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勝手にBLグラミー2011・ストーリー部門 〜BL小説ベストランキング

皆様、こんばんは。
フレブラ19巻も発売決定(ありがとうございます)したというのに、いまだ昨年を振り返っていてすみませんなmiru-haでございます。

本日は、ついに完成!BLグラミーストーリー部門…をお送るする予定です。が。
その前に恒例の言い訳 お詫びタイムでございます。

拙宅グラミーは、毎年、ノミネート作品→優秀賞発表という形式で激ナガにお送りしておりますが、今年は目指す形に記事を整える時間がどうにもとれないまま、4月末まできてしまいました。桜も散り果て…ありえへんσ(^_^;) 
これ以上遅くなるとわたくしの今後の萌えブログライフに差しさわりが多々ございますので、今回は特例として、ランキング形式でざっくり上げさせていただこうと思います。散々ひっぱっておきながら、こんな締め方ですみませんです…。頭の中では完成している記事を諦めるのは辛いですが、でもでも、これ(ランクづけ)も相当時間かけて書いたから!手は抜いてないから!
激ナガへ理屈感想を待ってたんじゃ!という超レアありがたや萌え友様が万が一いらっしゃいましたら、本当に本当に申し訳ございません。

長編部門と短編部門の2回分を圧縮したため、結局本日も激ナガです。
連休中、ちょいと空き時間が出来た時などに、軽くつまんでいただければ幸いです。
ではでは、お初のランキンググラミーへ…GO!!

【2011年勝手にBLグラミー・BL小説ベストランキング】
■ただれ脳で一生懸命考えたBL小説ランキング。
 殿堂入り&1位〜14位まで順に発表。
 「最優秀長編賞」「最優秀短編賞」もあわせて発表
  ・1ページ…ランキング発表、殿堂作品&1位〜3位作品コメント
  ・次ページ…4〜14位作品コメント、総評

【特例・2011年勝手にBLグラミー・BL小説ベストランキング】
(敬称略)

殿堂入り 「FLESH&BLOOD」 松岡なつき
1位  「偏愛メランコリック」 夜光花 2011年度勝手にBLグラミー・最優秀短編作品賞
2位  「青空へ飛べ」 久我有加
3位  「彼をさがして」 風見香帆 2011年度勝手にBLグラミー・最優秀新人賞
  ■4位   
「悪夢のように幸せな」 宮勸 
 ■5位   「恋愛前夜」 凪良ゆう 
 ■6位   「リセット」 谷崎泉 2011年度勝手にBLグラミー・最優秀長編作品賞
  ■7位   「薔薇の陰謀」 夜光花  
 ■8位   「交渉人は愛される」 榎田尤利 
  ■9位  
「遠くにいる人」 ひのもとうみ 
 ■10位 「なんか淫魔に憑かれちゃったんですけど」 松雪奈々 
 ■11位 
「is in you」 一穂ミチ 
 ■12位 「ブロンズ像の恋人」 剛しいら
 ■13位 「40男と美貌の幹部2」 海野幸
 ■14位 「葛城副編集長の最後の賭け」 高遠琉加


         
        ★☆上位作品カンタン感想はここから(ネタバレ注意)☆★

※文中の「今年」は2011年に置き換えてください                                                         

殿堂入り
「FLESH&BLOOD 17 18」
「FLESH&BLOOD外伝 女王陛下の海賊たち」 松岡なつき
感想はこちら★(←スゴイ数なのでカテゴリリンクになってます、失笑)

ヤンデレバンザイ現代編、ないじぇるようやく主役編、ワンダフォー子犬時代編と、これでもか!と繰り出される燃え萌え攻撃に大満足の白旗です。別の切り口でもう一回激ナガ記事書けって言われたら、多分書けます♪←誰も言わないからΣヽ(゚∀゚;)
ひいき目抜きで文句無し☆←抜いてないんじゃありませんか?(≧▽≦;)アチャ


1位 「偏愛メランコリック」 蓮川愛
2011年度勝手にBLグラミー・最優秀短編作品賞
イラストとストーリー、どちらもどえらい好きでございます♪
              
題名通り、偏った愛情に満ちあふれた「偏愛」カップルのお話。
通常こういったカプリングの場合、執着高じてのご無体はお約束であります。表紙絵にもそこはかとない監禁臭が漂っているため、これは…と舌舐めずりで読んだら全く違ってた。ことに受けた(笑)

このお話は、攻受どっちもヘン☆なのでございますが、受の絶妙微妙なヘン加減についつい目がいってしまいます。よくこんなビミョーなキャラ考えつくよな〜。
本当に、ここ最近の夜光作品のキャラ作りは、魅惑(チャーム)の魔法でもかかっとるかの如くです。

例えば、ドSだったりドワンコだったりと、腐界の住人の「偏愛」はどこか劇場ちっくに突き抜けており、現実離れ感にあふれておりますが(もちろん、そこが楽しいんです)、今作の受クンは、ともすればすぐお隣にいそうな、小粒の「ヘン」人です。一見誠実そうだけど実はめんどくさがりというか、素直そうでいて実は聞く耳もたずっていうか、一緒に仕事するなら、隣の部署ぐらいの距離だと仲良くやれそうだな〜っていうね(笑) 
大好きな人形に似ているからと、迫りまくってくる攻先生のことを、キモチワルいだの理解できないだのと散々嫌がっておきながら、借金(と勝手に思っている)返済のためなら一回ぐらい抱かれてもいいかって、ノンケのくせにあっさり壁を越えちゃうおポンチぶりが笑えます。←腐界によくある暗黙の了解的同性OKではなく、よく考えず軽く口にしちゃえるキャラって意味ね わはは!
でも、攻先生との愛を自覚した後の彼は男らしく成長するので、結局いい恋をしたんではないでしょうか。
かたや先生は、終始変わらずの変人ですが、彼はこの人格で既に社会的成功を収めている芸術家なので、このままでいいと思います。つか、彼のヘンテコ悲壮感が今作のメランコリック=重要なペーソスとなっているので、このままでいてくれないと困るんだねー。
タイトル「変愛メランコリック」でもよかったんではなかろうか、それじゃそそられないか


  
2位 「青空へ飛べ」 久我有加
青空。自転車。キャッチボール。大会。こだまするエール。毎夏甦る想い出。
なんだい、この惜しみない青春アイテムは!泣いてくれとお願いされたも同然です。
                     *
この方の作品を読んで、我が萌えツボを確認する行為?がすごく好きです。エピソードの練り重ねの上手さが尋常じゃない方なので、ハマった時はきゅん死にできます。今作も、「ここで?!」と多くの方につっこまれるに違いないポイントで勝手に胸をキリキリ締めつけ、寿命を縮めてしまいました。やべー。

知りあう前から互いの心にいた訳。1人にとっての「おふくろの味」が2人にとっての「家庭の味」に変わっていくところ。
2人のキャッチボールを見ている父子のやりとりなんて、とにかく涙腺決壊で困っちゃったよ。きっとこの男の子は、卒業文集の「将来の夢」欄にプロ野球の選手って書くに違いないのです。やがて彼も大人になり、やっぱり子供とキャッチボールを…。その時彼が子供に語るのは、きっとこの日の思い出…うおおおおおん プロとはいつまでも子供の夢であってほしいじゃないの!
本筋に直結しないこういったシーンをすっと入れられるところが、この作家様のすごいところです。

野球モノなのに試合シーンは一切ありません。でも、確かに野球モノなのです。
この2人の個性(性格)はさほど強く印象には残らないけど、2人の人生の軌跡は鮮やかに心に残ってます。選手の名前は忘れたけど、あの試合の感動は覚えている。ちょうどそんな感覚です。
あかん、こんなこと書いてるだけで泣けてくるわ。年取るってやーね。

今作と「偏愛〜」で短編賞を迷った結果こちらを2位にいたしましたが、2年前「君を抱いて昼夜に恋す」で既に短編賞を差し上げているので今回は違う作家様で…と思っただけで、実質1位と変わらない評価です。うん、よかった❤

                                                                             
3位 「彼をさがして」 風見香帆
2011年度勝手にBLグラミー・最優秀新人賞 
新人賞感想はこちら★

新人賞に選ばせていただいた作品ですが、総合でも3位入賞です。今年の新人パワーはすごかった!
わたくし的にはポスト火崎さんと思ってる作家様です。でも、あれほど多作じゃなくてよいのでございます(笑)
どうか、じっくりと納得いくまで書いて下さいませ。






最優秀長編賞感想、4位以下作品カンタン感想、総評は次ページで☆ (注:長いです)









◆Read more...

 

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[【年間ベスト・グラミー】]ストーリー部門 | comments(4) | - |

勝手にBLグラミー・2011 ストーリー部門 〜最優秀新人賞

皆様、こんばんは。
さて本日は、待っていて下さるお客様はもういないかもしれない…と遠い目でお送りする旬ズレまくり企画「勝手にBLグラミー・2011 ストーリー部門」から、最優秀新人賞を独立ページでお送りいたします。いまだ旧年振り返り中で、ほんとにほんとにすみません。

例年に倣いまして、拙宅グラミーは明確なランキングをつけておりません。
「イメソン」「小説感想」「イラスト」と1記事に3倍の時間がかかる拙宅ブログの性格上、読了作すべてを記事に挙げられるわけではなく、イイ!と思った作品でさえご紹介できるのは一部です。
「年末グラミー」はわたくしの1年間のBLライフ総決算ですので、出来るだけたくさんのステキ作品を褒め&萌え語りたく、このような形を取らせていただいております。
分かりにくい(しかも見にくい)特集ですが、出来る限りの愛と努力を詰め込みました。わたくしだけが楽しんでいるのでなければいいんですが…。

ではでは、心の扉をを2ヶ月前(2011年末)にフィードバックしていただき、しばしのお時間お付き合いくださいませ。文中の「今年」「2011年」に置き換えてくださいね☆
                        
                         
というわけで(どんなわけだ)、2011年最優秀新人賞ノミネート作品は全7作となりました。
お初の新人賞独立ページを記念して、特別感想形式・「イメージワンダーランド」制を採用しております←またなんか始まったΣ(- -;;ノ)ノ 
【勝手にグラミー賞・新人賞概要】
■わたくしが今年読んだ作品から新人作品だよな〜と思うものを選出=ホントに新人様かどうか裏を取ってません
■激しくネタバレ・敬称略です。
◎発表の見方
 ・1ページ目…ノミネート作発表(イメージワンダーランド感想&主観感想)
 ・次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク
※イメージワンダーランド…その作品の面白さを著名テーマパークアトラクションの魅力に例えてみた先走りメタファー感想。深く考えず雰囲気を感じてください。←旅行業務OO年の経験がこんな風に活かせるとは…(笑)
                    
◆最優秀新人賞 ノミネート作品 (作者名50音順)                          
イメージワンダーランド→イメージアトラクション絡みのポエム感想
■ノミネート 「タイトル」 作者名→主観ダダモレ感想
の順で、まとめてございます。

