメンタル面(?)での到達度です。

カラーとカットに分けてあるのは自己流ながら意味があります。

通常イラストを描き始める場合必ず「人物」から描き始めます。
子供が描く絵なんかもそうですヨネ。(パパとかママ→チョウチョやチューリップ、などに発展していきます)
「イラスト」を描き始める場合も同様です。必ず「人物」から描き始めます。
そこからペン入れたり着色したり…とイラストにしていくわけですが、ここで「コミック派」「アート派」に分かれていきます。
この「派」が判断上とても重要な要素で(私にとっては)、絵師様がどのような絵画的試練(?)を経て現在の絵に到達したかを考える礎となるものです。

先に記したとおり対象本1冊だけで判断しているのは謎解きを楽しんでいるからで、答えがあってるかどうかはあまり重要ではないので絵師様のHPなどはほとんどいった事がないです。
お邪魔したことがあるのは高階佑さん(DEADLOCK絡み←ユウトの妹のカットがあると聞いたから)、モンデンアキコさん、笹上嬢ぐらい?

今はトーンも豊富、デジタル処理もかなり発達してるので、なかなか判断付けにくいんですけど…。
この蝶ウマ!と思ったらトーンだったりとか(笑)

挿絵イラストは完全なキメ絵だと意味がないし、漫画表現を多用されても母体(小説)の足を引っ張ります。アート力とコミック力を両方持っていて、母体を補助・あるいは向上させる事が出来る絵(師)が理想の「挿絵マスター」です。
当「イラストチェック」に★を付けているのは挿絵としての「理想」にどれだけ近いかを記していると思っていただければ…全部私の主観ですが。(ははは)

◆コミック派とアート派
■「コミック派」はマンガを書く道を選んだ方です。
当然コミックを出している方が多いですが、ここでいうのは挿絵師デビュー前からマンガを描いていた(だろう)、という意味です。
マンガのための技術、人物表情からアップ、ロングに至る人物の表現、構図、建物・車などの無機物描写、背景(消失点)、ペン効果などを勉強してきてますので、白黒表現に慣れています。
よって挿絵カットは表現豊かです。豊かすぎもあります。
逆にいえばキメ絵=1枚絵が弱いので表紙の彩色やアングルが平凡だったりします。(例外ありですが長くなるので割愛)
ときどき「チェック」中に「キチンとマンガを描いてきた人の絵です」などのコメントが入るのは、要は「この絵師さんはコミック派だ」と言いたかったのです。

◎コミック派の例(左サイドコーナーに上がっている絵師様以外で上げてみます)
      
                                    

■「アート派」はイラスト=1枚絵派です。
芸術性のより高い「美術絵画」ではなく、イラストでアート嗜好、という意味です。
このタイプの方はトコトン「キメ絵=1枚絵」を描き続けますから、モチーフ(BLの場合ほぼ「人物」)に対する描写力が激しく向上、また1枚絵はたいがい「着色」を伴うためカラー技術もUPしていきます。
ただ、「キメ」てばかりですから表情が弱かったり、アングルに凝り過ぎたりペン効果がマンネリ、同じ人物なのにキメアングルと別アングルでは顔が全然違う、などの傾向も見られます。

◎アート派の例(同上) 
   
                                                 
レベルにもよりますが、基本的にカラーは「アート派」の得意分野、カットは「コミック派」の得意分野といえます。どちらの派でも長所が語れるようにカラーとカットに分けてチェックしているのです。
そしてカラーとカット両方の熟練度を見る事で、「もとはアート派だけどコミックも描き始めたな」とか「この絵師さんはコミック派&レベルが高いから、過去に別ジャンルのマンガ作品があるかもしれない」とか判断しては楽しんでるわけです。我ながら何ともオタク。


◆BL界の「コミック派」
マンガ界には「同人誌」という巨大バックボーンがあります。
レベルが高いがマンガデビューしてない「コミック派」絵師様はまず同人経験者と思って差し支えないでしょう。挿絵師デビューまでにかなり場数を踏まれるので、このタイプの方は新人でも比較的画力がある方が多いです。
お気に入り絵師様がどんな同人活動をされてるのか追いかけるのも面白いとは思いますが、さすがに時間がありません…。

◆BL界の「アート派」
不思議な「派」です。これでなんでプロとして仕事できるんだろう…というレベルの絵を少なからず拝見するからです。
「マンガ」なら多少絵が?でも作話力でイケますが、「アート派」の「イラスト=1枚絵」がイタかったら他に何でカバーするというの?
素人の私には「イタイ」と映る絵でもプロの目から見たら非凡なんでしょうか…。個性と下手は違うけどなあ…。このレベルで賞を取るとは思えないのでデビューのきっかけって一体なに?う〜ん…