   
イメージワンダーランド…長崎ハウステンボス・カルーセル系
メリーゴーラウンドの楽しさとは、見守ってくれてる人に手を振れることだと思う。
探して、見つけて、手を振って、離れてちょっと不安になって、また探して、見つけて手を振って。
自分だけをみつめてくれる人がいる安心感と強い信頼あるからこそ、同じ場所をくるくる廻るだけでもこの上なく幸せなのだ。きっと、愛もそんなじゃないのかな。   
                                                                             
■ノミネート癸 「彼をさがして」 風見香帆
上半期ランキング(感想はこちら★)でも書きましたが、「記憶喪失」という超ベタネタで、こんなに読ませていただけるとはよもや思わなかったのだった。この1年、定期的に読み返してました。とにかく気に入ってます。

受視点の前編+攻視点の後編の2部構成で、受、攻、それぞれが「彼」を探す技ありストーリーになってますが、これホントは1部だけで充分なのよね。相手に記憶があってもなくてもこの恋の行方は変わらない、だから敢えてそこを明らかにしない前編の締め方が綺麗で切なくて、まるでオルゴールの音色のように、心の奥底に沁みるのでございます。
ところがどっこい☆続く書き下ろし後編で、「彼」の記憶があっさり戻ってしまう。なんだかありがちラブコメになりそうで一瞬テンションが下がるのですが、それすらもスパイスのように利いてきて、読むほどに面白味を増していくのです。
なんというか、前半とは違った音色を響かせつつ、でも前半と同じオルゴールなんだなあぁ。(書きおろし部分に取ってつけた感がないって意味ね)

メリーゴーラウンドの魅力そのままに、派手さはなくても、いつの世にも求められる切ない温かさ(とちょこちょこ挟まる笑い=「思い出アルバム」に泣き笑ろた)に癒される1冊です。
そろそろ眠いけど、その前に何か軽く読みたいな、で、イイ気分で布団にもぐりこみたいなって時にもってこいの、優良「添い寝」BLとしても推奨いたします。


イメージワンダーランド…国立博物館140周年記念特別展系←140周年ってすごいな
久遠の刹那。悠久の瞬間(とき)。民族の誇りと歴史の畏怖を、その身と心に刻みつけよ

ノミネート癸 「旗と翼」 高原 いちか                    
知的エンタメ度なら、今作が文句無し1位でございましょう。
なんてったってアイドル わたくしが、年に1,2冊しか発動しない「タイトル買い」させられた作品でございますから!←結果、発売日衝動買い&読メコメント一番乗りしてしまった(苦笑)

中国とモンゴルの関係をがっつり捉えないと、このタイトルには行きつけないよ。作家様の強い強〜い「本物」志向が、これだけでびんびん伝わってまいります。読んでみれば、ほらね、期待を裏切らない疾風怒濤(笑)
リンクシュさんが誇る才媛・佐倉朱里さん以来のドラマチック中華(&蒙古)ロマンス作家様誕生の期待に、昨今タレ気味の胸が躍りました。←んなもん躍らせんな(-”-;)


イメージワンダーランド…名古屋市科学館・世界最大プラネタリウム系
陽光が降り注いでいても、雲が重く垂れ込めていても、そこではいつも月星が輝くという奇跡。

■ノミネート癸 「ブルームーン、ブルー」 夏乃穂足 
月を眺めていると、いつも思うことがあるです。
天体望遠鏡からクリアに望める月のクレーターに魅入る私と、月の兎の説話に感じ入る私、どっちも同じ人間だよな、と。

お伽噺だけでは物足りない。科学だけでは殺伐とする。
色即是空、色も空もと望んできたのが人という生き物なのだよな。ならば知恵の粋を集めて物語を紡ぐのも、知識の粋を集めて昼の夜空を再現するのも、人が人たる証かな、なんて。
空を見上げる余裕もない日々だけど、空を色どる清しい蒼月に惹かれる気持ちがあるうちは、まだ大丈夫だと思えるんだ。

…なんてことも考えちゃったりできる、やっぱりこのタイトル素晴らしいと思います。  
激ナガ感想はここをポチ★

  
イメージワンダーランド…白浜アドベンチャーワールド・海獣ショー系
スタイリッシュなシャチがどーん!賢いバンドウイルカがザバーン!
素敵なマリンショーで盛り上がった後は、ちょっとブサカワ☆人見知りペンギンをパレードに誘ってあげましょう…。
■ノミネート癸粥 岷鵑にいる人」 ひのもとうみ  
クールなようでベタ。スマートなようで不器用。よく知っているようで、実は知らない。それが恋というものなのでございましょう。
身勝手で、苦しくて、自分で自分がコントロールできなくて、でも失いたくない熱い気持ち=望まなくても落ちちゃう恋心が、このお話の2人からはよ〜く伝わってまいります。攻も受も違うタイプのメンドクサい男ですが、だからこそのナベブタなのかな。
自分にないものに魅せられてる間は恋人、馴染んで融けて似てきちゃうのが夫婦ならば、小田島は「恋人」ポジションにこだわる男だと思います。でも治樹との円満関係を満喫するうちにすっかり夫婦、それも幸せ太りするタイプと見た☆その方が治樹は嬉しいかもね(笑)

ちなみに本編で小田島が選んだデートコース「水族館」は、恋愛心理から鑑みるとベタながら理想のコースといえましょう。
・経験共有(ショーや動物見学)で共通話題を常に提供でき、会話に詰まらない。
・並列(横並び)ポジションを取りやすい。←向かい合うより心身リラックス度が高い
・適度な閉鎖空間(食事場所等で迷ってがっかりされたりしない、気まずくなっても逃げられない)
・適度な薄暗空間(暗がりでは本能的に人は寄り添う=スキンシップ度が高まる)

などなど、水族館にはフォーリンラブりやすい条件がそろっているのでございます。
落としたいお相手がいるそこのあなた様!今すぐ2人で水族館へGO!ですよ←そんな人はこんなブログ読んでない
激ナガ感想はここをポチ★


イメージワンダーランド…横浜ラーメン博物館・満腹食い倒れ系
色んなお味を食べ比べるもよし☆ 拘りのお味をトコトン堪能するもよし☆
オトコもラーメンも飢餓状態が一番うまいっす♪←って妖精さんなら言うだろうってことで、わたくしの座右の銘じゃありません

■ノミネート癸機 屬覆鵑淫魔に憑かれちゃったんですけど」 松雪奈々
ナンセンスな開き直りおバカが大変面白かったです。
とっとこハO太郎サイズの淫魔妖精さんが披露してくださる「淫ら魔法」が案外強力で(笑)、上手く使えば世紀末覇王にもなれそうなのに、彼の最大の野望は中Oしです。プッ、地球は救われた☆

憑いたのが攻淫魔ならさほど問題はなかったが(そうか?)、受属性の淫魔に憑かれてしまい、しかも憑かれた人間はノンケ(しかもビミョーに若くない)ってところがこの作品のミソなんざますね。真摯な情熱を捧げてくれる攻君がいなかったら、憑きものが落ちた後のおぢさんの人生は大変エロヤバいことになった=真性の魔性オヤヂになっていたはずでございます。やっぱり愛は地球を救うのです。
にしても、「死ぬかほられるか」の命懸けの二択は、マイクのないカラオケかサビ前で終了するカラオケかに匹敵する究極命題と申せましょう。←これを究極と思うのはお前だけだ
エロ満載設定なのに、実際フラチなエロエロ三昧なのに、なぜかちっともエロくないところがこれまた笑えます 


イメージワンダーランド…浅草花やしき・ローラーコースター&お化け屋敷はしご系
怖さの質が違うスリルライド。「本物」に出会ってしまうかもしれない恐怖の館。
レトロで新しい、新感覚のドキドキが詰まってます。見たいトコだけ見て楽しもう! 

■ノミネート癸供 岼夢のように幸せな」 宮緒 葵        
「変わってる」を褒め言葉と思えるタイプの腐女子(わたくしのことです)は、きっとこの作品好きだと思う(笑)
正統派?ヤクザBLならメインカプになるであろう2人(イラスト左攻×中央ヒロイン)の幸せを容赦なく踏みにじり、メインラブルートを自分へと強制誘導する美人攻の凶暴な露悪性にうっかりやられちまいました。
両親を亡くした子供の孤独をさらに煽る=追いつめて完全に取り込むって、悪魔も震え上がる残酷さです。鬼畜の質が違うよな〜。

こちらも上半期ランキング(感想はこちら★)で軽く書きましたが、ヒロイン中心のBL界で、受けがある意味カヤの外という斬新な扱い方に感心いたしました。この作家様の微妙にずれた着眼点というか、良い意味でクセのある視点に惹かれます。BL様式美がある程度飽和状態となった今の時代に、生れるべくして生まれた新人類的新人様という気がするよね。
でもってデビュー作ではなくて、2作目でこういう作品を書かれたことが面白いと思ったのですね。このクセもの視点が3作続けば、本物だろうと思うんだよな〜。次の作品がとっても楽しみです。

本編、ここで終わっても美しいけど、すべてが明らかになった後の受の壊れっぷりも見てみたい気がするのよね。でもそうなると、行き着く先は殺人か3Pしかないかσ(^_^;) 


イメージワンダーランド…パレットタウン・夜の大観覧車系
観覧車から眺める人工美(都会の夜景)も、穂高の頂きで眺める自然美(満点の星)も、2人で見るならそれは天国… 

■ノミネート癸掘 崚傾颪房蠅届く」 夕映月子 
上質のときめきにきゅんきゅんする。共に白髪の生えるまで、天国の門をくぐるまで、ずっと一緒にいられたらいいよね。

このお話は、恋の成就のその先をゴールに見据え、生きることと恋することを同時に追求していく姿勢がよかったんだと思う。
生を考えれば死も考えなければいけませんが、一歩間違えば陳腐になってしまう「天国」というキーワードが、ここで素敵に生きてくるのです。
叶えたい夢、叶える夢、叶わぬ夢。見果てぬ夢の国を、時に天国と人は呼ぶのですね。美しいラストシーン、イメソンと共に大いに盛り上がった。

激ナガ感想はここをポチ★



以上7作が、2011年・拙宅グラミー最優秀新人賞ノミネート作です。
悩みに悩んだ最優秀新人賞の発表と、おこたトークは次ぺージで♪







◆Read more...

 

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[【年間ベスト・グラミー】]ストーリー部門 | comments(7) | trackbacks(0) |

勝手にBLグラミー2010・ストーリー部門 〜最優秀短編作品賞

で、できた…☆(ちょっと涙目) できたけど……。
今、謝っておきます。

いろいろとすみません!
                           
                               
皆様、こんばんは。
2010年BLライフ総決算「勝手にBLグラミー・2010」の天王山・「ストーリー部門」、本日は短編作品賞発表編です。長編部門とはまた違ったゴーモンでございました。感想書いてる時は楽しいんだが、決めるのは精力使うなぁ…。

今回は、重なるお詫びを兼ねまして全ノミネート作品に感想書いております。感想UP作は短め、未UP作は長めです。
でもって、あんまりにも長いので各感想冒頭に要約を兼ねた「一言コメ」をつけてみました。この際「激短」も極めてみます。←何の挑戦?