BL界で面白いのは「アート派」の方が仕事でマンガを描く事です。
原作付き・または小説のコミカライズなどでコンビを組んだ絵師さんがマンガを描く場合がそれです。
余談:
ラノベ界では、コミカライズを小説時の絵師様がそのまま担当するという事はマレです。(出版社事情と読者の絶対数が違うから) 角川がちょっとやるぐらい?(例:「彩雲国」の由羅カイリ)
むしろコミックのノベライズ、の方が多いかな。

基本「アート派」の方がコミック系の勉強をしつつマンガを描いていくわけで、通常この段階ではデビュー出来ないぞ?というレベルでマンガ作品を発表できます。
「アート派」絵師として既に実力を持っていらっしゃる方が挑戦されますので「投稿作品」にはなりませんが、当然初めはぎこちない。1コマ1コマが1枚絵の感覚だからです。
が、数をこなしていくうちに上達し、その実力は小説イラストに反映され「挿絵マスター」になっていくのです。この辺の変化を追うのも実に面白い(ガリレオか!)
もしその絵師様がマンガセンス(作話力)を持っていれば、BLコミック理想形「見ても読んでも楽しいBL」誕生ですが、今のところこちら出身でここまで達したマンガにはお会いしてません…。
でも、今後化けそうな方は何名かいらっしゃいます(「紅天女候補」と呼んでいます)

 ◎アート派によるコミックの例
カフェRelishにおいで       


◆個性派
通常「コミック派」も「アート派」も描き続けていくうちにそれぞれの「マスター」になっていかれますが、中には個性的な成長方をされる方もいらっしゃいます。
「アート派」なのにマンガすぐ描けちゃった!とか(例:オノナツメさん←持ってる個性がマンガ表現とシンクロしちゃった稀有な方) 


その他にも、
A.「アート派」なんだけどひたすらペン入ればっかしてきた方。
B.「アート派」なんだけどペンやカラーより、鉛筆時代が長かった(だろう)方
C.「アート派」と「コミック派」初めから同時進行、膨大な量描いてきた(だろう)方。
D.道を極めて「アート派マスター」になった後、「コミック派」に進む方←挿絵マスター
E.道を極めて「コミック派マスター」になったのにマンガは描かない方←挿絵マスター
などなどのパターンがあります。

Aは須賀邦彦さん、 
Bは朝南かつみさん、北畠あけ乃さん
Cは茶屋町勝呂さん、中村明日美子さん
Dは奈良千春さん 池上紗京さん(非BLですがどうしても言いたかった…!)
Eは陸裕千景子さん 小山田あみさん
が、代表的かと思います。
※追記:小山田あみさんはマンガ描いてると教えていただきました。ありがとうございます!コミック派で正解だったのね♪ 

挿絵マスター」作品例
   
※右のみクリックで拡大(鬼気迫る描き込みをご堪能下さい)   


当分類に基づいて、左サイドバーの各絵師様を分類してみました。
お名前の後に、記号で記してあります。
(現在コミックを描いているかどうかではなく、出発点がどちらの派か、で分類しています)

C…コミック派
A…アート派
★…挿絵マスター


但し、判断はホントに自己流ですのでその旨御了承下さい。


◆作画モチーフの移り変わり
冒頭に書いた通り、イラストを描く方のステップが「生物」に到達するまでには各派でステップが若干違います。
・「コミック派」の場合…人物→背景・小道具などの無機物→コミック効果(ペン、トーンなど)→生物(興味がある人だけ)
・「アート派」の場合…人物→生物 または人物→絵師の趣味(少数派)※

コミック派は相当枚数をこなしてからでないと「生物」に到達しません。到達しないままの方もいます。生物描写はマンガに必須ではないからです。
著名マンガ家さんでも、動物がイタイ方はたくさんいらっしゃいます。そういう方はほぼ間違いなく、今後も生物レベルは上がりません。(描く気がないから)

アート派は比較的早く「生物」に目覚め、更に哺乳類〜鳥類〜…のようにジャンルを極めていきます。

※余談:絵師の趣味(少数派)  
まれに「人物」と同時に、違うモチーフも掘り下げる方がいらっしゃいます。
違うモチーフとは、花や木などの「植物」、建物・車などの「大道具」、銃兵器・生活用品などの「小道具」などで、たいがいはご自分の趣味や好きな物です。
たとえば、家具はめちゃウマだけど犬や猫は「ん?」、な絵師様がこれに当たります。
例:余談の余談になるので省略


「刺青」は「人物」か「生物」しかないので、「刺青」をチェックすることは絵師さんがどの段階まで到達しているかを見るのにちょうどいいのです。


はあ、ようやく「イレズミ」特集の意味までたどり着くことができました。
というわけで、次回はイラスト考察「イレズミ」です。


ここまで読んで下さった方、お疲れさまでした…。









 

◆Read more...

 

励みになります、ありがとうございます♪ 拍手する
[【特別企画・イラスト編】]考察〜アート派とコミック派 | comments(2) | trackbacks(0) |