事情背景やお詫びのワケ、つぶやき等は受賞作発表後の「おこたトーク」でさせていただくので、さっそく本題へ
本日も作中の「今年」は「2010年」に置き換えてくださいませね
          
                                          

ストーリー部門は以下の3賞となっております。
◆「最優秀作品賞・長編部門」 
◆「最優秀作品賞・短編部門」 
◆「最優秀新人賞 

◎発表概要
■勝手な自己採点(100点満点)によりノミネート作を決定しております。(注:個々の点数は公開いたしません) 
 ・85点以上…ノミネート作とし、この中から最優秀賞を決定
 ・80〜85点…惜しくもノミネート圏外作品として別ページで発表済
 ※基準点(★3に相当)…70点

■長編・短編の区別が微妙ですが、あまりつっこまないでやってください。
■管理人が「今年読んだ作品」から選出、今年度発行とは限りません。
■基本、敬称略です。
◎発表の見方
  1ページ目…ノミネート作発表
  次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク

・感想UP済作品…作品タイトルポチで感想記事に飛びます。
・感想未UP作品…このページに激ナガ感想UP(ネタバレ注意)


◆最優秀作品賞・短編部門 
■自己勝手な採点(100点満点評価)で85点以上をつけたものすべてをノミネート作といたします。(注:個々の点数は公開してません) 
■「短編作品」定義
・1冊完結作
・完全リンク作(主役が違うもの)
※但しシリーズとして長いもの(3作以上の総ホモ作品)は長編と考えます。

【短編部門・ノミネート作品】(自己採点90点以上・順不同) 

「成澤准教授の最後の恋」(感想はこちら★) 高遠琉加
一言コメ…「Très bien!

センシティブで、エレガントで、エスプリが利いていて、まるでフランス映画のような抒情と余韻あふれる作品。
これを読む時のわたくしはさながら太宰を手にする文学青年のような心持ち、若干うっとりしながら取り組んでおるのです。←陶酔にも程がある
こんなお幸せな気持ちになれるBLはめったにないだろうと思います。トレビアン♪
■「春夢楼に咲く華は」 毬谷まり
一言コメ…こりゃまいった。

イラスト部門でも申しましたが、遊郭ものは苦手です。しかしこの作品はすごかった☆
冒頭数ページの「つかみ」の威力に正直びっくりしました。
吉原という特殊な場所が持つ妖しい美しさとその裏に潜む残酷さがゾクゾクと伝わってきて、BL読んでいることを思わず忘れます。
こういった世界観に親しみのある人(時代もの好きな人)はここでがっつり引き込まれますし、そうでない人はここですぐ「まわれ右」するだろうとはっきりわかる、ある意味一見さんお断りのこの上なく花魁らしいイントロです。

このまま本格時代テイストを大切にしっとり王道展開(狂おしい体と運命の中育む純愛)していくのかと思いきや、BLであることを忘れてませんよ?と言わんばかりのトンチキエロシーンにお口がポカン☆
ちょっとちょっと日下部さん(攻)、そんな美麗なご尊顔でナニをしていらっしゃるの?!そこまでするのに最終奥義を決めない意味がわかりません(笑)←でも巻末用語解説まである重厚な文章力のおかげで何をやっていても品があるので、爆笑や失笑にはならない
かと思えばNO.1「兄様」による、NO.2「弟分」への床技指導が絶品の味わいです。ありそうでなかった本格遊郭ワーキングにまたも開いた口がふさがりません。なるほどこれは確かに陰間にしか伝えられないまさしく「口伝」の秘義(笑) 
こういうことを「本格遊郭」というんだな、この納得が今まで欲しかったのかと自分のこのジャンルへの苦手原因が分かった気がいたしました。

作者様の思い通りに転がされてる感に心地よい陶酔を覚えながら迎えるラスト、これがまたいいのよ…。←わたくしが最も気に入っているところ

伝説?の花魁・華王は好きな男と想い通じた後、花魁を辞めたいと言います。(まあそうだわね)
しかし一度堕ちた身、苦界の外で生きていくつもりはない、だから攻からの身請けは受けず下働きしてでも春夢楼に残ると彼は言うのです。
ならばと華王の希望を叶え、春夢楼を買い取って(なんてお金持ち!)、華王をその主とする攻。これがなんとも…。
嫌だといって辞められるほど甘い世界ではないと思いますし、苦界を抜け出す蜘蛛の糸を自ら断ち切る理由が華王にはあるのですが、華王の下で彼を慕ってきた弟分達のことまで考えた(であろう)「身請け拒否」は、愛こそすべてのBL遊郭ストーリーでは少々異色かなと思ったのでした。
華王は幸いにして足を洗えましたが、弟分たちはまだ苦界に生きていかねばなりません。解放するだけでは彼らは生きていけないからです。そしてTOP花魁だった華王には責任があります。
彼らが、それぞれの人生に何らかの決着をみるまでは決して店を畳まない(でも儲けに奔る必要もない)であろう楼主の存在は、苦の中の救いになるかもしれません。
※ここからイラスト部門・最優秀モノクロ賞「続編希望」談義へと続く

でも作者様は、きっとこのお話の続編を書かないだろうと思うのです。(寡作だからというだけでなく)
葵→若月→華王→一乃丞と、春夢楼で生きる彼らの生き様は、まるで1人の花魁の人生を見るようです。
葵のように拾われて、若月のように育てられ、華王のように看板(重荷)を背負い、一乃丞のような引き際を迎える。
この本は、春夢楼に咲いて散る徒花の一代記でもあるのでございます。「春夢楼に咲く華は」、華王(だけ)のことではないのです。
華の過去も未来もこの1冊の中に書ききっているのですから続編を書く必要などない、書けてもせいぜいSSでしょう。これで2作目とは恐れ入る…。

爆美なイラストともども、わたくし的遊郭ものTOPの座に君臨いたしました。読メユーザー17はもったいない。


「貴公子の求婚(感想はこちら★)」 和泉桂 
一言コメ…今宵、また。

毎年、桜の季節に読もうと心に決めた。



「罪と罰の間」(感想はこちら★) 綺月 陣
一言コメ…それでもいつか赦される(帯パクリ)←2010年帯コピー賞

「2010年綺月3部作」の1作目。この後続く「祈り」「物の怪小町」と、常に一貫したテーマを追っていらっしゃいます。
これは3部作の中では最も直球攻め、「(テーマを)伝えたい」という作者様の気持ちが押し寄せてきて、圧倒されてしまいます。

本当はあの「赦し」に辿り着くまでにもっと時間がかかった方が深みが増すのですが、1冊で収集つけるにはあそこまでいかないと仕方がないですものね。続編タイプでもないし。
重厚すぎてしんどいので繰返し読もうとはさすがに思えませんが、手放したりはできない作品です。

余談:「帯コピー賞」
手間がかかるので見て見ぬふりをしていた賞。ついに新設しました。ちなみに2009年は「狡くて、酷い男」です。どなたの作品のコピーか覚えているかな〜?

「物の怪小町」 綺月陣
一言コメ…「言葉なんていらない…、揉ませなさいよ!」byあ〜ちゃん

綺月作品、もういっちょ♪ アーンドまたもきちゃった「女装」作品。
今年は女装YEARでしょうか、アタリが多いよ( v ̄▽ ̄) イエーイ♪←本当にそうなのか、萌えツボゆえに攪乱しているのかよくわからんくなってます
「罪と罰の間」や「祈り」とはほぼ逆ベクトル、でも「人生を楽しんで」というメッセージは同じという技あり作品です。                   
                    *
綺月作品の攻受に全面的共感はとてもできませんが、「あ〜そこだけはよっくわかる!」と思わず膝をバンバン叩いてしまう部分が必ずあります。その膝打ちポイント(共感増幅部分)がわたくし好みなのが、この方の作品を追いかける理由の一つなのかもしれません。
今回は、幼稚園から出直してこーい!と言いたくなる受の性格と、攻の等身大のくたびれ感に膝が真っ赤になりました。

受の京一、人の弱点を暴く天才です。これだけは言ってはならん!という、人が最も弱るところを的確に晒してエグって傷つけて、よくこれで今まで無事だったよね(この世ならぬ美貌のおかげで助かっていた、笑) 根はいい子なのに照れ隠しが高じてこうなってしまうのですから、困ったもんです。攻めるが勝ちとはいえ圧勝する必要はない、そもそも勝つ必要がないもんね

でも絶対「言ってはいけない」と思うことを緊張時にポロっとこぼしてしまうのは脳処理のせいだそうですよ?←出たよ、うんちくタイム きつく記憶に刻み込み過ぎてとっさの時に強い記憶がまずアウトプットされてしまい、後から理由が追いかけてくるんだとか。
これを防ぐには否定形で記憶に刻まない(この場合は「OOと言ってはいけない」ではなく「△△と言うべきだ」という肯定形で覚えさせる)ことなのですって。
キレイよ、可愛い、がんばってと声かけしながら京一を女装させる「物の怪小町」(オカマバーの店名)のおネエ様方は、体で真理を会得し、体でそれを教えてくれているのですよね。
トゲ刺す視線や憎まれ口を、吐息や愛撫に変えた航洋(攻)も同じです。これで解けない鎧ならば、京一はもう人としての生を送れないでしょう。

おネエ様方の言葉がこれまた至言の宝庫です。人生を彩るのは恋と友情、善き友に勝る宝はないのですね。わたくしは友にそう言ってもらえる存在であるだろうか…。助けてもらってばかりな気がする…。←受への膝打ちポイント

かたや攻。懐具合を気にしながらオカマバーで憂さばらしをする攻の臨場感あふれる日常に大受けです。相変わらずシビア=夢を見させてくれないわ〜(笑) 停車寸前のタクシーメーターの「カシャ」にうっっとなる気持ち、ホンットによく分かります←攻めへの膝打ちポイント
おまけに女装した受を舐めまわす視線(と行動)が、リアルにキャバクラで楽しむおっさんです。わははは、地に足つくにも程がある。
ヒーローとしてはどうかと思いますがそこはBL、イケメンなので80%許せますし、おっさんではなく大人の男らしい魅せ場もちゃんと作っていて下さいます。
もうひと組の強烈なカプとともに、忘れられない作品となりました。

もったいないのはイラストです。丁寧に描いてはあるが、はじけたオカマや危ないコスプレ、ショータイムと絵になるシーンがヤマほどあるのに無難に綺麗。絵で笑いを取るぐらいふっ切ったイラストがせめて1枚欲しかった。ほんともったいな〜い  
でもこの手の作品に相応しい絵師様って…シリアスタッチで笑わせるってことだから…。う〜ん、阿部あかねさんとかならいけるかなぁ。難しいとこ狙ってくるよ(苦笑)

余談ながら後書きにあった綺月さんの過去(のお仕事)にびっくりです。ご本人の人生記が一番面白いかもしれない。


「獣の月隠り」(感想はこちら★) 沙野風結子 
一言コメ…

   「Magical End」 

お〜いおいおい、え〜んえんえん、ごどばに゛でき゛な゛い゛…。
 ↑あれだけ激ナガ感想書いておいて…

■「葉月物語」 たけうちりうと
一言コメ…それでも、過去があるから今がある

またも遊郭もの(あはは)
情緒ある時代描写とBLチックながらもひねりある個性的キャラ、お家騒動あり、人情劇ありと、花のお江戸の冒険活劇をしっかり堪能できます。読み応え、萌えツボ刺激度ともに85点前後はつけられる佳作と思います。
でもって、この作品の「後書き」には言葉を無くしました。
本来作品単体だけで判断すべきと思いますが、後書きを読んだ後でこの作品を再度読むと作品が全く別の味わいとなるのです。(=プラス5点)
この後書きを書いた勇気を素通りしてはいけないと思う。
「グリーン・グラス(感想はこちら★) 暁由宇 
一言コメ…好きこそものの上手なれ

伝説の名手シリーズ・その1
作家様のことも作品内容も何の予備知識もなく今作を読んだため、衝撃度がとにかくすごかった。
BLという娯楽作でありなら、なぜか心理分析の臨床例を読んでいるかのような確立された性嗜好(特に加虐と被虐)の概念が根底に感じられて、その掘り下げ度に驚いたのでした。
通常ここまで辿り着いた達観ならメインテーマに据えたくなるのが人の常と思うが、ストーリーを面白くするための1アイテム扱いで軽く流してしまうオトコ気にさらに驚きです。
その後、普段からその道をご求道なさっている方と知りました。なるほど、道理でね。これ1作であそこまでいけるなら、BL枠で納められない文才と大評判になるところでしょう。
でもこの作品への評価は変わりません。読了1000を軽く超えてもまだまだ知らない名手・名作があらせられるのですね。飽きないなあ、BL☆
                                                                 「恋愛革命(感想はこちら★) 海賀卓子 
一言コメ…タイトルでご飯3杯

伝説の名手シリーズ・その2
作者様何年来のご新作なのだとか。慧眼の萌え先輩様から教えていただいた作品ですが、手にした決定打はタイトルです。
ボーイズのラブを描くこの世界で「恋愛」と直球に歌うのは、読者ハードルを自らあげる行為です。しかも「革命」=天地がひっくりかえるような価値観の相違、ある意味「恋愛」ってみなそう言えます。
「初恋」等と同様に、そのものズバリのタイトルをつける時の書き手の覚悟は相当のものですし、また、そうでなければなりません。
復活1作目のタイトルであえて高ハードルを選ばれたからには、ご自身が長く探求していた「真理」に辿り着いた自信があるのかな?と思ったのでした。

実際読んでみますと…なんと「革命」はわたくしの身に起きることだったのでした。真綿で体を絞られていくような、心地よいような苦しいようなじわじわ感が堪りません。
通常気に入った作品を書かれた作家様は過去作を読んでみたくなりますが、この方に限ってはそれをする気にならない…。なんというか、この絞り方以外の感覚を知りたくないのですね。コメディとかきたらひっくりかえっちゃうかも 同じ痛みなら味わってみたいです。


■「甘い生活」 木原音瀬
一言コメ…タイトルだけでもご飯3

1人木原祭りで重くてイタイ男の欲望をあれこれ味わったので、そろそろ甘い恋愛が読みたくなりタイトルズバリのこの作品を手に取ったところ☆いろいろと甘いのはわたくしでありました。
そうだった…わたくしは若き日の木原作品群(=容赦ない輝き)を味わっていたのだった…。すんなり甘いわけがないだろうよ、わたくしのバカ!
お楽しみ(嗜好品)を突き抜け、ほとんど薬に近い最高カカオ98%のにっがい作品でした。
よ〜く考えたらリバですが、裏返っちゃうのはわたくしの価値観です。茶の間に置いてあるかわゆい500円玉貯金箱が、とんでもないブラックBOXに見えてまいります。誰も死なず殺さずでここまでの残酷が描けるものなのか…。

祭り作品読了後毎度口をつくお決まり文句「当人同士がよければいい…のかな」、今回も最大級のため息とともにつぶやかせていただきました。
「当人同士がよければいい」と断言できないところが、とてつもなく好みです。


 ■「二十六年目の恋人(感想はこちら★) 高尾理一
一言コメ…お気軽アンチエイジング

この作品は思い出深いです。
わたくしこれを「2009年 もう読まないかもしれない積読本リスト」に挙げていたのですよね。だって、高尾さんのコメディよ?チOビを面白おかしく玩ぶに決まってるじゃん、読まなくても分かるよ(ぶはっ) 
でもって「チOビ攻め」はメインに据えてはダメなのです、メインルートを見失いそうになるほどの情熱の傾け具合が好きなんだもん!←SSはメインOKです、たっぷりやって♪←熱く語る論点がそもおかしい

でもリストを読んで下さった数人のお萌え友様が「これは読んでみた方がよいよ」ってお声かけ下さったのでした。
ならばと読んでみたらば、あらまあメインはウインナ 想像と全く違った笑撃的なDTストーリーでした。わはははは!(おそらく)BL史上初の素晴らしいオリジナルチOビもご披露くださり、大満足の一本です。お声かけなくばあのチOビとも出会えなかったと思うと、ブログやっていてよかった〜と思ったのでした。
以後、ちょっと疲れちゃった…と思う時、なにげにパラ見して笑わせていただいてます。笑いは疲労の処方箋、自宅でお気軽リフレッシュ☆これでだめなら馬でも乗りに行くか(わはは)

余談ですが、この作品のタイトルって、付き合って26年目のオヤヂカプの恋バナと解釈してもイケるのですよね。(新刊チェック時はそう思っていた) そういうのも描いて?高尾さん♪

                                                                       ■「嫌な奴」 木原音瀬
一言コメ…タイトルに偽りなし。

1人祭りで堪能した絶版作品群の中で、もっともわたくしを痺れさせた(戦慄の震え?)最悪の「嫌な奴」はこいつでございました。
攻の愛し方は歪かもしれませんが間違ってはいないと思います。間違っているのはお前だ、杉本!(受)

「嫌な奴」と「嫌いな奴」 
「い」の一文字があるかないかで全く意味合いが違ってきますね。
「い」をつけられれば攻はもっと楽に生きられるだろうと思うのに、そうできないのが人を恋う業か…。
病院の公衆電話の前で項垂れる攻の姿(ラストカット)が、あまりにも残酷で強烈に寂しい。ここを実体化(?)されるのはきついな。国枝さんの画力で描かれているのでなおさらです。
この1枚!という「ベストカット賞」をイラスト部門に設定したなら、この1枚はきっと入れるだろうなぁ。←特別賞と若干かぶるので設定を見送った経緯がある

この作品だけは「当人同士がよければいい…のかな」と言えません。「これでいい」と思っているのは攻だけだからです。(しかも自身に言い聞かせている) 受は一生この関係を認めないと思います。でも、最悪だ、最低だ、あいつさえいなければ、とすべてを男のせいにしながら、一生側にいるのでしょう。まさに毛の一本も生えない(何も成さない)不毛な関係。でも希望を全く感じないわけでもないんですよねぇ。
これをよしとする(ハッピーエンドの範疇に入れる)BLという領域は、なんと無辺なのかと感じ入りました。

「肌にひそむ熱のありか」(感想はこちら★) 神楽日夏
一言コメ…今回のイメージプリンセスはフュースリーの「夢魔」

今年は剛さん「描くのは愛」と今作と、わたくしの芸術魂を揺さぶる作品が2本も参りました ↑剛さん作を読んだのは今年
剛作品は「絵」に携わる人間のドラマですが、こちらは絵描き心そのものをドラマにしております。絵(でも彫刻でも舞台でも小説でもなんでもいいが創作芸術活動)に夢中になった経験がある方には、これはたまらんと思うなあ…。

あとがきで作者様が「ヘンな人」と称していた天才彫刻家・遼河(攻)ですが、わたくしは彼に「ヘン」ではない、本物の芸術家魂をみました。私の知人の元画家(女性)と創作時の挙動&浮世離れ度がダブる…(笑) 
「手を狂わせたくない」との遼河のセリフ、これは考えただけではなかなか出てこないよ?実際に溺れるほど描いた(創った)人でないと、ここに行きつかないと思います。(実際彼女が時々言っていました)
彼女も時々わたくしを描いて下さいましたが(ヌードじゃないです)、これが怖いんだ(笑) 普段の浮世離れしたポヤンとした空気がイッキに変わるといいますか、まさに人が変わったかのような気迫で姿を写し取っていくのですよ。
熱を探るだけでなく吸い取っていくようなあの視線、遼河が熱(モデル)を探る時の視線はまさにこんな感じだろうと納得できます。モデルになった倫生の「寒さ」がよく分かる☆

倫生の骨格に固執する遼河ですが、本当は倫生には「完璧な骨格」はないのかもしれません。熱烈一目惚れしたゆえの「惚れた欲目」なのかも。その結論は読み手が個々に出せばいいことです。
本編感想でも書きましたが、この作品はイマジネーション次第でどんどん奥行きが広がっていく、まさしく絵画解釈のような作品なのです。
マンガより音楽、音楽より文学、文学より絵画、と解釈の自由度は増していきます。(掘り下げて辿り着いたものを総合的に表現したのが舞台=総合芸術です)
この作品は、舞台とまではいかないが、何か別の媒体で生まれ変わらせたい気を起こさせるのですよねぇ。でも「何か」が浮かばないんだよ、アニメでもCDでもないしなあ…不思議な作品だこと。

そうそう、どうでもいいことながら「倫生」を「ともき」って読むのは難しいよ、作者様。ずっと「のりお」だと思っていらん残念感を味わっておったじゃないの。

                             

以上、なんと13作。
多すぎるだろう!…の短編部門・受賞作発表とおこたトークは次ページで。







◆最優秀新人賞  
わたくしが「新人さんかな〜、今後も読んでみたいな〜」と思うお方に出会った時差し上げる賞です。←積極的に新人様を探していないので突発性&裏を取っておりませんので実際は新人ではないかも 
でもって今年は旧作をホカホカ温めておりましたので、新人様作品はほとんど拝見できず該当作はなしでございます。
「惜しくも圏外」は、成瀬かのさん「憂える天使」でございました。

余談ながら、2011年度は既にお2人出会っておりますので、今年のようなことにはならないと今からお約束できます♪



                                         

お疲れ雅でした〜、次ページも長いのでまずは一服して下さいな 





       
           
             ◆ここから先は 受賞作発表ページです◆

        



◆Read more...

 

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[【年間ベスト・グラミー】]ストーリー部門 | comments(6) | - |

勝手にBLグラミー2010・ストーリー部門 〜最優秀長編作品賞

皆様、こんばんは。わたくし、またもやってしまいました。

本日は2010年BLライフ総決算「勝手にBLグラミー・2010」の天王山、「ストーリー部門」受賞編でございます。
がんばりました。ヒマさえあれば書きました。でも。
遅れがちなコメントお礼やブログ更新頻度へのお詫びと変わらずお越し下さるお客様への感謝をこめて、今出来る精一杯を詰め込んだら、詰め込みすぎちゃったっていうか…。

非常に申し上げにくいのですが、圏外編とノミネート&受賞編の2回に分けたストーリー部門、さらに分割していい…ですか?
わ〜ごめんなさいごめんなさい!長編部門はとっくに出来てるのに、短編部門がどうしても仕上がらない&完成しても異様な長さなんです!

本日は仕上がっている「長編部門」だけUPさせていただき、短編部門はもう少しお時間いただくことお許しください。待ってますとおっしゃって下さった皆様、お待たせした上にこのていたらく…ホントすみません でも1人にしないでね☆

ではではさっそく本題へ。 本日も作中の「今年」は「2010年」に置き換えてくださいませね。
          
                                        

ストーリー部門は以下の3賞となっております。
◆「最優秀作品賞・長編部門」
◆「最優秀作品賞・短編部門」
◆「最優秀新人賞」

本日は長編部門の発表となります。
◎発表概要
■勝手な自己採点(100点満点)によりノミネート作を決定しております。(注:個々の点数は公開いたしません) 
 ・90点以上…ノミネート作とし、この中から最優秀賞を決定
 ・85〜89点…惜しくもノミネート圏外作品として別ページで発表済
■長編・短編の区別が微妙ですが、あまりつっこまないでやってください。
■管理人が「今年読んだ作品」から選出、今年度発行とは限りません。
■基本、敬称略です。
◎発表の見方
  1ページ目…ノミネート作発表
  次ページ目…受賞作発表と授賞理由・おこたトーク
・感想UP済作品…作品タイトルポチで感想記事に飛びます。
・感想未UP作品…このページに激ナガ感想(ネタバレ注意) 


◆最優秀作品賞・長編部門
 
■自己勝手な採点(100点満点評価)で90点以上をつけたものすべてをノミネート作といたします。(注:個々の点数は公開いたしません) 
■「長編作品」定義
・2冊以上の続きもの 
※完全リンク作(主役が違うもの)の3作目以降(総ホモシリーズ

【感想UP済・長編部門ノミネート作品】(自己採点90点以上・順不同)は2010年発行
     
「FLESH & BLOOD 14〜16 」 著:松岡なつき 著:松岡なつき
「座布団」「花扇」 著:剛しいら

【感想未UP・長編部門ノミネート作品】(自己採点90点以上・順不同)
          
                
     ===== 未UP作品感想はここからです(ネタバレ注意) ====== 


「交渉人は嵌められる/」「交渉人は諦めない」
「スウィーパーは時々笑う」榎田尤利
だぁれ?「清掃人は黙りこむ」とかダサいタイトル予想した人?←私だよ
                     *
得意技「正直に申す」を発動させていただくなら、「交渉人は嵌められる/諦めない」だけだったなら「惜しくも圏外」作でございました。上手いし面白かったんですが、再読を何度もしたいと思うバキューム力が他ノミネート作ほどには強くなかったのですね。←何度も読みたいと思える気持ちって本読みにとって大事なことでございますものね
そういった意味ではこの「スイーパーは〜」のバキューム力はダイOン並みです。相変わらずの上手さと笑い(下記凡例参照)、加えまして「ある箇所」を何度も読みたくて仕方がない。
「ある箇所」?そりゃアナタ、P59〜71に決まっているじゃありませんか!まさか兵頭と芽吹の全力イチャイチャをこんなところで拝めますとは 心に迷いも憂いもない関係になってからお初のエロシーン、いや〜ん甘〜い(照)
さらには、「エ―ッ、これここで言っちゃうーっ?!」的決定的な愛の告白を芽吹がいたしておりますでしょう?<P162
本編に影響あるSSを絶対書かない作家様No.1(当社比)の榎田さんがスピンオフ作品でここまで書いちゃったのは、この作品が夏に出た「交渉人は嵌められる」などとの連動小冊子企画対象作になっているゆえと思います。
「交渉人〜」は好きだけどワカモノワンコのラブスピンはさほど興味ない、でも小冊子のためにこれを買ったというファン層はきっといるはず。どのファン層にも買った甲斐あった♪と感じてもらえるように、今回は思いきった踏み込みをなさったのではないかと思ったのです。
さすが読者を大切に考える業界一のエンターテナー作家様、その心意気が胸を打つ。よってランクインです♪

それにしても、キキ耳立てて脳内ワーキャー言ってるトモになぜか湧く親近感。なんで?
う〜ん…… はっ!!
これってそのまんま、BLCD聴いてるわたくしじゃないのΣヽ(゚∀゚;)

「このまま聞いてていいのか。いや、だめだろう。だめに決まってる。」

そう思いながらも止まらない気持ち、分かりすぎるほど分かります。わははは、なんてことに気づかせてくれるんだ☆

「兵頭の声、すんげえエロいんですけど?!」
わ〜、子安さん(だったね)のエロボイスがしっかり脳内再生できちゃう〜っ!

「かすかにベッドが軋む音と重なる声音は、やけに甘く掠れていた。」
そうかCD感想ってこうやって書けばいいのねぇ。さすがプロは違います。


※上手くて笑える凡例:「居酒屋」
・上手いところ…シリーズ丸ごと抱えて作話構築できる稀代の技師・榎田さんが書く「スピンオフ」なので、交渉人本編との比較(芽吹VSトモ、兵頭VSキヨ)を意識した構成になっております。
(参考記事:「交渉人は嵌められる」「交渉人は諦めない」〜鼻かみティッシュポイント) 
「甘味処」でのデキる男・芽吹と、失敗続きでバイトクビの狂犬チワワの明白な差で若さを強調。ファミレス・コンビニは、同様に「交渉人〜」でのちゃんこ鍋屋やたこ焼きなのですよね。
仕事先に「居酒屋」を選んだのはシリーズ通しての「食」へのこだわりと疑似家庭(料理)の象徴もあるかな。「交渉人」も「スイーパー」も、どこで誰と何を食べても帰るところは同じ場所、家庭の味はさゆりさんの味(だからお手製料理が必ず出てくる)、彼らにとっての家族とは事務所(チーム)の面々にもうなっている、すなわち孤独・疎外感とは人がいるからこそ生まれる感情、愛情もまた同じ(だから芽吹は人と情のあふれる「下町」で痛みと喜びのどちらも感じながら生きていきたい)という作品テーマの裏返しでもあります。
冒頭だけでこれだけ語れる上手さ、やはりケタ違いと思います。

・笑いどころ…ワンコ同士の恋バナだから「猫またぎ」(猫の苦手なもの=犬)、ここでのバイトなんて最初から上手くいくわけないのよ

余談ながら榎田センセもわたくしと同じ本を読み、同じ個所でうへえってなったんだなとちょっと嬉しく思いました。(参考記事 「
Don’t touch me」)


                                                             ■「美しいこと」 著:木原音瀬(2008)
ブロ友(と呼ぶことをお許しくださいませ)秋林さんに恋愛特化作だから怖くないですよ、とおススメいただいていた本作を今年ようやく読んでみたらば。
うをっ、うへぇ…、どひゃ〜っ、ひーっ、もりもりもり…。←萌えが次第に高まる様子。
なにこれ、なんて面白い!

長いこと積読していながら今まで手を出せなかった理由は、ずばり女装です。ほら、わたくし「女装」にはほんのちょこっとだけ目がいく体質っていうか…ね?
でもって、木原先センセの「女装」を読んでしまったら他の作品読めなくなりそうだったんです。←危惧はあながち間違ってはおりませんでした
                              *
元カノが置いていった服を試しに着てみたら美しすぎてそれからは病みつき♪って、常識外れ度は松岡(受)の方が高いのに、語りたくなるのは寛末(攻)です。

ださい、ヘタレ、空気読めないの3種のダメ神器をテンプレ装備のダメンズワーカー(でも仕事ぶりは誠実)、ご本人もそれを自覚しているにもかかわらず高嶺の華・葉子への押しの強さがなんとも面白い。
某マンガでもお分かりの通り、普通自覚ある地味女子は原宿とおしゃれ女子には近づけないものですよね(←わたくしもこっちサイドなのでよく分かる、笑) でも「俺なんか…」という、この手のキャラにありがちな自己卑下を寛末はほとんどしません。雨の中戻ってきて葉子に声をかけたことといい、地味キャラながら行動に迷いがないのですよね。気になる美女に即メアド交換を希望、お断りされても諦めず追いかけ続けるというのは、自分に自信のない男にできることじゃあないですよ。
そこもひっくるめての超鈍感男とも考えられますが、だったら己の恋心にもそうそう気付かないと思うので、どうも寛末は女性にもてないのではなく意外にもそれなりの場数はあった男、ただ彼から積極的にアプローチしたいと思える女性に出会わなかっただけという案外恵まれた男子=流され侍だったのではと思われます。流されてつきあう機会がそこそこあっても、持ち前の3種の神器が発動してこれまで長続きしなかったのでしょう。
どうりで一見人畜無害ながら、被害が甚大なわけですね。なんというか自覚ない人間魚雷?←地雷のように踏まれるまでは被害なし、ではなく自ら突っ込んでいって自爆するタイプ
ぶはーっ、超好み! フィクションだもの、このぐらい突き抜けてくれなきゃね←BLで描かれる男としては突き抜けてるという意味=現実界ではこの手の男は多い=これも夢と現実の融合(イラスト部門「美しいこと」をご参照ください) 
磨けば光るのも少女マンガのお約束、その辺りは決して外さない木原先生は根は乙女な方だと思います。←同じ異世界系でも樹生さんとは大きく違うところ

恋を自覚してからの松岡がサムイボたつほど健気で(褒めてます)、これまた読ませてくれます。あの「吸殻」エピソードには産毛総立ち、嵐のライブ状態です←余談ながらSMAPのライブは高齢化が進み、総立ちが長続きしません
時計といい、手袋といい、モノにこだわることはすなわち目に映る形にこだわること、松岡が「女装」をストレス解消に選ぶ理由がおぼろげながら見えてきます。これを創作で考えつくのがこの作家様のすごいところ…。
吸殻お持ち帰りを指摘してしまう寛末の鬼畜行為とあわせてガン萌えです。天然のドSって恋愛感情がなけりゃただの嫌な奴ですものね、人を恋う心とはなんと「美しいこと」なのでしょう。
※ここから「イラスト部門最優秀モノクロ賞」コメント「美しい」談義へと続く
                          
夢と現実の美しい融合、あのラストは沁みました。なるほど確かに恋愛特化。
                           
                           *

松岡は本当にもう2度と女装しないのでしょうか。寛末だったらもう一回してみてとか言いそう、つか言ってくれ(笑)←するかしないかは置いといて、2人のきっかけ「女装」を軽く笑えるようになった時がこの恋の真の成就、この2人の最終ゴールはお決まりの同居…とかではないはず。
「愛すること」を読む限りではお決まりゴールには何とかたどり着いたものの、この先はまだまだ波乱万丈が待っていそうでしたねぇ…。これもまた夢と現実の融合か。


■「背徳のマリア」 著:綺月陣
たった一言の「好き」が言えない、言わないために 己の体を文字通り完膚なきまでに切り刻み、体は耐えたが心が壊れたお話。自傷行為にもほどがある…。
ぶっ飛び過ぎてリアル感がないかもしれませんが、作品全体から聞こえてくる叫び(私の感じるリアル)を無視することができません。

子さえ成せばこの愛は許されるといわんばかりに男同士での受胎に病的な実験を繰り返すマッドなドクター、子を成せる「女」に己が肉体を切り刻むドクター、心が壊れた後体だけでも望み通りにと恋人の体を作り変えるドクター。
ここに出てくる男たちは皆、子供を純愛の結晶=聖なる験(しるし)としてとらえ、そして全員医師でございます。
人の道に外れる背徳行為を誰の手も借りずに行える彼らは、己が信ずる神の臨在を証するためにもうムチャクチャやってます。

しかも驚くことにこの話のキモムチャ(男性の妊娠)は実はさほどムチャではなく、現代医学では受精卵さえ移植すれば男性の肉体でも胎児を成長させること(妊娠状態の維持)は理論上可能、適度な月で早産させれば男性でも出産できるのだそうで。DNA配列がほぼ同じであるゴリラなどの高知能類人猿にヒトの受精卵を育させることも可能とのこと、つまりソレを実施(実験)するかしないかのストッパーは医療倫理のみ、医師の意思(ダジャレにあらず)・良心一つということなのですよね。現代の「人」の営みはなんと危ういボーダーラインで守られているのでしょう。

男と女。義務と権利。理性と感情。暴力としつけ。
許されること。許されないこと。誰に許されたいのか。誰を許したいのか。

不確かで曖昧極まりないあちらとこちらの世界の境界、その揺らぎへの精一杯の抵抗(の叫び)がこの作品には感じられます。

実際に作者様の表現したいことは全く違うかもしれませんが、解釈に正否はないと信じております。←言い訳? こんな風に想い広がる作品が、わたくしとても好きなのです。


「世界の果てで待っていて 〜嘘とナイフ」 高遠流加
曖昧な世界の境界を見つめる作品、もういっちょ♪
前作「〜天使の傷痕」から数年、もう出ないかも…と思っていたまさかの作品がパワーアップして帰ってまいりました。
                   
                      *
読んだ後しばらく放心してしまいました。ここまでとは思わなかった…。傑作です。

わたくしが最も惹かれる高遠作品の魅力は、ズバリ「美しさ」でございます。
それは文章表現だったり、緻密な構成だったり、人(ドラマ)そのものだったりいたしますが、今作もそれらの魅力は欠けたることなく、演出魂をくすぐる鮮やかな色彩(映像美)が加わってさらなる美しさです。←今回初めて加わったわけではないが最高級に美しいってことね
でもって、近年の高遠作品の美しさには「色」と「花」が欠かせないのですね。例えば…。

「楽園改造計画」…パレットカラー=色見本(色彩は四季彩ともあてられる) 花は桜
「愛と混乱のレストラン」…トリコロール・青→白→赤、花はオールドフレンチローズ
「甘い生活」…キャメル(キャラメルとミルクチョコの色、じじ色) 花は果樹(林檎やベリー類)
「ホテル・ラヴィアン・ローズ」…タイトルにズバリ薔薇、色は赤(スタンダード)と青(スペシャル)
「成澤准教授の最後の恋」…水(雨)色 花はリラ(ライラック)
「〜天使の傷跡」…あの一夜の淡藤(色)
「〜嘘とナイフ」…鷺草の純白

新作を拝見するたび、こうやって美しさを確認・堪能するのが好きなのです。
こうして見ると薄紅(赤)・薄紫(青)・白が高遠さんのお好きな色みたい。だからフランスにいわくのある作品が多いのかな。
横道ですが、今作の茶屋町さんのイラストが前ご担当絵師様・雪舟画聖とあまりに違うテイストでありながら違和感がさほどないのは、茶屋町画の個性である潔い「白」と「黒」に作中の「純白」と暗転した「黒」が共鳴しているからでございます。(1作目の「淡藤色」ではかなり辛かったことでしょう。)
これは絵師様の意図的な狙い、だからトーンも使わずナイフで削ったようなエッジのきいた白と黒だけでカットを描かれたのですよね。本当は表紙もモノトーンにしたかったと思うな。うむ、素晴らしい。
しつこいですが「イラストモノクロ賞」初稿には入れておりました。外したのは今作のもう一つの重要要素・「恋愛」の萌え力が弱く、ドラマとミステリー色が強まるタッチになっている=境界線がくっきりしすぎるのが少々残念だったからです。画伯ランクともなれば期待のハードルも高いのですよ

                           *
「全高遠作品中今作が一番好きだ」と某所コメントで断言するほどこの作品に惹かれたのは、今作の色と花がただ美しいだけではなく、作品に見事に融けている=単なる象徴で終わっていないからでございます。

若さが萌えぐ青い春の後にやってくるのは朱夏です。作中の季節はいつも夏=人生における上り坂・最も熱く光濃い季節、落とす影もまた濃いのです。
鷺草の白は息をのむほどの純白です。この花を手にした黒澤は、亡き妹に手向けるために精一杯急いだに違いありません。己の闇が純白を侵してしまわぬうちに。<この時のイラストの表情は素晴らしいと思う

法の正義と心の正義。嘘の中の真実。真実の中の嘘。
あちらの果てとこちらの果てを決定するのはあまりに淡い境界線、世界は灼熱が生み出す陽炎のようなうたかたです。

そして曖昧を嫌うがごとく、天使にくっきりとついた傷。
傷つけたのは誰の嘘?それともナイフ?
尋ね人は果たして見つかるでしょうか。見つかるとしたらどこで?
此岸?それとも彼岸?

緊張と憂いを纏う文章が花香のごとく匂い、過去・現在・未来と個人・社会・世界を縦横に重ねた構成は繊細な花弁のごとし、そして蕾がほころぶように秘めた想いは零れます。
う〜ん、なんと見事な花を咲かせてくれるのか。たまりませんね。

これらのことから鑑みるに、次回は晩夏の彼岸花(深紅)が来そうだが…。
今度は前回ほど期間はあかないと思うけど、果たしてどうでしょう。
                        
                         
                           



以上6作が、2010年・拙宅グラミー最優秀長編作品賞ノミネート作です。
この中から選ぶのか…ゴーモンだ☆の、最優秀長編作品賞の発表は次ぺージで♪


                          


                                      
           
           
               ◆ここから先は 受賞作発表ページです◆

      



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[【年間ベスト・グラミー】]ストーリー部門 | comments(4) | - |

勝手にBLグラミー2010・ストーリー部門 〜惜しくも圏外編

皆様、こんばんは。
いまだ2010年を絶賛振り返り中、ごゆるりにもホドがあるだろうmiru−haがお送りいたします、
勝手にBLグラミー・2010 本日は、これまた楽しい「ストーリー部門」です。

いえ、「ストーリー部門」の予定でした。でしたが…。

ダメだ、長すぎる…!!
候補作もコメントも多すぎて、どうがんばってレイアウトしても人様のお目にさらせるようにまとめられません。でも点数も文字数も減らせないワガママなわたくし…。
そこで。
毎度おなじみ苦肉の策☆ ストーリー部門発表は2回に分け…ますね。←えーっ!

第1回(本日)… ストーリー部門〜惜しくもノミネート圏外編&おまけ
第2回(1月中)…ストーリー部門〜候補作&受賞作発表編

でお送りしてまいります。
1回目がいらんだろうというみゅうあーのツッコミも一理なくはないですが、これはmiru-haのブログだもんね♪できるだけたくさんの作品を褒め称えたい、わたくしmiru-haの好きなようにさせていただきます。

毎度前置きが長いので、本日はさっそく本題へ
         
                                                        


ストーリー部門は以下の3賞となっております。
◆「最優秀作品賞・長編部門」 
◆「最優秀作品賞・短編部門」 
◆「最優秀新人賞 

◎発表概要
■勝手な自己採点(100点満点)によりノミネート作を決定しております。(注:個々の点数は公開いたしません) 
 ・90点以上…各賞ノミネート作とし、この中から最優秀賞を決定いたします(発表は後日)
 ・85〜89点…惜しくもノミネート圏外作品として本日発表します

■長編・短編の区別が微妙ですが、あまりつっこまないでやってください。
■管理人が「今年読んだ作品」から選出、今年度発行とは限りません。
■基本、敬称略です。


今年からストーリー部門だけは「ちょこっとだけ採点明記方式」を採用し、少しでも分かりやすいグラミーを目指しております。(なにせ点数が多いから…)
きっちり採点をつけていないのは採点自体がおこがましいと思うチキン体質から、100点満点としたのは★(10段階)だと全部同じ評価になってしまうわたくしの優柔不断体質への懸念からです。
細かいモロモロはお目こぼしいただき、お祭り感覚で楽しんでいって下されば幸いです。

本日の「惜しくも圏外作」は、長編部門5作・短編部門8作となっております。
各作品感想とおこたトークは、この後スグ。※ページ折りませんのでネタバレお気を付け下さい




◆ストーリー部門・最優秀長編作品賞
「長編作品」定義
・2冊以上の続きもの 
※完全リンク作(主役が違うもの)の3作目以降(総ホモシリーズ


【惜しくも圏外作品】(85〜89点評価作品

★「龍の勇姿 Drの不敵」 著:樹生かなめ
「龍の危機、Dr.の襲名」で、「どうなるの?!」
「龍の復活、Dr.の咆哮」で、「どうしたの??」
「龍の勇姿 Dr.の不敵」で、「どこいくの?!」
と、あの手この手で振り回してくださいます(笑)

もうすぐ発行の新刊「龍の忍耐、Dr.の奮闘」のタイトルから鑑みるにまだひと悶着ありそうなので、その着地点を味わってからのノミネートでもよいかなってことで今年は見送らせていただきましたが、続き気になるぅ

…と新刊発売ごとに読んでいるわたくしは思いますが、何冊かまとめて読む方はまた違った感想をお持ちかもしれませんね。
「龍の危機、Dr.の襲名」を読み、「せ、清和クンどうなるの…?ドキドキ☆」と盛り上がるひまもなく、次巻タイトルで即「復活」をお知らせされ安心してしまえるというのは、なんだかもったいないというか本編読んで安心したいっていうか…。
が、なんといっても樹生さんですから、こういったことも実はフリの一つで、まとめ巻(次々巻ぐらい)であっといわせてくれる(ひねっったタイトルにしてくれる)のではないかな〜(=文句なくノミネート)、なんて期待してます。

イラスト余談:「龍の復活、Drの咆哮」
このシリーズのわたくしのお楽しみの一つは奈良様描く表紙絵シリーズ、「ウォーリー 「龍」と隠れオチを探せ!」です。
タイトル「龍」が毎度あの手この手で描かれているのは「イラスト考察完成記念・奈良千春様考察〜龍とDrシリーズ(感想はこちら★)」で申し上げた通りですが、その他、お笑いネタが仕込んである巻が時々ございます。
一応(笑)アングラ作品ですので「らしい」ハードボイルドタッチに仕上げつつ、今シリーズの大きな持ち味「コミカルテイスト」がちゃんと隠し味として投入されておるのです=隠れオチ しかも入れてほしい巻にだけ入っているんですよ、おさすが!(笑)
今回はコレ  姐さんの指さす先に…クマがいる☆
→部分UP→ 
                      粋なお知らせ方に大笑い      
★「運命はすべて、なるようになる<上・下>」 著:五百香ノエル
最後までノミネート作にしようか迷ったのがこの作品です。
作品全体から迸る苛烈な熱風が渦となって我が身を取り巻く感覚、「楽しい」とか「面白い」を超えてなんとも圧倒されます。
プロテニスを題材としたBLを書こうとして思いつくのがこの筋、ということを称える言葉が見つからない。絞り出すなら「人並み外れた発想力」かな?素晴らしい個性と思います。
でも、テニスプレーヤーでなければいけない理由がやや希弱(囲碁やチェスなどの頭脳ゲームの方が面白いような気がした=ノエルさんの傑作「白皙」とテーマが若干ダブるよう)な気がしてしまったのでノミネートを見送ってしまったのでした…。「白皙」を読んでいなかったら絶対上げていたろうと思います、勝手な理由でゴメンなさい!←「勝手にグラミー」の命名理由が今、明らかに☆

イラスト、わたくしがどうしても許せないイラストタブーが1点だけあったので申し訳なくもモノクロ賞に押せなかったですが、荒削りで力強い魅力が作品のテイストと合っていてとってもいいと思いました。
 
「薔薇の血族」 著:夜光花
秘めた蕾の「刻印」から大輪咲き誇る「血族」へと、血沸き肉踊るメリハリがお見事です。

胸の薔薇に抱かれて、背中の薔薇に守られて、我らが主、ここに来ませり。
集え、深紅の十字架の下(もと)。言祝げ、福音の言葉(しらべ)。

みたいな?うひゃ〜、かっこいいっ☆☆
ラスボスと暗黒四天王もかっこいいぞぅ、これゲームにしてもいいんじゃないの?もち奈良様のすんごいスチルを仕込んでいただいて=18禁(笑)
ゲームにするならルート決定は重要ですね ならばそうねぇ…メインはレヴィン(ブルー攻め)、アテにラウル(レッド攻め)、その他アシュレイ(眼鏡)・文也(オヤジ)・雄心(わんこ)・アダム(エロエロ)ときて、隠れルートとして南条(幼馴染)。または4P(←3Pは実現するとニランでいるので) 
おおお、完璧です☆全サアイディアとしていかがでしょうか、太洋図書様。

こうなったら気高く咲いた華の美しい散り際までを見届けてから、あらためて別ルート血と薔薇の香りに酔いしれたいってことで、今年は後ろ髪をひかれつつも圏外です。 
■「DOCTOR×BOXER」 著:剛しいら

7巻+番外編まであるロングシリーズなのでコメント(で終わらせること)も難しいんですが果敢にトライするならば、言葉も交わさず(交わせず)肉体だけを鍛え、誰も必要とせず誰からも必要とされず、それが寂しいことだと自覚する事もなかった、ある意味迷いのない=生存本能だけ(の犬のよう)だった透が、愛を知って、夢を知って、飢えと渇きと己を知って、満ちて人になっていく様に打ち震えるお話でした。

喜や楽の自覚は、哀や怒などの心の負荷も教えてくれますが、それでも、何も知らなかったあの頃の方がよかったとは思えないのが「人」である証し、ドクター(加藤)にとってもそれは同じでありましょう。
巻を追うごとにメインカプを含めた主要キャラクターの魅力がどんどん増すのは、彼らがその身に受ける傷が増していくから、そしてその傷が勲章となっていく様にグッとくるからです。
現代社会というリングに生まれ出でた以上、試合終了のゴングを神が鳴らすその時まで、様々な人と、苦しく、時に甘美な戦いを何ラウンドも乗り越えなければならない。誰もが己が人生のファイターであれ、掲げる目標はそれぞれ違えどその頭上に冠を捧げよ、と剛御大はおっしゃりたいのですよね。うむ、御大の原点と集大成がここにある☆←ろくに存ぜぬクセに言い切ったヨΣヽ(゚∀゚;)
監禁O姦から生まれる運命の恋、といかにもBLなスタートだった1巻から、7巻かけてこんな着地点に連れてきてくれたのかと何だか感無量です。

さらには、影の主役・アベルとカイン(とノア)達わんこ'Sがわたくし的に大ドツボ、正直申し上げてメインカプのイチャイチャより萌えました。 動物がしっかと活躍する小説、一般小説でも少ないですよね。仔犬をハグするトールをハグするドクター。あ〜、想像するだけで緩む♪←どこが?

にもかかわらず、惜しくもランク外にいたしてしまった訳は、こんなステキ着地点に連れてきてくれたのに、スタートが「監禁O姦から生まれる運命の恋」だったのが残念だったからです。
シリーズ全部を読んだ後だと、良くも悪くもBLなあのきっかけだけがビミョーな齟齬…。初めは読切作品だったと思うので仕方がないことなのだけども。

最後に、この作品の石原さん画、とっても好きです。

★「花嫁は遊色に魅せられる」 著:水瀬結月
年末滑り込み作品。
ひさびさ新刊「カラフル花嫁」シリーズ、今回のお色は「遊色」です。またなんちゅう難しい色を…(ちゃんと意味があります)

この度の花嫁アイテムはついにきました☆「結O式」です。
それにしても、なぜBL大富豪=オレ様攻めの皆様は独占欲が強いくせにこぞって花婿になりたがる=花嫁を大勢の注視に晒したがるのでしょうねぇ 結婚式を挙げないカップルも多い昨今、お披露目にこれだけ拘るオレ様富豪の皆様は案外常識人なのかもしれません。←男花嫁は非常識ではないのか

「漆黒」「真珠」で一区切りついたお2人、この度の「遊色」で初心(?)に帰り、あり得ない財力とおバカな豊かなアイデアで素敵な思い出を花嫁にプレゼント、永遠の愛を熱く誓います。わはははは、何回誓えば気がすむのでしょうか、このお2人は!
殿の戦国武将ぶりもさらにパワーアップ、敏ワン軍師×切り込みワンコ隊長(←本当は逆だがこう書きたくなる)の仲も思いがけず睦まじくて、豊麗線を心配しつつ楽しませていただきました。この楽しさ、クセになる。←だから続いてるんだよね
                          

                            

    
      
          
             ◆ここからは「短編賞」の圏外作感想です◆

      


◆ストーリー部門・最優秀短編作品賞

■「短編作品」定義
・1冊完結作
・完全リンク作(主役が違うもの)
※但しシリーズとして長いもの(3作以上の総ホモ作品)は長編と考えます。

【惜しくも圏外作品】(自己採点85〜89点・順不同)
は2010年発行

「甘い運命」 高遠流加
すごくすごく面白かったです。
前半は切なくて苦しくて、こんな展開にしてこの後どうもっていくの、高遠さん!と半泣きで読んでおりましたが、締め(ゴール)ではたと我に帰ってしまったのですね…。

とある素晴らしい作品を読んだせいで、たとえBLでも恋愛成就を最終ゴールにしなくてもいい(バッドエンドという意味ではない)と今のわたくしは知ってしまっております。
散々悩みましたが結局ノミネートに押せませんでした。罪なお人だよ、英田さん…☆

「黒猫チビの夜想曲」 著:雪代鞠絵
途中感想…・2010上半期ランキング【小説編】 

尊敬するブロガー様がおススメしていらした作品ですが、申し訳ないながらもコレだけはないわ…と表紙イメージだけで自己完結(読まずに判断)しておりました。だってショタがどうしてもダメなんだも〜ん
でも「読まずに判断」はポリシーに反する&あまりにミミとしっぽが誘うので、勇気を出して拝見したらば。
が〜ん…。
ショタだけど…ショタじゃなかった!夢だけど…夢じゃなかった!BLジブリと呼ばせて頂きます。

今までのわたくしのBL人生で本当に落涙した作品は1作しかなかったのですよ、なのに2010年で2作、これで3作目☆=現在4作です。←しかもそのうち2作は同人誌(苦笑) 
単純なストーリーかもしれません。わかりきったエンドかもしれません。でもお伽噺ってそういうものではございませんか。子供のころ親しんだ絵本を大人になって読み返した時のような懐かしさと楽しさが、この作品にはあります。

子供にとってのお伽噺は直球の力強さを受け止める楽しさですが、大人にとってのお伽噺の楽しさとは玉筋(寓意)を選ぶ事に思えます。感動、警告、慰撫、風刺、その他この作品を読んで汲み取れることにさほどの個人差はないけれど、そこから最もすくい上げたいものが個々千差万別なのですよね。
わたくしがこの作品から最終的に拾い上げたものは、仔猫のようにあったかく、月の光のように蒼く澄んだ綺麗な綺麗なものでした。で、4作目の落涙です、おめでとー

BLでよもやメルヘン論を展開させられるとは思わなかった、腐界とは奥深く幅広いなあ、と思ったのでした。やはり読まず嫌いはいけませんよ、経験は最高の教師であります。
先のブロガー様に懺悔しに行こうかと真面目に考えましたが、先様はこんな事情をツユもご存じない&わたくしチキンでヘタレなのでこれをもってお詫びといたします
 
■「ナルシストの憂鬱」 西江彩夏
途中感想…2010上半期ランキング【小説編】 
ここにもいました。経験が最高の教師となった男が
醜いアヒル…というよりも、もともと美しかったアヒルの子が成鳥して美しい大人アヒルになったとでも申しましょうか。何も白鳥だけが美しいんではないんですのよ、マニア受けには違いないが(笑)

今後すこぶるいい漢(オトコ)に成長していくだろう山田、こういう人は決して浮気はしないと思うし、一生キュンねたに苦労しなくてすみそう=老けしらずです。おまけにイケメン、苦労人・藤中クンはこれから幸せになれると思います♪
やっぱ人間、時には下を向いて小石を拾ってみなければ。思わぬ拾い物があるかもです。
■「ふしだら者ですが」 中原一也
昨今の中原さん作品を読んでいるとつい思い浮かぶイメージが「大ジャンプ前のしゃがみ込み」です。←イメージ重視の比喩ですみません

いいトコまでいくのに、極まったところでスカッと肩透かしがくるんだよな〜。特にこの作品の「いいトコ」はすごくわたくし好みだったのでなんとも口惜しいと申しますか…。
分かりやすく例えるなら、フィギュアスケート・フリー演技で難易度Cの技を華麗なコスチュームでビシバシ決めているのに、肝心のラストで普通にすーっと止まっちゃって、「決まった☆」みたいな。←もっと分かりにくいわΣヽ(゚∀゚;)
ストーリー展開やキャラ設定に見られる熱い執着や思い入れが、ゴールだけにない=BLハッピーエンドでOKと割り切ってるサラッと感がなんだかもったいなく感じるのです。
技の切れはいいだけに、魅惑の最終目的地(たとえテンプレエンドだとしても魅せ方はある)をしっかり定めてそこから遡るように物語を展開していれば、さらに見ごたえある演技構成(手応えのある読後感)が生まれるのではないかな〜と思うのって大きなお世話でしょうか。
今度こそ!次こそは!とつい追いかけてしまうのは、この方の大ジャンプが決まったらすごい景色が見せてもらえるだろうな〜という期待からです。金メダルにとっても近い作家様。

「うたかたの愛は、海の彼方へ」華藤えれな(感想はこちら★)

感想記事で余すところなく語っておりますので、感想的には付け加えることなど何もございませんが、2010年作品なのにもはやwebブクOフで150円という衝撃の事実に愕然としております。
どうして?!面白いのに!!
■「BLT」 木原音瀬
1人祭りを敢行しておりました木原絶版作品群、「嫌な奴」「甘い生活」「あの人」「情熱の温度」「HOME」「BLT」「黄色いダイヤモンド」「プレイス」(すべて旧版)は軒並み85点以上だったため、特例といたしまして感想ページを独立させてます。(後日UP予定)
特に高評価をつけた2作を候補作にしておりますので、本日は圏外作の中で最高点だった「BLT」感想を軽く書かせていただきます。
BL界の至宝といわれる意味がよくわかった…。
               
                   

なぜこれに「BLT」…(意味あるのですが)
BLTってベーコン・レタス・トマトが絶妙のハーモニー、上手いから食ってみなよ、YOUみたいな三位一体サンドのことでしょう?
でもこの作品のお3方はこれ以上ないぐらい不絶妙なハーモニーなんだが(笑)

中学生への痴漢行為から始まる純愛。お決まり強姦の方がまだ笑い飛ばせます。これだけでも十分ドン引きできる障害なのに、2人の愛にはさらなる障害が?!

う〜ん、「男の性欲」に対して配慮も遠慮もないですねぇ。冷笑すら感じますf(^^;)
かなり「女」であることに苦労された方なのではないかという気がいたします。

どす黒いエゴとか、リビドーとか、殺意や憎悪等の心理的なモノから、排泄行為や性癖、場合によっては食事や入浴等の肉体的欲求が絡む行為など、人には他人に絶対見せたくないものがございますよね。木原作品を読んでいると、その「絶対」をいかに突き崩すかに精力が注がれているような気がします。(桃色変換可能
当人同士が幸せならいいのかな…的恋バナに毎度ヒヤッとするのは、言い換えれば、彼らの見せたくない「絶対の壁」を乗り越えて秘密の花園をのぞいているわたくしども読み手にある種の自覚を促されている気がするからかもしれません。

覚悟には覚悟を持って臨めということか…。これが「娯楽作品」なんだから恐れ入ります。
1,2作ならこういう視点も持てるかもしれないが、個性と言えるまで続けるのは並みの人間には難しいです。異世界作家…確かにねf(^^;)

「黒衣の税理士」 海野幸
実を申せば「特別賞」のとある賞に今作を入れておりまして。
ここで感想書くとダブってしまうので今は詳しく書きませんが、サクッと申すならばこの作品のキーパーソンは「攻め」だってことですね。←当り前だろうがΣヽ(゚∀゚;)
いやいやいや、わたくしが面白いと思った「キー」がちゃんとあるのですヒントは「黒衣の税理士」です。
                                                       
「祈り」 綺月陣
「罪と罰の間」感想で「勢いに手がつけられない」と書きましたが、ほらね!今年の綺月さんすごすぎでしょ?←あれ?そう思うのわたくしだけ?
出す本すべて大当たり、小説ガッシュの短編「竜と龍〜逆鱗」にいたるまでイチブのスキもございません。もーっ、ゼンブスキーだ

主人公が汚れる(犯罪に手を染める)作品はチラホラなくもないですが、たいがいは名誉回復してハッピーエンドでございます。
今作の主人公・眉目秀麗・才能抜群・将来有望なとある専門職(麻薬捜査官)の期待の新人は、結局はわずか3ヶ月で仕事を辞めてしまいます。どんなに優秀な才能も活躍の場がなければ無いと同じ、日々激務をこなす職場の先輩や同僚はすぐに彼を忘れてしまうでしょう。残酷ながらこれが現実です。うわぁ、相変わらずシビア…f(^^;)
過去の過ちをなかったことには決してせず、傷も呵責も罪も罰もその重さをありのまま受け止めて、重荷に屈せず生きていく道を模索する。リセットではなくリスタート。人にはそれしかできません。

名誉挽回のチャンスを与えない、というよりも「名誉挽回のチャンス」の捉え方がBLらしくないのが(わたくしにとっての)この方の最大の魅力です。さすがに今年発行作全部をノミネートには回せないので涙をのんでこれを圏外にしましたが、例年なら入っていると思う…。

イラスト、表紙に3人(2・5人?)お見事です。表紙絵賞の初稿29点には入れてました。落としちゃってごめんなさい。

                                                       



【おこたトーク・「惜しくも圏外」】←チャット感覚で雑談してます
お疲れさまでした〜、まずはゆっくりあったまって☆

恐ろしいことにこれだけ読んでいただいてもただのおまけページ、本題がまだ控えているのですね。もうこれで終わってもいい気がする…とか思われたお客様、そのお気持ち間違ってはおりませんよ。
次回はここに出てこなかったアレやコレがノミネート作として出てくるわけですが、基本多数派のわたくし、皆様の予想を外すことはまずないと断言させていただきます。

上にもちょこっと書きましたが、2010年後半は萌え先輩様に貴重な絶版本をごそっと貸し出していただき、1人木原祭り1人ごじらん祭り同時開催しておったわたくしでございました。
さすが噂にたがわぬ傑作名作ばかり、読んでいる時はそれはもう幸せでございましたよ 
が、今泣いています。
グラミーがてんやわんやだからです。
長編部門は剛御大、短編部門は木原センセが暴れて暴れて☆どれもこれもランクイン当然の作品ばかり、でもそうすると両巨匠作品だけで今年のグラミーが半分以上埋まってしまうのです。
これぞ巨匠の証しですね、すごいなあ…。



それでは、皆様次回こそ本番です。
最後までお付き合いくださいとはとても言えませんが…、でも遊びには来てね☆

             

                                                    

次ページは、BLとは関係ない「おまけ」がちょこっと書いてあります。
ヒマつぶし…ぐらいの感覚でどうぞ。
















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[【年間ベスト・グラミー】]ストーリー部門 | comments(9) | - |

勝手にBLグラミー2009 ストーリー部門

「勝手にBLグラミー・2009」
2日目の本日はストーリー部門。
萌えた!泣いた!笑ろた!BLの中で、これは!と感じる作品に贈らせていただく賞です。

爆裂な睡魔と闘いながらお送りしております。←シャーペンを突き指してみましたがやっぱり効きませんねぇ、ひろし?(笑)
大事な何かを忘れているような、センチメンタル気分でお送りする(特に短編)2回目グラミー、さっそく参ります
            

                                

ストーリー部門は以下の3賞となっております。

◆「最優秀作品賞・長編部門」
(3巻以上続いている作品)
◆「最優秀作品賞・短編部門」(2巻までで完結している作品)
◆「最優秀新人賞 
◎発表要綱
・発表の見方
  1ページ目…ノミネート作発表
  次ページ目…受賞作発表と授賞理由・総評
※去年が消し去りたいくらいハズかしい、自分しかわからん書き方している記事でしたので、今年は工夫してみたのですが…かえって見にくいのか?
・管理人が「今年読んだ作品」から選出、今年度発行とは限りません。
・申し訳ありませんが、一部敬称略です。
・今年から2巻を境として長編短編を分類しております。
本来「短編」は1冊完結作品と定義するべきですが、良作品はすぐに続編やリンク作が出てしまうため純粋な1冊完結の名作は数がそろわず、代わりに長編候補がエライ事になってしまいバランスが悪いのでこうしちゃいました。

◆「最優秀作品賞・長編部門」ノミネート作品
 

表紙はすべて現在の最新刊。完結作には★
    
「幸村殿、艶にて候」     ★「蛇とワルツ」        「FLESH&BLOOD」                             著者:秋月こお         著者:榎田尤利       著者:松岡なつき              
               

★「最果ての空」        「許可証を下さい」       ★ 「愛と混乱のレストラン」                       著者:英田サキ        著者:烏城あきら       著者:高遠琉加                                                    

今年こんなに名シリーズの続編や完結編が出ると思ってなかったんですよねぇ。
「許可証を下さい!」だけは絶対出る!と思ってましたけど(笑)
「F&B」2冊も奇跡!だし、年の瀬にまさかの義兄本…。まさかといえば「しあわせスペシャル」もか。
面白いから長く続くのだから、この部門は傑作ぞろいに決まっているのですがそれにしても壮観ですね♪

仕事中も考え続けて選んだ受賞作と総評は次ページで♪
        
                                 

続きまして…
◆「最優秀作品賞・短編部門」ノミネート作

         「恋ひめやも」          「君を抱いて昼夜に恋す」
         著者:英田サキ        著者:久我有加 
              

  「ポチとタマ」        「花嫁はマリッジブルー」    「桜の下の欲情」    
  著者:玉木ゆら        著者:凪良ゆう         著者:秀 香穂里    
              
                     
こちらもノミネート絞るのに苦労しました。
長編部門ほど悩みませんでしたがこの2作のどっちかでさんざん迷ったんだよな〜の受賞作は次ページで。
            
                                 

◆「最優秀新人賞」ノミネート作
今年の新人作家様(かな〜と私が感じた)から記憶に残る作品をノミネート作といたしました。(まだ1,2作しか出てない作家様ばかりと思いますが今年デビューの方ではないかもしれません、裏を取ってなくてすみません…)
この中から未来に希望と期待を抱く作品に最優秀新人賞を授与したいと思います。

  「モルグの番人」       「モノクロームキス」    「便利屋には愛がある」
  著者:今城けい       著者:安曇ひかる     著者:久万谷 淳 
                    

以上3作品の中から選びましたのは…これも次ページで。

                                  

それでは、この後(次ページ)から受賞作発表です。








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勝手にBLグラミー・2008 「ストーリー部門」

今年最後のUPです。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
来年は1月6日からスタートさせていただきます。
来年もよろしくお願いいたします。
 
昨日に引き続き、勝手にBLグラミー2008・「ストーリー部門」です。
こんなに時間がかかるものだと思いませんでした…。
ごそごそと、本をひっくり返して調べたりしてたら、そのままうっかり読んじゃったりして散らかるばかりで全然はかどらず…もっと前から準備しとけばよかったです。
本来大掃除で片付けなきゃならなかったのに何やっとんじゃ、ワタクシ。

来年からは1年間に読んだ本対象なのでこんな細かい事にはならないと思いますが、今回は調子に乗って部門賞を作りすぎました。
分析好きな自分の、萌えの激しさを今更ながら実感(笑)
しかもまだ萌えがおさまらず、キャラクター部門」まで作ってしまいましたが、記事UPする時間がない。「コミック部門」といっしょに来年1回目にあげさせていただきます。
結局2年越しになってしまって、あまりの無計画さに我ながらクラクラです。

↓↓それでは参りましょう!↓↓

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[【年間ベスト・グラミー】]ストーリー部門 | comments(0) | trackbacks(0) |